2016年9月27日 (火)

【くろがね線を読み解く】第239回■製品倉庫東ヤードのチキ5500形

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 西八幡付近の製品倉庫の東側にある小ヤードには、ここ数年、JR貨物からは引退したはずの赤茶色のチキ5500形(いわゆる九チキ)が留置されている。最初は廃車解体待ちで留置されているのかと思ったが、よく見ると合図台車テテ(上写真のゼブラ模様の貨車)を連結しており、Y製鐵所の構内輸送に使用されていると推察される。先日たまたま九州在住の方とお会いした際に訊いた情報では、この貨車がレールを積んで走行しているのを目撃したとのこと。このことから、たとえば以前紹介した40t積軌条台車「ウタ」に廃車が出て、その補充のためにJR貨物から譲り受けたチキ5500を構内専用として使用しているのかもしれない。ウタはアーチバー台車にスポーク車輪装備の古典貨車のため、いつ置き換えられてもおかしくはない。

 なおこの場所へのアプローチは黒崎バイパス完成後に実現したもの。バイパス工事中は資材搬入経路で当然立ち入りは禁止であったが、完成後しばらくして駐車場になった。

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2016年9月25日 (日)

【くろがね線を読み解く】第238回■若竹号ふたたび

 以前、守衛ボックス設置により撮影不可とリポートしている若竹号

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システムにより自動開閉する門扉、監視カメラ、センサーと警報装置、近年ではETCのようなゲートも新設され、厳重に警備されている某所。通常は、右手の守衛ボックスに人が常駐しており、カメラを向けられるような状況ではない。が、ある条件が揃った時だけ、ほんの一瞬だが走行シーンが拝める。

機関車が門扉と並行に走る線路を走行している場合は車体が納まりきらないが、正面の工場建屋に向かう側線に入るときだけは車体が傾くので、守衛ボックスと門柱の隙間に、ギリギリだが車両が納まり、形式写真的な角度になる。ガードレールで足元は隠れるが。

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こちらは同じ機関車の別の場所での走行シーン。この場所はかつてY製鐵所の敷地内であったが、区画整理により道路が新設され見えるようになった。電柱が多く動かないとまともに撮れない。この場所も5分以上長居すると見廻りの方がクルマで飛んでくるらしいので、私は5分以上いたことが無い。

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2016年9月14日 (水)

■鉄道総研■R291とキハ30-15

 鉄道総合技術研究所では、毎年秋に「平兵衛まつり」と称する一般公開イベントを行っています。公開とは言っても基本的には従業員やその家族、OB向けのイベントですので、見られる範囲はかなり限られます。2012年訪問時はハイトラムの体験乗車のみで展示車両はなく退屈な内容でしたが、2014年はハイトラムが万葉線での試験走行のために貸し出し中でしたので、代わりに?試験車両R291とキハ30-15が展示されました。

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最奥の車庫付近に並べられたR291(左)とキハ30-15(右)。

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R291は、一見すると車体はJR西日本223系のような風貌ですが、台車はJR東日本E231系のようでもあります。現在は燃料電池による走行試験などに使用されています。

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キハ30-15は国鉄キハ30形からの改造車で、JR九州キハ200形の爪クラッチ式変速機や、オランダ村特急用キハ183系1000番台の電車との動力協調運転システムの開発に使用されました。R291共々、スペック詳細はパネル説明がありますので、興味のある方は現地で確認してみてください。

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こちらは300系風の車体を持ち、標準軌の線路上に乗っている車両です。新幹線の風洞試験用?でしょうか。手前のグレーのカバーの中身は牽引用のアント車両移動機です。

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手前はこんな感じでサブロクと標準軌が交差し複雑怪奇。

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イベント終了後の入換については、R291、キハ30-15いずれも自力走行可能なため、自力で車庫内へ戻ります。スイッチャーが2両配置されていますが、出番はありませんでした。かつての展示車両であったDD16形7号機は若狭鉄道へ譲渡されましたので、そろそろスイッチャーを展示してほしいところですね。

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2016年9月10日 (土)

【くろがね線を読み解く】第237回■福山新幹線保線区への150mレール納品入換

 2016年9月10日土曜日、広島カープが25年ぶりとなるリーグ優勝を決めた。広島の街中はいま大いに盛り上がっていると思われるが、ちょうど1週間前の土曜日、黒崎発福山行の150mレール輸送列車が運行されたため、広島県内にある福山新幹線保線区を訪ねた。

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 150mレールを積載した貨車は、黒崎を発車した当日の18:30に東福山駅へ到着し、翌日の9093列車で東福山から福山まで運転される。福山と言っても旅客の福山駅ではなく、そのおよそ3kmほど西にある福山新幹線保線区が終着地である。今回も、9093レは9月4日、つまり日曜日に運行された。

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東福山・福山方向から下り線を走行してきた9093レは、保線区付近に設けられた渡り線を通過して上り線を逆走し、更に保線区への分岐へと入線する。

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福山新幹線保線区の到着・発送線に入線する9093レ。奥に見えるのが150mレールを荷卸しする門型クレーンである。2016年3月以前は、向日町レールセンターからロングレールが、東福山から50m長尺レールが到着していたため、設備そのものは以前から存在する。

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この位置で一旦停止した。到着は10:08である。黄色いヘルメットにオレンジ色のジャケットを着ているのは、JR西日本の入換担当者である。9093レはJR貨物の営業列車だが、保線区はJR西日本所属のため、機関車の入換運転はJR貨物が、誘導・分岐器切替などの作業はJR西日本が実施するわけである。

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テールライトが片側点灯となり、入換運転扱いに変更。

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貨車を切り離したEF210-105が一旦授受線へ引き上げる。横には保線区の入換用軌道モータカーが重連でやってきて、門扉が開いた。

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引き上げたEF210は、機回し線を通過して機回しし、

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反対側(東福山・福山寄り)に連結。保線区内では、軌道モータカーがテスト走行を繰り返す。

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しばらくすると、150mレールを積んだ貨車はEF210により推進され、

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授受線へと押し込まれる。

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奥で貨車を切り離し、単機で出てきたEF210-105。その横を、EF210-302牽引の上り貨物列車が並走。なかなか面白いシーンが展開した。

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EF210の引上げと、軌道モータカーの出場。

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重連の軌道モータカーは互いにBP管を接続し、ブレーキは総括していた。しかし2車の間に電気関係の引き通しは無いため、エンジンの総括制御はできない。その証拠に各車に運転士が乗務して運転操作を行っていた。

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どちらの軌道モータカーも、入換用のスイッチャーとは異なり自動車同様の右側運転台である。各車とも、オレンジ色の服を着た運転士が手前側に乗っている(運転席の窓が開いているので分かる)。

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奥に留置された貨車を連結して引き出す、重連MC。このシーンを撮りにわざわざ東京から駆け付けただけに、喜びもひとしおである。

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BP管は貨車とも接続され、貨車の貫通ブレーキも作用させていた。専用線の入換ではブレーキホースの連結は省略されることも少なくない。

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福山新幹線保線区へと引き込まれる150mレール。

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30秒ほどで9両編成の貨車が引き込まれると、

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門扉が閉じられた。列車の到着から1時間ほどで一連の作業が完了した。

●入換用軌道モータカー

 福山新幹線保線区において、在来線から運ばれてきたレールを搬入するのに使用されている軌道モータカーは2両ある。いずれも車籍はなく機械扱いであるのは言うまでもない。

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重連の下関寄りに連結されていたのがこちら。トワイライトゾーンマニュアル11の軌道モータカー形態分類によると、富士重工製のTMC200Bと思われる。

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そして米原寄りに連結されているのがこちらのTMC200Cである。足回りはほぼ同じながら、キャブがより高い位置にあるのが特徴である。ひとつ前で紹介したTMC200Bの方は、保線区から工事区へ配置転換されているものも少なくないそうで、JRの保線区にはもうあまり残っていないとのこと。貴重な動くシーンが撮れたことになる。

黒崎発福山行の150mレール輸送列車は、これまでのところ、2016年4月、6月、7月、9月とほぼ1~2か月に1本の頻度で運行されている。撮影チャンスは少ないが、150mレール輸送貨車の保線区への入換シーンを間近で見られる場所は限られているだけに、訪問する価値のある拠点といえる。

●赤いローソン

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 広島駅から、広島カープの本拠地であるマツダスタジアムへ向かう途中に、カープ仕様の赤いローソンがある。店内でもカープグッズを販売しており、試合のある日は観客で大賑わいだ。

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2016年9月 6日 (火)

◆非鉄金属メーカーT社◆小名浜精錬所定期修理入り

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 2016年9月5日より、非鉄金属メーカーT社小名浜精錬所が定期修理に入りました。公開情報によると、終了は10月7日の予定です。それまでの間、小名浜精錬所での亜鉛焼鉱生産停止により安中への輸送の必要がなくなるため、亜鉛焼鉱輸送用のタキ1200形が編成から外れる日が出てくるものと思われます。ただし、以前の記事の通り、今年の定期修理は5月から6月にかけて既に実施されており、今回の修理箇所によっては貨物列車運行への影響は限定的になる可能性もあります。

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2016年9月 5日 (月)

★1100000アクセス突破記念★East-i+マヤ50 UTL検測

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 2016年9月3日土曜日、上野東京ラインでEast-iことE491系がマヤ50を併結し軌道検測を行いました。夕方から所属クラブの仕事があったので、このあと遠出はせずスポーツジムで汗を流し時間を潰しました。やはり炎天下は涼しいところで身体を動かすに限りますね。sweat01

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2016年9月 4日 (日)

★西藤原駅保存車★三岐通運DB25

 以前の記事で紹介した今夏の三岐鉄道訪問時に、日立製のスイッチャーDB25も撮影しました。以前はホーム脇の屋根のある場所に置いてありましたが、ED222に押し出されるように、屋根の外へ出ていました。

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住友大阪セメントから譲り受けて活躍後に廃車になったED502が解体され(台車等の一部部品は大井川鐵道へ譲渡)、空いたスペースにスイッチャーが追いやられ、ED222がやってきました。

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この機関車は三岐鉄道の側線で使用されたことはありませんが、バックの掘削跡との組み合わせが良い雰囲気を醸し出しています。形態的には日立製作所製の平凡な2軸機関車で、1970年代に量産された台形屋根+ラジエーターカバー縦スリット折妻タイプです。折妻部はその後の増備車で切妻に設計変更され、伯耆大山駅の王子製紙専用側線(日通伯耆大山営業所No.9)や、四日市駅のコスモ石油専用側線(日通四日市営業所No.9)などでまだ同タイプ見ることができますが、このDB25の同型の現役機関車はもう存在しないと思います。あったらぜひ教えて下さい。

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後位側から。新製配置は小野田セメント名古屋SSで、関西本線八田駅の専用側線で使用されていたそうです。(SS=サービスステーションと呼ばれるセメントのストックポイント兼出荷基地)

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銘板も、製造年と製造番号をはっきり読み取ることができます。いつまでも綺麗な状態で保存されてほしいものです。

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2016年9月 2日 (金)

◆東京モノレール昭和島車両基地◆モノレール移動用アント

 東京モノレールでは毎年夏休み期間に昭和島車両基地の公開を行っています。昭和島車両基地は、東京モノレールを走行する車両の全般検査・重要部検査・改造工事などを実施している、車両基地を併設した車両工場です。

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2016年は8月11日に公開されましたので、西日本遠征のついでに寄ってきました。(さすがに大きい荷物は浜松町駅のコインロッカーに預けましたが…(^_^;))

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アント工業製の車両移動機は各地にありますが、モノレール用となると希少です。ご覧の通り、検査中のモノレール車両を移動するために使用されています。台枠より上は普通鉄道向けのアントに酷似していますが、足回りはモノレールの保線車両の構造に似ています。銘板は運転台の上に付いており、展示スペースからでは確認することができませんでした(アント工業製であることはスタッフに訊いて確認済)。

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このアントは、公開の時しか見られないかと言うとそうでもありません。このように検査車両を牽引して移動していきますので、一番北側に移動すると屋外へ出て、外から見ることができます。モノレール本線の車窓からはもちろんのこと、フェンス越しになりますが、敷地外からでも撮影が可能です。お近くにお住まい・お勤めの方は是非チャレンジしてみてください。

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さて、以前の記事で、昭和島車両基地内に鉄軌道とアントがあることは紹介しましたが、今回はこいつの正体も確認することができました。これは、生コンを流し込んで橋桁(モノレールの軌道)をつくるための型です。鉄軌道上で、台車に乗せた型に生コンを流して移動、流して移動を繰り返すので、牽引用にアントが必要になるわけです。なお現在では、橋桁の製作は外注しているため、この機材はもう使用していないそうです。

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車両基地の方には、電車線運搬用の保線車両も留置されていました。電車線とは、橋桁に取り付けられた集電用のレールのことで、長さは100mにもなります。JR各社に、ロングレールを輸送するための長物車(いわゆるロンチキ)がありますが、上写真のは言わばモノレール版のロンチキですね。運搬した電車線を現場で交換し、古いのを持ち帰るそうです。

なかなか珍しいものが見られました。

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2016年8月31日 (水)

【くろがね線を読み解く】第236回■戸畑地区D607

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 戸畑地区の機関車60DD-3形D607.1975年(昭和50年)日本車輌製造製の60t機で、製造番号は3199、車軸配置はB-B。60DD-4形とは異なり、連結器センタリング装置は備えていない。

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2016年8月30日 (火)

【くろがね線を読み解く】第235回■小倉地区の機関車D107

 2016年夏、小倉の某ホテルに泊まりY製鐵所小倉地区の夜景を見ながら眠りについた翌朝、何気なく窓を開けると、思わぬものを発見した。小倉地区に所属しているディーゼル機関車D107が見えたのである。

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これまで弊ブログでは、形式写真を障害物無しで撮れた車両しか紹介していないが、この機関車はめったに動くことが無く、撮れる場所まで出てきてくれる見込みがないため、正面からの俯瞰を紹介する。

 D107は、1967年に日本輸送機で製作されたL型エンドキャブの2軸機関車で、新製配置は住友金属工業小倉製鉄所(*)、自重は25t、製造番号は1178001である。正面から見ただけでは全く判断できないのだが、最終動力伝達方式はロッド駆動で、SLのように2つの車輪は連結棒で接続されている。キャブの前面窓は、屋根の丸みに沿って傾斜の付いた独特な形状で、ボンネット先端のラジエーターカバーの形状と相まってニチユらしさが感じられるデザインである。背後に記号番号不明の同型機が写っているが、そのキャブ非公式側をよく見てみると、ボンネット先端公式側の簡易運転台とちょうど点対称の位置にも同様の装備のあることが分かる。いつか動くところを見てみたい機関車である。

(*)2000年4月に分社化されて住友金属小倉→2012年1月に住友金属工業と合併→同年4月に新日鐵住金小倉製鉄所→2014年4月1日付でY製鐵所と統合、現在はY製鐵所小倉地区

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