2018年1月14日 (日)

◆新京成電鉄◆謹賀新年2018戌年

 千葉県内を走る準大手私鉄の新京成電鉄では、毎年元旦から2週間ほどのあいだ、その年の干支をデザインした謹賀新年ヘッドマークを掲出した編成を1本運行しています。

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■2018謹賀新年ヘッドマークは8811編成に掲出された。    2018年1月13日、松戸-京成津田沼

松戸出身の私としては、年始に自宅にいるときは外出がてら撮影しています。今年の年始は多忙でなかなか撮りに行けず、先週は先週で今度はHM付編成がくぬぎ山の車両基地に入庫してしまっており撮ることができませんでしたが、この土曜にようやく対面することができました。

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今年は戌年ということで、鏡餅に犬2匹をデザインした可愛らしいヘッドマークになりました。新京成線で1回と、

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■京成千葉線にも積極的に乗り入れた。    2018年1月13日、千葉中央-京成津田沼

直通運転先の京成電鉄千葉線でも返しを撮影。新京成電鉄では、ここ数年で新塗装への塗り替えが進んでおり、旧塗装の編成もあまり多くは残っていないので、意外と沿線に撮り鉄の姿が見られました。船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」をデザインしたふなっしートレイン目当てというのもあるかもしれませんが。

なおこの場所は京成3300形電車が引退する際に訪れている場所で(過去の青電ファイアーオレンジの記事を参照)、かつては川沿いに印旛沼埋め立て用の土砂運搬工事軌道がありました。当時はまだ廃線跡が遊歩道として残っていたのですが、今回訪問してみると、300mほど上流まで道路の拡幅に転用されて姿を消していました。その北側は残っていたのですが、ここは終点に近く痕跡が多かっただけに、残念です。

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2018年1月 7日 (日)

★DD200形電気式ディーゼル機関車★試験のため北九州タへ

 新年最初の報告はこちら。

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■DD200-901甲種輸送(甲193)。牽引機はEF210-136。   2018年1月4日、千里丘-岸辺

2018年1月4日から5日にかけて、新鶴見→北九州タ間で実施された、DD200形電気式ディーゼル機関車の甲種輸送。この日は別件で関西にいたのですが、午後に時間があったのでついでに撮影。本線走行も入換もこなせるDE10形ディーゼル機関車の後継機ですが、北九州タでどのような試験が実施されるのでしょうか。

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新鶴見→吹田タ間は、高速貨物列車5085列車の機関車次位に連結されましたが、年始で貨車が連結されないため、文字通り甲種輸送列車らしい姿になりました。翌日の吹田タ→北九州タ間は2073列車でしたが、こちらはDD200の後ろにコンテナ貨車が連結されていたようです。なお、新鶴見への戻りは1月12日の2072列車北九州タ→吹田タ間機関車次位連結です。広島県内で日が暮れますが、EF66形牽引なので面白そうですね(行けませんが)。つづく吹田タ→稲沢間は1月14日の8864列車、稲沢→新鶴見間は1月15日の5090列車となります。いずれも日没後の輸送ですね。途中駅の通過時刻は貨物時刻表2017をご覧ください。

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2017年12月24日 (日)

【くろがね線を読み解く】第261回 ■M製鉄所スラグ輸送

 NHKのTV番組「ブラタモリ」でも紹介されたこの街は、火山の産物である砂鉄と、道央で産出していた石炭を原料とする製鉄業で、古くから栄えた。近くを走るJR室蘭本線も、そのルーツは北海道炭礦鉄道(のちの北海道炭礦汽船)で、岩見沢や夕張から室蘭まで石炭を輸送するための運炭鉄道であった。この鉄道は1909年の輪西製鐵場(現 NS社M製鉄所)開設後は、製鉄所への原料炭輸送も担った。その名残で現在でも、苫小牧方面から東室蘭駅に至る室蘭本線の線路をそのまま南西に直進すると、M製鉄所に向かう専用鉄道(の廃線跡)になる。JRの長万部方面も室蘭方面も、線路は分岐側である。

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 湾の周囲にはいわゆる海食崖と呼ばれる地形が数多く存在し、中には埋立地の工業地帯を俯瞰できる場所もある。2016年に北海道を訪れた際には、M製鉄所の溶滓・鋼滓輸送を見ることができた。

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M製鉄所の溶滓(高炉スラグ)・鋼滓(転炉スラグ)処理場は、敷地西端の海寄りにある。処理場には、上写真の通りスラグ鍋車の移動用として専用の入換用機関車が配置されている。

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北側にある授受線には、上とは別の機関車によって高炉・製鋼工場から溶滓鍋車・鋼滓鍋車が運ばれてきて留置される。

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留置されたスラグ入りの鍋車は、処理場に配置された機関車が受け取り処理場まで運ぶ。

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処理場で切り離された鍋車は、液体スラグを流し落とす。鍋の中のスラグは空気に触れている最上部が冷却され固まって固体になってしまっているため、処理場にある重機が鍋の中にアームを入れて卵の殻を割るようにしてスラグを掻き出す。

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鍋車には大きさの違いにより2種類あり、容積の小さい鍋車はこの場所でスラグを流し落とすが、容積の大きい鍋車は更に左(海寄り)の処理場でスラグを落とす。おそらくスラグの用途の違いによって処理方法が異なる(徐冷滓or水滓など)ために場所を区別していると思われる。

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空車の鍋車は、高炉・製鋼工場からやってきた機関車が推進で持ち去っていく。

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スラグ処理場の手前にはパイレンヤードと空の鍋車の留置線があり、こちらの入換はあまった機関車が適宜実施する。このため、処理場の機関車が使用されることもあれば、高炉からやってきた機関車が使用されることもある。

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授受線の北東側には製鋼工場があり、高炉で溶銑を積んだトピードカーが運ばれていく様子を見られる場合がある。ただしこちらはメインの製鋼工場に至るルートではないため、一日にあたりの運行回数はかなり少ない。写真を拡大すると、車番はD-652と読めた。

■入換用機関車 (D-501、D-502、D-607、D-608)

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 こちらは、スラグ処理場入換機のD-502。1967年7月に日本車輌製造で製作されM製鉄所に新製配置された50tB-B機関車で、製造番号は2599。後位側車端部には簡易運転台と前方確認用の窓が設けられているが、前位側(エンジン側)にはそのような装備はない。代わりに、2軸の控車を連結しており、機関車と一心同体で運用されている。

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こちらは高炉・製鋼工場とスラグ処理場授受線の間で鍋車の輸送に使用されている機関車D-608。1977年日本車輌製造製の60tB-B機関車で、製造番号は3289。こちらは前位側・後位側双方に簡易運転台を設けており、控車は連結していない。先述の50t機より車体が一回り大きく見える。また前位側ボンネットのエンジンルーム直上に棺のような出っ張りがある。Y製鐵所の機関車にもこれと同じ特徴を持った機関車がいることから想像するに、おそらくエンジンを換装しているものを思われる。キャブ側面にある水色の社章は鉄鋼メーカーNS社合併後の新しいデザイン・カラーで、時期的に考えておそらくエンジン換装後の再塗装時に取り付けられたと思われる。

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こちらは別の日に見られた機関車で、鍋車との間に2軸ボギーの控車を1両連結している。

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その車番はD-607であった。1977年3月日本車輌製造製の60tB-B機関車で、製造番号は3277。こちらも前後に簡易運転台を設けているが、エンジンは未換装なのか、ボンネットはオリジナルの姿を留めている。

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鍋車の編成は固定されておらず、長い時は5~7両にも及ぶ。そのまま様子を見ていると、

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推進運転で製鋼工場側へ鍋車を推していった。その機関車は、

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D-501であった。1967年7月日本車輌製造製の50tB-B機関車で、製造番号は2598である。先述のD-502とは同時納入の姉妹機である。他の機関車同様M製鉄所への新製配置で、後天的な改造により前後に簡易運転台が取り付けられている。簡易運転台に設けられた窓の枚数と高さが、他の機関車と異なる。

■製鋼工場南の車庫

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製鋼工場南側には、車両整備場らしき建屋もあった。屋外にD-605が留置されていた。この写真を撮影した場所は、亀梨和也主演「劇場版妖怪人間ベム」で、ベムの家が登場したシーンのロケ地である。私は、この記事で紹介した一連の撮影地を、「輪西の丘」に対して「ベムの丘」と呼ぶことにしている。

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2017年12月12日 (火)

◆車両メーカーM社の試験センター◆MIHARA-Liner

 某所にある重工メーカーM社は、完成車両の試運転や各種試験を行うための試験線を擁しています。全長3.2kmのこの試験線は海とグリーンベルトに囲まれており、外部から容易に近づくことができませんが、近隣の山に少し上ると、俯瞰することができます。車両の試運転や試験の実施は平日が中心になると思われ、また毎日とも限らないため、わざわざ遠方から撮影のために訪問しても空振りするリスクがあり、気が進みませんでした。しかしとある土曜日に某団体の見学会が計画されていることを知り、それならば見学者を乗せて100%走るだろうということで、某展望台を訪ねることにしました。

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その日は朝から快晴でした。これが瀬戸内海の埋め立て地に増設されたM社のW工場です。ちょうど東側半分を見ています。工場内には、ここで製造された路面電車や新交通システム用車両の試運転を実施するための試験線あります。試験線には、鉄軌道の鉄輪試験線、高速新交通システム(高速AGT)試験線、センターガイドAGT試験線、磁気浮上試験線の4種類があります。敷地の外周に沿って設けられた小判型のエンドレス軌道が、鉄輪試験線です。

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鉄輪試験線には、試験車両牽引用兼車載コンポーネント試験用、見学者乗車用として、MIHARA-Linerという2両編成の電車が用意されています。MIHARA-Linerは2015年に兵庫県の能勢電鉄から譲り受けた1500系電車(1504形+1554形)で、元阪急電鉄2100系です。1504形はGENKI君1号、1554形はGENKI君2号と命名されています。由来は「元気」に走り回るのゲンキ以外に、原器(メートル原器やキログラム原器)のゲンキのほか、ジェネラル・インキュベーターの略でもあるそうです。最後のは英語だとGENKIにはなりませんが(苦笑) この日は、鉄道総研が保有する元JRサハ204-105を連結して走行していました。よく見ると、鉄輪試験線は3線軌条になっており、MIHARA-Linerは軌間1,435mmの標準軌の線路上を走行していますが、被牽引車のサハ204は1,067mmの線路上を走行しています。この場合、連結器の中心位置が合いませんが、撮影した写真をズームすると、GENKI君2号の連結器を改造して中心位置をずらしてあることがわかりました。興味深いです。

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鉄輪試験線の全長は3.2km(うち直線部1,050m)、最少曲線半径は120m、最大勾配は50‰です。レールは本線部分が欧州規格のEN54E1、分岐線部分(本線及び分引込線)がJIS50Nです。また3線軌条の3本のレールとは別に、PC枕木上にレール緊締具を設けてあり、レールを敷設すれば軌間1,000mmにも対応可能になっています(さすがにインドのブロードゲージは無理でしょうけど)。また架線電圧は直流1,500V/750V/600Vの3電源に対応済みですが、架線柱の碍子は高圧にも対応しているので、受電設備さえ持ち込めば交流2.5kVでの試験も可能なようです。保安装置は無く、試験線利用者が必要に応じて持ち込み設置するようです。

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こちらは磁気浮上試験線(HSST)です。3両編成が留置されていましたが、動く様子はありませんでした。

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こちらはオフレールの新交通システム用車両。出荷前でしょうか。写真をズームすると「Macao」とペイントされていたので、マカオ向けと思われます。

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こちらが本線から分岐する引き込み線部分。この急曲線は路面電車の試験用でしょうね。

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実際に引込線の先には広島電鉄向けと思われる車両が留置されていました。敷地の真ん中に、ポツンと路面電車が置かれていますね。

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まずは広電から。車体は綺麗ですがパンタグラフが付いていないように見えます。まだ試験の最中でしょうか。

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線路から外れて置かれていたのは、元広島電鉄の555号でした。パンタグラフを上げた状態で保管していますが、何かの試験に使用した後、そのまま用途不要となったのでしょうか。

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少し場所を変えると、西側半分も見えました。2017年現在、鉄道総研のサハ204は「脱線しにくい台車」の研究・開発に使用されているようです。これは、2000年3月8日に営団地下鉄日比谷線中目黒駅付近で発生した、乗り上がり脱線事故を、今後防止するための取り組みです。

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鉄輪試験線の途中には3か所ほど簡易的なホームのようなものが設けらた場所があります。昼休みなのか、MIHARA-Linerは試験走行を一時中断しました。しばらくすると中から関係者がぞろぞろと出てきました。面白いのは、MIHARA-Linerは通常の運転台からのドア操作により自動ドアを開閉しますが、阪急とJRではドアの制御方式が異なるので、サハ204はドアコック操作でドアの開閉をしていました。

滞在1時間ほどで興味深いものが見られ満足です。帰り際に気付きましたが、このW工場は社有地内に船積可能な岸壁を持っているので、船から陸揚げした車両を工場内に搬入する際に公道の通行許可を取らずに済むのもメリットなのかなと思いました。また違う車両が試運転を行う際は、ぜひ再訪してみたい場所であります。

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2017年12月10日 (日)

★岡山臨港鉄道保存車★102

 先日三原に行った帰りしな、岡山で途中下車し、岡山臨港鉄道の保存車を見に行ってきました。岡山駅から岡電バスに約40分乗車し、築港元町下車徒歩1分で辿りつけます。元気な人は岡山駅からレンタサイクルでも行けるかもしれませんが(笑)

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 岡山臨港鉄道は、戦前に軍需物資輸送専用鉄道として計画され、早期開業の要請から手続きがより容易な専用側線として着工されましたが、第二次世界大戦の影響で頓挫。戦後になり、沿線に工場のあった汽車会社専用側線として竣工しました。ただし汽車会社の資金だけでは工事は完成せず、沿線に駐留していたGHQ指示の下、国鉄岡山工事部が残りの建設を行ったようです。象徴的なのは開業一番列車で、汽車会社向けの貨物列車ではなくGHQ進駐軍の列車でした。1950年には汽車会社の工場閉鎖により専用側線は列車の運行が無くなり、同年岡山臨港鉄道が設立され地方鉄道として第二の人生を歩むことになります。

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保存車は岡山臨港鉄道102号で、1952年に汽車会社で製作された2軸のディーゼル機関車です。運輸省への車輌設計認可の申請が1953年3月28日、認可が同年8月15日となっているため、法規上の鉄道車両としては1953年製ということになっています。実際には車両として認可される前から無車籍のまま専用側線でスイッチャーとして使用開始していたと思われますが。本機で採用された、DMH17型エンジンとTC-2型トルクコンバーターの組み合わせは、のちに各社から相次いで登場する産業用DL標準の構成を先取りするものです。

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1エンド側から。高いボンネットは、国鉄DD11形ディーゼル機関車にも通じるデザインですね。

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ナンバープレートと製造銘板。銘板には汽車会社、昭和27年製造、製造番號22とあります。

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2エンド側から。

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2軸の動輪はアウトサイドフレームのロッド駆動で、2エンド側のキャブ下にジャック軸があり、ジャック軸の回転で1軸を駆動し、ロッドでもう1軸に動力を伝達する方式です。

 なお一部にはこのディーゼル機関車を「機械式」と称しているサイトがありますが、これは誤りで、れっきとした液体式ディーゼル機関車です。低速・中速の切り替えは自動でしたが、高速への切り替えは手動ですので、この手動切替スイッチを見て機械式と混同しているのではないかと思われます。現物の観察も大切ですが、本を読むのも忘れずに。

  • 【参考】寺田裕一「岡山臨港鉄道(RM LIBRARY197)」、2016年1月1日、株式会社ネコバブリッシング。

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2017年12月 8日 (金)

【くろがね線を読み解く】第260回 ■2015年、2016年夏の運用

 鉄鋼メーカーNS社専用鉄道くろがね線は、工場設備停電時や高炉改修に伴う半製品の輸送休止期間を除き、原則として24時間365日運行されている。

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2015年8月8日のくろがね線。この日は低頻度運転であったが、八幡第二操車場を発車したE8501牽引の列車は12:00にJR枝光駅付近を通過して戸畑へ。定番の正午前後の八幡→戸畑行の昼便は健在であった。

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こちらは2016年8月24日のくろがね線。この日は中頻度運転で、E8502牽引の八幡→戸畑行の昼便は中原小学校交差点付近を12:58に通過。

専用線マニアには釈迦に説法と思われるが、くろがね線に固定された運行ダイヤは存在しない。時刻は不定だが、運行されやすい時間帯はある程度絞り込むことができる。ただし、繰り返しになるが固定されたダイヤはない。このため、撮影するなら1時間半程度待つことは最初から織り込み済みで臨むべきであろう。以前述べた運行時間帯はあくまでも目安であることを、くどいようだが強調しておきたい。

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2017年12月 5日 (火)

■東福山の入換機■HD300-24

 JR貨物の入換専用ハイブリッド機関車HD300形が、各地の大規模貨物駅で入換に使用されているディーゼル機関車DE10形・DE11形を次々にリプレイスしています。本日12月5日にも、機関車の製造元・東芝のある北府中から西岡山に向けて、HD300ー26が甲種輸送されました。今回は、2016年12月から東福山で活躍を開始したHD300-24をとりあげます。

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 東福山には2017年に入るまで常駐する入換用機関車がありませんでした。ではどうやって非電化荷役線の貨車の入換を行っていたのかというと、早朝に西岡山を出る東福山行の2753列車(75km/h列車)を岡山機関区のDE10が牽引し、本線走行してきたDE10がそのまま東福山に居座って入換を行う運用でした。DE10の夜間滞泊は無しで、西岡山への復路は定期貨物列車66列車の次位無動力で当日中に回送されていました(2015年春の改正以降は単1970レで自力回送)。しかし2016年12月にHD300-24が常駐するようになり、2017年春のダイヤ改正で、西岡山-東福山間で見られたDE10牽引の本線走行貨物列車は姿を消しました。

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朝の9時前に到着する67列車は、入換を撮るには好都合です。牽引してきたELの反対側にHD300が連結され、編成を2本に分けて引上げ、それぞれ荷役線へ押し込みます。1回目は上写真の線路(貨11)に、

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2回目は上写真の線路(貨2)へ押し込むのが通常の手順です。貨2は障害物が全くなく順光になるので、編成写真・形式写真いずれも好条件で撮ることができます。

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■東福山で入換中のHD300-24   2017年6月

貨物列車好きにはDE10を好む方が多いのですが(私も好きですが)、HD300の産業用機関車然とした雰囲気もまた魅力があります。もっともその部分が好みの分かれるところではあるのですが。

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導入当初は空転が多く扱いづらいとの声も聞こえましたが、これは空転検知の仕組みに問題があったためです。JR貨物が鉄道総研と共同でHD300の走行データをモニタリングして研究した結果、空転開始時と空転終了時では、加速度の⊿(デルタ=変化率)の絶対値に差があることが分かってきました。空転開始時は⊿が大きく、空転終了時は⊿が小さいため、各々の状況に応じて空転の判定条件となる⊿の上限値を変えることで、正確な空転検知ができるようになりました。要するに、制御装置は電車と同じように制御用プログラムの改良により性能を改善できる余地があるわけですね。これが液体式ディーゼル機関車と大きく異なる点です。制御用プログラム改良の結果、現在では、空転に関する問題はほとんど解消しているとのことです。

 東芝がドイツ鉄道の貨物子会社(DB Cargo)と提携してHD300形ベースのハイブリッド機関車を導入する動きがあるとの報道もありましたので、今後このタイプが海外で活躍する日も来るかもしれませんね。

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2017年12月 4日 (月)

■情報収集■鉄道技術展2017

 2017年11月29日(木)~12月1日(金)までの三日間、第5回鉄道技術展が幕張メッセにて開催されました。車輌メーカーのみならず、部品メーカーや商社など鉄道関連企業各社が参加し、情報交換や交流の場としておおいに活用されていました。

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この鉄道技術展、私の所属する鉄道クラブの仲間が8年前に訪問していて興味はあったのですが、平日開催なのでなかなか行くことができませんでした。今年は夏頃からこの日をターゲットに有給休暇を取り参加できました。事前登録すれば参加費も無料になりますしね。会場の幕張メッセへ行くのは、高校生の頃に部活の千葉県大会で行って以来なので、建物が見えるまでは少し緊張しました(笑) なお参加企業に気になる会社が数社、名を連ねており、最初からコミュニケーションを取るのが目的だったので、もちろんスーツ・ネクタイ着用です(笑)

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エントランスから会場を俯瞰。ここからエスカレーターを降りると、会場に入る手前に撮影禁止の立て看板がありましたので、残念ながら写真はありません。

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ですが、一部の会社については、いただいた資料に掲載された情報をブログで宣伝してもOKとの許諾が取れましたので、いくつかの記事に反映しました。新情報もありますので、興味のある方はご覧ください。

開催は二年に一度、次回は2019年の予定です。その頃には、今回初めて本格的に紹介された各社の鉄道無人運転技術も、もう少し進歩しているのでしょうか。

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2017年11月29日 (水)

【くろがね線を読み解く】第259回 ■小倉地区D306の系譜

 3年半前の記事で紹介した、Y製鐵所小倉地区のディーゼル機関車D306。岸壁の一番手前の線路に入線すると、およそ300mまで近づくが、たいていは資材などが置いてあってまともな形式写真を撮れないことが多い。しかし今年は偶然にも車両1両分の空間がぽっかり空いており、綺麗に撮ることができた。

D306

D306は1975年10月に日立製作所で製作された2軸ボギーの産業用ディーゼル機関車である。同じく住友金属小倉向けに納入されたD307、D308は、同じ製作指示番号20618に基づいて製作された同一ロットの姉妹機である。エンジンはキャブ前後のボンネット内に1基ずつ搭載されているが、液体変速機も各エンジン毎に1基ずつあり、国鉄DD11形ディーゼル機関車と同じ構成である。ただしエンジンの製造元は、国鉄・私鉄の機関車にありがちな振興造機や新潟鉄工所ではなく、米国カミンズ社製である。以下に諸元を記す。

  • 記号番号 : D306
  • 自   重 : 35t
  • エンジン  : NH-220BI(212ps/2100rpm) ×2基
  • 液体変速機: 新潟コンバーター DB100 ×2基
  • 製造年月 : 1975年10月
  • 製造者  : 日立製作所
  • 製造番号 : 2061801

 カミンズ社製エンジンを搭載した日立製のディーゼル機関車は1950年代の早い時期からほぼ毎年登場していたものの、そのほとんどは輸出用車両であった。日本国内向け機関車でカミンズ社製エンジンを搭載したのは、1972年に製作された25t機(日本通運、浪速通運、日立製作所日立工場向け各1両、製造番号はそれぞれ13206、13209、13210)と、35t機(宇部運送向け、製造番号13242)が最初で、いずれもD306と同じNH-220BIを搭載している(35t機は2基搭載)。翌1973年には同エンジン搭載の25t機(日通向け2両、製造番号13211、13273)が製作されているが、このうち後者はコスモ石油四日市製油所専用側線入換用のNo.8である。翌1974年には実績が無く、1975年になってから、25t機1両(日通四日市営業所向け、製造番号2061201)と、本記事で紹介した住友金属小倉向けD306~D308(製造番号2061801~2061803)が続く。日通四日市の製番2061201は、コスモ石油四日市製油所専用側線入換用のNo,9で、一時期紀州製紙専用側線(紀勢本線鵜殿駅連絡)の入換に使用されていたので、専用線マニアにもお馴染みであろう。

 悲運なのは、カミンズ社製エンジンNH-220BIが日立の国内向け機関車へ採用され始めた翌年の1973年に第一次オイルショックが発生したことである。以降国内経済・産業規模の縮小が急速に進んだ結果、産業用ディーゼル機関車の製造数は急激に落ち込んでしまった。また同時に、産業用機関車の売り込み先が専用線から製鉄所にシフトし、受注全体に占める大型機の割合が高まることになった。このため、DMH17系エンジンの代わりとなる小型機向けエンジンとして期待されたNH-220BIは、1976年以降ほとんど採用されることはなくなっている。

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2017年11月27日 (月)

★某所のスイッチャー★112

A11201

 とある鉄道駅からバスに乗ることおよそ15分、そこには黄色っぽい2軸のL型機関車がいました。車体が汚れていることから察するに、メンテナンスなどのために運ばれてきた様子。見たところボンネット、キャブ、足回りについては、昭和50年代に入ってから日車で製作された自重15tの2軸機関車に類似した意匠ながら、車体幅がやや狭いようです。

A11202

そのうち姿が見えなくなりましたが、その後元気に活躍しているようで、なによりです。比較すると、足回りについては、側面に巻き込み防止柵が、妻面端梁下には排障器が取り付けられています。ボンネットに目をやると中央上部から煙突が突き出しています。キャブは屋根上に旋回灯が増設されたほか、乗降扉下部にあった注意喚起のゼブラ模様がなくなり、レモンイエロー一色になりました。

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