2012年1月24日 (火)

★280000アクセス突破★一勝地で見つけた江口

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 地方へ旅行に行くと、意外なところで、意外な漫画家やイラストレーターのポスターを見かけることがある。上のポスターは、2009年6月にSL人吉撮影のために訪れた一勝地駅にて撮影。

 江口寿史を知ったのは高校生の頃。熊本県水俣市出身で元々は漫画家らしいが、私はイラスト中心にシフトしてからの絵しか見たことがない。いまでもすぐに思い出せるのは、大友克洋監督の映画『老人Z』(キャラクターデザイン)や、学生の頃薦められて読んだ、大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』、小室直樹『痛快 憲法学』(いずれも表紙)など。

小室は、私が大学時代に講義を取った橋爪大三郎が東大在学中に所属していたゼミのボスでもある。ちなみに同ゼミはこんな社会学者 も輩出している。

話題が段々鉄道から脱線してきたので、今日はこの辺で。明日から日曜まで九州をまわる予定。

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2012年1月22日 (日)

■弘南鉄道ラッセル■大鰐線キ+ED 除雪列車の活躍

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■大鰐駅構内で待機する、キ105+ED221   2011年12月

 弘南鉄道冬の名物は、ラッセル列車です。昭和初期に製造された除雪用車両を、大正時代に製造された電気機関車が後ろから押しながら除雪を行います。

 運行ダイヤは過去に多くの方によって調査され、幾度となく雑誌に特集記事も掲載されております。したがって本記事ではそれらを割愛し、実際に撮影する際の細かいノウハウを時系列で報告します。ダイヤについては、以下の個人サイトを大いに参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

●運行有無を探る

 まず、これまでの経験を踏まえると、弘南鉄道の除雪列車は以下の条件で動くことが多いようです。

  1. 青森県中南津軽地方に24時間以上大雪注意報が出続けており(大雪警報含む)、一度も解除されていない。
  2. 天気予報が前日から当日まで「雪」。
  3. 除雪車のヘッドライトが点灯し、屋根から石炭ストーブの黒煙が出ている。

1.については、気象庁のホームページで簡単に確認できます。携帯でもPC用サイトビューワを備える機種であれば閲覧できますし、最近ではタブレット端末も普及してきたので、特に不自由は無いと思います。

2.については、「雪時々曇り」や「雪後曇り」ではあまり期待できません。シンプルに「雪」が理想です。予報の精度について個人的な感想を述べさせていただくならば、Yahoo天気よりもウェザーニュース(AUの携帯には標準装備)の方が当たることが多いです。気象庁の天気予報も情報が細かくて良いのですが、ウェザーニュースは実際の天気を現地サポーターから集めて予報に反映しているそうです。一長一短なので両方見ておくと良いですね。

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■屋根上から石炭ストーブの黒煙が出ていれば、運行アリ  2011年12月

3.は当日現場で確認する段階の話ですが、大鰐線に限って言えば、大鰐町ウェブカメラで遠隔地からでも確認できます。このウェブカメラは、冬期に除雪車の常駐している大鰐駅構内を俯瞰で常時監視するもので、ヘッドライトの点灯有無・黒煙の有無もチェックできます。見るためには、事前にJavaをインストールしておく必要があります(ウェブカメラのページからもダウンロード可)。もっとも、パソコンを使いこなしている方のPCには既にインストールされていることが多いですが(笑)

なお、降雪が続いている時は電気機関車のパンタグラフが常時上がりっぱなしになっていることもありますので、パンタが上がっていても運行されるとは限りません

 除雪列車には、主に早朝便、午前便、午後便と3往復の設定がありますが、どの便が動くのかと問われると、天候によりけりとしか言えません。一般には午後便がよく動くと言われていますが、たとえば2012年1月上旬に大雪警報が出た翌日は、午前便は動きましたが午後便は運休でした。

●弘南線ラッセルの撮影(準備中)

●大鰐線ラッセルの撮影

 2011年12月末、午前中に弘南線ラッセルを無事撮影できたため、午後は大鰐線へと向かいました。大鰐線は、弘南線よりも景色に変化があります。追いかけて何度も撮るなら大鰐線です。今回は、大鰐温泉駅前に常駐している地元のタクシーを利用することにしました。

 駅前のラーメン屋で大鰐ラーメンを食し、早速運転手と交渉です。聞いてみると、過去に何度かラッセルを追いかけて写真を撮る鉄道マニアを乗せたことがあり、場所も何箇所か知っているとのこと。雪で道路状態も良くないため、最初は3回くらい撮れれば良いかなと控えめな提案をしてみましたが、「経験的にもっとイケる」とのことでお言葉に甘えることにしました。事前に考えていた場所5箇所に、運転手さん提案の場所1箇所を加え、計6箇所で撮影することにします。

●1回目

 まずは大鰐温泉駅から1~2分、平川の対岸から。急曲線が続き架線柱のスパンが短いため、2両編成の電車すらまともに撮れない場所ですが、ラッセルならきちんと1スパンに収まります。

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 大雪注意報が出ているときは天気も変わりやすく、13時には晴れていたのに出発直前に吹雪になりました。

●2回目

 さて、ラッセルは鯖石駅で構内除雪と列車交換のためしばらく停車しますので、その間に先回りします。大鰐から石川まで弘南鉄道に沿って走る国道7号線には、意外と交差点・信号が多いのですが、対岸のこの場所から北上するJR線沿いの道路は石川駅まで信号がまったくありません。もちろん、幹線道路ではないため除雪は必要最小限。狭い集落の中をクネクネ蛇行しながら走る部分もありますので、私のような余所者にはアンタッチャブルです。レンタカーなど使わず素直にタクシーを利用するのが賢明ですね。鯖石駅付近で川を渡り、線路沿いを北上。石川プールの先で降ります。

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 引き続き吹雪ですが、直線区間でスパンが長いため、

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横から流しながら角度を変えて

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何度か撮れます。

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中には、もっと線路に近寄り正面寄りから撮る方もいますが、背後に石川プール併設の清掃工場の煙突が写り込んでしまうのでお勧めしません。第一、危険です。

●3回目

 ラッセルの次の停車駅は石川駅。構内除雪している間に先回りします。再び線路を渡り、JR線沿いを北上して弘南鉄道との交差部の手前で降ります。

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 吹雪いていたのに列車が来る頃にはまた晴れました。プレートガーダー橋や側壁の無い高架橋では、退けられた雪がカーテンのようにフワフワしながら落ちていくのが綺麗です。

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大鰐線は、戦後の1952年1月に弘前電気鉄道として開業したため、このように近代的で立派な高架橋があります。

●4回目

 4回目の場所は運転手さんにお任せします。最初、お寺さんの裏に撮れる場所があるとのことで降りてみましたが、踏切警報機は見えるもののそこまでの道路がほとんど除雪されていませんでした。距離も100メートル以上ありそうでしたので、徒歩で除雪しながら進むのは困難と判断し、小栗山駅近くの空き地から正面寄りで撮影することにしました。

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ウィングを架線柱ギリギリまで広げている様子が分かります。

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先頭のキには、左右のウィングを操作するために2名のスタッフが乗務しているようです。

●5回目

 大鰐線の沿線も、小栗山駅を過ぎて大和沢川を渡ればいよいよ住宅街です。運転手さんによると、「大抵のお客さんは、追跡をやめて弘南線方面へ向かってしまう (家が密集していて撮れる場所が無いため) か、大鰐方面へ戻り中央弘前からの返しを撮るみたいだよ」とのこと。しかし、今回は更に追跡することにします。一昨年、桜まつりにあわせて弘前を訪れた際、住宅街の中にも撮れる場所が2箇所あるのを見つけていたからです。携帯のGPS地図とタクシーのカーナビを照らし合わせながら県道を北上し、とある交差点で左折して狭い路地を進み、踏切を渡ったところで精算。¥4,330-也。案外安く済みました。

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 県道は渋滞していましたが、ラッセルは千年駅で列車交換と構内除雪のために10分以上停車するため、このように間に合います。住宅街の中の吹き溜まりだったのでしょうか。跳ね飛ばす雪の量はこの日一番です。背後はアパートですが木々がうまく隠してくれます。手前にはむかし住宅があった気がしますが、いまは売りに出されており空き地です。

●6回目

 タクシーを降りたのでここからは徒歩で最後の締めです。とある空き地から雪の斜面を20メートルほど登ると、その場所はあります。

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ラッセル午後便の返しを順光で。最後に晴れてよかったです。機関車には運転士以外にもう1名乗務しているのが分かります。後ろは桜の木で、ゴールデンウィークが見ごろです。(こちら

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後ろのキにも2名乗務しています。除雪列車を運行するには、このように大鰐線だけで計4名、同時に運行される弘南線でも4名、合計8名のスタッフが必要なのです。多少吹雪いたくらいで出動するわけにはいかないのも頷けます(ファン泣かせではありますが…)。

 弘南鉄道の除雪列車については、ファン有志がフォトランなどを企画することもあるようですが、私には特にコネもないので、ガチンコ勝負で撮ってみました。今後訪問される方の参考になれば幸いです。

●おまけ

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 弘前駅近くの某ホテルは、鉄道マニアなら要チェックです。線路側の部屋に泊まると、このように駅を俯瞰することができます。旅客ホーム、貨物駅、機関区が一望できて、運行状況を把握するのにも最適です。JRの除雪車両ENR1000が何時頃出てくるのかも簡単に分かります。それも暖かい部屋でくつろぎながら、です。ホテルの名前とは裏腹に、宿泊料金もかなりお得です。1FロビーにPCもあり、大鰐町ウェブカメラも見られます(J2SEインストール済)。無線LAN対応のモバイルPCを持ち込めば部屋でも閲覧できます(有線LAN使用の場合はフロントでモデム貸出OK)。

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2012年1月21日 (土)

★275000アクセス突破★万葉線除雪用電車、今冬で引退

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■米島口の車庫内で待機する除雪用電車(無番)。  2008年12月26日

新型除雪用車両を導入する目処がたったため、万葉線の除雪用電車(元 デ5022)は今冬で引退です。いったいどんな車両が導入されるのでしょうか。

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2012年1月15日 (日)

【2012年1月町内会作品展】東北の鉄道

 今年も、町内会の餅つき大会に合わせて作品展が開催されました。展示作品を公開します。キャプションも、展示した内容をそのまま掲載します。

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■津軽鉄道 2010年5月、青森県五所川原市

冬期に運行される、客車内に石炭ストーブを設けた「ストーブ列車」が名物だが、ゴールデンウィークはちょうどお花見シーズン。芦野公園駅周辺に続く桜のアーチがみどころ。

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■十和田観光電鉄 2011年7月、青森県三沢市

昭和30年製のモハ3401(手前)と、昭和17年製のモハ3603(奥)が動態保存され、鉄道愛好家に人気を博していた。2010年12月の東北新幹線全線開業後に乗客が激減し、3月に廃止予定。

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■弘南鉄道弘南線 2011年12月、青森県弘前市

昭和4年製の黒い除雪車を、大正12年製の赤い電気機関車が押しながら除雪する名物シーン。電気機関車(ED33形)は、武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)が米国ウェスチングハウス社より輸入し、1961年(昭和36年)に弘南鉄道へ譲渡したもの。

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■岩手開発鉄道 2009年1月、岩手県大船渡市

太平洋セメント大船渡工場へ原料用石灰石を輸送する貨物列車。2011年3月11日に津波の被害を受けたが、11月のセメント生産再開にあわせて復旧した。

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■秋田臨海鉄道 2010年4月、秋田県秋田市

臨海部の工業団地にある日本大昭和板紙秋田工場が出荷する紙製品をコンテナに積み、秋田港駅まで輸送する。秋田港駅に到着したコンテナは、JR線経由で全国各地に発送される。

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■日本製紙専用鉄道 2010年7月、宮城県石巻市

日本製紙石巻工場は、工場内に張り巡らされた専用鉄道で製品を石巻港駅へ輸送し、JR線経由で全国各地へ発送していたが、2011年3月11日の津波で線路や車両はすべて流出した。その後、工場は一部操業を再開したものの、鉄道輸送再開の目処は立っていない。

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■磐越西線 2011年4月、福島県耶麻郡猪苗代町

2011年3月11日の東日本大震災後、東北本線が復旧する4月上旬までの間、首都圏から新潟を迂回して運行された、被災地向け燃料輸送列車。タンク貨車10両編成で計450トンの石油を、毎日2本の列車で輸送し続けた。

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2012年1月 5日 (木)

★270000アクセス突破★つばめ電車inアミュプラザ

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「むかしのデパートの屋上には、夢があった…」

そんな水戸岡鋭治の鶴の一声で走り始めた『つばめ電車』は、アミュプラザ博多の屋上庭園「つばめの杜」で毎日運行中。10:00~17:00の間、乗車1回¥200-で小判型エンドレスを2周します。

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庭園の最上段からは、つばめ電車と山並が俯瞰できます。

編成は、機関車D787号機1両+客車2両の構成で、いずれも2軸ボギー車です。制御は最後部の客車に設けられた制御盤から行います。

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動力は機関車に備わっています。2011年1月モデルニクス社製で、蓄電池駆動です。

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上部から俯瞰するとこのような雰囲気です。

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2両目の客車の後部に制御盤があります。

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左から順に速度計と電流計が並び、手前には電子機器冷却用のファンがあります。

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上から眺めてみると、力行レバー、SLサウンドスイッチ、ライトスイッチ、警笛ボタンなどが並んでいるのが分かります。

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昨年訪問時は子供たちに大人気で行列が途絶えませんでしたが、回転が速いため10分も待てば乗れるようです。人気が出て、機関車や客車が増備されると面白いかもしれません。

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2012年1月 1日 (日)

◆2012年もどうぞよろしくお願いします◆

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2011年12月26日 (月)

【くろがね線を読み解く】第99回 ■JR九州チキ輸送用合図台車

 Y製鐵所専用鉄道の条鋼工場-製品倉庫-西八幡駅間では、条鋼工場で生産された軌条(鉄道用レール)が貨車輸送されている。鉄道ピクトリアル2011年9月号掲載の通り、JR東海向け50mレールは、まず条鋼工場から製品倉庫まで製鐵所の40t積台車によって輸送され、倉庫内に一時保管される。その後、JR貨物チキ5500形に積まれて西八幡駅の発送線へ押し出され、JR線経由で西浜松駅のJR東海レールセンターまで輸送されている。

条鋼工場-製品倉庫間には、構内配線の都合により貨車を推進運転する区間がある。推進運転の場合、運転士は製鐵所の40t積台車の簡易運転台に乗り込み、編成の先頭から最後尾の機関車をリモコン制御する。

 いっぽうJR九州向け50m/25mレールは製品倉庫にストックがないため、JR東海向けとは異なり、レールは条鋼工場から西八幡駅まで直送されている。このため、JR九州向けレールを輸送する際は、JR九州の工臨用貨車(チキ6000形・5200形)が製鐵所内を走行する珍しいシーンを見ることができる。JRの貨車には、推進運転用の簡易運転台はないため、推進運転時は専用の控車が編成の先頭に連結されている。それが、今回紹介する合図台車である。

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■JR西八幡駅の側線に留置中の合図台車テテ8375    2010年

 合図台車(左写真)には「テテ」の記号が付与されている。 以前紹介した貨車命名規則に拠れば、「テテ」は15t積鉄側車をあらわしているから、この貨車は以前紹介した15t積鉄側車からの改造車ということになる。

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 例えば、製品倉庫から条鋼工場への回送時はこのように運用されている。写真は、製品倉庫東ヤードを機関車牽引で出発したチキ+合図台車が、製鐵所構内でスイッチバックして、合図台車推進運転で工場へ向かっていく様子である。50mレールは4両1ユニットで輸送されるため、「合図台車+JR九州チキ4両」の運用が多いが、まれに「合図台車+JR九州チキ4両+40t積台車4両」のように、製鐵所の貨車とJRの貨車がごちゃ混ぜに連結された編成になることもあり、興味は尽きない。かく言う私自身も、まだそのような編成は一度しか撮ったことがない(→こちら)。

条鋼工場-製品倉庫間のレール輸送は不定期であり、さらに合図台車が連結されるのはJR九州向けの工臨が走るときだけなので、撮影の難易度はかなり高いといえる。

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2011年12月20日 (火)

凸型蓄電池機関車と凸型電機 ~こぼれ話~

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 2011年12月に発売される鉄道ピクトリアル2012年2月号の特集テーマは、『凸型電気機関車』です。今回は、電気機関車のサブカテゴリとして『凸型蓄電池機関車』をご紹介し、諸元を一通り網羅することができました。本編はモノクロなので、当ページではカラーでお楽しみください。各車諸元についてブログに掲載する予定はございませんので、データをご所望の方は書店にて当該雑誌をお買い求めください。

 今回の個人的な感触ですが、阪急電鉄BL1/2の正体を明らかにできたことと、福岡市営地下鉄BB-1のエピソードを発掘できたのは良かったと思っています。締切の関係で本編からは漏れてしまいましたが、阪急の2両はVVVFインバーター制御による交流モーター駆動です。すべての車両に蓄電池容量を記しているのは、BB-1の蓄電池が「大容量」であることを明確に示すためです。物事の大小関係を論じるには比較する相手が必要ですからね。

最後になりますが、昨年お話を伺った「JR西日本吹田工場」が謝辞から漏れていたことをお詫びします。ISOの話は職員の方から直接伺いました。今後の動きとしては、JR西日本の他の車両工場への蓄電池機関車の展開が予想され、既に後藤総合車両所、下関総合車両所については堀川工機製のBLに置き換わっています(凸型ではないため今回のテーマからは外れますが…)。大阪・福岡のニチユについては当面使い続けると思いますが、2両とも外部からの確認が困難なだけに、年に1度のイベントで中に入ってみたら新型に置き換わっていた、なんてことも無いとは言い切れません。今後も注視する必要があるでしょう。

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2011年12月 9日 (金)

【くろがね線を読み解く】第98回 ■特殊スラブ積み台車

 今回紹介するのは、特殊なスラブを積んだ台車(貨車)である。台車そのものが特殊なわけではなく、積んでいるものが珍しいというパターンである。

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■D624の牽引により第一操車場に到着した特殊スラブ台車。   2010年

N社の一貫製鉄所のうち、O製鐵所やK製鐵所が大量生産品向きの工場なのに対して、Y製鐵所は高級品・特注品に特化した工場である。それが理由なのかどうかはわからないが、くろがね線で輸送されているスラブにはかなりのバリエーションがある。

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貨車そのものは何の変哲もない60t積みスラブ台車で、銘板を観察しても取り立てて特徴はない。

  • 形式: 60B-7 (60t積台車の7世代目)
  • 記号番号: ユタ2256 (56号車)
  • 自重: 14.3t(車両により異なる)
  • 製造年: 1967年(昭和42年)
  • 製造所: 日本車輌製造 名古屋

しかし、積荷のスラブの方はかなり変わっている。通常は、背後に写りこんでいるような、貨車の全長とほぼ同じ長さのスラブを3枚積んでいる。

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しかしこの台車に積まれているスラブは、厚みが(目視で)通常スラブの3倍ほどあり、全長は逆に1/3ほどである。角も尖っておらず丸みを帯びており、くろがね線でよく見かけるタイプとは風貌が異なる。おそらく、通常スラブを生産している連鋳のラインとは別のラインで生産されたものではなかろうか、と思う。

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2011年12月 5日 (月)

★265000アクセス突破★黒部峡谷鉄道~宇奈月界隈~

 2011年12月4日日曜日、前日に富山県内の専用側線の撮影をすべて終えてしまい、それでは元・専用鉄道もということで久々に宇奈月温泉へ。起床時にはまだ天気が悪く、ホテルの部屋で寛ぎながらプランを練っていたのですが、9時頃になってようやく雨が止みました。今回はスロースタートです。

ちなみに、速星の化学メーカーN社ではスイッチャー重連運用を、高岡貨物のO倉庫では2年前に置き換えられた協三20tを、二塚の製紙メーカーC社では最近では珍しくなった協三10t半キャブを撮りました。合間に伏木で、南延岡の化学メーカーA社のベンベルクせんい工場内で稼動していた協三15tスイッチャーも撮影。移動はすべて列車と徒歩。我ながら無駄のないプランでした。

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この時期になると、もう今シーズンの営業運転は終了していますが、電力メーカーK社向け従業員輸送、資材輸送のため、列車は頻繁に(60~90分に1~2本程度)やってきます。

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トンネルを抜けて橋の反対側に行ってみると、リラックス客車8両編成を牽いた下り列車がやってきました。

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ロープの外側(敷地外)からお気楽撮影です。

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反対側から上り列車が来るのかと思いきや、また下り列車が。

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なにやら色々な資材を積んでいます。

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てんこ盛りですね。

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トンネルを抜けてダム湖へ行ってみると、反対側から上り工事列車がやってきました。重連機関車次位に、緑色の妖しげな物体が繋がっています。

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再びトンネルを戻り、先程の位置から反対側を向いて。

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怪しい緑の正体はショベルカーでした。キャタピラ装備の重機が貨車に乗っていると、敦賀港の自衛隊戦車輸送を思い出してしまいます。もっともあちらは、無蓋車ではなく大物車でしたが。

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最後尾のカブース風ハ型客車。

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貨物列車は電力メーカーK社の資材輸送がメインですので貨車は無蓋車が多いですね。

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宇奈月温泉駅構内では、入換も頻繁に行われます。これは、滑落事故を起こして廃車となったDD23形ディーゼル機関車の補充用として増備された、日本除雪機製作所製のDD24形ディーゼル機関車。貨物列車を牽引し、そのまま本線を下っていきました。

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こちらは、協三工業製のDD22形ディーゼル機関車。最後尾に連結される貨車を入換中。

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最後はこちら。まだこの路線が日本電力専用鉄道だった1934年(昭和9年)に導入された、凸型電気機関車のED形です。しかも3重連です! 右から順にED10、ED9、ED11です。ED11のみボンネットが丸みを帯びており、角ばった他の機関車とは趣を異にしていますが、これは焼失により失った車体を1957年(昭和32年)にナニワ工機で新製したためです。これらの機関車は直接制御で重連総括もできません。このためED10以外は集電装置を下しています。

 今回は専用線撮影のついでだったため、宇奈月に滞在したのは数時間だけでしたが、なかなか楽しめました。次回は日照時間の長い季節に温泉にでも泊まってゆっくり乗車&撮影を楽しみたいものです。

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«【くろがね線を読み解く】第97回 ■西八幡の予備機