« 【くろがね線を読み解く】第10回 ■15t積 鉄側車 | トップページ | 【くろがね線を読み解く】第12回 ■沿線で列車を見るコツ »

2009年7月10日 (金)

【くろがね線を読み解く】第11回 ■40t積 鉄側車

Nye_40t
■戸畑行の列車に連結されていた40t積 鉄側車 ウタ2483 2009年3月

 くろがね線で現在も頻繁に使用されている2軸ボギー無蓋貨車。国鉄の無蓋車と比べると、妻面側面ともに厚みがあり、梁も頑丈にできている。台車は、軸箱と台車枠が一体化した形態で、枕バネはコイル式。(この車両のより鮮明な写真はこちら

 写真の車両には、土木工事等で締め切り材として使用されるU形鋼矢板(シートパイル)と、細かく切断された鉄道用レールが、特に区別されることなく無造作に積まれている。現在Y製鐵所は、鉄の製錬からスラブ・ブルーム等の半製品の生産に至る上流工程は戸畑地区に集約しており、八幡地区は半製品を元に完成品を製作するのがメインとなっている。したがって、輸送される半製品は戸畑から八幡へ向かうものがほとんどである。この列車のように、逆に八幡から戸畑へ向かうものはJR貨物でいう「返空」に相当し、半製品輸送用の貨車には積荷が無いことが多い。

 一方、近年では企業単位のみならず業界全体でも、リサイクル原料の活用が重要なテーマになっている。一般的に、リサイクル原料・燃料は品目も荷姿も多種多様で、仕入先(産業廃棄物の排出元事業者)も多岐にわたるため、特定品目の中・大量輸送を得意とする鉄道は、これらの輸送手段としてはあまり適していない。上記事例は、八幡地区で一旦集約された鉄スクラップが戸畑へ送られる途上と考えられるが、くろがね線はこういった形で静脈物流の一翼も担っているようだ。

  • 荷重:40t
  • 自重:38.8t  (車両により異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造年: 昭和50年
  • 製造所: 若松車輌

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 九州の鉄道へ にほんブログ村 鉄道ブログ 貨物列車へ
にほんブログ村

【注意】
 本記事掲載の写真は、特記のない限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« 【くろがね線を読み解く】第10回 ■15t積 鉄側車 | トップページ | 【くろがね線を読み解く】第12回 ■沿線で列車を見るコツ »

▼くろがね線を読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/63194/45589862

この記事へのトラックバック一覧です: 【くろがね線を読み解く】第11回 ■40t積 鉄側車:

« 【くろがね線を読み解く】第10回 ■15t積 鉄側車 | トップページ | 【くろがね線を読み解く】第12回 ■沿線で列車を見るコツ »