【くろがね線を読み解く】第13回 ■60DD-3形 (D620)
昭和48~50年にかけて日本車輌製造で9両が製造されたDHL(液体式ディーゼル機関車)。戸畑地区の構内輸送合理化のために登場した 60DD-3形 の最終タイプで、寸法・エンジン出力等のスペックは他の60DD-3形と同一である。無線操縦装置は未搭載で、将来の設置に備えて準備工事済とされた点が特徴。現在では他機同様に搭載されている。写真のとおり、ヤード内での入換時は線路脇に降りた運転士により遠隔操縦が行われている。
記号番号 | 製造番号 | 備考 |
D603 | 3091 | 量産型の1号機。以降、全ての車両が無線操縦装置を搭載 |
D604 | 3092 | |
D605 | 3093 | |
D606 | 3094 | |
D607 | 3199 | この車両以降、運転室にエアコンを搭載 |
D608 | 3200 | |
D609 | 3201 | |
D620 | 3202 | この車両以降、無線操縦装置は準備工事で落成 |
D621 | 3203 |
なお、試作機である60DD-1形(D601)と60DD-2形(D602)の製番はそれぞれ、3030、3052である。
【参考】
- 『日車の車輌史』<戦後産業車両 輸出車両編>、鉄道史資料保存会編、日本車輌鉄道同好部、1999年。
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