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2009年7月14日 (火)

【くろがね線を読み解く】第14回 ■90t積 防水フード付台車

 くろがね線で使用されている、防水フード付の2軸ボギー台車。雨などで濡れては困る品目(冷間圧延コイル等)を輸送するための車両と思われる。くろがね線の貨車は、「見たこともない形の車両」と形容されることも多いが、この車両もその代表格で、日本ではあまり馴染みのない形態である。

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■90t積 台車 カタ9508。台車は軸箱と台車枠が一体化した形態で、スポーク車輪。(2008年)

Nyt_90trilsb

■カタ9512。上の車両とは異なり組立台枠の台車を採用。現在はこちらのタイプが主流のようだ (2008年)

 以前は国鉄にも「トキ1000形」という同種の車両があったらしく、写真で確認してみると、防水フードの素材や形状が異なる点を除けば、形態はかなり近い。川崎製鉄千葉製鉄所の製品を輸送する目的で使用されていたようで、蘇我駅常備、わずか5両しか製作されなかったとのことである。詳しくは吉岡心平氏のホームページを確認していただきたい。

 余談になるが、実は私自身、くろがね線でこの車両を見るより前に、ほとんど同じ形態の貨車 をドイツ旅行中に何度も目にしていた。ドイツの中核都市間を鉄道で移動すると、この形態の車両が連なった貨物列車に何度ととなく遭遇する。そういう意味で、私にとっては非常にありふれた貨車であった。欧州各国を訪れてきた中でも、この形態の貨車を目にする機会が一番多かったのは、やはり工業国ドイツである。

  • 荷重:90t
  • 自重:30t前後 (車両により異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明

※この車両の呼称は公式資料に基づくものではなく、説明の都合で便宜上付与したものです。

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コメント

当車両の名称ですが、一先ずY製鐵所社史の記述にのっとり「無側車」から「台車」へ変更させていただくことにしました。調べた範囲では、国鉄でいう長物車を「無側車」と呼称するのは、どうやら旧K社系の製鉄所のようで、N社では単に「台車」と呼称しているようです。混乱を招いたことをお詫び申し上げます。

投稿: 社長 | 2009年7月29日 (水) 23:56

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