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2009年8月 5日 (水)

【くろがね線を読み解く】第23回 ■レール輸送 西八幡駅→製品倉庫の入換

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 西八幡駅[1]を発車するレール輸送列車には、二種類ある。一つはJR貨物によって輸送されるもので、午前中に黒崎駅を出る170列車がそれである[2]。主なレールの納入先は、JR東海浜松レールセンター(東海道新幹線のレール工場)で、行先は西浜松駅、発駅基準で毎週月・金曜日に運行されている[3]

もう一つは、納入先のJR九州自身によって輸送されるもので、行先はレールセンターのある遠賀川駅をはじめ、JR九州の保線区・保線基地のある各駅である。この列車は旅客会社によって運行される工事臨時列車(工臨)のため、JR貨物時刻表には掲載されていない。2009年現在は、鋭意工事中の九州新幹線向けのレール輸送も行われているようである。

 さて、上記いずれの場合も必要になるのが、列車を仕立てるためのチキ車の入換作業である。引き出しないし引き込みがある日は、下のように西八幡駅に45DD-12形が待機しているため、現地に行きさえすれば運行有無の判断は比較的容易である。

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■西八幡駅の「落書きワム」の前で待機する、45DD-12形 D442  2009年3月

 この日は水曜日であったが、JRの返空列車到着後に入換が行われた。西八幡駅に到着する171列車は、北九州タ→黒崎間に設定されているレール輸送用の列車である。西八幡駅は正式には黒崎駅構内にあたり、171レは一旦西八幡駅を通り過ぎて黒崎駅に到着後、機回ししてから入換扱いで西八幡駅へ到着する。

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■西八幡駅に到着した171レ。EF81形が茶色いチキ車を牽引。  2009年3月

ヤードでJRの機関車が切り離されると、ほどなくY製鉄所のスイッチャー45DD-12形が入換作業を開始する。スイッチャーは、構内鉄道同様に簡易運転台に乗り込んだ運転士によって遠隔操縦され、貨車の連結開放作業は一人で完結する。

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■入換を始めるスイッチャー  2009年3月

この日の入換は倉庫への引き込みではなく、上の写真でスイッチャーの手前に並んでいる、黒いチキ車と茶色いチキ車の連結作業であった。2本の列車を1本にまとめて着発線を空けることで、他のチキ車の引き出しや更なる列車の到着が可能になる。

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■チキ車の連結を行うスイッチャー  2009年3月

 黒いチキ車を小倉側に引き出し、茶色いチキ車へ連結して、そのまま博多側へ押し込む。作業が終わったスイッチャーは、

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倉庫南側の側線(通常はチキ車が留置される線路)へ戻っていった。

●2011年1月21日追記

 入換作業は、JRのレール輸送列車が発車・到着する日に行われるとは限らないため、このスイッチャーを撮影するのはやや難しい。それでもチャレンジしたいという方は、鉄道ピクトリアル2011年3月号掲載の拙稿をご覧いただければ幸いである。

【脚注】

  1. 正式には、JR鹿児島本線黒崎駅構内にあたる。
  2. JR貨物時刻表2009では、黒崎10:22発である。
  3. 2008年~2009年の観察記録による。

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※写真はすべて、公道または店舗駐車場より撮影。後者については店舗担当者の許可を得て撮影。

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コメント

こんばんは。

入換作業は、機関車+貨車の姿をはっきり捉えられる場所で行われているのですね。
チキ5500には茶色と緑色(日鐵運輸)の2種類が東海地方では見られるのですが、入換作業では特に分けられてはいないのでしょうか?

投稿: 深夜急行 | 2009年8月16日 (日) 00:00

深夜急行さん
またまたコメントありがとうございます!
貨車を牽引している写真の撮影場所は、国道3号線の歩道で八幡駅から西へ徒歩5分ほどです。下のセレモニーホールの駐車場からでも撮れるそうですが、チキは俯瞰気味に撮らないとコキと区別がつきにくいのでこの場所を選びました。次は下に下りて撮ってみたいです。
チキ5500形は仰るとおり茶色・緑色がありますね。緑のものは西八幡に留置されているのを見たことはありますが、入換は残念ながら捕らえられていないです。どちらも50mレール用で3両編成1単位で動きますし、レールを積んでる場所は同じですので、入換作業自体は変わらないのではと思いますが、見てみないことにはなんとも。。ただ積荷がロングレールの場合は、有効長の関係で作業内容が変わる可能性もありますね。お役に立てずすみません。

投稿: 社長 | 2009年8月17日 (月) 09:38

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