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2009年8月24日 (月)

【O工場の石灰石輸送】■路線について

 O工場の専用鉄道が開業したのは、操業開始と同時期の大正10年9月である。最初に開業した区間は、国鉄青海駅から北工場の荷役ホームまでの間1.2km。大正11年11月には、工場南の社宅地内(現在はストックヤード?になっている)に石灰石原石の積み込み場を新設したため、これにあわせて路線を延長した[1]。昭和2年5月には、南工場の新設に伴い、同工場荷役ホームまで更に路線を延ばした。その後生産量の増大にあわせて逐一構内側線を増設し、昭和5年8月には、原石山の採掘方法改良にあわせて路線を現在の原石事務所まで延長し、原石を鉱山から直接積み込めるようになった。この時点でO工場専用鉄道の基本形態は完成したと言える。社史掲載の1952年時点での線路延長は約7.7kmで、うち本線2.8km、側線4.9kmであった。

 当専用鉄道最盛期の路線網は次の通りである。

  • 田海線 … JR青海駅から糸魚川方向へ分岐してT工場へ至る路線
  • 青海線 … JR青海駅から富山方向に分岐してO工場・原石鉱山に至る路線

 青海線は、セメント線(青海駅~O工場)、原石線(O工場~原石鉱山)、工場線(O工場構内線)から成り、2009年7月現在、原石線以外での列車の運行はない。セメント線や工場線は、原石線の運行維持に必要な部分を除き、大半の線路が撤去されているほか、田海線の一部区間は、北陸新幹線の用地として供出され、跡形もなくなっている。

Doc_yard_aho
■お馴染み「ア ホ」の表示は健在ながら、青海駅へ向かうレールは錆付いている。
 なお「ア」は安全側線、「ホ」は本線の意。  2009年7月撮影

(続く)

【脚注】

  1. 専用鉄道によって青海駅へ引き出された貨車の発送先は、七尾セメント株式会社七尾工場(現・SセメントNサービスステーション)であった。

【参考】

  • けいてつ協會『知られざる鉄道』、JTBキャンブックス、1997年。
  • D社三十五年史、1952年。

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【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。また撮影に際しては、線路際や列車への接近は避け、極力安全な場所で行うようお願いします。線路沿いの道路は公道ですが、D社や取引先の大型車両が頻繁に通過しますので、業務の邪魔にならないよう十分注意してください。車道の真ん中に三脚や脚立を立てるなど、論外です。

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