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2009年8月 3日 (月)

【くろがね線を読み解く】第21回 ■90t積 熱塊カバー台車

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■90t積 熱塊カバー台車 カタ9707              2010年9月

 くろがね線で、製鉄工程途上の高温の半製品を保温したまま運搬するための車両で、昭和53年に日本車輌製造で7両製作された。実際には、戸畑の連鋳工場から八幡にある条鋼工場へレールや鋼矢板の元となるブルームを輸送するための車両と思われる。

台枠上のカバーは二重構造で、断熱材として砂が充填されている。重量物の積載に対応して、台車は軸重軽減のため複式ボギーとなっている。

なお、同型の車両はこの7両の後にも製作されているほか、日車以外に若松車輌も同型車を納入している。

  • 荷重:90t
  • 自重:97.0t  (90~100t前後で車両により異なる)
  • 車軸配置:2+2-2+2
  • 形式:90B-1
  • 全長:23,000mm
  • 幅:2,700mm
  • 高さ:3,305mm
  • 製造年:昭和53年
  • 製造所:日本車輌製造

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■カタ9707の複式ボギー台車側面

 台車形式は日車NT1062、台車心皿間距離は15,000mm、複式ボギー台車の各々の台車中心間距離は2,700mm、車輪径は860mm、最高速度は30km/hである。

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■高熱を発する熱塊カバー台車

 戸畑から八幡に向かう列車にこの貨車が連結されている場合、大変な高熱を発しているため観察には注意を要する。上の写真をご覧いただくと、カバー上部から陽炎がたっているのがお分かりいただけると思う。この写真の撮影場所から貨車までは10m以上離れていたのだが、それでも僅かに熱気を感じたほどである。このあと列車が発車する頃に雨が降り出したが、カバー台車の上部からは湯気がたっていた。沿線で観察する際はくれぐれもご注意いただきたい。

【参考】

  • 『日車の車輌史』<戦後産業車両 輸出車両編>、鉄道史資料保存会編、日本車輌鉄道同好部、1999年。

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