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2009年9月

2009年9月30日 (水)

「美祢線赤ホキ終焉」報道の迷走を憂う(1)

● 連載(全6回完結)

  • 第1回 … はじめに
  • 第2回 … 重安で得られた情報
  • 第3回 … 廃止時期の推測
  • 第4回 … レイルマガジン誌による誤報
  • 第5回 … 鉄道ファン誌による誤報
  • 第6回 … 迷走の顛末と今後

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■重安を発車する、宇部岬行き石灰石貨物列車。
 背後に見えるサイロは、太平洋セメント重安鉱業所(龍陽興産) 2009年9月

 美祢線・宇部線経由で永らく行われてきた鉄道貨車による石灰石輸送が、来る2009年10月、終焉を迎えようとしている。美祢線・重安駅の太平洋セメント重安鉱山と、宇部線・宇部岬駅のセントラル硝子宇部工場を結ぶホキ車を連ねた貨物列車は、ファンの注目度も高いためか、これまでほとんどの月刊鉄道趣味誌で取り上げられ、いくつかの雑誌では数ページわたり特集まで組まれている。

 しかし、ネット上のブログ等も含めて情報が溢れていながら、この貨物列車の「廃止時期」とその「理由」において、これまで各誌の報道は迷走を続けてきた。2009年3月2日の新聞報道で、宇部工場のガラスフロート釜が2009年5月一杯で休止されることが発表されてから、もう半年以上が経過している。私は毎月、『鉄道ファン』・『鉄道ピクトリアル』・『レイルマガジン』・『鉄道ジャーナル』・『とれいん』の5誌は必ずチェックしているのだが、この半年の間これらの雑誌の中で完全に正しい情報を記載していたものは、残念ながら皆無である。

 この連載では、セントラル硝子(株)向け石灰石輸送廃止をめぐるこれまでの報道の経緯をまとめ、また同時に、なぜ廃止時期やその理由に関する誤報が流され続けたのかについても、微力ながら検証を行う。

(続く)

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【くろがね線を読み解く】第38回 ■60DD-5形 (D628)

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■戸畑地区で活躍する、60DD-5形 D628 2009年9月

 昭和52年に日本車輌製造で1両のみ製作されたDHL(液体式ディーゼル機関車)である。60DD-4形をベースに自己診断機能を追加したもので。カラーリングが他の車両とは若干異なっている。機関車のカラーリングの項で紹介したとおり、他の同型機はボンネット上から屋根上までオレンジ一色なのだが、この車両は運転台窓周りが車体と同じクリーム色に塗装されている。

本機は当初八幡地区へ納入されたが、2009年現在は戸畑地区で活躍している。

  • 運転整備重量:60t
  • 車軸配置:B-B
  • 全長:13,100mm(連結面間隔)
  • 幅:2,745mm
  • 高さ:3,730mm
  • 機関:神鋼造機 DMF31SB(500ps)
  • 変速機:新潟コンバータ DBG138
  • 台車:日車NL31A
  • 最高速度:30km/h
  • 製番: 3290

【参考】

  • 『日車の車輌史』<戦後産業車両 輸出車両編>、鉄道史資料保存会編、日本車輌鉄道同好部、1999年。

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2009年9月27日 (日)

【くろがね線を読み解く】第37回 ■60DD-4形 (D627)

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■60DD-4形 D627        2009年9月

 60DD-4形の最終増備車。このD627は、日車の車輌史には掲載されておらず、製造年がはっきりしないが、渡辺肇「日本製機関車製造銘板・番号集成」によれば、1976年12月製造、製番3271とのことである。

無線操縦対応で、基本的に装備は他の60DD-4形と同一である。ボンネット上に、注意喚起を促す看板が取り付けられているのが本機の特徴となっている。

【参考】

  • 『日車の車輌史』<戦後産業車両 輸出車両編>、鉄道史資料保存会編、日本車輌鉄道同好部、1999年。

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2009年9月22日 (火)

【O工場の石灰石輸送】■編成と運用

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■最大5両編成で運行される原石線の貨物列車  2009年7月

 これまで、原石線の写真については、書籍やホームページ、ブログなどで何度か紹介されてきた。しかしその運用については、ネット上で公開している方もほとんど見受けられない。これは、運行時刻を知った一部の熱狂的ファンが工場付近に殺到するなどして、工場側へ迷惑がかかることを憂慮したためと思われる。よって当ブログでも、当面は具体的な運行時刻については掲載を控える予定である。

●編成と運用  (2017年8月19日一部内容更新)

 原石線の貨物列車の編成は、2軸ボギー鉄製鉱石車「テコ」形から成る5両編成が基本となる。私がここ数年観察した限り、工場の営業日である平日は5両編成であることが多く、いっぽう土日は2~3両編成に減車されているケースもあった。 曜日と編成の長さの間に明確な関連は認められなかった。すなわち、平日だろうが土日祝日だろうが、操業のの都合次第で長い時は4~5両編成であるし、短い時は1~2両編成のこともある。また、カーバイト工場が定期修理等で操業を休止する場合を除き、これまでの経験上お盆期間も年末年始も運行されていた(元旦は未確認)。

5両編成は、常に原石事務所側から数えて2両目がテコ400形、それ以外がテコ300形である。かつて2010年頃までは、3両以下の短い編成はテコ300形のみで組成されていたが、2012年頃にテコ304、テコ401、テコ301の3両の車端部に推進運転時前方監視用のフードが付いてからは、短編成時にもテコ401が運用されており、特に制約はなくなったようである。

運行形態は、空車を工場から原石事務所まで推進運転で押し込み、石灰石積み込み後、実車を牽引して工場へ戻る、というパターンの繰り返しである。この1往復のパターンを1便とするならば、列車の設定は1日3便で、午前中1便、午後2便のうち2~3便が運行される。ただし2017年1月現在、午前中の1便は運休することが多いようである。数年前に朝6時から現場で張り込んだという強者の話を聞いたことがあるが、午前10時以前に列車が来たことはないそうである。

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■踏切付近に設置された散水装置

 原石線の踏切の前後には、スプリンクラーが設置されている。場所は、ちょうど25パーミルの連続下り勾配が始まるところで、線路と平行して構内に入っていく下り坂の道路の入口にも同様の装置が(より大規模に)設置されている。おそらく、車輪や制輪子に付着した石灰石粉塵が原因となり制動時の空転が発生するのを防ぐためと思われる。

この場所を初めて訪れた頃は、スプリンクラーが稼動しているかどうかを列車運行の目安としていた。しかし、散水が無いときでも列車は来るためあまり関係ないようだ。ちなみにこのスプリンクラー、秋の雨天時に稼動していたかと思うと、夏の晴天時に停止していたりするので、気温や天気とも関係ないようである。

 なお、現地訪問は自己責任でお願いする。綺麗な写真が撮りたいからといって、無断で踏切を渡って工場構内へ侵入したり、青海川の河原に下りたり、線路に近づいたりすることは避けていただきたい。また大型車の通行を妨げる行為も厳禁であろう。健闘を祈る。

(完)

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2009年9月21日 (月)

【O工場の石灰石輸送】■テコ400形鉄製鉱石車 テコ401

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■石灰石満載の テコ401          2009年7月

 原石線で石灰石輸送に使用されているホッパー車。製造所は、主力貨車テコ300形と同じ日立製作所であるが、荷重はテコ300形の35tに対して28tと小さい。積荷の落下を防ぐため、車体側面が公式側のみ天地方向に延長されており、左右非対称の独特の形状が異彩を放っている。いっぽう、2エンド側に設けられた保護板、台枠より下のホッパー、台車などの構造は、テコ300形とほぼ同じであるが、台枠の厚みはテコ300形より薄い。

テコ401たった1両のみ存在。

  • 荷重:28t
  • 自重:15.6t
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造所:日立製作所

(続く)

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2009年9月19日 (土)

【O工場の石灰石輸送】■テコ300形鉄製鉱石車 テコ303

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DS-6に推進されて原石事務所へ向かう、テコ303   2009年7月

 原石線で石灰石輸送に使用されているホッパー車。この車両も、他の車両同様に保護板のある2エンド側を鉱山側へ向けている。この車両の車体には、「自重 5.6t」と正しい値が表記されている。

背後に山道が見えるが、山の向こう側に現在採掘している鉱区がある。石灰石は、鉱山から麓の原石事務所までベルトコンベアで運ばれた後、用途別に運搬される。セメント原料用は、原石事務所にあるストックヤードから青海川左岸(西側)にあるセメント工場の原料ミルまで、ベルトコンベアで輸送される[1].。化学工業用のものは、ホッパーにより貨車へ投下され、青海川右岸(東側)にある化学工場まで鉄道輸送される。

  • 荷重:35t
  • 自重:15.6t (車両ごとに異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造所:日立製作所

【脚注】

  1. セメントブランド名「デンカセメント」は我々鉄道趣味者にもお馴染みの名称で、中部日本各地に展開するD社の出荷基地では、この名称が印されたセメントサイロやバラ車を現在でもよく見かける。同社の私有貨車が広範囲で活躍していた頃は、日本各地の貨物駅でトレードマークの「軍配」を目にする機会も多かった。

    これが影響しているのか、前述の原石線の石灰石をセメント原料と考えている方が一部におられるようだが、これは誤りである。前掲の社史には、肥料の増産に合わせて鉄製鉱石貨車を増備したという記録があり、鉄道貨車で輸送されている石灰石は、化学肥料や無機化学品の原料であるカーバイド(CaC2)を製造するために使用されている。カーバイドと水を反応させることで得られるアセチレンの一部は、O工場からパイプラインを介して糸魚川寄りにあるT工場へ送り込まれ、クロロプレン(C4H5Cl)の原料として使用される。クロロプレンは、自動車産業向け需要が旺盛な合成ゴムの原料である。

(続く)

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2009年9月17日 (木)

【O工場の石灰石輸送】■テコ300形鉄製鉱石車 テコ301

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■鉄製鉱石車テコ300形301        2009年7月

 原石線で石灰石輸送に使用されているホッパー車。2009年現在、テコ300形は301~304の4両が稼動中であるが、その付番ルールは、国鉄貨車のように0からの連番ではなく1からの連番である。したがって、当車両はテコ300形の初号機ということになる。

車体には「自重 5.4t」の表記があるが、大きさから考えておそらく15.4tの誤りではないかと思われる。形態は他の同型車両と同じである。

  • 荷重:35t
  • 自重:15.4t (車両ごとに異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造所:日立製作所

(続く)

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2009年9月16日 (水)

【O工場の石灰石輸送】■テコ300形鉄製鉱石車 テコ302

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■石灰石満載の テコ302        2009年7月

 原石線で石灰石輸送に使用されているホッパー車。撮影当時の原石線の貨車は、すべて、保護板のある2エンド側を鉱山の方に向けるかたちで連結されていた。積荷の塊石灰石はカーバイドの原料で、同工場の製品である化学肥料や、田海工場へ送るアセチレンの原料として使用されている。工場内で荷卸し後粉砕され、粉石灰タンクへ貯蔵される。

なお車体には「自重 5.6t」の表記があるが、車体の大きさから考えておそらく15.6tの誤りと思われる。形態は他の同型車両と同じである。

  • 荷重:35t
  • 自重:15.6t (車両ごとに異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造所:日立製作所

(続く)

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2009年9月15日 (火)

【O工場の石灰石輸送】■テコ300形鉄製鉱石車 テコ304

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■原石線で推進運転の先頭に立つ、テコ304  2009年7月

 原石線で石灰石輸送に使用されているホッパー車。形態は国鉄ホキ7200形に酷似しているが、車体は若干小柄で、荷重も国鉄車の40tに対して35tとやや小さい

2エンド側(鉱山のある原石事務所側)の車端部手すり上部には、半透明の保護板が取り付けられている。原石線の貨物列車は、石灰石を積むために原石事務所(鉱山)へ向かう際は推進運転となるため、列車先頭のデッキに立つ要員の安全確保のために設置されているものと思われる。この装備は、石灰石粉塵の舞う積込み設備付近での防塵対策にも資すると思われる。

荷卸ろし用ホッパーは床下に4箇所設けられ、NO.1~4の番号が振られている。台車はホキ7200形同様の鋳鋼製だが、枕バネはホキ7200形のようにコイルではなく、板バネとなっており、オイルダンパーも取り付けられていない。

  • 荷重:35t
  • 自重:16t (車両ごとに異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造所:日立製作所

なお形式名「テコ」はツセイウセキ車に由来する。

(続く)

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2009年9月14日 (月)

【O工場の石灰石輸送】■DS-6形ディーゼル機関車

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■O工場専用鉄道で使用されている DS-6      2012年4月

 DS-6は、D社O工場専用鉄道で貨車の牽引に使用されているディーゼル機関車である。2008年までは、原石線のほか青海線でセメント貨車などを駅へ引き出す運用にも充当されていたが、2009年以降は原石線でのみ運用されている。

  • 運転整備重量:55
  • 車軸配置:B-B
  • 製造年:1981年
  • 製造所:川崎重工業
  • 製造番号:431 4082

形態は国鉄のDD16形に酷似しているが、青海線や原石線に存在する急勾配[1]で重量列車を牽引(推進)するため、運転整備重量はDD16形の48tに対して55tとより重くなっている。塗色は、車体上部がクリーム色、下部がローズピンクで、妻面にはD社の社紋である軍配マークが描かれている。ボンネット端部には、2-4位側(運転士が着席する側と反対側)を確認するためのバックミラーを備え、端梁部は視認性向上のためゼブラ塗装となっている。

Ds6_uo2

DD16形の最終増備車(65号機)が登場したのは1974年であるので、この車両はその7年後に製作されたことになる。その割には、1エンド側ボンネット側面のラジエーターカバーが、DD16形の初期形[2]と同様の3分割タイプなのが不可解ではある。メーカー在庫のサプライ用部品を使用したのであろうか。

DD16形との形態上の相違点として、1-3位側(通常、運転士が着席する側)の運転室側窓が2連窓化されていることが挙げられる。運用時に前方の確認が必要なため、通常のDD16形の3連窓では支障があったものと思われる。また二つの参考文献掲載の写真を比較すると、1990年代後半以降に後位側の排気筒が撤去されていることもわかる。

●迷走する機関車のスペック

 この機関車のスペックについては、どうも情報が錯綜しているようで、製造番号も3通りくらい発見できてしまった。弊ブログには、その中から最も信頼性の高いメーカー資料のデータを正として記載している。

ないねん出版発行の岩堀春夫著『鉄道番外録3』には、この機関車について「自重56t・製造番号431」との記載があるが、いずれも誤りと思われる。なぜなら、D社O工場へ納入された川重の機関車は、DS-4以降はすべて55t機であるし、川重が製作したディーゼル機関車の製造番号は、350~3700までが欠番となっており(349を最後に3ケタ→4ケタ化)、431という400番台の製番は存在しないからである。おそらく取材の過程で、何かの管理番号を製造番号と取り違えた可能性が高いのではないだろうか。

●DS-6の製造番号、その顛末 (2010年11月18日追記)

 岩堀春夫著『鉄道番外録3』のないねんリストに記載されているDS-6の製造番号「431」の出所が見つかった。産業用機関車調査のバイブルとも言える、渡辺肇著「日本製機関車製造銘板・番号集成」(以下、渡辺台帳とする)である。

渡辺台帳によれば、川重のディーゼル機関車の製造番号は、1972年に製作された川崎製鉄千葉製鉄所向け35t機D3533(製番349)まで、永らく3桁であった。しかし、1972年4月から1975年4月までの間、ディーゼル機関車の製造担当が兵庫工場から大阪車両部へと変更になり、製番の付番ルールも変更されることになった。注目すべき点は、渡辺氏が台帳を作成した段階では、まだ新しい付番ルールが確立しておらず、台帳の隅の方に次のような但し書きがつけられていることである。

「#350以降の製番表については本稿執筆時において川重で確定していない部分があるので、本表は川重の従来の付番方針に則り、できるだけ受注1lot毎にまとめ落成年月も前後しないようにした。」

つまり、製番350以降の機関車の製番は、未確定分を台帳に載せるための仮製番なのである。渡辺氏は、追跡調査を後人に託したわけである。

 しかしながら、その後渡辺氏ようにメーカーへ資料提供を働きかけて製番をまとめる方は現れなかった。岩堀春夫氏も、機関車表を発表した沖田祐作氏も、渡辺台帳のデータをほぼそのまま採用しており、DS-6の製番についても例外なく渡辺台帳の仮製番が引用されている。正しい製番を把握するには、1996年発表のメーカー資料を待たなければならなかった。

  • 『蒸気機関車から超高速車両まで 写真で見る兵庫工場90年の鉄道車両製造史』、川崎重工業株式会社車両事業本部編

このメーカー公式資料には、DS-6について1981年(昭和56年)製造、製番は4082と記載されている。

 製番調査の難しさについては、以前スイッチャー分類学の冒頭でも述べた。メーカーの台帳が基本となるが、多くの企業がそうであるように、資産管理のために作成された台帳は、稀に現物との不一致を起こすことがあり(たいていは税金対策だそうだが)、台帳が必ずしも正しいとは限らない。かといって実車の銘板に刻印されている値が必ず正しいとも限らない。製番の刻印されていない銘板も多いし、刻印があっても左右で異なっていたり、磨耗で読み取りが困難な場合もある。なにが正しいのか、結局は1案件ごとに丁寧に調べるしかないのである。

いずれにせよ、渡辺台帳に掲載された仮製番350以降の機関車の正しい製番は、この資料の登場によりすべて把握することができるようになった。喜ばしい限りである。

(続く)

【脚注】

  1. 原石線には最大25‰の連続勾配が存在する。
  2. 本機関車とラジエーターカバー形状が同じなのは、DD16 15~24号機で、昭和47年度民有車および昭和47年度第2次債務車にあたる。

【参考】

  • けいてつ協会 『知られざる鉄道』 JTB〈JTBキャンブックス〉、1997年5月、2刷。
  • 岡本憲之 『全国鉱山鉄道』 JTB〈JTBキャンブックス〉、2001年9月、初版。

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2009年9月12日 (土)

【くろがね線を読み解く】第36回 ■15t積 鉄側車

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■15t積鉄側車 テテ8683   2009年

 くろがね線で廃滓や鉄スクラップ等の輸送に使用されていた鉄側車。日本車輌製造製。国鉄の無蓋車にあたり、最盛期にはY製鐵所内で最多両数を誇った主力貨車。他の同型車両との形態の相違を比較されたい。

  • 荷重:15t
  • 自重:8.6t
  • 車軸配置:2軸
  • 全長:6,790mm
  • 幅:2,630mm
  • 高さ:1,691mm

※自重は8~9tで車両毎に異なる。寸法や外観も同様。

【参考】

  • 『日車の車輌史』<戦後産業車両 輸出車両編>、鉄道史資料保存会編、日本車輌鉄道同好部、1999年。

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2009年9月 9日 (水)

【くろがね線を読み解く】第35回 ■80t積 スラブ用台車

80ttof8013
■戸畑地区専用の80t積台車 トF80-13  2011年

 くろがね線で使用されている、スラブ輸送用2軸ボギー台車。荷重は80tで、写真のものは元々戸畑地区専用車両であったもの。台車は組立溶接台枠で、軸バネには60t積車両のものより大きな直径のコイルが使用されているようである。

  • 形式:80B-2B
  • 荷重:80t
  • 自重:16.6t (車両により異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明

 台車上に設けられた半製品を支えるための台座(スキッド)には、軌条(鉄道用レール)が使用されている。

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2009年9月 8日 (火)

【くろがね線を読み解く】第34回 ■運用札

Y製鐵所の構内輸送は、大まかには次の4種類に分類できる。製鉄の各工程については、あらかじめこちらなどを参照しておいていただきたい。

  1. 原料・燃料輸送 … 船→ストックヤード→高炉間の、鉄鉱石や石炭の輸送
  2. 溶銑輸送     … 高炉→転炉間の銑鉄の輸送
  3. 鋼片輸送     … 連続鋳造工場→圧延工場間、ないし圧延工場→加工工場間の半製品の輸送
  4. 製品輸送     … 工場→岸壁間ないし鉄道駅間の製品発送のための輸送

まず「1.原料・燃料輸送」については、Y製鐵所操業開始時は構内鉄道によって行われていたが、現在では大型クレーンやベルトコンベアでの運搬に置き換えられている。

「2.溶銑輸送」は現在も鉄道で行われており、混銑車(いわゆるトピードカー)が活躍している。この運用に充当されている機関車は、遮熱板を装備している60DD-3形、60DD-4形、60DD-5形、60DD-6形である。このうち60DD-6形は、トーピードカー輸送用に特化した形態(運転台が車端部に移り、車体は箱型構造)となっている。

「3.鋼片輸送」は、これまで当ブログで紹介してきたとおり、工場間やくろがね線の半製品輸送である。

「4.製品輸送」は、完成品を岸壁や西八幡駅へ輸送するものである。

Y製鐵所の各機関車には、上記の各運用を区別するための運用札が掲出されている。

Nyt_d625_sideboard
■戸畑地区で半製品輸送に充当されている機関車は「鋼片」を掲出

3.の半製品輸送に充当される機関車は、上の写真の通り「鋼片」を掲出する(社紋の右側)。

Nyte8502side
■くろがね線のE8502に掲出されている運用札は「連絡」

ただし半製品輸送用であっても、くろがね線の機関車は、戸畑・八幡両地区の連絡用のため、上の写真の通り「連絡」を掲出する。

Nytd442_side
■西八幡駅へ出てくるレール輸送時の運用札は「製品」

4.の製品輸送に充当される場合は、上の写真のように「製品」を掲出する。製品輸送には、工場から倉庫までの完成品の輸送、倉庫間の在庫移動(横持ち)、船で発送するための倉庫から岸壁への輸送、鉄道で発送するための接続駅への輸送などがある。上の写真は接続駅(西八幡駅)での入換時のもので、構内輸送時は異なる場合もある。例えば以前私が目撃した際は、レール工場→レール用製品倉庫間のチキ車の輸送時は「鋼片」を掲出していた。この札はあくまでも運用の区別のために掲出しているものであり、必ずしも運んでいるモノと一致するわけではない(運んでいるのが製品だからといって、運用札も「製品」とは限らない)。

なお、2.の溶銑輸送に充当される機関車は、おそらく「溶銑」などの運用札を掲出していると思われる。如何せん我々部外者の見えるところに出てきてはくれないので、確認できないのが大変残念である。

(続く)

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2009年9月 7日 (月)

【くろがね線を読み解く】第33回 ■所属区名札

Nyt_d625_sideboard
■ディーゼル機関車D.625の車体側面に記されている、記章・記号類

機関車の車体側面には、国鉄・JRの機関車同様、その機関車の所属する機関区の略名が掲出されている。上に示したD625は戸畑地区の車両であるため、戸畑を現す「」が掲出されている。(上段の社紋の左側)

Nyte8502side
■E8502の区名札

いっぽう八幡地区に配置されている車両は、八幡の「」を掲出している。戸畑・八幡両地区を結ぶくろがね線で運用されている機関車は、八幡地区の所属であるため、区名札は上の写真の通り「八」となっている。

  • 「戸」 … 戸畑地区配置車両
  • 「八」 … 八幡地区配置車両

(続く)

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2009年9月 6日 (日)

【くろがね線を読み解く】第32回 ■社紋

Nyt_d625_sideboard

■ディーゼル機関車D.625の車体側面に記されている、記章・記号類。上段中央が社紋。

Y製鐵所の機関車の車体側面には、N社の社紋が取り付けられている。これらの車両が導入された当時の地方鉄道法では、地方鉄道建設規程の中で、車輌には必ず「所属鉄道ノ名称又ハ記章(社紋)を標記すること」が定められていた。N社の炭滓線は地方鉄道ではなく国鉄線に接続する専用鉄道であり、厳密には地方鉄道法に直接縛られることはなかったと思われるが、これに準ずるものとして慣習的に社紋を掲出していたものと思われる。

なお、地方鉄道建設規程・専用鉄道規程いずれも、1987年4月に運輸省令・普通鉄道構造規則が施行されると同時に、これに統合される形で廃止されている。普通鉄道構造規則では、第210条において、車両に記号番号を記すことが義務付けられているが、社名または記章の掲出義務は廃止された。現行法令「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」も同様である。

(続く)

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2009年9月 4日 (金)

【くろがね線を読み解く】第31回 ■ナンバープレート

Nyt_d625_sideboard

■60tディーゼル機関車D.625の車体側面に記されている、記章・記号類

ナンバープレートに印された各車両独特の形式・記号番号は、車両研究をメインに趣味活動されている方にとっては、最も興味のあるところであろう。例として、70DD-3形のナンバープレートを以下に示す。

Ny_np_d704

●形式

Y製鐵所の機関車の形式は、上の写真の通りナンバープレート下部に小さく刻印されており、次の体系に基づいて付与されている。

  • 運転整備重量 … トン(t)単位で表現
  • 動力方式    … E(電気機関車)、D(ディーゼル機関車)
  • 動輪軸数    … アルファベットで表現。B(動輪2軸)、D(動輪4軸)など。
  • 区切り文字   … 「-」(ハイフン)
  • 形式追番号   … 車両の製造所・エンジンメーカー・出力・液体変速機・形態のいずれかが異なる場合に番号を進める。

例えば上の「形式70DD-3」の場合は、運転整備重量70tのディーゼル(iesel)機関車の形(動輪4軸)機で、70DD形としてはロット目の車両、ということになる。

●機関車番号

ナンバープレート上で最も目立つのは記号番号(機関車番号)で、次の体系に基づいて付与されている。

  • 動力方式     … E(電気機関車)、D(ディーゼル機関車)
  • 区切り文字    … 「.」(ドット)
  • 番号(1桁目)   … 運転整備重量の10の位 (70tの場合は「7」、45tの場合は「4」)
  • (2~3桁目)  … 連番(車番)

例えば上の「D.625」の場合は、運転整備重量60tクラスのディーゼル(iesel)機関車の25号機,ということになる。ただし下の写真のように、一貫工場のある戸畑地区用の車両は、番号が3桁ではなく4桁となっている。

Nyt_e8502_np_09spr

■85ED-1形E8502のナンバープレート

  • 番号(1~2桁目) … 運転整備重量 (85tの場合は「85」、35tの場合は「35」)
  • "(3~4桁目)  … 連番(車番)

例えば上の「E8502」の場合は、運転整備重量85tの電気(lectric)機関車の号機、ということになる。

(続く)

【参考】

  • 松尾 輝夫「八幡製鉄の車両」、『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1966年2月号。
  • 松尾 輝夫「八幡製鉄所 専用鉄道の機関車」、『鉄道ファン』交友社、1967年7月号。

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2009年9月 2日 (水)

【くろがね線を読み解く】第30回 ■車体掲出の記章・記号類について

 Y製鐵所構内を走行している車両の車体には、機関車・貨車共に様々な記号が印されている。機関車に印された記号の様式は、ナンバープレートやメーカーズプレート、区名札など、国鉄・JRの機関車に類似したものも多い。しかし、その記号体系はN社独自のもので、解説なくして部外者がその意味を理解するのはなかなか難しい。そこで、連載30回目を迎えた今回からしらばくの間、Y製鐵所の車両の記号類(形式称号)について解説することにする。

Nyt_d625_sideboard
■60tディーゼル機関車D.625の車体側面に記されている、記章・記号類

例として、60DD-3形ディーゼル機関車D.625の車体(運転室)側面に印されている記号類を上に示す。上段は左から右に向かって順に、

  • 所属区名札
  • 社紋
  • 運用札

下段はナンバープレートである。

Ny_mp_d704
■70tディーゼル機関車D.704の車体側面に取付けられている銘板

メーカーズプレートについては、製造所・形式毎に取り付け場所が異なるが、概ね上記のようなものが車体側面に取り付けられている。上は70DD-3形D.704のもので、メーカー名と社紋、製造年、製造番号(製番)が記されている。このほかにも、車体にはいくつか標記類があるが、業務上必要な社内情報に当たる可能性が高いため、当ブログではあえて触れないことにする。あらかじめご了承いただきたい。

(続く)

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2009年9月 1日 (火)

【くろがね線を読み解く】第29回 ■60t積 ホットコイル用台車


60t_6006_2
■熱延コイル輸送用車両 トF60-6 

 くろがね線で使用されている、ホットコイル輸送用2軸ボギー台車。荷重は60tで、1台あたり27.3tのホットコイルを2個積載可能。上の車両は戸畑地区構内専用であったが、現在はくろがね線で使用されている。通常の3個積載可能な車両に比べて輸送力がないことから、あまり積極的には使用されていないようである。2009年春~夏の時点では、後述の110t積車両(コイルを4個積載可能)とペアで使用されている姿もよく見かける。

  • 荷重:60t
  • 自重:18.6t (18~20t前後で車両により異なる)
  • 車軸配置:2-2
  • 形式:60B-2B
  • 全長:不明
  • 幅:不明
  • 高さ:不明
  • 製造年:昭和34年
  • 製造所:富士車輌

製鉄所向けの貨車を数多く手がける富士車輌製の車両。同種の車両には日車製や協三工業製などもある。

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