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2009年11月30日 (月)

【くろがね線を読み解く】第67回■熱塊カバー台車(50番台)

 目次に掲載しているとおり、くろがね線を走行する貨車の紹介は、一通り済んでいる。そこで今回以降は、各種類の貨車ごとに複数存在するマイナーバージョンの解説を試みることにする。資料はほとんどないため、外観から読み取れる特徴の分析が中心になることをご了承いただきたい。

 熱塊カバー台車には、1978年(昭和53年)に日本車輌製造で製作された7両(カタ9701~9707)のほか、後に増備された車両がある。車両の構造や意匠から考えて、おそらく同じメーカーで製作されたものと思われる。増備車の車番(記号番号の下2桁)は、50番から順に付番されているようなので、ここでは便宜上「50番台」と呼称することにする。

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■90t積 熱塊カバー台車(50番台) カタ9756 2009年9月、スペースワールド付近

上の写真は、八幡から戸畑へ向かう列車の機関車次位に連結されていた、増備車の50番台である。同じ列車の数両後ろに連結されていたのが下の0番台で、比較してみると相違点がいろいろ見つかってくる。

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■90t積 熱塊カバー台車(0番台) カタ9706 2009年9月、スペースワールド付近

0番台と50番台は共に魚腹台枠を採用しているが、上段の写真の50番台の方が魚腹の高さが短く、梁の数も多い。おそらくコストダウンのために魚腹の幅や厚み(高さ)を薄くし、それによって不足する強度は、梁の数を増やすことで補ったものと思われる。また台枠本体についても、0番台の場合は台車心皿付近よりも中央寄りは厚み(高さ)が大きくなっているのに対して、50番台は車端部からほぼ面一で同じ厚み(高さ)を保っている。これもコストダウンを狙っての設計変更であろう。

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■90t積 熱塊カバー台車の複式ボギー台車。左が50番台(カタ9756)、右が0番台(カタ9706)。

台車にも特徴がある。0番台と50番台は、どちらも鋳鋼製の4軸複式ボギー台車を備えており、各台車の枕バネはコイル2個で構成されている。しかし、上の写真で比較すると分かるように、0番台よりも50番台のほうが、台車枠の大きさが小さくなっている。50番台は台枠の厚みも小さいので、小型化した台車との間に大きな隙間があいている。

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【注意】
 当記事掲載の写真は、すべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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