« 【くろがね線を読み解く】第65回■高炉改修期間中の運用は? | トップページ | 【くろがね線を読み解く】第67回■熱塊カバー台車(50番台) »

2009年11月27日 (金)

【くろがね線を読み解く】第66回■貨車の連結順序

 くろがね線の貨物列車を観察していると、貨車の連結順序にはある程度のルールがあるらしいことが分かると、以前の記事で申し上げた。今回はその詳細を報告したい。

◆八幡行・戸畑行いずれの列車でも機関車次位に連結される貨車

 くろがね線を走行する貨車のうち、常に機関車次位(機関車の直後)に連結される車両は、次の通りである。

  • 熱塊カバー台車
  • 薄板状の鉄スクラップを積載の台車

熱塊カバー台車は、高温の半製品を戸畑から八幡へ輸送するための貨車である。積荷が八幡に到着後、圧延工程で再加熱する際のエネルギー効率を高めるためには、輸送途上でできるだけ冷まさずに運ぶ必要がある。

Nys_100tfc_2
■八幡へ向かう熱塊カバー台車 2009年9月、スペースワールド付近にて

以前の記事では、戸畑の第一操車場内で八幡行きの列車を仕立てる入換手順について述べたが、熱塊カバー台車は、戸畑の工場から操車場に出てくる貨車の中で、必ず一番最後に到着する。これは、操車場内で留置する時間を極力短くして、積荷の冷却を最小限に抑えるためと思われる。連結位置が機関車次位になるのは、八幡の第二操車場に到着して入れ換える際に、最優先で速やかに目的の工場へ向かえるような連結順序にしておくためと思われる。

Nys_60tfc
■スラブ輸送等に使用される台車 2009年

また、逆に八幡から戸畑へ向かう薄板状の鉄スクラップ積載台車についても当てはまる。上の写真のような、コイルスキッド(ホットコイルを支える台座)のない台車は、通常はスラブを輸送するために使用される。しかしこの種の台車は時折、下のように八幡から戸畑へ輸送するコイルの切れ端を積載していることがある。

Nyn_80t_slimboard_2 Nye_e8501_ft2_09sum
■戸畑へ向かう鉄スクラップ積載台車。この品目は、機関車次位に連結されることが多いようだ。  2009年

貨車に近寄ってみると高熱を発していることから、これも熱塊カバー台車と同じような事情(輸送途上の冷却防止)で、機関車次位に連結されていると思われるが、どうだろうか。

◆その他の貨車の、連結順序優先順位

 これまでの自分自身の目撃記録や、知人・友人からの情報、ウェブ上の情報、雑誌掲載の写真などから判断すると、貨車の連結順序には、先頭の機関車次位から順に次のような優先順位があるようである。

  • 熱塊カバー台車 > 鉄側車 > 防水フード付台車 > ホットコイル用台車 > スラブ用台車

概して、自重・荷重の大きい車両を先頭の機関車側に連結しているようである。もちろん、上の順番に当てはまらない場合もあるので、当記事のコメント欄で目撃情報をご報告いただけると、更に細かい分析ができるかもしれない。ぜひ情報をいただければと思う。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 貨物列車へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« 【くろがね線を読み解く】第65回■高炉改修期間中の運用は? | トップページ | 【くろがね線を読み解く】第67回■熱塊カバー台車(50番台) »

▼くろがね線を読み解く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/63194/46872058

この記事へのトラックバック一覧です: 【くろがね線を読み解く】第66回■貨車の連結順序:

« 【くろがね線を読み解く】第65回■高炉改修期間中の運用は? | トップページ | 【くろがね線を読み解く】第67回■熱塊カバー台車(50番台) »