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2009年12月

2009年12月27日 (日)

【スイッチャー分類学】2010年開講!!

Switcher_bunrui_title  

 今年もあと僅かとなりました。6月にスタートした当ブログ、おかげさまで、九州のくろがね線をメインに、何とか半年間連載を続けることができました。今後は新たな展開として、全国の専用線で活躍している産業用機関車の特集を考えています。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、よいお年を!

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2009年12月24日 (木)

★D51試運転★クリスマス特別仕様★C6120復活記念ヘッドマーク付

D51498_20091223

■2009年12月23日に運転された、高崎支社恒例のD51 498試運転列車。 水上-上牧

 SLみなかみ号の年内運行を終えた高崎支社のD51.毎年恒例の上越線試運転が今年も行われました。今回は、寝台特急ゆうづるをイメージした特製ヘッドマークが掲出されました。

D51498_testrun_2009xmas_c6120

■ヘッドマーク拡大

朱色のヘッドマークに白い鶴が描かれ、左上に「Merry X'mas '09」、下に「試運転」「Test Run」、「Powered by 高崎車両センター・高崎支所」と記されています。特筆すべきポイントは鶴の嘴の先。上の写真では分かりにくくて申し訳ないのですが、サンタクロースが持っているようなクリスマスプレゼントの袋に、C61 20のナンバープレートが入っています! 先日復活の決定したC61 20は、現役時代ゆうづるの牽引機を務めており、独特のパロディになっているようです。ゆうづるの図案は、コウノトリが産声を上げるC61を運んでくる、というダブルミーニングにもなっていそうです。なお上の写真の区間は、下の通り、普段は煙を出さない場所。予想外にチョットだけ煙を出してくれて、とても嬉しかったですね。

D51498_20091206

■SLみなかみ号 2009年12月6日、水上-上牧

撮影した後で気づいたのですが、12月6日に赤かったナンバープレートが、2週間後の12月23日には黒に変更されています。調べてみると、どうやら12月15日に旧客を使用して運行されたドラマロケの時点で、既に黒になっていたようです。

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2009年12月22日 (火)

【くろがね線を読み解く】第75回■35DD-6/7形

 35DD-6形、35DD-7形は、1960~62年に日立製作所で製作されたDHL(液体式ディーゼル機関車)である。車体は凸型センターキャブ、運転整備重量は35tで、ディーゼルカーや小型ディーゼル機関車に広く採用されている汎用型のエンジンを2基搭載する。製鉄所内において、高温区域での入換作業や、高熱物を積載した貨車の牽引に耐えられるよう、妻面には遮熱板を貼り付けており、規格型の35t機とは異なりラジエーターはボンネット側面に設けられている。

八幡地区や戸畑地区で活躍していたほか、一部はくろがね線の緩急車として工場外に姿を見せることもあった。同時期に製作された専用線向けの入換用ディーゼル機関車(スイッチャー)とは、多くの共通点がある。

●私鉄・専用線の同型機

 セメントメーカーC社C工場[1]は、秩父鉄道武州原谷駅に接続する専用線を保有している。群馬県叶山鉱業所で採掘された石灰石は、ベルトコンベアーで埼玉県内の巣掛砕鉱場まで一旦輸送され、ここで塊石灰石となる。その後再びベルコンで当工場まで輸送され、ホッパーで貨車に積み込まれて、埼玉県内のK工場まで輸送されている(つまり、秩父鉄道で輸送している石灰石の大半は、実は秩父産ではない)。貨車の荷役に使用されているスイッチャーが、35DD-6形・35DD-7形の類型機である。

Ccharaya_d304
■C社C工場専用線の45t機D304 ラジエーターは前面だけでなく側面にもある。 2009年5月、武州原谷

 上の写真をご覧になって、「おや?35t機の同型機の紹介になぜ45t機を出すの?」と疑問に思われた方もおいでかと思う。そう、そこがまさにくろがね線用機関車の奥の深いところなのである。日立製作所製の、規格型・2軸ボギー・2エンジンスイッチャーには、35t機と45t機の2種類がある[2]。両者の寸法はほぼ同じで、外見で区別がつくポイントは、ボンネットの高さや側面点検蓋の枚数、ラジエーターの位置など、ごく僅かである。35t機のラジエーターはボンネット前面に設けられているが、45t機のそれは前面に加えボンネット前頭部側面にもある[3]

さて、この視点でくろがね線の35DD-6/7形を観察してみるとどうだろうか。35DD-6/7形は名前の通り35t機なのだが、通常の35t機ではラジエーターになっているボンネット前面は、製鉄所向け機関車特有の遮熱板でピッタリ覆われており、放熱ができない。しかしラジエーターは、45t機同様にボンネット前頭部側面に設けられている。35t機ながら、車体の構造は45t機に準じているといえる[4]

逆に言えば、45t機のボンネット前頭部側面のラジエーターは、この規格型を製鉄所向けに納入することをあらかじめ念頭において設計されたもの(前面が遮熱板で塞がれるため、側面にも放熱の仕組みが必要)なのかもしれない。このあたりはスイッチャー分類学の今後の研究課題である。

【注】

  1. この工場の設計は、東京都内にある某国立大学の谷口教授によるものである。ちなみにこの大学は筆者の母校でもある。
  2. 「鉄道ファン」誌にスイッチャーの記事を連載していた岩堀春夫氏の写真や著書を確認すると、35t機と同一車体を用いた30t機や、45t機と同一車体を用いた40t機もわずかながら製作されているようである。
  3. 日立製作所製スイッチャーのバリエーションについては、年明けに開講する「スイッチャー分類学」で詳しく述べる予定。
  4. 厳密には、ボンネット高さや側面通気口(グリル)の形状、キャブのデザインが僅かながら異なっており、規格型の35t機・45t機とは一線を画している。

【参考】

  • 松尾 輝夫「八幡製鉄の車両」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1966年2月。
  • 松尾 輝夫「八幡製鉄所 専用鉄道の機関車」『鉄道ファン』交友社、1967年7月。
  • 『世界の鉄道’70』朝日新聞社、1968年。

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2009年12月21日 (月)

【くろがね線を読み解く】第74回■45DD-5形

 1961年(昭和36年)に新三菱重工で製作されたDHL(液体式ディーゼル機関車)。D4501の1両のみ製作された。車体は凸型センターキャブスタイルで、エンジンは小型ディーゼル機関車に広く採用されている汎用型を2基搭載する。戸畑地区に導入されたため、記号番号は4桁になっている。くろがね線の緩急車運用には就いていない。本形式は、45tのディーゼル機関車でエンジンを2基搭載した最後の車両になった。2009年現在、すでに廃車になっていると思われる。

  • 運転整備重量: 45t
  • 車軸配置: B-B
  • 全長: 11,350mm
  • 幅:   2,676mm
  • 高さ:  3,700mm
  • エンジン:  神鋼造機 DMH17S ×2基
  • 定格出力:  250PS ×2
  • 液体変速機: TC2.5
  • 最高速度: 36km/h
  • 製造所:  新三菱重工業三原

【45DD-5形 製番表
機関車番号 製造年 製造番号 燃料タンク容量 緩急車運用
D4501 1961年(昭和36年) 1130 330リットル×2  -

●私鉄の同系機

Nrdd1201_kaseda
■南薩鉄道の36t機 36BBH形DD1201 製番1131 2009年6月、旧加世田駅前

 南薩鉄道は、薩摩半島の西岸に沿って南北に走る地方鉄道であった。起点は国鉄鹿児島本線伊集院駅、終点は指宿枕崎線枕崎駅で、前頭部に独特の曲面を有する川崎車輌製の気動車キハ100形や、国鉄キハ10形と同型のキハ300形などが人気の路線であった。1983年の台風災害で不通となったのち、復旧が困難であることから翌年廃止されている。この路線では貨物輸送があったことから、昭和36~37年に蒸気機関車の置き換え用としてディーゼル機関車が導入された。ただ、SLがDLに置き換えられた頃は、貨物輸送も縮小傾向にあったようで、あまり長くは活躍しなかったようである。

 南薩鉄道のディーゼル機関車は、DD12011202の2両で、共に新三菱重工製の36t機である。うちDD1201については、45DD-5形と同じく1961年(昭和36年)製で、製造番号も連番である。記号番号と形式(36BBH)の意味については、南薩鉄道記念館の説明書きを抜粋すると次のようになる。

【記号番号:DD1201~1202】

  • 英字1文字目 … ディーゼル機関車のD
  • 英字2文字目 … 動輪軸数(D→4軸)
  • 数字2桁    … 形式番号(10~49→時速85km/h以下、50~89→時速85km/h以上、90~99→試作)
  • 数字2桁    … 番号(車番)

【形式:36BBH】

  • 数字2桁   … 製造年次タイプ(36→昭和36年形)
  • 英字2文字  … 動輪軸数(BB→2軸ボギー)
  • 英字1文字  … 気筒数(H→8気筒)

Nrdd1201_np Nrdd1202_np

Nrdd1201_cn Nrdd1202_cn

■36BBH形のナンバープレートと銘盤。左がDD1201、右がDD1202 2009年6月、南薩鉄道記念館

当機は、三菱/新三菱の規格型の車両であるため、外観・エンジン・トルクコンバーターなどの装備は、くろがね線の45DD-5形とほぼ同一である。ただ36t機であることから、45t機のくろがね線のものより、車体幅とボンネット高さが小さく若干小柄である(全長は同一)。また2・3位側の前面に増設されたラジエーターも、他にはない装備である。

【参考】

  • 松尾 輝夫「八幡製鉄の車両」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1966年2月。
  • 松尾 輝夫「八幡製鉄所 専用鉄道の機関車」『鉄道ファン』交友社、1967年7月。
  • 『世界の鉄道’70』朝日新聞社、1968年。
  • 寺田 裕一『私鉄機関車30年』JTBキャンブックス、1997年。

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2009年12月19日 (土)

【くろがね線を読み解く】第73回■熱塊カバー台車(新製車?)

Nyt_kata9602
■60t積 熱塊カバー台車 カタ9602  2009年9月

 以前の記事では、長物車を熱塊カバー台車に改造した車両について簡単な分類を試みた。今回は、新製車と思われる車両について紹介する。とはいえ、台枠上に乗っているカバー容器はまったく同じものであるし、車体の基本寸法や構造はほとんど同じなので、以前紹介した車両と見た目にはほとんど区別がつかない。しいて相違点を挙げれば、台枠の表面の仕上げ方が丁寧(凹凸がない)だったり、記号番号の表記スタイル(書体や色)が異なる程度である。台車も、組立溶接台枠のものを採用しており、新しさがうかがえる。

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2009年12月17日 (木)

★祝★20000アクセス突破!!(さよなら207系)

Jr207900_sayonara
■2009年12月をもって営業運転を終了した、JR東日本207系900番台。
 上は惜別ヘッドーマークを掲げて運転された臨時列車。 2009年12月5日、新松戸-馬橋

 くろがね線の連載が好調なのかどうかは分からないが、想像以上に早く20000アクセスを突破してしまいました。毎回アクセス突破記念は地元ネタが慣例になってしまったので、今回は先日引退した207系900番台をとりあげます。

 この車両が営業運転を開始したのは、国鉄最後のダイヤ改正が行われた1986年(昭和61年)11月です。国鉄が分割民営化されてJRになった1987年4月1日にもダイヤ改正は行われていますが、JR化に備えて列車の削減と新設、車両の転配属が大規模に行われたのは、実はその前の1986年11月のダイヤ改正なのです。そういう意味で、207系900番台は国鉄分割民営化を象徴する車両といえるかもしれません。

 当時の私はまだ小学六年生で、写真の場所から北西に徒歩15分ほどのところにある馬橋北小学校(当時)に通っていました。クラスでは学級新聞の編集を担当していた気がするのですが、当然ながら鉄道研究会でも活動していました。沿線を走る車両でいえば、国鉄203系より103系、営団6000系より5000系が好きな私にとって、207系900番台はあまり興味を引く車両ではありませんでした。とはいえ、加減速時の独特の音に新鮮味を感じていたのも事実です。

 この系列を車両史の研究家に語らせると、もっぱら「国鉄のVVVF技術実用化のための試作車両」という位置づけになりますが、実はほとんど同じ足回りを使って量産された車両があるのは意外と知られていません。車両を観察するときはどうしても車体のデザインの方に目が向いてしまうので、「形態は異なるがほぼ同じ足回りを使用して性能的にもほぼ同一の車両」というのは研究対象になりにくいのでしょうか。その車両とは、ほかでもない、JR四国7000系です。車両史を語ると長くなってしまうので、今回はこの辺で。

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2009年12月 9日 (水)

【くろがね線を読み解く】第72回■35DD-9形

 1962~64年に日本車輌製造で製作されたDHL(液体式ディーゼル機関車)。現役時代は、Y製鐵所内で1形式あたり最多両数を誇っていた主力機である。2009年現在、すでに全車両が遊休状態もしくは廃車になったものと思われる[1]

車体は凸型で一見センターキャブのようにも見えるが、キャブが若干2エンド側に寄ったセミセンターキャブスタイルである。これは、エンジンとラジエーターが直結され、共に1エンド側のボンネット内に格納されているためで、2エンド側には燃料タンクと蓄電池のみを搭載する。他社製の2軸ボギー1エンジン機は、1エンド側にエンジンを、2エンド側にラジエーターを配し、センターキャブスタイルが主流になっているのとは対照的である。エンジンは、小型ディーゼル機関車に広く採用されている汎用型を1基搭載する[2]。製造ロットの相違により、D321~331とD332~以降では、ラジエーター、キャブ通風窓、手すり形状などが異なる。

  • 運転整備重量: 35t
  • 車軸配置: B-B
  • 全長: 11,050mm
  • 幅:   2,600mm
  • 高さ:  3,700mm
  • エンジン:  神鋼造機 DMH17SB ×1基
  • 定格出力:  300PS
  • 液体変速機: 神鋼造機 TCW2.5
  • 最高速度: 25km/h
  • 製造所:  日本車輌製造

【35DD-9形 製番一覧表
機関車番号 製造年 製造番号 燃料タンク容量 緩急車運用
D321 1962年(昭和37年) 2130 1,000リットル  -
D322  〃 2131  〃  -
D323  〃 2132  〃  -
D324  〃 2133  〃  -
D325  〃 2134  〃  -
D326  〃 2135  〃  -
D327  〃 2136  〃  -
D328  〃 2137  〃  -
D329  〃 2138  〃  -
D330  〃 2139  〃  -
D331  〃 2140  〃  -
D332  〃 2141  〃  -
D333  〃 2142  〃  -
D334  〃 2143  〃  -
D335  〃 2144  〃  -
D336  〃 2145  〃  -
D337  〃 2146  〃  -
D338  〃 2147  〃  -
D339 1963~64年(昭和38~39年) 2282 1,500リットル  -
D340  〃 2283  〃  -
D341  〃 2284  〃  ◎
D342  〃 2285  〃  -
D343  〃 2286  〃  -
D344  〃 2287  〃  -
D345  〃 2288  〃  -
D346  〃 2289  〃  ◎
D347  〃 2290  〃  -
D348  〃 2291  〃  -
D349  〃 2292  〃  ◎
D350  〃 2293  〃  -
D351  〃 2294  〃  -
D352  〃 2295  〃  -
D353  〃 2296  〃  -
D354  〃 2297  〃  -
D355  〃 2298  〃  -

導入は基本的にすべて八幡地区で、緩急車運用に「◎」印が付いているものは、くろがね線の緩急車として使用されていた車両である。当形式をベースに装備を簡素化した車両が、私鉄・臨海鉄道・専用線向けの入換用ディーゼル機関車(スイッチャー)として、大量に量産された。

●専用線の同型機

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■高岡鉄道産業のD352(左)と、変圧器メーカーD社のD351(右)

左は、高岡貨物駅で入換に従事するD352で、もとは新湊鉄道産業(現:高岡鉄道産業)に新製配置された車両である。右は三重県の変圧器メーカーD社専用線で使用されている同型機のD351。いずれも日本車輌製造の規格型の車両であるため、外観・寸法・エンジン・トルクコンバーターなどの装備は、くろがね線の35DD-9形とほぼ同一である[3]

【注】

  1. 北九州市内の某鉄道用品ショップに、しばしば35DD-9形のナンバープレートが出品されている。このことから、既に廃車になっていると思われる。
  2. 日本車輌製造によって製作された2軸ボギーのディーゼル機関車は、伝統的に1エンジン車が主流である。日立や三菱など他のメーカーが2エンジン機を製作していた頃から、日車は臨海鉄道向けなど一部を除き、1エンジン車しか製作していない。
  3. 厳密には燃料タンク容量に違いがあるものの、外観では区別できない。

【参考】

  • 松尾 輝夫「八幡製鉄の車両」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1966年2月。
  • 松尾 輝夫「八幡製鉄所 専用鉄道の機関車」『鉄道ファン』交友社、1967年7月。
  • 『日車の車輌史』<戦後産業車両 輸出車両編>、鉄道史資料保存会編、日本車輌鉄道同好部、1999年。
  • 『世界の鉄道’70』朝日新聞社、1968年。

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2009年12月 8日 (火)

【くろがね線を読み解く】第71回■(続)貨車の連結順序

 以前の記事で、くろがね線の貨車の連結順序について述べたが、実情にあっていない部分について若干補足をしたいと思う。

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■第一操車場を発車する貨物列車。熱塊カバー台車とホットコイル台車を輸送

◆実車と空車

 以前、高熱の半製品を輸送する「熱塊カバー台車」などが、「積荷を保温する必要があるため、ヤード到着後に最優先で入換えできるよう、機関車次位に連結される」と記述した。このときに言及しなかったが、空車の場合は対象外となる。言い換えると、八幡で荷卸ししたあと空で戸畑へ戻る熱塊カバー台車や、戸畑で薄板状鉄スクラップ(おそらくはコイルの切れ端であろう)を荷卸しして八幡へ戻る台車は、機関車次位に連結されるとは限らない。

同様のことは、戸畑→八幡行の列車で荷を積んでいるスラブ用台車ホットコイル用台車防水フード付台車にも当てはまりそうである。積荷のある場合は、前回述べたような連結順序の制約があるように見受けられるのだが、返空となる八幡→戸畑行の列車では順序もさまざまで、貨車の自重が同程度の場合は、特に制約はない模様である。

ここで簡単のため、各貨車の行先と積/空を表形式でまとめておこうと思う。「」は実車、「」は空車をあらわす。

【貨車の行先と積荷の有無
車種 積荷 八幡行 戸畑行
熱塊カバー台車 ブルーム  ○  -
ホットコイル用台車 熱延コイル  ○  -
防水フード付台車 冷延コイル[1]  ○  -
鉄側車 鉄スクラップ  -  ○
側倒車 鉄スクラップ  -  ○
台車 スラブ  ○  -
 〃 薄板状鉄スクラップ  -  ○
 〃 その他  ○  ○

 
以上を加味すると、多少精度が上がるのではないかと思っているが、いかがだろうか。

【注】

  1. 海外各国に存在する同型車両の輸送品目より推測。

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2009年12月 7日 (月)

【くろがね線を読み解く】第70回■熱塊カバー台車(改造車)

 Y製鐵所構内鉄道で最もよく見かけるスラブ輸送用の台車の一部には、他の用途向けに改造されたものがあり、台枠上に半製品保温用のカバーを載せたり、妻とリブを設けて防水フードをかぶせたりしている。今回紹介するのは、熱塊カバー台車に改造されたグループである。

Nyt_yuta2352 Nyt_yuta2355
■60t積 熱塊カバー台車(タイプ1) ユタ2352(左)とユタ2355(右) 2009年9月

 上はくろがね線で使用されている60t積 熱塊カバー台車である。以前紹介した4軸ボギー台車の車両と同じく、台枠上に半製品保温用のカバーを載せているが、台枠より下の構造は通常のスラブ積載用の台車とまったく同じである。

車端部の台枠上に注目すると、枕木方向に鉄道用レールが載っているのがお分かりいただけるだろうか。スラブ用台車の一部は、台枠上の荷を支えるための台座(スキッド)に、使用済みレールを活用しているが、このような装備は熱塊カバー台車には本来不要なものである。レールが載っていることによって、この車両がスラブ用台車から改造されたものであることがわかる。「ユタ」の記号も、改造種車のものである。

Nyt_futa2585 Nyt_futa2587
■60t積 熱塊カバー台車(タイプ2) フタ2585(左)とフタ2587(右) 2009年9月

 こちらのタイプ2は、上段の写真のタイプ1とは種車が異なる。両者の足回りに着目してみると、タイプ1の台車は板台枠で、軸バネが重ね板バネであるのに対し、タイプ2の台車は鋳鋼製台枠で、枕バネはコイルバネになっている。台車が異なるため両者の車高も異なっている。

またタイプ2は、台枠側面に積荷の転落を防ぐための黄色いアームが取り付けられている。これはスラブ用台車時代の装備で、直角に起立させて使用するものである。もちろん、熱塊カバー台車に改造後は不要になったはずだが、改造時に撤去されることなく残っている。こちらの記号番号「フタ」も、改造前のものである。改造車は、記号番号や表記類が古いままの状態で使用され続けているものも多い。

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■60t積 熱塊カバー台車(タイプ3) カタ9505(左)とカタ9508(右) 2009年9月

 こちらのタイプ3は、タイプ2より魚腹が分厚くなっており、表記も「カタ」に修正されている。

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 当記事掲載の写真は、すべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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2009年12月 2日 (水)

【くろがね線を読み解く】第69回■貨車命名規則(戸畑専用編)

 前回の記事では、八幡・戸畑両地区共用の貨車について、記号番号と形式記号の命名規則を取り上げた。今回は、戸畑地区専用貨車の命名規則を取り上げる。専用といっても、現在では多くの貨車がくろがね線でも使用されており、戸畑地区構内から外へ出てこないという意味ではない。

◆記号番号

Nyz_tof8021 Nyz_tod2554
■Y製鐵所の貨車の記号番号。左から順に、トF80-21、トD25-54

 戸畑地区専用貨車の記号番号は、上の写真のように、カタカナ1文字+英字1文字+数字2桁+ハイフン(-)+数字2桁で表現される。

  • カタカナ 1文字 … 戸畑の「
  • 英字   1文字 … 車種記号 (下表)
  • 数字   2桁  … 積載量 (トン数)
  • 区切り文字    … ハイフン (-)
  • 数字   2桁  … 号車 (車番)

【車種記号と形式記号

車種記号 車種 形式記号 種別
トF 台車 普通貨車
トD 側倒車
トC クロップ車
トP 溶銑鍋車 特殊貨車
トS 溶滓鍋車
トS 鋼滓鍋車
トM 鋼塊台車

以上の命名規則にのっとり、例えば「トF80-23」であれば「戸畑地区専用80t積 台車の23号車」となるし、「トD25-54」であれば「戸畑地区専用25t積 側倒車(ダンプカー)の54号車」となる。

◆形式記号

 いっぽう、戸畑地区専用貨車の形式記号は、上表の通り、大きく分けて無蓋車「」、台車「」、鍋車「」の3通りの区別しかない。形式の構成は、数字2桁+英字1文字+ハイフン(-)+台車形態である。

  • 数字  2桁  … 積載量 (トン数)
  • 英字 1文字 … 形式記号 (上表)
  • 区切り文字   … ハイフン (-)
  • 台車形態   … 2軸ボギー2B4軸ボギー4B、など。

例えば「トD25-51」であれば、「戸畑地区専用25t積 2軸ボギー側倒車」、形式「25A-2B」の「51号車」となる。「トM250-34」であれば、「戸畑地区専用250t積 4軸ボギー鋼塊台車」、形式「250B-4B」の「34号車」ということになる[1]。このように、戸畑地区専用貨車に関する記号番号や形式記号の命名規則は、八幡・戸畑両地区共用貨車のそれと比べて、若干簡単になっている。

(完)

【注】

  1. 戸畑地区専用貨車「トM250-34」の写真や詳細スペックについては、日立評論に掲載。

【参考】

  • 松尾 輝夫「八幡製鉄の車両」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1966年2月。
  • 「日本最大の250t積み鋼塊台車完成」『日立評論』(第44巻 第3号)日立評論社、1962年3月。

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2009年12月 1日 (火)

【くろがね線を読み解く】第68回■貨車命名規則(八幡戸畑共用編)

 N社Y製鐵所の機関車に付与されている、記号番号の命名規則やその意味については、以前の記事で取り上げた。今回は、貨車の記号番号や形式について取り上げようと思う。とはいえ、初めにお断りしておかなければならないのだが、貨車の記号番号や形式の命名規則は機関車以上に複雑で、なおかつその一部が社外秘となっており、公開されていない。会社側としても、もし貨車の用途を詳細に明かしてしまうと、製鉄所内で輸送しているモノの品目や性状を、同業他社を含めて不特定多数に暴露することにもなりかねないため、非公開については致し方ない面もある[1]。もちろん未公開部分についても、貨車を丹念に観察していくと、命名規則らしきものを発見できるのだが、会社側が非公開としている以上、当ブログでは、あくまでも公開されている情報のみを取り扱うことにする。

 さて、前置きはこのくらいにして、いよいよ本題に入る。Y製鐵所の貨車には、機関車と同じように「記号番号」と「形式」が付与されている。機関車の場合、例えばE8502であれば、記号番号が「E8502」で、形式は「85ED-1形」である。貨車にも同じように、1つの車両について、記号番号と形式が与えられている。

◆記号番号

Nyz_tete8627 Nyz_teya5508 Nyz_yuta2374 Nyz_futa2579 Nyz_kata9602

■Y製鐵所の貨車の記号番号。左から順に、テテ8627、テヤ5508、ユタ2374、フタ2579、カタ9602

八幡・戸畑両地区共用の貨車の記号番号は、上の写真のように、カタカナ2文字+数字4桁で表現される。

  • カタカナ 1文字目 … 積載量 (トン数)
  •      2文字目 … 車種
  • 数字   上2桁   … 種別 (非公開のため、説明は割愛する)
  •  〃   下2桁   … 号車 (車番)

【カタカナ1文字目】
記号 積載量(トン数)
     7t
    10t
    15t
    20t
    25t
    30t
    40t
    60t
    80t
   100t

積載量が端数の場合は、切り上げる。例えば50tの場合は、60tの記号「」を用い、90tの場合は、100tの「」を用いる。なお軽い方から順に「セイテツシヨ(=製鉄所)」になっているのは、ご愛嬌。

【カタカナ2文字目と形式記号

車種記号 車種 形式記号 種別
鉄側車 普通貨車
台車
3枚(木)側車
4枚(木)側車
石炭車
鉱石車
有蓋車
タンク車
側倒車
水滓車
(なし) 溶銑鍋車 特殊貨車
 〃 溶滓鍋車
 〃 鋼滓鍋車
 〃 鋼塊台車

以上の命名規則にのっとり、例えば「ウテ2483」であれば「40t積 鉄側車の83号車」となるし、「テヤ5508」であれば「15t積 有蓋車の8号車」、「フタ2582」ならば「80t積 台車の82号車」となる。

◆形式記号

 いっぽう、八幡・戸畑両地区共用の貨車の形式記号は、上の表にあるとおり車種別に固有のアルファベットが付与されている。構成は、数字2桁+英字1文字+ハイフン(-)+形式追番号1桁である。

  • 数字  2桁  … 積載量 (トン数)
  • 英字 1文字 … 形式記号 (上表)
  • 区切り文字   … ハイフン (-)
  • 形式追番号  … ロット

例えば「カタ9756」の場合、「90t積 熱塊カバー台車の56号車」で、形式は「90B-4」となる。

記号番号と形式記号は命名規則が複雑なため、すぐに覚えるのは難しい。しかし一度覚えてしまうと、貨車を観察する楽しみも格段に増してくる。くろがね線を観察する際は、ぜひ上の表を暗記しておく(もしくは印刷して持参する)ことをお勧めする。

(続く)

【注】

  1. 参考文献の著者、松尾輝夫氏は、Y製鐵所勤務(当時)の鉄道友の会会員である。自身の勤務先を公開のうえ記事を投稿しているということは、書いている以上のことは会社としても公開できない、と読み取るべきであろう。

【参考】

  • 松尾 輝夫「八幡製鉄の車両」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1966年2月。

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