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2009年12月 7日 (月)

【くろがね線を読み解く】第70回■熱塊カバー台車(改造車)

 Y製鐵所構内鉄道で最もよく見かけるスラブ輸送用の台車の一部には、他の用途向けに改造されたものがあり、台枠上に半製品保温用のカバーを載せたり、妻とリブを設けて防水フードをかぶせたりしている。今回紹介するのは、熱塊カバー台車に改造されたグループである。

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■60t積 熱塊カバー台車(タイプ1) ユタ2352(左)とユタ2355(右) 2009年9月

 上はくろがね線で使用されている60t積 熱塊カバー台車である。以前紹介した4軸ボギー台車の車両と同じく、台枠上に半製品保温用のカバーを載せているが、台枠より下の構造は通常のスラブ積載用の台車とまったく同じである。

車端部の台枠上に注目すると、枕木方向に鉄道用レールが載っているのがお分かりいただけるだろうか。スラブ用台車の一部は、台枠上の荷を支えるための台座(スキッド)に、使用済みレールを活用しているが、このような装備は熱塊カバー台車には本来不要なものである。レールが載っていることによって、この車両がスラブ用台車から改造されたものであることがわかる。「ユタ」の記号も、改造種車のものである。

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■60t積 熱塊カバー台車(タイプ2) フタ2585(左)とフタ2587(右) 2009年9月

 こちらのタイプ2は、上段の写真のタイプ1とは種車が異なる。両者の足回りに着目してみると、タイプ1の台車は板台枠で、軸バネが重ね板バネであるのに対し、タイプ2の台車は鋳鋼製台枠で、枕バネはコイルバネになっている。台車が異なるため両者の車高も異なっている。

またタイプ2は、台枠側面に積荷の転落を防ぐための黄色いアームが取り付けられている。これはスラブ用台車時代の装備で、直角に起立させて使用するものである。もちろん、熱塊カバー台車に改造後は不要になったはずだが、改造時に撤去されることなく残っている。こちらの記号番号「フタ」も、改造前のものである。改造車は、記号番号や表記類が古いままの状態で使用され続けているものも多い。

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■60t積 熱塊カバー台車(タイプ3) カタ9505(左)とカタ9508(右) 2009年9月

 こちらのタイプ3は、タイプ2より魚腹が分厚くなっており、表記も「カタ」に修正されている。

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