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2010年1月21日 (木)

◆専用線入門◆撮影場所を選ぶ

 JRや民鉄各社の貨物列車は、JR貨物時刻表などで運行時刻が公表されているのに対し、いつ動くのか分からない専用線の貨物列車は、ややとっつきにくい(興味の対象になりにくい?)存在です。また専用線での撮影は、長閑な田園地帯でJRの列車を撮影するのとは要領が異なることも多く、荷主側への配慮が欠かせません。「専用線を読み解く」では、専用線訪問の勘所をまとめてみることにしました。

 さてここで、一つ前置きを。これから展開する話題は、私が日本全国の専用線をあちこち見て回った経験をまとめたものです。特定の専用線に限定した話題ではなく、まずはできるだけ普遍的な話から入ります。既にこのディープな?世界にどっぷり浸かっている方には、ちょっと物足りない内容かもしれませんが、少し辛抱してお付き合いいただければと思います。

●オザミ工場専用線

 特定荷主の入換手順や荷役方法に言及するのは、色々と問題がありそうですので、架空の荷主「オザミ工場」を使って説明します。オザミ工場は、原料をパイプラインやベルトコンベアで外部から調達し、工場で製品を生産しています。そして製品の発送は鉄道貨車で行っており、下図のように工場から最寄のJR駅に接続する専用線を保有しています(…と仮定します)。 下図は、今後も説明に随時使用していきます。

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■オザミ工場専用線概略図。目的に応じて撮影場所を選ぶ。

●撮影場所

 専用線のスイッチャーがJR線の閉塞区間を自力走行することはありませんので、通常撮影できるのは上図で示した青矢印の場所に限られます。

  1. 接続する貨物駅の周辺
  2. 専用線の沿線
  3. 工場の出入口
  4. 工場の周辺

1.接続する貨物駅の周辺

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■専用線や駅周辺が社有地に囲まれている場合は、駅撮りしか選択肢が無いことも。
 (左:高崎線 岡部、右:鹿児島本線 黒崎)

これは最も手軽な場所です。駅に近いのでアクセスも容易ですから、限られた時間で多くの専用線を回る際は最適です。駅ヤード(授受線)が旅客駅構内にある場合は、ホームや跨線橋から駅撮りできることもあります。また、周辺がすべて社有地になっているような駅では、このような場所で撮影するほかありません。停車時間を利用して、車両の形式写真を撮るのには向いています。ただし撮影アングルは限定されます。車両研究派にお勧めです。

2.専用線の沿線

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■内陸部の専用線では、沿線が開けているところもある。 (左:栃木県小山市犬塚、右:山口県美祢市大嶺町)

編成の写真を撮るのに適しています。工業地帯では障害物が多く撮影場所を探すのに苦労することもありますが、編成全体を風景も絡めて撮るのに向いています。専用線が長い場合は、季節や時刻による日差しの向きなども考慮して場所を選ぶことができますので、列車撮影派にはこちらがお勧めです。

3.工場の出入口

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■社有地出入口付近でしか撮影できないことも。残念ながら初心者向きではない。
 (左:神奈川県川崎市扇町、右:静岡県富士市今井)

スイッチャーが工場に出入りするところを捕らえようという場所です。が、難易度は高く熟練者向きです。荷主側に配慮し、無断で工場内にカメラを向けるのは慎んだ方が良いでしょう。撮影する際は、事前に口頭で許可を得るなど、社会人としての常識的なコミュニケーションが求められます。万が一問題を起こした場合、最悪、警察沙汰に発展する可能性を否定できませんので、未成年にはお勧めしません。色々と難しい面はありますが、魅力もあります。上図のようなオザミ工場の規模になると、スイッチャーは予備機も含めて3~4台は配置されているのが普通です。後で述べるように、この場所に来なければ撮影できない車両が出てくることもあるので、専用線訪問に慣れてきた方はチャレンジしてみるのもアリかと思います。

4.工場の周辺

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■プラント間を公道が横切っていたり、荷役場所が外から見えることもある。
 (左:福岡県大牟田市浅牟田町、右:長野県松本市市場)

このような場所は、工場の規模や構造によっては無い場合も多いです。もし見つかったら、無理の無い範囲でチャレンジするのもまた一興です。注意点は3と同じです。

 以上のように、場所選びに関しては撮りたい写真に応じて色々選択肢が考えられますので、自分が何を撮りたいのかを明確にしておくと行動計画も立てやすいかと思います。

 さて、次回は「いつ動くのか」、稼働時刻を取り上げます。

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コメント

専用線撮影地にもいろいろあるのですね。
勉強になります。

最近は、変な事件もいろいろあるので、その中で警戒されないためには
コミュニケーションというのが大事になりますね。
私は人物写真をやりますが、やはり相手に快く許可を出してもらえるよう、
社会的モラルを守り撮影に望むことが必要だなと実感します。

p.s
2010/01/25(月)水江線に行きました。
運休のようでした。

投稿: 土間 | 2010年1月25日 (月) 22:25

土間さんおはようございます。
コメントありがとうございます。

そうですね。専用線の中でも、石油・化学メーカーの工場は厳しいところが多いと思いますので、無理をしないのが賢明ですね。同じメーカーでも、地方の出荷拠点(鉄道輸送した製品を、小分けして需要家へ発送するまでの間、一時的に貯留するための施設)の専用線は比較的撮り易いと思います。

土間さんは人物を撮られるんですね。私の場合はプライベート以外で人物写真はあまり撮っていないかな。これでも10年位前は、コミケなどでコスプレーヤーの写真を撮ってた時期があります(笑) ここでもやはりマナーは大切でしたね。

投稿: 社長 | 2010年1月29日 (金) 10:43

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