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2010年3月21日 (日)

★秩父鉄道★広瀬河原のスイッチャー

 ここ数回連続で、いつ動くのか分からないスイッチャーを取り上げました。電気運転を行う(電化されている路線を持つ)鉄道事業者の車両工場には、必ずといっていいほど工場内で車両を移動するための移動機が配置されています。これは、通常、電車(特に新性能電車)は1両単独では自走できないためです。逆に、保有する路線が全線非電化の私鉄や第三セクターでは、気動車は1両単位で自走できるため、必ずしも工場内専用の移動機を必要としません。こういった観点でスイッチャーを探していくのも、専用線巡りとはまた違った楽しみがあります。移動機は車両の形をしているとは限らず、最近ではアントも多いのですが、中小私鉄では、昔ながらのスイッチャーが使用されていることも珍しくありません。

Wakuwaku_festa

■わくわく鉄道フェスタ 2009年5月16日(日) 広瀬河原

秩父鉄道は、毎年5月にファン向けの車両工場公開イベントを開催しています。イベントの内容については、既に多くのブログで取り上げられていますので割愛します。ここではあくまでも、スイッチャー撮影のために何が必要なのかという点にポイントを絞って説明します。

初めに述べた通り、スイッチャーは、何らかの理由で自走できない車両を移動するために存在します。車両工場公開イベントでは、架線の無い場所に展示する電気車(電気機関車や電車)を並べるために、スイッチャーが使用されます。当然、イベント終了後に車両を然るべき場所へ「片付ける」際にも使用されます。ですから、イベント終了後のスイッチャーの動きを事前に知るためには、架線の無い場所に展示されている電気車がどこにどれだけあるかを調べておくことが重要になってきます。例えば…

Dehax3 

この時展示されていた電車は、すべて編成を組んだ状態で電留線にいますので、自走できます。また、電気機関車は…

Dekix3

デキ501、デキ303、デキ103の3両とも架線下で展示中ですから、やはり自走できます。その左には…

Deki101_201_c58363

架線の無い場所に1両いました! パレオエクスプレスの編成を熊谷駅まで往復輸送する、緑色の電気機関車デキ201。これは入換が必要です。ちなみに、左端のヘッドライトが点灯している茶色のデキ101は現役の機関車ではありませんので、入換があるかどうかは分かりません。他にないかと探してみると…

Deki107

会場一番奥のターンテーブル上に、デキ107が。ここも架線がありませんので入換が必要です。というわけで、デキ201とデキ107、正味2両分の入換が期待できます

D15_sumu4000_inpit

工場の中では、袋セメント輸送用有蓋車スム4000を連結した状態のスイッチャーD15が、イベント終了を待っています。スイッチャーは、日本車輌製造の規格型15t機です(この車両の詳細は、以前の記事を参照のこと)。

Paleo_palena

いよいよイベントの終了です。広瀬河原発熊谷行の臨時列車を、ゆるキャラのパレオくんパレナちゃんが見送ります。右にも見たことの無いキャラがいますが、気にしないようにしましょう(笑)

Byebye

お見送りが終わるとイベントは終了ですが、スイッチャーファンにとっては、これがむしろ「始まり」の合図です。

D15_sumu4000_start

工場から出場したDB+スムは、転線してまずはデキ201を引き取りにいきます。

D15_sumu4000_deki201

■スイッチャーD15に引き出される、デキ201

Pushed_deki201

デキは電化区間に入ると集電装置を上げ、あとは自走して所定の場所へ戻っていきます。つづいてスイッチャーは、デキ107の方へ移動します。

D15_w_deki107_108

デキ107も、ターンテーブル上から引き出され、架線下に押し込まれると、その後は自走して戻っていきます。

D15_sumu4000_back

仕事を終えたスイッチャーも、工場へ戻ります。だいぶ暗くなってきたのでここで撤収しましたが、この後デキ101の入換があったのかどうかは確認していません。

 なおこの時のイベントでは、15tスイッチャーは展示車両リストに含まれておらず、実際見に行っても建屋内に仕舞われていました。動き出すまでは写真が撮れないかと不安でしたが、無事撮ることができました。きっと今年のイベントも盛況となるでしょう。

1000x3_2

おまけ。イベント終了後に熊谷駅構内で実現した、元国鉄101系3色揃い踏み。

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