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2010年3月 1日 (月)

▲三菱化学▲四日市事業所専用線

Miyamado_dd51x2_251_pullend

■塩浜で折り返し入換扱いで小ヤードに入線する、DD51重連牽引の酸化エチレン。
 左奥に緑色のスイッチャーが待機中。 

 当専用線を通過するのは、2009年現在、奥野谷浜発着の酸化エチレン列車のみとなっている。稼働するのは日・月曜以外の日の午後2回で、昼過ぎに251列車で小ヤードに到着したコキ車を四日市事業所へ引き込む運用と、午後に250列車で発送するコキ車を小ヤードまで引き出す運用がある。

●入換とスイッチャー

Miyamado_dd51x2_db252

■到着貨車の後方(塩浜側)にスイッチャーを連結 

Miyamado_db252_pull_start

■小ヤードから専用線内へは、日本トランスシティの25tスイッチャーDB252が牽引。

Miyamado_db252_pullend

■工場へ入る直前で産業道路を横断する。踏切の遮断機は、2001年の当列車運行開始にあわせて整備されたもの。

 当専用線の入換作業は日本トランスシティに委託されている。2009年現在稼動中のスイッチャー(入換専用ディーゼル機関車)には、DB251DB252の2両がある。いずれも日本車輌製造製の25t機で、DB251は250列車発車時の午後の入換で、DB252は251列車到着時の昼の入換で使用されることが多い。

2両とも新製時の納入先は浪速鉄道産業で、かつて大阪の浪速貨物駅構内や大阪港・大阪東港で重連で入換に従事していたものである。浪速時代は、朱色の車体に白帯+グレー屋根で、国鉄のディーゼル機関車のような装いであったが、塩浜への移動に伴い現在の深緑色に変更された。2両とも新製時には重連総括制御に対応していたが、総括制御用のエアホースやコックは撤去されており、現在は総括制御は行われない。塩浜への配置後、端梁部の両側ステップ付近に入換作業員用の握り棒が増設されている。

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■日本車輌製造製25tスイッチャーDB251。こちらはオーダーメイド機で、独特の形態。

DB251は、ボンネットや屋根など全体的に丸みを帯びたデザインのオーダーメイドの車両である。同じ時期に日車で製作されていた規格型の角ばった車両とは意匠が大きく異なっており、乗務員用扉も規格型のように前面ではなく側面に設けられている。エンジンと液体変速機には、規格型と同じく神鋼造機製の気動車用の汎用品が採用されており、足回りも規格型同様に軸バネは重ね板バネである。

Miyamado_db252_cn

■DB251のメーカーズプレートと表記。刻印部に着色してあるため判別が容易。

記号番号は浪速への新製配置時からDB251のまま変わっていないが、前面に掲げられていた日車の社紋とナンバープレートは撤去され、前面には日本トランスシティのロゴが、キャブの両側面にはナンバープレートが新設されている。2009年現在、キャブ屋根には新製時に無かった庇が取り付けられている。また公式側にはヘッドライトが増設され、非公式側は側窓上にも庇が取り付けられている。

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■日本車輌製造製25tスイッチャーDB252。こちらはレディメイド機がベース。

DB252は、日車で1981年以降に製作された規格型車両がベースになっている。それまでの規格型2軸機ではキャブ前面に設けられていた乗務員用扉が側面に移ったため、4枚あった前面窓も35t機同様の2枚に変更された。エンジンには日野自動車製のトラック用汎用品が採用され、液体変速機はパワーシフトトランスミッション一体型のものを搭載している。軸バネは、板バネからコイルバネにモデルチェンジされた。

Miyamado_db252_rolling

■DB252の軸バネはコイル。

Miyamado_db251_cn

■DB252の表記類。メーカーズプレートはなく、ペイントで表現。
 DB251ともども、車両の検査・保守は京都にある「八尾内燃機」で行われている。

浪速時代の記号番号はDB256で、塩浜への移動に伴い現在のDB252に変更された。前述のDB251同様、キャブ側窓上に庇とヘッドライトが増設されている。この車両に同型機は存在しないが、ベースになった同一寸法の規格型車両は、他の専用線や製鉄所の構内鉄道へも納入されている。2009年10月現在、我々鉄道ファンが日常的に稼働を確認できるのは、西上田駅の日本オイルターミナル上田営業所で使用されているDB257のみである。伯耆大山の王子製紙米子工場専用線や、伊予三島の大王製紙三島工場専用線では、同等の形態・同一寸法の車体を持つ15t機が活躍している。各車両の詳細仕様は別表の通りである。

Db251_252_spec

■スイッチャー詳細仕様。寸法はすべて新製時のもの。

Miyamado_db251_pullstart

■午後の空車の引き出しはDB251が担当。

Miyamado_db251_switching

■コキ車を小ヤードに留置し機回し中のDB251。

Miyamado_dd51x1_switcing

■塩浜から小ヤードへ単機でやってきたDD51が、コキ車に連結される。

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■塩浜に向けて出発。「前方に撮影者確認!」といったところ。終始笑顔(^^)

(つづく)

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コメント

既に情報が出回っていると思いますが、まとめる意味で海山道駅付近にある小ヤードを基準に、入換時刻を記しておきます。

●DB252が稼動する昼の入換
12:23頃 … DD51重連が牽引する251レ(酸化エチレン)が海山道駅付近の小ヤードを通過して塩浜方へ
12:25頃 … スイッチャーが単機で工場から小ヤードへ出場
12:44頃 … 塩浜発の5284レ(石油)が小ヤードを通過
12:47頃 … 251レで到着した貨車が塩浜から小ヤードへ到着、すぐにスイッチャーが連結され工場へ牽引して引込み
12:52頃 … DD51重連は単機で塩浜へ

●DB251が稼動する午後の入換
14:30頃 … スイッチャーが貨車を牽引して工場から小ヤードへ
14:40頃 … DD51単機が塩浜から小ヤードへ、連結後すぐに貨車を牽引して塩浜へ
14:45頃 … スイッチャーが単機で工場へ

なお塩浜で停車時間が長めに設けられているのは、タンクコンテナの検査回送時に安治川口発着便の入換があるためのようです。詳しくは、安治川口の記事で解説する予定です。

投稿: 社長 | 2010年3月 9日 (火) 13:20

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