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2010年6月26日 (土)

【松本電鉄】ED301と派手ガエル5000系/松電特快/さよなら201系

サッカー日本代表が、W杯決勝トーナメント進出を決めました。鹿児島生まれの私としては、デンマーク戦での遠藤の美しいFKによる得点、それが何よりもうれしい。

さて、その日本代表がオランダと戦い、敗れはしたものの善戦した夜、私は松本のビジネスホテルにいました。理由はもちろん、翌日松本電鉄のイベントで電気機関車を撮影するためです。ホームページ掲載の告知では5000系の展示にしか触れていませんでしたが、

「普段置いている場所から移動して展示します」

との何やら怪しげな記述が…(笑) それはつまり、入換があることにほかなりません。しかも松本電鉄といえば、ウェスティングハウス製の電気機関車を保存していることで有名です。もしや機関車で入換えるのでは!?と期待も膨らみます。あらかじめ問合せ窓口も用意されていたため、事前にイベント内容について探りを入れておきました。

回答をまとめると、

  • 5000系の展示場所への移動(入換)は、当日イベントの前に実施
  • 入換には、茶色の機関車か黄色の機関車を使う
  • イベント中も、展示場所を変えるために入換を行う
  • 入換時刻は、11時と13時過ぎ、ただし天候によっては実施しないこともある

とのこと。新村車庫は、その配置からしても午前中順光ですから、当日イベント前に朝から訪問するのがよさそうです。ただしこの日の朝は、7時に南松本駅に到着する臨時の特大貨物列車(特12 春日井→南松本)が設定されていたため、直行はせずそちらを撮影してから新村へ向かいました。イベントは10時開始ですが8時過ぎに到着してみると…

Ivent_place

■イベント開始前の新村車庫   2010年6月20日、新村駅ホームより

残念。既に5000系は展示場所へ移動されていました。朝一の入換はゲットならず。三菱ふそうバスの奥の、普段5000系が留置されている場所には、

Ed301_matsumotosideEd301_shinshimashima_side

■朝から展示中のED301電気機関車 2010年6月20日、新村

ED301形電気機関車が展示してありました。

  • 形 式  : ED30
  • 記号番号: ED301
  • 製造年  : 1926年(大正15年)8月
  • 製造所  : ボールドウィン・ウェスティングハウス
  • 自 重  : 30t
  • 全 長  : 9,150mm
  • 幅    : 2,505mm
  • 高さ   : 4,025mm
  • 主電動機: MT33 (70kw×4)
  • 台 車 : 型鋼イコライザー
  • 来 歴  : 信濃鉄道3号機→国鉄ED223→岳南鉄道ED223→西武鉄道A1→松本電気鉄道ED301

1958年11月に松本電鉄が600→750Vへ昇圧された後、1960年に貨物輸送用として西武鉄道から譲受されました。東京電力の水力発電所建設工事時は、新製した他の機関車2両(現:岳南鉄道ED402、403)と共に資材輸送に活躍しましたが、終了後は振るわず、1973年11月30日限りで廃止されました。以降は除雪・救援用として残っています。展示中、車庫の担当者に聞いてみたところ、モーターが1個故障しており、いまの状態では自走できないそうです。したがって、現在では除雪用としても使用されることはないと思われます。入換もモーターカーを使用して行うとのことです。

Ed301_makersplate

■ED301の銘盤。製造番号は59378

イベント開始は10時のはずですが、なぜかなし崩し的に入場が許可されているようです。まだ来場者が少ないので、「写真を撮るなら今」。9:15を過ぎたころ、

Ed301_w_bus

なぜかバスが横付けされてしまい、上のような機関車の形式写真が撮れなくなってしまいました。やはり早起きは三文の徳ですね。

3006f_w_5006f_w_hm

■夏祭りのヘッドマーク「松本ぼんぼん」を掲出して並ぶ3000系と5000系

イベント正式開始後は、3000系と5000系を並べてヘッドマークを交換しながら撮影会が始まりました。事前のリサーチでこの後入換があることが分かっていたので、

3008f_w_5006f_w_testrun

■めったに見られない、3000系「訓練車」と5000系「試験車」

人が殺到しても俯瞰できる高い位置に移動。11時を過ぎると、予定通り入換が始まりました。まず左の3000系電車を

Ed301_w_3000

ED301の脇の線路へ移動した後、

5000_w_mo2000

モーターカー2000が連結され、

5000_pulledby_mo2000

5000系を車庫から引き出します。そして、切り離されたモーターカーのデッキへ上ることが、なぜか許可され(笑)

5006f_m_2

■松本寄りの5006形

モーターカーのデッキから1枚、

5006f_s

■新島々寄りの5005形

降りて逆側からも1枚、と様々な角度からお好みで撮影することが出来ました。

ところで、この日のイベントはこれだけではありません。イベントの来客輸送用に臨時快速電車が走ります。

3002f_matsudentokkai_m

■快速 松本行 3002F  2010年6月20日、信濃荒井-渚

臨時快速松本行と、その折り返しの

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■快速 新島々行 3002F  2010年6月20日、渚-信濃荒井

臨時快速新島々行です。各々の列車の行先方向幕には、しっかりと「快速」表示があったほか、運転台側には

Matsudentokkai Niimuratokkai

「中央特快」をイメージした「松電特快」「新村特快」の特別表示が掲出されました(笑) 実はこの列車、松本駅に到着するJRのある団体臨時列車に接続しています。臨時列車の乗客をイベントへ取り込もうという狙いがあるのです。その臨時列車とは…

201_sayonara

■松本市内を走行する、さよなら中央線201系号  2010年6月20日、平田-南松本

豊田→松本間で運行された、さよなら中央線201系号です。八王子支社が企画した事前応募制の団体臨時列車です。

背後にある「デンカ」と書かれたシリンダ状の白い建物は、電気化学工業松本サービスステーション(セメントの出荷基地)です。2006年3月までは、鉄道貨車によりセメントの受入を行っていましたが、現在ではトラックに置き換えられており、列車の運行はありません。ただし以前ローカルの新聞で読みましたが、災害時に道路が不通になった場合を考慮し、鉄道輸送ができるように現在でも専用線の線路は剥がさずに残してあるとのことです。動車庫内にスイッチャーが残してあるのも、そのためでしょうか。

なおこの列車は、松本駅で客を降ろした後、そのまま篠ノ井線経由で長野工場まで回送されました。

「廃車回送するから、ついでに途中まで客を乗せて一儲けしようなんて、JRさんも商売上手だよね(笑)」

駅員さんのそんなひと言が印象的でした。

flair当記事掲載の写真はすべて、松本電鉄を含む公共交通機関を利用して撮影したものです。私には常々、鉄道は乗って(お金を落として)ナンボ、との思いがあります。もし、ED301電気機関車のモーターが修理され、イベントで走ることがあったら、

3000_on_river

ぜひこの場所で撮影したいものです。

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