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2010年6月

2010年6月30日 (水)

★祝★70000アクセス突破!! 終焉を迎えつつある上野口のEF81

 昨年の夏から秋にかけて、仕事の都合で台東区内へ外出する日々がしばらく続きました。出勤がてら、よくこの場所で撮影したものです。

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■8010レ 寝台特急カシオペアを牽引するEF81 92  2009年8月5日、鶯谷

長距離列車は遅れが常態化しているため、手前の常磐線の列車が被ることもしばしば(笑) 成功率は50%前後でしょうか。決して撮影ポイントと呼べるような場所ではありませんが、習慣にするとそれなりに楽しめるものです。

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■2レ 寝台特急北斗星を牽引する EF81 78  2009年8月7日、鶯谷

北斗星も、減便・短編成化され、JR北海道・東日本混成編成となりました。
そして、ごく稀にですが、

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■2レ 寝台特急北斗星を牽引するカシオペア専用機 EF81 79  2009年8月27日、鶯谷

こんな組み合わせでくることもありましたね。数打てば何とやら。継続は力なり!?

今月下旬頃から、いよいよ上野口の寝台特急列車の牽引機にEF510形500番台が充当され始めたようですね。いつ頃置き換えが完了するのかは分かりませんが、田端区のEF81形は貨物や工臨運用もあるため、見逃せない存在です。

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2010年6月29日 (火)

★日本車輌製造★豊川製作所のスイッチャー

 専用線や専用鉄道のスイッチャーのうち、撮影が困難なものの代表格が「車両メーカーのスイッチャー」です。貨物駅のスイッチャーは、貨物時刻表で貨物列車の到着/出発時刻さえ把握しておけば、大抵のものは撮影が可能ですが、車両メーカーの場合はそう簡単ではありません。スイッチャーの稼動時刻を予測する材料に乏しいうえ、国内メーカーの工場は街中に立地していることが多く、撮影できる場所が限られていたり、工場へカメラを向けること自体が禁止されているところも多いのです。今回紹介する日本車輌製造豊川製作所も、そんな拠点の一つです。

この工場は、門から工場内の写真を撮影することが禁止されています。工場内に留置されている車両には、完成車両のみならず製作中のものも含まれているため、致し方ないでしょう。また、完成した新車を納入先の鉄道事業者まで輸送する際(いわゆる甲種輸送)は、JRのディーゼル機関車が工場内まで直接取りに来て引き出していくため、スイッチャーの撮影チャンスは入換で表に出てくる時しかないのです。

車両工場のスイッチャーが何時頃動くのかを形式的に語るのは、大変難しいと思います。撮影にはそれなりの経験則・暗黙知が必要になります。とはいえ、勘所さえつかめば、それほど難しくはありません。このブログを以前からお読みいただいている方には、大方お分かりいただけるものと思います。

Nd3501_w_78539

■新幹線を引き出すスイッチャーND3501  2009年7月24日

上は、去年の夏に撮影した日本車輌製造製のスイッチャーND3501です。日車の35tスイッチャーの規格型で、車輌史的な位置づけについては、以前特集を組んだ日車の凸型BBスイッチャーの分類をご覧ください。

当日現場に着いてから、これを撮影するまでに待った時間は30分程度です。常に動いているわけではありませんが、コツを掴めばそう待たないと思います。が、くれぐれも通報されないように。長居は禁物です。

N700logo

この日は新幹線の新車を入換えていました。

Nssg35bb

■ND3501 1975年(昭和50年)製、製番3162  2009年7月24日

この場所は、午前中順光です。勘の良い方は、この場所の線路の角度と日差しの向きから、時刻をある程度推測できるのではないでしょうか。そういう視点も大切ですね。ちなみにこの車両、実車の銘盤と帳簿上の記録が一致していないことが知られています。車体には、「製造年月 昭和49年12月」とペイントされていますが、銘盤やメーカー資料では「昭和50年製」ということになっています。おそらく年跨ぎを考慮して銘盤を製作したのでしょう。

●余談

 ところで、冒頭で工場内への撮影禁止について触れましたが、この場所ではもう一つ注意しなければならないことがあります。上の写真を撮影した場所の背後には、この工場と同じくらいの広大な敷地に、迷彩色を施された物騒な車両が所狭しと駐車(留置?)されているのです。それもそのはず、そこは陸上自衛隊豊川駐屯地にほかなりません。当然ながら、そちらも撮影禁止です。

もともとこの場所には、戦前に軍工廠が置かれていたのです。戦後になってから、閉鎖された軍工廠の跡地の半分に国鉄名古屋工場豊川分工場が建設され、残りの大半は陸上自衛隊豊川駐屯地として分離しました。豊川分工場は、のちに日本車輌製造豊川製作所となり、現在に至っています。かような歴史的経緯から、現在でも軍事施設と隣り合わせというわけです。くれぐれも、長時間居座って警察や自衛隊のお世話になることだけは避けてくださいね。

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2010年6月28日 (月)

◆さよなら京急1000形◆ありがとう運転 快特・特急

 2010年5月30日に催された京急ファミリー鉄道フェスタでお別れ式典も開催され、いよいよカウントダウンの始まった京急1000形電車。6月一杯で運用から退くというのがもっぱらの噂でしたが、何日まで走るのかについては、はっきりとした情報が得られずにいました。

今週は、松本電鉄やら某車両メーカーのスイッチャーやら京成3050車両輸送やら、体力的に消耗するネタの連続だったので、土日はゆっくりしようかと思い、寝る前に京急のホームページを見てみると…

50年間活躍した1000形が引退します
さようなら記念乗車券発売&ありがとう運転を実施いたします

…どうやら休んではいられないようです。

2010年6月27日日曜日のさよなら運転の行程は、次の通りです。

  • 金沢文庫11:49(2番線ホーム) → 三浦海岸12:20 快速特急
  • 三浦海岸14:04         → 京急久里浜14:13 特急 

現在ほぼ毎日運用についている1000形は、本線用の6連と大師線に4連が残っていますので、6連が使用されるのかと思い踏切で待っていると…

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■デハ1348形に連なる6連の先頭に2連を増結した、快速特急「1000形ありがとう」号  2010年6月27日、県立大学-堀ノ内

なんと8連がやってきました! これは嬉しいサプライズです。「快特」の種別板が懐かしいですね。幼少の頃、横浜市内の親戚の家までよく遊びに行ったものですが、当時は横浜線がぶどう色の旧型国電73系だったのに対し、真っ赤な京急1000形はモダンに思えたものです。

Sayonara1348

■復路は特急「1000形ありがとう」号 京急久里浜行  2010年6月27日、津久井浜-京急長沢

先客が大勢いたため納得の構図ではありませんが、往路と同じ構図で撮ってもつまらないですし、記録ということで。往路とは種別板の色が違うのが分かりますね。

Sayonara13511356

■三崎口寄りの2連は、デハ1351+1356

三崎口寄りに増結された2連は、デハ1351形+デハ1356形です。この2連は通常営業運転に使用されることはなく、

1356f_w_kuto1

以前京急ファミリー鉄道フェスタの記事で取り上げたとおり、上の写真のように救援車クトを牽引するために使用されています。乗れた方はラッキーでしたね。

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2010年6月26日 (土)

【松本電鉄】ED301と派手ガエル5000系/松電特快/さよなら201系

サッカー日本代表が、W杯決勝トーナメント進出を決めました。鹿児島生まれの私としては、デンマーク戦での遠藤の美しいFKによる得点、それが何よりもうれしい。

さて、その日本代表がオランダと戦い、敗れはしたものの善戦した夜、私は松本のビジネスホテルにいました。理由はもちろん、翌日松本電鉄のイベントで電気機関車を撮影するためです。ホームページ掲載の告知では5000系の展示にしか触れていませんでしたが、

「普段置いている場所から移動して展示します」

との何やら怪しげな記述が…(笑) それはつまり、入換があることにほかなりません。しかも松本電鉄といえば、ウェスティングハウス製の電気機関車を保存していることで有名です。もしや機関車で入換えるのでは!?と期待も膨らみます。あらかじめ問合せ窓口も用意されていたため、事前にイベント内容について探りを入れておきました。

回答をまとめると、

  • 5000系の展示場所への移動(入換)は、当日イベントの前に実施
  • 入換には、茶色の機関車か黄色の機関車を使う
  • イベント中も、展示場所を変えるために入換を行う
  • 入換時刻は、11時と13時過ぎ、ただし天候によっては実施しないこともある

とのこと。新村車庫は、その配置からしても午前中順光ですから、当日イベント前に朝から訪問するのがよさそうです。ただしこの日の朝は、7時に南松本駅に到着する臨時の特大貨物列車(特12 春日井→南松本)が設定されていたため、直行はせずそちらを撮影してから新村へ向かいました。イベントは10時開始ですが8時過ぎに到着してみると…

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■イベント開始前の新村車庫   2010年6月20日、新村駅ホームより

残念。既に5000系は展示場所へ移動されていました。朝一の入換はゲットならず。三菱ふそうバスの奥の、普段5000系が留置されている場所には、

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■朝から展示中のED301電気機関車 2010年6月20日、新村

ED301形電気機関車が展示してありました。

  • 形 式  : ED30
  • 記号番号: ED301
  • 製造年  : 1926年(大正15年)8月
  • 製造所  : ボールドウィン・ウェスティングハウス
  • 自 重  : 30t
  • 全 長  : 9,150mm
  • 幅    : 2,505mm
  • 高さ   : 4,025mm
  • 主電動機: MT33 (70kw×4)
  • 台 車 : 型鋼イコライザー
  • 来 歴  : 信濃鉄道3号機→国鉄ED223→岳南鉄道ED223→西武鉄道A1→松本電気鉄道ED301

1958年11月に松本電鉄が600→750Vへ昇圧された後、1960年に貨物輸送用として西武鉄道から譲受されました。東京電力の水力発電所建設工事時は、新製した他の機関車2両(現:岳南鉄道ED402、403)と共に資材輸送に活躍しましたが、終了後は振るわず、1973年11月30日限りで廃止されました。以降は除雪・救援用として残っています。展示中、車庫の担当者に聞いてみたところ、モーターが1個故障しており、いまの状態では自走できないそうです。したがって、現在では除雪用としても使用されることはないと思われます。入換もモータカーを使用して行うとのことです。

Ed301_makersplate
■ED301の銘盤。製造番号は59378

イベント開始は10時のはずですが、なぜかなし崩し的に入場が許可されているようです。まだ来場者が少ないので、「写真を撮るなら今」。9:15を過ぎたころ、

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なぜかバスが横付けされてしまい、上のような機関車の形式写真が撮れなくなってしまいました。やはり早起きは三文の徳ですね。

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■夏祭りのヘッドマーク「松本ぼんぼん」を掲出して並ぶ3000系と5000系

イベント正式開始後は、3000系と5000系を並べてヘッドマークを交換しながら撮影会が始まりました。事前のリサーチでこの後入換があることが分かっていたので、

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■めったに見られない、3000系「訓練車」と5000系「試験車」

人が殺到しても俯瞰できる高い位置に移動。11時を過ぎると、予定通り入換が始まりました。まず左の3000系電車を

Ed301_w_3000

ED301の脇の線路へ移動した後、

5000_w_mo2000

モータカー2000が連結され、

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5000系を車庫から引き出します。そして、切り離されたモータカーのデッキへ上ることが、なぜか許可され(笑)

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■松本寄りの5006形

モータカーのデッキから1枚、

5006f_s
■新島々寄りの5005形

降りて逆側からも1枚、と様々な角度からお好みで撮影することが出来ました。

ところで、この日のイベントはこれだけではありません。イベントの来客輸送用に臨時快速電車が走ります。

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■快速 松本行 3002F  2010年6月20日、信濃荒井-渚

臨時快速松本行と、その折り返しの

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■快速 新島々行 3002F  2010年6月20日、渚-信濃荒井

臨時快速新島々行です。各々の列車の行先方向幕には、しっかりと「快速」表示があったほか、運転台側には

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「中央特快」をイメージした「松電特快」「新村特快」の特別表示が掲出されました(笑) 実はこの列車、松本駅に到着するJRのある団体臨時列車に接続しています。臨時列車の乗客をイベントへ取り込もうという狙いがあるのです。その臨時列車とは…

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■松本市内を走行する、さよなら中央線201系号  2010年6月20日、平田-南松本

豊田→松本間で運行された、さよなら中央線201系号です。八王子支社が企画した事前応募制の団体臨時列車です。

背後にある「デンカ」と書かれたシリンダ状の白い建物は、電気化学工業松本サービスステーション(セメントの出荷基地)です。2006年3月までは、鉄道貨車によりセメントの受入を行っていましたが、現在ではトラックに置き換えられており、列車の運行はありません。ただし以前ローカルの新聞で読みましたが、災害時に道路が不通になった場合を考慮し、鉄道輸送ができるように現在でも専用線の線路は剥がさずに残してあるとのことです。動車庫内にスイッチャーが残してあるのも、そのためでしょうか。(※スイッチャーはその後那珂川清流鉄道保存会に譲渡されました)

なおこの列車は、松本駅で客を降ろした後、そのまま篠ノ井線経由で長野工場まで回送されました。

「廃車回送するから、ついでに途中まで客を乗せて一儲けしようなんて、JRさんも商売上手だよね(笑)」

駅員さんのそんなひと言が印象的でした。

 

flair当記事掲載の写真はすべて、松本電鉄を含む公共交通機関を利用して撮影したものです。私には常々、鉄道は乗って(お金を落として)ナンボ、との思いがあります。もし、ED301電気機関車のモーターが修理され、イベントで走ることがあったら、

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ぜひこの場所で撮影したいものです。

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2010年6月24日 (木)

■原石線情報■2010年6月編

 弊ブログで原石線を取り上げてから、およそ1年が経過した。2010年6月20日に松本電鉄のイベントへ参加 予定であったが、せっかく長野まで行くならばついでに、と前日に原石線に寄ってみることにした。

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■D社O工場の山元事務所へ向かうホッパー貨車。推進する機関車はDS-6   2010年6月19日

 6月19日(土)、午後の最終便はこれまで通りの時刻にやってきた。変化した点と言えば、以前は貨車2連での運行だった土曜日にフル編成の5連でやってきたことと、

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■鉱山側に屋根が取り付けられた、テコ304      2010年6月19日

先頭のテコ304に屋根が取り付けられたことであろう。以前の写真と比較すると、変更点は一目瞭然である。

Doc_teko304
■以前のテコ304。屋根はない。    2009年7月28日

編成が長いことや、こうして労働環境の改善に取り組んでいる事から察するに、またまだしばらくは活躍が期待できそうな路線である。

 ところで撮影の10分ほど前、たまたま近くを通りかかった方にお話を聞いてみたところ、2010年6月現在、列車は11時過ぎ、13時過ぎ、15時20分の計3便が
毎日運行されているとのこと。無論、専用鉄道であるため、工場の都合で運休することもある。また今回は稼動が確認できなかったが、予備機のDS-5形ディーゼル機関車と、除雪用の小型機は、まだ健在とのことである。今度は是非活躍する姿を見てみたい。

 最後に、このブログをご覧いただいている奇特な方には釈迦に説法と思われるが、列車が来ないからといって(あるいは無駄足を避けるために)工場へ直接電話で問い合わせるなど非常識な言動は慎みたいものである。

※写真はすべて許可を得て撮影

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2010年6月16日 (水)

★祝★65000アクセス突破!! 安中行東邦亜鉛号

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■EF81 85 に牽引される、宮下発安中行貨物列車。       2010年3月22日、岡部-本庄
 タキ車には、半製品である亜鉛焼鉱を積載。 

亜鉛焼鉱専用貨車タキ15600形置換えのため、先日新製された、タキ1200形。その第一陣(試作車)が、いよいよ来月中旬に東邦亜鉛へ回送されます。上のような同一形式で整った編成を見られるのも、あと僅か…。

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2010年6月14日 (月)

◆京急デト15・16◆神奈川新町の入換

 近頃、土日は予定が詰まっていて中々思うように鉄道趣味に興じることができませんでしたが、6月13日は梅雨入り前最後の日曜日。天気も良いので、近場で楽しめるものを撮影することにしました。とはいうものの、前日に鉄道関係の催しに参加し、親睦会で6時間近く飲み続けたその翌朝。体調も万全ではないため、入換だけ撮ってさっさと帰ろうという、お気楽プランであります(笑)

 実は以前、とあるご縁で京急の方とお話しする機会がありました。毎週月・木曜日に運行されるという貨物電車「デト」のダイヤは、京急ファンには良く知られており、いまさら公表すべきものでもありませんが、その方とお話しする中で、実は日曜日の午前中にも動くという情報を入手していました。もちろん、動くといっても本線走行ではなく入換なのですが、至近距離のため撮影チャンスも多いハズ。朝一で神奈川新町へ向かうことにしました。

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■新町検車区の西側にある電留線。東側(写真の左方)に検査施設がある。 2010年6月13日

 神奈川新町駅南西側に広がる新町検車区は、京浜急行の車両の検査修繕を担当する施設です。駅に近く車両の入換も頻繁に行われるため、地元の子供達にも人気のスポットのようです。上の方のお話では、デトの入換時刻は週によって異なるものの概ね9:30~10:30頃で、入換終了後は月曜午前中に出発するまで車庫の外で待機しているとのことでした。9:30に現地に到着した段階では上のような状態で、まだデトの姿は見当たりません。

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デトが出てくるまでは入換を楽しみます。車両の入出場や、

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洗車がひっきりなしに行われます。そして10:30を過ぎた頃…

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遂にデトの出場です! 2010年6月現在、京急に現存する貨電はデト編成3本+クト2両。ここ新町検車区に常駐しているのは、通常デト11-12なのですが、現在は久里浜の工場で改造中ですので、デト15-16が常駐しています。改造の内容は、以前取り上げたデト17-18と同様です。

Deto1615coming
■デト16を先頭に出場。ヘッドライトや菱形パンタグラフも原形をとどめている。 2010年6月13日

1000形電車の廃車発生品を利用して製作されたデト形・デチ形ですが、デト17-18は既に界磁チョッパ制御に改造済、デト11-12は現在改造中です。したがって、デト15-16は、京急で唯一残る抵抗制御の貨電ということになります。運転台の右奥をよく見ると分かりますが、保線用車両と比較して黄色の色合いが異なっています。デトの方が山吹色に近い濃い色で、,赤帯の色もやや朱色がかっています。

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本線走行時とは異なり、車両の細部を至近距離で観察できるのが入換運転最大の魅力です。台車にも1000形の面影がありますし、なんといっても

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床下に並んだ抵抗器がシンボリックです。

Deto1516turnback
■駅側で一旦停止し、今度はデト15を先頭に車庫へと戻る。

こちらは三崎口側に連結されているデト15。デト16とユニットを組む、パンタ無の車両です。引き通し線は山側床下にあるため、そこに繋がるジャンパケーブルの配置も15と16では逆になっています。

Deto1516_w_n1000
■出庫待ちの新1000形と並ぶ。

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車庫へと戻るときも含めると、一度の入換で海側山側両面を撮ることができます。

こういった入換の情報は、地元にでも住んでいない限りなかなか自力では分からないものです。ご教示いただいた方に、この場を借りてお礼申し上げます。

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2010年6月 7日 (月)

◆十和田観光電鉄◆ED301入換、そして夏仕様へ

 2010年5月1日(土)、八戸臨海鉄道が運休になったために止む無く訪問した十和田観光電鉄で、電気機関車の試運転の撮影に成功。これに気をよくして、翌2日(日)は朝一から訪問してみることにしました。といってもこの日は、七戸駅跡で開催されている南部縦貫鉄道のイベントがメインの予定です。ちなみに、十和田観光電鉄の終点十和田市駅と、南部縦貫鉄道の七戸駅は、国道4号線で直結しており、両駅を結ぶバスもあります。したがって、南部縦貫の現役時代は掛け持ち訪問が基本でした(懐かしい…)。

さて、八戸発7時過ぎの電車に乗り、三沢経由で七百に着いたのが8:20、機関車に何も動きがなければそのまま七戸へ向かおうと思っていた矢先…

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なんと、ED300形電気機関車のパンタグラフが上がっています! 前日の機関車はパンタを降ろしていましたので、今日は何らかの動きが期待できます。昨日に引き続き、急遽下車(笑)。

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旅客列車同士の交換が終わると、昨日試運転を行ったED402が車庫から姿を現します。手前の線路を通り、一旦三沢方へ引き上げると…

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奥に留置されていた「貸切」幕表示の7900形電車も三沢方へ引き上げ、先程ED402が出てきた線へ転線し、自走で車庫へ入庫します。

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続いてED402も7900形の後を追って車庫の手前まで移動します。すると今度は…

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車庫とホームの間に留置されていた7200形電車が起動し、

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やはり自走で三沢方まで引き上げます。何のためにこの車両を動かすのかというと…

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更に奥に留置されていたこの機関車を引き出すためですね。引き出すということは当然…

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機関車同士のツーショットを拝むことができます。

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ED301も三沢方まで引き上げます。7200形は相当先まで引き上げてしまっているため、三沢寄りにある最初の踏切の警報音が常時鳴りっぱなしのようです。幸い、通過する車はほとんどありませんので、入換中支障してもさほど影響はないのでしょう。

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ED301は、最初に7900形が留置されていた線路へ引き込まれ、車庫手前で一旦停止します。なお、テールライト脇にあるのは、かつて牽引していたクハ2400形用のジャンパ連結器です。

Ed301_waiting

  • 形 式 : ED300形
  • 記号番号: ED301
  • 運転整備重量: 30t
  • 全 長 : 10,850mm
  • 幅   : 2,515mm
  • 高 さ : 3,780mm
  • 出 力 : 90kVA × 4
  • 引張力 : 4,200kg
  • 製造年 : 1951年(昭和26年)
  • 製造所 : 日立製作所
  • 製造番号 : 5017
  • 制御装置 : 電磁空気単位スイッチ式
  • 制動装置 : AMM、発電制動付
  • 主電動機 : HS266CY (モハ2400形と同型)
  • 製造番号 : 5017 (製作指示番号19924)

Ed301_makersplate_2 Ed301_zenkendate

■ED301のメーカーズプレートと全検標記

来年4月が全般検査のため、来年のゴールデンウィーク前にも試運転が期待できるかもしれません。あくまでも予想ですが。

Ed402_w_ed301

続いて、今度は先程手前の線路に入庫していたED402が再起動し、三沢方(写真右側)に向かって引き上げます。その後は、

Ed402_back_to_ecfc

先程7200形電車が留置されていた線路を通り、

Ed402_w_ecx2_fcx2

最奥の保存車両に連結されます。ちょうど、最初に留置されていたED301と車両を交換した形になりました。三沢方に引き上げていた7200形も元の位置へ戻り、車庫前のED301は入庫しました。

さあ、これで車両交換の目的は果たされましたので、入換の動きとしては終了です。ですが、専用線やスイッチャーを追っている人間としては、「何のために入換を行うのか?」、そこまで突き止めたいものです。そう思って30分ほど待っていると、

Ed301_summer_version

ED301が再び出庫しました。どことなく軽装感が漂うのは気のせいでしょうか。否、気のせいではありません。皆さんは違いに気づきましたか?

Snowplow_of_ed301

そうです。夏に向けて不要になるスノープラウの取外し作業を行っていたのでした。これこそが、今回の入換の目的なのでした。

朝一番で入換を撮影できて大満足し、本命の七戸駅へと向かいました。

(つづく)

【参考】

  • 杉田 肇「私鉄の電気機関車」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1984年7月。
  • 大幡 哲海「私鉄電気機関車の現勢」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1984年7月。

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2010年6月 6日 (日)

◆成田スカイアクセス◆AE形北総線内試運転実施中

 2010年7月17日の開業に向け、3月下旬から試運転が実施されている成田スカイアクセス。これまでの試運転区間は、AE形が成田空港~印旛日本医大間、3050形が高砂~成田空港間だったようですが、5月下旬頃からはAE形も成田空港~高砂間で試運転を実施しています。昨年から葛飾区民となったので、地元民として新線開業前の様子を記録に残すべく、6月5日(土)に撮影に出ました。

Ae_nobori_1
■京成高砂行試運転列車。      印旛日本医大-印西牧の原

 前回3050形の試運転を撮影した際、Oudiaで試運転列車のダイヤを作成していたので、それが役に立つかと思い、印刷して持参しましたが…
よくよく考えれば、京成電鉄は5月にダイヤ改正を実施しており、北総線もデイタイムのパターンダイヤが変更されているのでした。したがって今回も、撮影場所へ移動しながら自分でダイヤを作成することにしました。

Ae_kudari_3
■成田空港行試運転列車。      印西牧の原-印旛日本医大

西白井から終点の印旛日本医大までは、似たような地形パターンが繰り返し現れます(笑)。どこまで行っても風景が変わらないあたり、どこかの外国の景色を連想させますね。

Ae_kudari_1
■成田空港行試運転列車。    東松戸

同じ北総線でも、二期線区間の高砂~新鎌ケ谷間は、住宅密集地帯を高架線とトンネルで突き抜けるため、撮影場所は駅ホームなどに限られます。

Information_board
■駅ホームの案内表示。AE形の試運転列車は「通過」表示。

沿線各駅構内では、試運転を行っている旨の案内放送が繰り返し流され、駅への入線時もアナウンスがあります。3050形の試運転の時と同じように営業列車の合間を縫ったスジになっているため、扱いは通過であっても、東松戸や新鎌ケ谷などで運転停車をします。

Ae_nobori_2
■高砂行。背後に見えるのが印旛日本医大駅舎。  印旛日本医大-印西牧の原

関東の駅百選にも選ばれた、印旛日本医大駅の駅舎をあとに…。現在は工事中でクレーンが見えますが、成田スカイアクセスに併走する北千葉道路の工事完了後は、すっきりとした撮影ポイントになるのではないでしょうか。

Ae_kudari_2
■印旛車両基地への回送線と併走する複々線区間を行く。  印西牧の原-印旛日本医大

個人的に一番気に入っているのがこの場所。だだっ広い原野の中、掘割の複々線を、高速列車が通過していく…
背後の緑の雰囲気といい、LGVやNBSなどヨーロッパの高速新線を髣髴させる光景です。やはりスタンダードゲージならでは。狭軌の線路ではこの雰囲気は出ないでしょうね(笑)。

●おまけ 「印旛車両基地にスイッチャーはいるのか?」

 印旛車両基地は、北総鉄道の車両の保守・点検を実施するための施設で、日本鉄道建設公団により建設され、2000年に竣工しました。

Imba_railcentre_eastside
■印旛車両基地の電留線。印西牧の原止まりの列車が多いデイタイムは、入出場も頻繁。

基地内には、電留線と洗浄線、車両検修庫などが設置されていますが、全般検査を行うための施設は設けられていません(必要に応じて、京成電鉄宗吾車両基地で実施)。

通常、車両基地にスイッチャー(移動機)が配置されている理由は、1両単位で自走できない車両を動かしたり、架線の無い場所で車両を移動する必要があるからです。架線が張れないのは、台車や床下機器の点検・整備のために車体を持ち上げる施設です。つまり、全般検査を行わない当施設に移動機は必要ない、ということになります。

Imba_railcentre_westside
■車両基地の東側から西側を望む。

写真の右に検修庫がありますが、そこに至る線路にもしっかりと架線が張られているのがお分かりいただけるでしょうか。たまたまスタッフの方が近くを通ったので声をかけて聞いてみましたが、電車は検修庫まで自走していく(自分達で運転します)とのことでした。残念…。

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2010年6月 1日 (火)

★京急ファミリー鉄道フェスタ★保線車両とデト17・18の入換

Mainview_left_2Mainview_right_2
■イベントで展示された車両。左の1000形には記念ヘッドマークも掲出。   2010年5月30日

 京浜急行電鉄の車両工場「京急ファインテック久里浜事業所」では、毎年ファミリー向けの公開イベントが開催されています。ここ数年、なぜか天気に恵まれないことが多く足が遠のいていたのですが、今年はある目的のために訪問することにしました。時期的に、引退間近の1000形目当てのファンが多かったと思われますが、私には別の狙いがありました。それは、最近大規模な改造工事が施されたらしい、資材輸送用の事業用車「デト17・18」の走行シーンを捕らえることです。

●保線車両雑感

 とはいえ、せっかく来たのにデトだけ撮影して帰るのはもったいないので、まずは保線車両の展示スペースを訪れてみました。

P_t_0816u
■プラッサー&トイラー社製マルティプル・タイタンパ 08-16U型

マルタイやモータカーなどが所狭しと展示されています。車両の周辺には担当者が張り付いていますので、疑問点があれば何でも聞くことができます。車両研究派には大変ありがたいサービス。モータカーはすべて、新潟の保線機器メーカー「松山重車輌工業」製のもので統一されているのが印象的です。一方マルタイは相変わらず外国製です。マルタイに関する基本的なことについては…

P_t_0816u_in_detail

パネル説明を直接ご覧いただく方が賢明ですね。ここから先は、上の説明には無いメーカーズプレートについての解説を試みます。

P_t_0816u_makersplate
■マルタイ 08-16U のメーカーズプレート

まずプレート上部には、軌道をデザイン化した社紋らしきロゴがあり、

プラッサー・ウント・トイラー
エクスポルト・フォン・バーンバウマシーネン

と記載されています。オーストリアの保線機器メーカー「プラッサー&トイラー」の正式名称です。直訳すると、「プラッサー&トイラー 鉄道産業機械の輸出」、そのまんまですね(苦笑) 会社名としては、この後に「GmbH」が付いたものが正式な社名になります。「GmbH」は「Gesellschaft mit beschraenkter Haftung」の略字で、日本に当てはめると有限会社に相当します。さしずめ(有)でしょうか。ちなみに(株)の場合は「AG」(Aktiengesellschaft)です。

続いてその下には…

建造及び特許 フランツ・プラッサー 鉄道産業機械工業(有)

とあります。試しに特許データベースを調べてみたところ、マルタイが備える様々な仕組みに関する特許は、フランツ・プラッサー氏とヨーゼフ・トイラー氏が保有しているようです。それで「プラッサー&トイラー」なのでしょうか。

最後に、この機械の詳細が記されています。

  • 建造年  : 2000
  • 機械番号 : 2948
  • 型  式  : 08-16U

「Baujahr」は直訳すると製造年を指しそうな気がしますが、一つ注意が必要。欧米産の機械にあるこの手の表記は、実際に製作された年ではなく、ロットを表すことがままあります。つまり、この機械は「2000年モデル」であって、製造年が厳密に2000年とは限らないということです。文化の違いといったところでしょうか。

また、ドイツの鉄道雑誌を読んでいるとしばしば登場する「Type」ですが、「型」「型式」と訳すと一番しっくりきます。「形」「形式」なら「Baureihe」です。
 (例:DBAG Baureihe 103 → ドイツ鉄道103形電気機関車)

Bf802b_length_weight Re441
■マルタイの車体表記(左)と、(独)セントラル鉄道 Re4/4 1形電気機関車の全長表記(右)

 次は、車端部の表記類です。全長が18.20mあることを表しているようです。欧州の鉄道車両には、みなこのような表記があります(右写真参照)。ただし、彼の地ではこの表記は車体長を表していたハズ…。そう思いパネル説明を見てみると、全長は18,600mmとなっていて、車体表記の18.20mとは数字が合いません。これについて、早速担当者に聞いてみました。

「車端部の表記はあちら(欧州)の規則でついてるんですよ。全長が違うのは、ここ、(両手で連結器を指しながら)この分の差です。ここが20cmあります。」

なるほど。つまり、前後各20cmずつの連結器の長さ(正確には車端から連結面までの長さ)を含めると、

18,200mm+200mm×2=18,600mm

となり、全長を連結面間隔で表現する日本国内の値と帳尻が合います! 聞いてみるもんですね。更に、

「車体表記の自重57000kgも、ああこれはパネルでは約56tになってますけどね、これも運転に必要な燃料を除いた重量でして、実際には燃料1tに加え、散水用の水を1t積むので、59tになります。」

つまり、いわゆる運転整備重量としては59tが正しいようです。う~む、奥が深いですね。

 マルタイの観察を終えたところで、今度は完全純国産の軌道保守車輌、バラストフィニッシャーに移ります。

Bf802b
■バラストフィニッシャー BF802B型

バラストフィニッシャーは、一言で表現するとマルタイを補助する役割を担っている車両です。バラストスイーパー(左)とバラストコンパクター(右)の2車体で構成されており、前者がバラストを補充し形状を整え、後者がバラストの締め固めを行うようです。詳しくはパネル説明で。

Bf802b_in_detail

 ◆バラストスイーパー

  • 型  式 : MJK-MR1309
  • 自  重 : 28.0t
  • 製造年月 : 2003年(平成15年)2月
  • 製造所  : 松山重車輌工業
  • 製造番号 : 102575

 ◆バラストコンパクター

  • 型  式 : MJK-MR1310
  • 自  重 : 23.2t
  • 製造年月 : 2003年(平成15年)2月
  • 製造所  : 松山重車輌工業
  • 製造番号 : 2637

それにしても、このバラストフィニッシャー。先程のマルタイのように大型の2軸ボギー車ではなく、わざわざ2軸車両の2車体連結になっているのは、やはり製造元がモータカーのメーカーだからなのでしょうか(笑)。それはさておき、なぜ松山なのかを懲りずに質問してみたところ、

「これはウチ(京急の保線部門)で一から設計して、松山に造ってもらったんですよ。こっちのメーカー(プラッサー&トイラー)にも同じ機能を持った車両はラインナップにあるんですけどね、高額で手が出ない。それなら、と。オーダーメイドでも国内メーカーの方が安いんですよ。松山は保線(モータカー)で実績がありますので」

との回答。なるほど。京急の車両のあの滑らかな高速走行は、こういった車両の働きに支えられているんですね。私見では、日本の鉄道のストロングポイントは「安全」だと思うのですが、それを支えている保線を担う車両(マルタイ)がほとんど海外製というのは、いかがなものかと思います。特許の問題等色々難しい面はあると思いますが、国内メーカーにも是非頑張ってもらいたいものです。

●どんなイベントも、写真を撮るなら終了後が狙い目!

 いよいよ本題、イベント恒例の「終了後の入換」を狙うために調査を開始します。まずは…

De51
■元 京浜電気鉄道デ51形。1924年(大正13年)汽車会社製。

構内に保存されているデ51。日本初の半鋼製電車としての価値が認められ、登場時の姿に復元されました。昭和40年までは京急線上で現役だったといいます。車内に入って観察できるのは魅力的ですが、さすがにこれは動かないでしょう。

De1
■元 湘南電鉄デ1形。1929年(昭和4年)川崎車輌製。

もう1両の保存車は、デ1。車体表記は「1」になっていますが、実際にはデハ248(元 デ18)です。こちらは、ほぼ同型のデハ268(元 京浜電気鉄道デ83)がホビーセンターカトーに保存されていることで知られています。というより、そちらの方が有名かな?(笑)

この車両は、車内を見学できるだけでなく、床下機器の一部が更新されており(装置の色が、黒塗りではなく地色のライトグレー)、稼動が期待できます。如何せん、線路の行く先を見てみると、あと数十cmのところで構内の線路とは寸断されていました。今後に期待です。

他に入換の期待できそうな車両がないかとウロウロしていると、

Kuto1_in_fabric
■制御付随無蓋貨車クト2

クト2が1000形2連に連結された状態で展示されています。これは現役ですから動くのではないでしょうか。そしてその右には、

Deto17_in_fabric
■電動無蓋貨車デト17・18

探していたデト17・18の姿がありました! 半年ほど前、この工場への改造名目での回送が報じられていましたので、もう改造を終えたということなのでしょう。

この車両は、1989年(平成元年)8月に1000形電車の機器を流用する形で新製された、電動長尺軌条運搬貨車デチ17・18がルーツです。レール輸送の主役が保線車両に変化してきたことから、2003年(平成15年)にホイストクレーンを撤去しあおり戸を設けて、電動無蓋貨車デト17・18に改造されました。そして今回、なんと制御装置が界磁チョッパ制御に改造されたとのことです。1000形の引退と共に、共通部品を使用するデトにも、その余波が襲ってきたということなのでしょう。

601kashikiri
■イベント会場から京急久里浜駅へ来客を輸送する臨時電車。幕は「貸切」。

 イベント会場から京急久里浜駅までは、来客輸送用の臨時電車が運転されています。この列車は、乗り場から直接久里浜駅側へは進入せず、一旦北久里浜駅側の引き上げ線まで移動し、スイッチバックして本線へ転線し久里浜駅へと向かっていました。このことから、おそらくイベント終了後に他の駅へ戻る車両も、この列車と同じルートで本線へ出て行くものと思われます。そうと分かれば、撮れる場所まで早速移動です。線路と平行する幹線道路を1km強歩いたところに、若干俯瞰気味で撮れる好ましい場所がありました。

2434f

イベントが終わると、展示されていた車両が次々に出場します。最初に出て来たのは、この記事の冒頭の写真で一番右に展示されていた2000形。

1250f

続いて、右から3番目に展示されていた1000形が出場。この後も何度か車両が引き上げては、奥へと戻って行きます。そして…

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クト2を牽引した1000形2連が姿を現します。品川寄りから1356形+1351形の構成です。雰囲気的にクト牽引専用電車に見えなくも無いですが、この2連が営業運転に使用されることはあるのでしょうか。

【2010年6月27日追記】
 6月27日(日)、「1000形ありがとう」運転で、上の1356+1351が営業運転に使用されました。詳しくは、別記事にて。

続いて…

Deto17_come
■デト18を先頭に工場から出場。ヘッドライト形状に変化が見られる。

遂にデト17・18の登場です! 集電装置はシングルアーム式(Σパンタ)に交換され、床下機器や台車も真新しいものになっています。よく見ると、正面にあった「救援車」の表記も無くなっています。デトは予想通り…

Deto17_turn

北久里浜側の引き上げ線で一旦停止し、しばし小休止の後、

Deto17_bye 

スイッチバックして電留線へと出場していきました。

本線走行は原則として平日だけ、なかなか撮ることのできない事業用車両を、日曜日に狙い通り捕らえることが出来、有意義な一日となりました。

【参考】

  • JTBキャンブックス『京急の車両』、佐藤良助、JTBパブリッシング、2008年5月1日、第3版。

●デト17・18の出場

 2010年5月31日(月)、デト17・18が久里浜の車両管理区を出場し、品川まで本線走行した様子が報告されています。となると、上の写真は本線初走行前に動いた様子を捕らえたことになりますね。なかなか感慨深いものがあります。

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