« ★祝★110000アクセス突破!! 鹿児島本線に今なお残るキハ5両編成 | トップページ | ★JR貨物広島車両所のスイッチャー★レインボーGOとEB66 »

2010年10月25日 (月)

★JR西日本★吹田工場のバッテリーロコ

 日本全国の貨物輸送に従事するスイッチャーを撮り終えたいま、積極的に取り組んでいるのが、車両工場のスイッチャーの撮影です。車両工場の多くは、隣接する公道などから入換運転を撮影できますが、中には機関区や運転所、貨物ヤード等に隣接しており外部からの撮影が困難なところもあります。JR西日本の吹田工場も、そんな拠点の一つです。

吹田工場ではこれまで、年1回の頻度で公開イベントが催されており、この機会を利用してスイッチャーを撮影できることがありました。しかし、2005年4月の尼崎事故以来、イベントは自粛が続き、中のスイッチャーの動静を知ることもできなくなっていました。

しかし、今年は一味違います。吹田市制施行70周年記念事業の一環として、イベントが復活することになったのです。スイッチャーファンとしては、このチャンスを逃すわけにはいきません。

Entrance

 羽田6:35発の神戸空港行に乗り込み、三宮のネットカフェで朝食兼休憩。開場の10時前には工場に着きました。(到着空港がなぜ伊丹ではないかというと、当初は山陽電鉄東二見工場のイベントと掛持ちする予定だったためです。未遂に終わりましたが…)

目当ては入換用スイッチャーですから、グッズ販売や展示車両は全てスルーして最深部へ向かいます。すると…

15tmrv_1es
■吹田工場の入換用スイッチャー(無番)      2010年10月23日

入換用機関車は、ディーゼル機関車からバッテリー機関車へと置き換えられていました。2004年までは国鉄製の2軸ロッド式入換動車が確認されていますから、2005年~2010年までの間に置換えられたのでしょう。

銘板記載のスペックは次のとおりです。

  • 型  式 : TBL15-MS-1067
  • 自  重 : 15t
  • 製造年 : 2007年(平成19年)3月
  • 製造所 : トモエ電機工業
  • 製造番号: TS1.6-151336
  • 機械番号: 06-28-05-270

型式の最後に追番で軌間(1,067mm)を付与するのは、トモエの機関車によく見られる特徴ですね。詳細スペックは鉄道ピクトリアル2012年2月号をご覧ください

しばらく見学していると、ロープの位置が5mほど奥へ移動し、

15tmrv_1e

無事このように正面顔を撮影することが出来ました。サイドビューでは分かり難かった連結器周辺の様子がよく分かります。連結器の上(ボンネット先端)についているクレーンは、連結器交換用と思われます。同様の装置を、多くの車両工場・車両メーカーのスイッチャーが備えています。

工場内にあった架線集電トラバーサーなどじっくり見物していたら正午を回ってしまったため、撤収しようかと思いましたが、せっかくなので社員食堂で昼食をとることにしました。厨房と反対側にパネル展示があり、スイッチャーに関する説明を見つけました。

Pannel

 製造年からアタリはつけていましたが、やはり2007年に置き換えられたのですね。パネルの近くにいたスタッフに色々聞き込みましたが、吹田工場がISO14001を取得していることも置き換えを後押ししたそうです。

ところで、私はこの機関車の類型機を既に撮影しています。弊ブログをよくご覧いただいている方にはあらためて紹介するまでも無い車両なのですが。

Magome_sw_waiting_uo

■同タイプのバッテリーロコ    2010年3月、東京都交通局馬込工場

都営浅草線馬込車両基地のスイッチャー、吹田と同じくトモエ電機工業製のMRVです。両機は、車体やキャブの意匠に共通点が見受けられますが、自重が異なっています(馬込の車両は25t)。ボンネットの大きさも異なりますので、おそらく出力も異なるでしょう。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« ★祝★110000アクセス突破!! 鹿児島本線に今なお残るキハ5両編成 | トップページ | ★JR貨物広島車両所のスイッチャー★レインボーGOとEB66 »

 Z.バッテリーロコ」カテゴリの記事

コメント

初めまして。
奥野さんのブログから来ました。
スイッチャー、奥が深い世界ですね。
僕は武蔵野線の沿線に住んでおり、浦和方面へ行く時には新座貨物ターミナルの横を通るのですが、こちらの入れ替えはDE10が行っていますので、スイッチャーを目にする機会がなかなかありません。
ですから、貴ブログを拝見していて目からうろこでした。
今後は車両工場のスイッチャーに重点を置くとのこと、楽しみにしております。
また拝見させていただきます。

投稿: バファローズ松田 | 2010年10月27日 (水) 17:52

バッファローズ松田さん
コメントありがとうございます

武蔵野線沿線なのですね。私も以前短い間でしたが、沿線に住んでおりました。当時(三十数年前)は貨物列車ばかりで「黒字ローカル線」などと呼ばれていましたが、いまでは立派な通勤路線ですね。

新座ターミナルですが、以前武蔵野線建設史を読んだ際に開業時の線路配線図を見たのですが、ターミナルの北側に工業団地を誘致する計画だったようで、専用線の建設予定線が記載されていました。結局実現しなかったようですが、もしできていればスイッチャーが活躍したかもしれませんね。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: 社長 | 2010年10月27日 (水) 20:31

いつも詳細な調査と事実に基づいた考察、理系のお方らしいためになるブログですねー。私も理系出身なのに、ブログは撮って出しに思いつきの文章のみ。もう論文なんて書けないだろうな......

投稿: はいしゃさん | 2010年10月27日 (水) 21:26

はいしゃさんこんばんは

いえいえ、こちらこそいつもはいしゃさんの写真楽しませていただいております~

記事については、せっかく色々調べたのなら雑誌に投稿を、という意見もありますが、文章は書き続けていないと書けなくなる(手が止まる、これは実感です)ので、ブログで続けています。あと、写真を見て調べたことも記録しないと忘れてしまうものでcoldsweats01

ところで、八戸臨海DD16は、そういうことだったのですね。GW訪問時は八戸貨物の入換から機関区に戻る単機しか撮影できませんでした。
実は、DD16が最も多く配置されたのが我が生まれ故郷鹿児島で、そこの車両は結構撮ってるのですが。

また色々教えてください。

投稿: 社長 | 2010年10月27日 (水) 23:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/63194/49845588

この記事へのトラックバック一覧です: ★JR西日本★吹田工場のバッテリーロコ:

« ★祝★110000アクセス突破!! 鹿児島本線に今なお残るキハ5両編成 | トップページ | ★JR貨物広島車両所のスイッチャー★レインボーGOとEB66 »