« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

2010年11月

2010年11月27日 (土)

車輌メーカーT社にお邪魔しました。

 2010年11月27日といえば、春日井発の特大貨物の入換が実施される日です。しかし今回の記事のテーマは、残念ながら専用線ではありません。期待された方には申し訳ありませんが、ご了承ください。

 本日は、故あって神奈川県のとある車輌メーカーにお邪魔しました。ここで行われる講演会に参加するためです。

既にレイルマガジン誌などで発表されているのでご存知の方も多いと思いますが、このメーカーで保存されていた、日本初のステンレス電車・東急デハ5201と、日本初のオールステンレス車両・デハ7052及び設計関連図面が、今年5月、産業考古学会「推薦産業遺産第82号」に認定されました。本日の催しは、これを受けての認定記念講演会です。

産業考古学会 推薦産業遺産 認定記念講演会

「日本におけるステンレス車両の産業遺産認定とその意義」

 まず初めに、産業考古学会鉄道分科会主査より簡単な挨拶があり、続いて「産業遺産認定の意義」と題した基調講演が行われました。

「産業遺産は黙して何も語らないが、その声を聞くことができるのは私たちなのである」

このお言葉が大変印象的でした。

後半は、車輌メーカーT社の技術開発室長による講演「ステンレス車両の技術の系譜」、続いて技術開発室開発企画部長による車両保存に関する講演が行われました。

日本国内で活躍してきたステンレス車両の変遷については、既に多くの方がご存知の様子で、講演もそれを前提にした内容になっていました。興味を惹いたのが、BUDD社からの技術移転にまつわるお話です。私は鉄道趣味誌で読んだ程度の知識しか持ち合わせていなかったので、大変勉強になりました。ただ、キハ35形900番台や205系をはじめとする国鉄のステンレス車両について、(技術的なイノベーションがあまり無かったためか)説明の時間が短く、少し残念でした。

Memorial2 Memorial1
■見学時にいただいた、横浜製作所歴史記念館の案内パンフレット

2時間あまりの講演会が終わると、その後は見学会です。認定産業遺産を自分の目で確かめてこそ、その価値を見出せるというわけです。参加した皆さん、それぞれ思い思いにデハを眺めたり触ったり、メーカーの方に解説を求めたりと、楽しんでいる様子でした。

デハの反対側を眺めてみると、工場構内ですから当然出場待ちの車両がわんさか並んでいるわけですが、詳細は割愛します。無論、入換用スイッチャーもオレンジ色の車両が2台。メーカーのとある方に質問してみると、

「こんなふうに2台とも順光で綺麗に撮れる位置に並んでいるのは珍しいですよ」

とのことでした。目に止まったのがD-502の塗装。以前は、オレンジ色の車体に、白い文字で「T○KYU CAR C○RP」と大きく書かれていましたが、よく観察してみると、かなりんからの譲渡車同様のオレンジ色に緑帯に塗り変わっていました。ヘッドライトが緑色に塗られているので、やや違和感があります。メーカーの方にうかがったところ、今年塗り替えたとのことでした。

スイッチャーついでに、車両搬出・搬入時の運転方法や苦労話についても伺いました。輸出用の車両は、駅前の大きな踏切を渡って港まで陸送するそうですが、車両を通すために、わざわざ京急の架線の高さを踏切の部分だけ高くしてあるという驚きのエピソードも。

そして最後は懇親会。初対面の方が多かったですが、和やかな雰囲気で進みました。春日井の特大輸送の撮影を優先するべきか、少し迷った時期もありましたが、こちらの催しに参加して正解でした。

U
工場奥に保管されている廃車体。   2009年、敷地外より撮影

余談ですが、工場の裏手にこのような車両が保存されています。どうも聞いた感じでは、保存はしたいが予算がつかないような雰囲気でした。このまま朽ち果てていくのでしょうか。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

2010年11月24日 (水)

★大阪市営地下鉄★緑木のバッテリーロコ

 毎年恒例の「大阪市営交通フェスティバル」が2010年11月14日、大阪市交通局緑木検車場で開催されました。参加するのは初めてです。ニチユのスイッチャーが配置されていると聞き、遥々東京から駆けつけました。

Entrance

 大阪市交通局緑木検車場は、大阪市営地下鉄四つ橋線の北加賀屋駅に連絡している車両基地です。車両工場(緑木車両管理事務所)も併設しており、四つ橋線のみならず御堂筋線の車両の検査修繕も担当しています。検車場は高い塀に囲まれており、外から見える場所は限られていますが、毎年1回公開イベントが開催される際、中の様子をじっくり見学することが出来ます。

Series23

構内へ入ってみると、屋外の留置線に四つ橋線用23系が並んでいました。しかし、他の事業者の車両基地公開時によくありがちな、ヘッドマーク掲出や撮影会などは、一切ありません。その代わり、保存車両の展示・説明や実演に力を入れた、学び重視のイベントになっています。

Series30

 まず最初に見学したのが、元・四つ橋線用30系の展示コーナー。この3062形は、引退後、当検車場で保存されていた車両です。説明担当者によれば、今年はきちんと整備をして、場内を自走できるまでになったそうです。ゆくゆくは、人を乗せて走れるようにしたいと、夢を語っていました。

Teiko_cum M_seigyoki_3 Tenkan_cum

この30系、最大の見せ場は主制御器の実演です。運転台でマスコンが力行側へ動かされると、連動して写真左の抵抗カムが動き出します。さらに、加速に伴ってノッチが進段されると、カムがガチャガチャと動き、写真中央の主制御器の回路構成が自動的に変更されていく様子を真近に見ることが出来ます。こういった実演が見られる機会は限られますので、大変貴重です。

 次に屋外に出てみると、マルタイ実演やレール削正車の見学が行われていました。どちらも、車両基地公開時によくある光景ですから珍しくありませんが、私の興味をそそったのが、コレ。

Fan_w_mc

はて、これは何でしょうか。巨大な扇風機のようにも見えますが……。早速近くにいる職員に聞いてみました。

トンネル内で、マルタイやレール削正車が仕事をすると、砂利やレールの削り滓が飛散して大量の粉塵が発生します。その粉塵を、このファンでトンネル外部へ強制排出するのだそうです。なんだかローテクな機械ですが、いかにも地下鉄ならではと言えるかもしれません。電源については、トンネル内のコンセントから受電するとのことで、モータカーはあくまでも牽引するだけで給電はしないそうです。

2f_behind 

 今度は、市電保存館に入ってみます。日本の2階建て車両の歴史が語られる場面で必ず登場するのが、この車両。大阪市交通局の2階建て路面電車「5号車」です。正しくは、2階「付」路面電車、今回実車と初対面です。「2階から家の中を覗かれる」と線路沿いの住民からクレームが絶えなかったと聞いています。眺望はどの程度のものかと思いましたが、残念ながら2階に上がることは出来ませんでした。

2f_stairway 2f_cab

2階へは、お洒落な螺旋階段で。階段のすぐ前に運転台があり、運転士は落ち着かなかったでしょうね。

2f_meiban

車内には、戦後に復元された際の銘板がついています。

 さて、場内を一通り回りましたが、残念ながらニチユのバッテリーロコを発見することは出来ませんでした。ブログなどを検索してみると、昨年は旧100形車両の近くに屋外展示されていたようですが、今年は同じ場所に100形しか置かれていませんでした。どうしたものか。

適当に職員を見つけて聞いてみると、車体吊り上げ作業実演コーナーの近くに置いてあるとのこと。早速急行です。

Bl

これが、遂に見つけた、日本輸送機の蓄電池機関車です。工場の機械扱いで車両ではないため形式というのは特にありませんが、識別するための番号として、備品番号「914-61328」と呼称しておきましょう。1986年(昭和61年)製の20t機で、製造番号は4597001です。同型機には、阪急電鉄正雀工場で活躍中のBL2などがあります。BL1も同型、と言いたいところですが、製造年が異なるため屋根の形など細部が異なります。

Bl1 Bl2

左がBL1で、右がBL2です。1978年(昭和53年)製のBL1は、屋根の両端に角度がつけられており平面構成になっていますが、1985年(昭和60年)製のBL2は丸屋根です。緑木の機関車の形態は、製造年の近い後者と同一になっています。

Bl_w_23

ここでもやはり職員を見つけて色々聞いてみました。

  • 機関車はディーゼルではなく蓄電池駆動で、回生ブレーキ付サイリスタチョッパ制御方式
  • 以前使用されていた、丸みを帯びたニチユの機関車は、もう廃車になっており現存しない。
  • 検車場の南側の門からなら、公開時でなくてもこの機関車を撮影できる。
  • 入換で動くのは、検査対象の車両が工場に入場してから2日後。たとえば、四つ橋線用23系6両編成の場合は、2+4に2分割して2回に分けて検査するので、入場の2日後、4日後にバッテリー機関車に牽引されて南端まで移動する。このときが撮影チャンス。
  • お勧めは、御堂筋線用21系が入場した場合。10両編成は、2+3+3+2に4分割されるため、入換の機会も4回あり、撮影チャンスも倍増。
  • 大阪市の方針で、森之宮検車場との統合が予定されているが、統合時に新型機関車を導入する予定がある。
  • 現在の機関車については、統合時に廃車にはせず更新して使い続ける予定。ただし正式決定ではない。

23_w_bl

四つ橋線用23系と連結された状態で展示。昨年は屋外展示でしたが、今年は入換作業の光景をイメージできるよう、あえて車両と連結した状態にしてみたとのことでした。質疑応答で15分ほど足止めしてしまいました。懇切丁寧にご説明いただき、大変勉強になりました。お礼を述べて現場を後にしました。なお本機関車の詳細スペックについては、鉄道ピクトリアル2012年2月号をご覧ください。

 首都圏の車両基地公開イベントのほとんどは、写真撮影会・グッズ即売会の様相を呈しています。いっぽう緑木検車場のイベントは、「展示」「実演」「解説」に軸足を置いた内容になっており、大変充実した1日を過ごすことが出来ました。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月21日 (日)

★祝★120000アクセス突破!! 牽引車を牽引!?

Moto97_goidoivent
■子供達に牽引される牽引車モト97。  2010年11月14日、五位堂検修車庫

五位堂検修車庫で子供達と綱引きをした、モト。

十数人で20秒ほどかけて5mほど動きました。意外と軽い?

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月17日 (水)

【くろがね線を読み解く】第87回■予備機関車E8502を撮る秘訣

Nyt_e8502_09spr
■予備機で活躍することの少ないE8502

 鉄道趣味をやっていて、ふと思うことがある。発表する価値のある情報が得られた場合、一般の鉄道マニアはどういう行動に出るのだろうか、ということである。

最近では、ホームページやブログで写真や調査結果を発表する方々も多いと思う。が、やはり腕に自信があれば、雑誌への投稿を試みるのが自然ではないのだろうか。プロバイダの都合でいつ閲覧できなくなるか分からないような媒体より、本の方が記録保存媒体としては格段に安心であるし(画像の保管はその筋のプロが行うので安心)、何より雑誌の場合はページ数に応じた原稿料も頂戴できる。

それではなぜブログなのか。私がブログに載せている記事には、次の3つの共通する特徴がある。

  1. 既に多くの鉄道マニアに共有されており、新鮮味に欠ける情報
  2. テーマがニッチ過ぎて、雑誌へ投稿しても採用される見込みの無い情報
  3. 関係者の許諾や肖像権の問題などが解決されず、大人の事情により雑誌に採用されることの無い情報

私の場合、発表したい情報が上記のいずれかに該当する場合、自ずとブログでということになる。あくまでも、「やむを得ず」に(笑) 今回の記事が上のどれに該当するのかは…?

●機関区内の車両配置

Kikanku_stopped

 くろがね線で使用されている機関車は、区名札に「八」の表示があるとおり、すべて八幡の機関区に所属している。したがって、機関車の運用を事前に予測するには、まずは機関区を観察しなければならない。

上図は、くろがね線で列車が運行されていない時の機関車の配置を表したものである。本務機はくろがね線走行時に先頭に立つ機関車、補機は最後尾に連結される機関車である。通常は、本務機がワニの絵が描かれたE8501、補機がD704である。予備機は、本務機(予備)がE8502、補機(予備)がD705である。

Kikanku_operated

上図は、くろがね線運行中の機関区内の様子である。E8501とD704が本来の位置にいなければ、それらの車両は運行中ということになる。朝7時前後から夜は遅いときで24時頃まで、運行中は上のような配置である。 なお予備機がいない場合、大抵は検査中である。

 ところで、もし貴方が予備の機関車を使おうと思ったなら、どうするだろうか。上の通り、普段予備機が置いてある場所は行き止まりの留置線であるから、使用するためには手前にいる機関車を外にどかさなければならない。ということは……

Kikanku_irregular

E8501とD704によりくろがね線が運行されている間に、予備のE8502とD705が外に引き出され、1日の運行が終わった段階で上のような配置になっていれば、翌日に予備機が稼動することが分かる。とはいうものの、くろがね線の運行が終わるのは夜中であるため、確認するのは翌朝、運行日の早朝になる。朝6時前後で十分と思われるが、機関区の近くまで来て、上のように予備機が外に引き出されていれば、その日は予備機が使用されると判断が出来る。

●実践編

Kikanku_irregularphoto

 2010年10月16日土曜日、朝7時に機関区を覗いてみると、上図で示したように、普段は手前で待機しているE8502が外に引き出されていた。左奥にいるのはD704。これも普段は手前に留置されている機関車である。したがって、本日はこの2両が本務機と補機になると予想される。

早速、レンタサイクルで宮田山を越え、定位置で待つこと1時間半。予測通り、予備機のE8502に牽引され、列車はやってきた。

E8502_w_d704_to_tobata
■めったに動かない予備機のE8502に牽引されるくろがね線の貨物列車。最後尾はD704。

貨車は、熱塊カバー台車とホットコイル台車から成る編成。

E8502_w_d704_to_yahata
■折り返しの列車。左で待機するのは除草作業員と、刈った草を回収する軽トラ。

35分ほど待つと、今度は八幡行がやってきた。第一操車場へ行った列車が比較的短時間で戻ってくる理由については、以前の記事で言及しているので参照されたい。

ここにきてようやく「くろがね線を読み解く」の真髄をお見せできたと思うが、いかがだろうか…。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 貨物列車へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年11月 7日 (日)

◆トワイライトゾーン?◆丸ノ内線四ツ谷駅の保線車

Yotsuya_marunouchi_motorcarx2
■仲良く並んだ、丸ノ内線用保線車   2010年11月7日、四ツ谷駅

四ツ谷駅のホームから撮影すると、どこから撮っても手前に障害物が入ってしまうことで有名な、保線車両たち。

本線入出場時は、他のモータカーがそうであるように、軌道上で90度転回します。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 4日 (木)

★祝★115000アクセス突破!! 大井川鐵道井川線の絶景

 毎回恒例となったアクセス突破記念写真。時事ネタや地元ネタを中心に、ブログの主旨から外れたテーマで続けていますが、今回は……。

Birdview
■大井川鐵道井川線のトロッコ列車   2010年8月15日、奥大井湖上-ひらんだ

お盆に訪れた大井川鐵道井川線です。この路線を訪れたのは、1983年秋以来ですので、実に27年ぶりということになります。当時は、いまのように日本全国でSLの動態保存機が走り回っているような時代ではありませんでした。関東在住者が家族でSLに乗りにいくといえば、大井川鐵道以外はありえなかった時代です。

無論、長島ダム建設に伴い、現在のアプト式の新ルートに付け替えられる前のことですから、当時はこのような撮影場所も存在しませんでした。

Ikawa_onthe_bridge

偶然やってきた編成は、川下側に機関車を、川上側に制御客車を連結した編成を2本連ねたものでした。スイスではこういった編成をよく見かけます。SBB(スイス国鉄)の急行列車にまでこういった編成があるので、最初の頃は驚いたものです。

ちなみにフランスでは、TGVを2本連結した編成を「double truction」と呼びます。この列車もそれに相当しますが、日本語ではこの単語はなぜか「重連」と訳されます。フランス語の方が、より広義ですね。

Ikawa_onthe_station

こちらの奥大井湖上駅の俯瞰の方がメジャーですね。撮影場所は、上の写真の場所から100mほど川上側です。

Ikawa_ddx2

井川線で活躍するBBタイプの主力DL(DD20形)は、日本車輌製造製の20t機です。観光鉄道としてみると味気ない機関車かもしれませんが、ラジエーターや組立溶接台枠の台車など、製造当時(1980年代前半)の専用線や製鉄所向け産業用機関車と共通する特徴を備えており、なかなか侮れない存在です。

客車の方は、このような俯瞰撮影でもアーチバー台車を履いているのがハッキリ分かりますね。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »