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2010年11月17日 (水)

【くろがね線を読み解く】第87回■予備機関車E8502を撮る秘訣

Nyt_e8502_09spr
■予備機で活躍することの少ないE8502

 鉄道趣味をやっていて、ふと思うことがある。発表する価値のある情報が得られた場合、一般の鉄道マニアはどういう行動に出るのだろうか、ということである。

最近では、ホームページやブログで写真や調査結果を発表する方々も多いと思う。が、やはり腕に自信があれば、雑誌への投稿を試みるのが自然ではないのだろうか。プロバイダの都合でいつ閲覧できなくなるか分からないような媒体より、本の方が記録保存媒体としては格段に安心であるし(画像の保管はその筋のプロが行うので安心)、何より雑誌の場合はページ数に応じた原稿料も頂戴できる。

それではなぜブログなのか。私がブログに載せている記事には、次の3つの共通する特徴がある。

  1. 既に多くの鉄道マニアに共有されており、新鮮味に欠ける情報
  2. テーマがニッチ過ぎて、雑誌へ投稿しても採用される見込みの無い情報
  3. 関係者の許諾や肖像権の問題などが解決されず、大人の事情により雑誌に採用されることの無い情報

私の場合、発表したい情報が上記のいずれかに該当する場合、自ずとブログでということになる。あくまでも、「やむを得ず」に(笑) 今回の記事が上のどれに該当するのかは…?

●機関区内の車両配置

Kikanku_stopped

 くろがね線で使用されている機関車は、区名札に「八」の表示があるとおり、すべて八幡の機関区に所属している。したがって、機関車の運用を事前に予測するには、まずは機関区を観察しなければならない。

上図は、くろがね線で列車が運行されていない時の機関車の配置を表したものである。本務機はくろがね線走行時に先頭に立つ機関車、補機は最後尾に連結される機関車である。通常は、本務機がワニの絵が描かれたE8501、補機がD704である。予備機は、本務機(予備)がE8502、補機(予備)がD705である。

Kikanku_operated

上図は、くろがね線運行中の機関区内の様子である。E8501とD704が本来の位置にいなければ、それらの車両は運行中ということになる。朝7時前後から夜は遅いときで24時頃まで、運行中は上のような配置である。 なお予備機がいない場合、大抵は検査中である。

 ところで、もし貴方が予備の機関車を使おうと思ったなら、どうするだろうか。上の通り、普段予備機が置いてある場所は行き止まりの留置線であるから、使用するためには手前にいる機関車を外にどかさなければならない。ということは……

Kikanku_irregular

E8501とD704によりくろがね線が運行されている間に、予備のE8502とD705が外に引き出され、1日の運行が終わった段階で上のような配置になっていれば、翌日に予備機が稼動することが分かる。とはいうものの、くろがね線の運行が終わるのは夜中であるため、確認するのは翌朝、運行日の早朝になる。朝6時前後で十分と思われるが、機関区の近くまで来て、上のように予備機が外に引き出されていれば、その日は予備機が使用されると判断が出来る。

●実践編

Kikanku_irregularphoto

 2010年10月16日土曜日、朝7時に機関区を覗いてみると、上図で示したように、普段は手前で待機しているE8502が外に引き出されていた。左奥にいるのはD704。これも普段は手前に留置されている機関車である。したがって、本日はこの2両が本務機と補機になると予想される。

早速、レンタサイクルで宮田山を越え、定位置で待つこと1時間半。予測通り、予備機のE8502に牽引され、列車はやってきた。

E8502_w_d704_to_tobata
■めったに動かない予備機のE8502に牽引されるくろがね線の貨物列車。最後尾はD704。

貨車は、熱塊カバー台車とホットコイル台車から成る編成。

E8502_w_d704_to_yahata
■折り返しの列車。左で待機するのは除草作業員と、刈った草を回収する軽トラ。

35分ほど待つと、今度は八幡行がやってきた。第一操車場へ行った列車が比較的短時間で戻ってくる理由については、以前の記事で言及しているので参照されたい。

ここにきてようやく「くろがね線を読み解く」の真髄をお見せできたと思うが、いかがだろうか…。

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コメント

初めまして、筑後川鉄橋と申します。
くろがね線について詳しく書かれてあり、興味深く読ませて頂いています。

今月の1日ですが、予備機のE8502とD705による八幡行きを8:54頃に見ました。
スペースワールド駅ホームからですが、防水フード付車x6とホットコイル用車x4でした。
到着して機回しを行い9:10に、防水フード付車x3と熱塊カバー車x5で戸畑へ向かいました。
5~6度ほど走行を見た事はありましたが、予備機での運行を見たのは初めてでした。

これだと普通のコメントになってしまう(?)のでもう一つ。(こっちが重要ですが・・・)
昨日(5日)の14:40頃、スペースワールドを出て枝光に向かう列車の中から見たのですが、
70DD形が見えて「戸畑行きか~」と思っていると、勾配を下って来ているのが判りました。
一瞬、「えっ!何で?!」と頭の中が疑問符だらけになりました。
編成を見て行くとD705の後ろに熱塊カバー車x5があり最後尾は凸ディーゼルでした。
凸は番号が判りませんでしたが、セミセンターキャブだったので60DD形と思われます。
各駅だったので枝光で降りて急いでホーム後方へ行きましたが、時すでに遅し・・・

この様な組み合わせの編成も有るんだなと驚き、報告という形ですがこちらにコメント
させて頂きました。
長文失礼いたしました。

投稿: 筑後川鉄橋 | 2011年3月 6日 (日) 20:45

筑後川鉄橋さま
コメントありがとうございます! そして、お返事遅くなりすみません。
目撃情報ありがとうございます。予備機運用のみならず、DLプッシュプルもご覧になったのですね。かなりの強運の持ち主のようで、羨ましい限りです(^^;)

DLPPは、70DD本+70DD補のペア以外に、過去には70DD本+45DD補もあったようです。また、ピクトリアルの記事でご一緒した石本さんが45DD本+70DD補の組み合わせも撮影されており、色々なパターンがありそうです。
今後とも、現地情報期待しております。
よろしくお願いします。

投稿: 社長 | 2011年5月 2日 (月) 19:55

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