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2011年3月

2011年3月18日 (金)

◆被災地向け燃料輸送列車、根岸駅を発車(2011年3月18日)

 弊ブログでは当面のあいだ、東北関東大震災に関する情報(鉄道情報含む)を発信します。私自身も東京の高層オフィスで被災しました。不幸中の幸いで怪我はまったく無く、家族や親しい友人の無事も確認しました。しかしながら、公私共に多忙のため更新頻度が低下することをあらかじめご了承ください。

石川宏 ナチュラル研究所 東京都日野市の放射線量を測定・発信されています(10分おきに更新)

※この一週間上記サイトをウォッチしていましたが、計画停電の影響により測定上の不具合が生じ、異常値を示すことがあるようです。したがって、グラフの動きに一喜一憂せず、あくまでも参考情報としてご活用ください

●放射線量について

 私は、大学~大学院時代の3年間、実験で加速器を使用していました。私が使用していたのは電子線加速器ですから、日々ベータ線(放射線の一種)を浴びていたことになります。そんな私から申し上げられることは、二つあります。

一つは、トラブルの深刻さを適切に評価するということです。測定・公表された放射線の値が健康に影響するレベルなのかどうかという話と、いま原発でどういったトラブルが進行しているのかという話は、区別して考えるべきです。レントゲンや全身CTスキャンなど、人間の制御下にある放射線の値と比較して安全を強調するのはいかがなものかと思います。福島第一原発は、制御下にありません。そのことは肝に銘じておく必要があります。

もう一つは、被爆量は累計値でとらえなければ意味が無いということです。例えば同じ50マイクロシーベルトでも、1時間あたりなのか年間なのかによって被爆量は大きく異なります。一部のマスコミによる報道は、この両者の区別が非常に曖昧で問題があります。

●被災地向け燃料輸送列車が根岸駅を発車

Formoriokat
■根岸駅で出発を待つ、盛岡貨物ターミナル行き燃料輸送列車  2011年3月18日19:42頃

NHKニュース(2011.3.18)より抜粋

被災地の燃料不足が深刻になるなか、タンクローリー40台分のガソリンや軽油を積んだ貨物列車の第1便が、18日夜、横浜の製油所から岩手県に向けて出発しました。

今回の地震と津波で、東北地方の太平洋側の線路が使えなくなったことから、国土交通省と鉄道会社は、貨物列車が首都圏や関西から日本海側を通って被災地に入るう回ルートを構築しました。そして、18日、横浜市の根岸駅近くの製油所で、第1便となる18両のタンク貨車にタンクローリー40台分に相当する、およそ800キロリットルのガソリンと軽油が積み込まれました。燃料を満載したタンク貨車は、根岸駅で機関車に連結され、午後8時前に岩手県に向けて出発しました。19日の夜遅く、岩手県の盛岡貨物ターミナル駅に到着する予定です。盛岡に運び込まれた燃料は、医療機関や避難所、それに復旧作業の拠点の施設に優先的に届けられるということです。JR貨物関東支社の前田望部長は「被災地の皆さんが燃料不足で困っているので、少しでも早く届けたい。あす以降、毎日運行できるよう調整していきたい」と話していました。

Syahyo_formoriokat

■盛岡貨物ターミナル行貨物列車の車票

18両編成の内訳は、ガソリンを積んだものが9両(405キロリットル)、軽油が9両(387キロリットル)とのことです。3月18日現在、宇都宮貨物ターミナル-盛岡貨物ターミナル間で貨物輸送が行えず、日本海側を経由するため、到着は19日の21:51とのことです。

Taki38000x18

■19:45頃 被災地に向けて出発したタキ38000形18両編成。

どうか一刻も早く届いてほしい、祈るような気持ちで見送りました。

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2011年3月11日 (金)

★祝★165000アクセス突破!! (赤川鉄橋のDD51ラストラン)

 成田線で起きた、鹿島サッカースタジアム行き73列車の脱線事故の影響で、弊ブログのアクセス数が急増してしまいました。どうやら「液化酸化エチレン」のキーワードで検索結果の上位に出てくることが原因のようです。想定外の出来事ではありますが、本日2011年3月11日(金)をもって終焉を迎えるこの列車を、恒例のアクセス突破記念とさせていただきます。

Akagawa_bridge_lastrun
■DD51 837牽引の貨物列車 2011年3月10日、城東貨物線淀川橋梁

ダイヤ改正前にもう関西方面へ行く機会はないかとあきらめていたその矢先、好都合にも岡山出張の予定が入りました。仕事の最終日翌日は一ヶ月前から有休を入れていたため、これは渡りに船とばかりに、9日は帰京せず播州赤穂駅直結の某ホテルに泊まることにして、10日は朝から正午まで西浜の特大貨物入換を撮影後、姫路から新幹線に飛び乗り新大阪で途中下車して、DD51形牽引列車の最終日前日の姿を記録してきました。

この時期になると、橋梁上は10メートル間隔でカメラマンが並びご覧のような状態です。 残念なのは人が写っていることではなく、人道橋の足元が赤い鉄板で覆われてしまったことでしょうか。木を踏みしめながら渡るあの感覚が好きだったのですが。DD51形のヘッドマークは何種類かあるようですが、すべて記録した方はいるのでしょうか。

Akagawa_bridge_200812

3年前の冬、平日であればこのような感じで不自由なく撮れたものです。機関車をよく見たら同じ837号機でした。これも何かの縁でしょうか。

Akagawa_karikyo

城東貨物線の方は正式名称が「淀川橋梁」ですが、人道橋の正式名称は「赤川仮橋」のようです。いろいろなものが染み込んでいる雰囲気が良いですね。

Akagawa_exit_200812

早朝に走っていたというDE10牽引の貨物列車や、DD51+DE10の重連貨物列車(DE10はおそらく次位無動力)など、撮り逃したものは数多くありますが、偶然が重なったお陰で最後の姿を見られただけでも良かったのかもしれません。

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2011年3月 8日 (火)

★浮島町★石油メーカーT社専用線のスイッチャー DD501/DB-1

 臨海鉄道の各駅に連絡する専用線のスイッチャーは、撮影が極めて困難です。臨海鉄道⇔専用線間の貨車の授受は、臨海鉄道の機関車がそのまま担当することが多く、専用線のスイッチャーが敷地外に出てくることはあまり多くはありません。2011年2月現在、神奈川臨海鉄道浮島線にはメーカー4社の専用線が連絡しており、各社構内では専用のスイッチャーが使用されています。今回紹介するのはその一つ、浮島町駅の石油メーカーT社専用線のスイッチャーです。

 とある日曜日、11時頃に川崎貨物駅を訪れてみると、ちょうど機関庫の扉が開き、DD601+DD5517の重連が外に出てくるところに遭遇しました。重連の入換はあまり見たことがありません。何かを予感させます。

Dd5517_dd601

しばらく待ってみたものの動きがないので遠くに移動していると、不意に背後で汽笛が…!? 振り向いてみると、見慣れない機関車が機関庫から出庫し、この重連に連結され、3重連で塩浜機関区内を1往復していました。試運転が終わると、見慣れないその機関車は再び機関庫へ戻っていきました。近くにいて撮影できなかったのが悔やまれます。

 正午を過ぎて40分ほど待っていると、

Dd602_dd501_db1_out

DD602が機関庫内のスイッチャー2両を引き出しました。3両それぞれのキャブに運転士が乗り込んでいます。先頭から2両目が午前中に試運転を行っていた見慣れない機関車、DD501です。最後尾の車両DB-1も珍しいですね。

Dd602_dd501_db1

13時を過ぎると、スイッチャーに乗っていた運転士を先頭のDD602に乗せて、列車は出発しました。尾灯が片側しか点灯していないところを見ると、入換扱いでの運転のようです。

Db1_dd501_dd602

浮島町のスイッチャーは、車籍のある他の神奈川臨海鉄道の機関車同様、塩浜機関区で検査を受けています。この日実施されたのは、検査を終えたスイッチャー2両の油槽所への返却回送というわけです。2両とも1エンド側を後ろに向けて連結されていますので、後追いの方が絵になりますね。

●4軸スイッチャー DD501

Dd501_1e

Dd501_2e

 DD501は、神奈川臨海鉄道の4軸スイッチャーです。1977年(昭和52年)新潟鉄工所製の50t機で、同型機にはJR根岸線根岸駅に接続する石油メーカーS社専用線のD504や、秩父鉄道影森駅から分岐する構外側線の終点、セメントメーカーT社の鉱業所で使用されているD502などがあります。このDD501も、元は根岸の専用線に新製配置された機関車で、新製当時はD503でした。油槽所向けのセミ防爆形で、エンジンはDMF31SCです。

●2軸スイッチャー DB-1

Db1_1e

Db1_2e

 DB-1は、DD501と同じ場所で活躍している2軸スイッチャーです。1980年(昭和55年)日立製作所製の28t機です。オーダーメイド機であり、同型機はありません。この車両は、床下に排気処理用の水槽らしき四角い容器があることから、防爆仕様の可能性が高いと思います。床下にスペースがないためか、燃料タンクは床下ではなく後位側に張付いているのが特徴です。新製配置は扇町の石油メーカーM社専用線で、廃止後に現在の場所へ移動しています。情報交換させていただいている奥野君の専用線日記の報告と比較してみると、端梁部についていた自動開放シリンダーが取り外されていたり、床下の巻き込み防止柵が撤去されているなど相違点はありますが、同じスイッチャーであることが見て取れます。銘板の写真も撮影していますが、製造番号等についてはRMニュースをご確認ください。 (4月に再度撮影したこちらの記事も参照)

 今回は撮影できませんでしたが、これら2両のほかにDB-2やDB-3というスイッチャーもあるようです。DB-2はDB-1と共にT社専用線の入換に従事し、DB-3は末広町の電機メーカーT社専用線で主に使用されているようです。DD501とDB-1を塩浜機関区で検査しているあいだ、油層所内で入換作業をどのようにこなしていたのか気になっていましたが、どうやら末広町のDB-3を予備機として借り受けて使用していたようです。そして2011年2月24日には、役目を終えたスイッチャーが浮島町から末広町へと返却回送されています。次回のDB-2、DB-3の回送は、土休日に行われることを期待しましょう。

【参考】

  • 『新潟鉄工の機関車生産実績』 名取紀之
  • 『鉄道番外録』1~11、ないねん出版

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2011年3月 6日 (日)

【くろがね線を読み解く】第89回■戸畑地区専用250t積 溶鋼注入台車

 今回は、くろがね線を観察していてもなかなかお目にかかることのできない貨車「250t積注入台車」を紹介する。

2501071e 2501072e
■250t積 注入台車 250-107   2010年10月

 この貨車でまず印象的なのは、250トンもの重さを支えるための分厚い台枠である。上の写真では中央部が凹んでいるように見えるが、もちろんこれはカメラレンズの歪曲収差によるものではない。そして、車軸配置2+2+2+2の複式ボギー台車も目を惹くところ。各台車の枕バネの外側に、高熱を遮蔽するための遮熱板が取り付けられていることから、製鉄所内の過酷な環境で使用されていたことがうかがえる。2位側には、屋根付の簡易運転台が設けられ、その背後には大きな遮熱板が設けられている。この車両の登場した昭和50年代は、ちょうど機関車の無線操縦化が進められた時期であり、これに対応するためと思われる。

日車の車輌史に、この形式の1次車の図面が掲載されているので寸法を書き出してみると、次のようになる。

  • 形式       … 250
  • 全長(連結面) … 16,800mm
  • 幅        … 2,400mm
  • 高さ       … 2,550mm(簡易運転台部)、1,485mm(台枠部)
  • 荷重      … 250トン
  • 製造年     … 1975年(昭和50年)
  • 製造所     … 日本車輌製造

車輌史掲載の1975年製作分は「250-101~103」の3両だが、写真の車両は1979年(昭和54年)に製作された増備車の250-107である。車番は台枠に印されているほか、車端部の渡り板にも3桁の陽刻がある。増備車の基本的なスタイルは1次車と変わらないが、台枠の断面形状が変更されている。このことから、寸法も1次車とは若干異なる可能性がある。

●貨車の用途を理解する

 「注入」という名称から想像できるとおり、この貨車の荷は液体(溶けた鋼)である。その用途を理解するには、まず「溶鋼とは何か」について知っておかなければならない。幸い、JFE21世紀財団のホームページに大変分かりやすい図解があるので、こちらを左クリックして起動する別ウィンドウを適宜参照いただきたい。

 2011年現在の一貫製鉄所(鉄鉱石から鉄を精錬している、高炉のある製鉄所)では、図解の通り、連続鋳造によって溶鋼を鋼片(スラブやブルーム等)に変え、これを圧延してコイルや鋼管などを製作している。しかし、とある専門家に伺ったところ、連鋳が導入される前は、製鋼と圧延の間に「造塊」というプロセスがあり、製鋼工場で鋳型に流し込んだ溶鋼を、固めて鋼塊にして、これを鋳型から外して圧延していたという。このプロセスで活躍していたのが、今回紹介する「注入台車」である。製鋼工場で、台枠上に並べた鋳型に溶鋼を流し込み、これを圧延工場まで輸送するために使用されていた。したがって多くの製鉄所では、連鋳の導入によりこの種の貨車の多くは用途不要になった。

上の車両も、新製配置は戸畑地区であったが、撮影したのは八幡地区である。戸畑の製鋼工場はまず撮影することはできないが、用途不要となり八幡の遊休貨車置場に運ばれてきたため、偶然撮ることができた。

●廃車後の台車を再利用

 用途不要になったとはいえ、戦前製の2軸貨車がまだ現役で活躍しているくろがね線にとって、1970年代に製作された台車は利用価値の高い廃車発生品となる。2007年には、ホットコイル(熱延コイル)の輸送力増強のため、この車両の同型車の台車を再利用し、コイルスキッドを載せた台枠を新製して台車と合体し、下のような車両が登場している。

110t_hotcoil_2

■新製車体に、250t積鋼塊台車の台車を組み合わせた、110t積 ホットコイル台車  2010年

この車両の詳細は以前の記事を参照していただきたいが、台車部分を拡大して比較してみると…

Nt1026_110t Nt1026_250t
■左が110t積ホットコイル台車の2軸ボギー台車、右が250t積注入台車の4軸複式ボギー台車。
 どちらも日車NT1026台車と同型である。

一見異なる台車に見えるが、枕バネを覆っている遮熱板を除くと、その形態は瓜二つである。

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2011年3月 3日 (木)

【くろがね線を読み解く】第88回■15t積 鉄側無蓋車(工事用)

 くろがね線で活躍する鉄側無蓋車は以前紹介したが、今回は同型車ながら異なる目的で使用されている車両を紹介する。

Tete8687_w_stone
■ヤードに留置されているテテ8687       2010年

 くろがね線の無蓋車は、通常は八幡地区から戸畑地区へ向けて鉄スクラップを輸送している。しかし、このテテ8687はバラストを積載しており、工事用に供されるものである。

日車で製作された他の同型車と同じくブレーキを装備していないため、車輪まわりは大変すっきりしている。両側に連結されている同型車には荷が無かったが、バラスト散布時の工事要員を乗せるために使用されているのだろうか。編成の組み方にはまだまだ謎が残る。

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2011年3月 2日 (水)

【八戸臨海鉄道】40周年記念HM付列車(2011/2)

 2010年7月に会社設立40周年を迎えた八戸臨海鉄道10月中旬には、記念ヘッドマーク付列車も運転されたようです。その後どんな様子かと思い、2011年2月の連休に訪問してみると、昨年10月とは異なるヘッドマークをつけて運転していました。

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■記念HMを掲出するDD56 2.図案は前後で異なる。  2011年2月12日、八戸貨物-北沼

猛吹雪で……といっても前夜から降り始めた雪の量はたいしたことはなかったのですが、なにしろ風の強さが半端でなく、場所選びも程々に撮るのが精一杯でした。上り2本目は運よく?5両編成と短く、土手からでもうまく収まりました。

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■北沼で入換中のDD56 2.      2011年2月12日

 荷主企業の製紙メーカーM社は、2010年10月29日に開催された第23回エコレールマーク運営・審査委員会でエコレールマーク認定企業に選ばれました。これが頭にあったため、最初のうちはエコレールマーク認定記念ヘッドマークなのかと思いましたが……

Kan_side Kan_1e Kan_2e_2

よく見るとそういうわけでもなさそうです。木のマークは「eco(エコ)」ですね。緑とピンクのキャラクターは、以前エコプロダクツ(毎年年末に開催されている環境展示会)に参加した際、この製紙メーカーのブースで見かけたことがあります。調べてみると、同社のCSR活動でよく登場するキャラクターのようです。名前は……忘れました(笑) 当時もらったパンフレットでも発掘したら分かるかもしれません。

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■臨海鉄道のトリビア(目次)

Rinkai_title_2
■人知れず運行されている神奈川臨海鉄道水江線  2010年3月

 本記事では、港湾部の産業輸送を支える臨海鉄道のなかから、あまり見慣れない車両・運用・風景などを気の向くままに取り上げます。

最終更新日:2016年7月11日

■北海道

【太平洋石炭販売輸送】

  • 凸型プッシュプル列車 春採湖畔 、春採駅荷役入換、太平洋沿岸、知人荷役入換
  • DE601    … GEスタイルの電気式DL
  • D801     … 元雄別鉄道の水色DL
  • D701     … 自社発注の朱色DL
  • D401     … 元釧路臨港鉄道のロッド駆動DL
  • D101     … 保存車

■東北

【八戸臨海鉄道】

【秋田臨海鉄道】

仙台臨海鉄道】

■関東

【鹿島臨海鉄道】

  • 今は無きKRD4

京葉臨海鉄道】

神奈川臨海鉄道】

■西日本

【名古屋臨海鉄道】

   JR貨物 名古屋貨物ターミナルの入換

衣浦臨海鉄道】

  • 炭カル/フライアッシュ運用の謎を追う

水島臨海鉄道】

  • DE70 1  … 1日1往復のJR直通列車
  • DD501
  • DD505   … 社線内小運転列車
  • DD506   … 社線内小運転列車
  • JR貨物DE10形直通運用

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2011年3月 1日 (火)

【鉄道ファン2011年4月号】郷田恒雄氏の連載記事を検証する

 ここ10年ほどめっきり購入機会の減ってしまった交友社の『鉄道ファン』。元国鉄大宮工場長の久保さんや、鉄道友の会の岡田さんや福原さんの記事目当てでかろうじて立ち読みさせてもらっていますが、今回は『鉄道ファン2011年4月号』の連載、

   「全国の現役機関車をめぐって
    民営鉄道の電気機関車・ディーゼル機関車はいま… -その39-/郷田恒雄」

について検証してみようと思います。

 

春日井と南延岡の日車35tは同型機ではない

 著者の郷田恒雄氏によると、春日井の製紙メーカーの専用線で使用されているスイッチャーと、南延岡の化学メーカーの専用線で使用されているスイッチャーが同型だそうです。そこで、実際に同型かどうか検証してみましょう。

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■春日井(製紙メーカーO社専用線)の35t機(左)と、南延岡(化学メーカーA社専用線)の35t機(右)。

どちらも日本車輌製造製のセミセンターキャブの35t機ですが、クリックして拡大してよく観察してみると…

まず台車が異なります。春日井のものは鋳鋼製の日車バーバー台車ですが、南延岡のものは組立溶接台枠です。次に、ボンネット側面の点検蓋に着目してみると、その枚数が異なります。春日井のものは8枚ですが、南延岡のものは9枚です。さらにキャブに着目してみると、前面窓の大きさ・形状が異なりますし、屋根の形状も異なります

さらに細部まで検証・比較してみると、こうなります。

Kasugai_minaminobeoka_2
■上記2両のスペック比較表

結論としては、どう考えても同型機とは言い難いですね。しいて共通点を挙げれば、どちらも車体が青っぽい(笑)

 

吉原の元・伏木海陸の日車は15t機ではなく20t機

8975_os 20t_fromfushiki
■吉原の製紙メーカー専用線で活躍中の、日車15t機(左)と20t機(右) 2009年

 スイッチャーの自重は、車体にその表記がない場合、調べるのに少々困難を伴います。共通車体の自重違いが少なからず存在しているからにほかなりません。日車の場合、15t機と20t機は車体が共通ですから、慎重な調査が求められます。たとえば協三工業のように、製造番号の上2桁が自重を表しているようなものを除けば、それなりに信頼のおける1次資料(メーカー資料、ないしそれをベースに作成された台帳等)を参照しなければ、正確なところは分かりません。

 郷田氏の記事では、上記2両はどちらも15t機とされています。しかし、鉄道ピクトリアル2011年3月号の記事にあるとおり、右側のスイッチャーは15t機ではなく20t機です。出典について興味のある方は、当該記事をご確認ください。郷田氏の記事には銘板調査をしていない旨の記述がありますが、左は昭和45年製の製番2807、右は昭和44年製の製番2868で、これも鉄ピクの記事には掲載済です。

 

キャブ側面の番号の意味

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 前掲の左側のスイッチャーに標されているこの管理番号については、先頭2桁が購入年(導入年)を表しているというのは、昔からのスイッチャーファンにとっては有名な話ですね? 66であれば1966年、89ならば1989年です。これまでの日通のスイッチャーを観察してみると、新製配置車両のみならず、中古購入分についても同じルールで付番されているようです。したがって、銘板に刻印された製造年とは必ずしも一致しません。

ともあれ、日通の社名・社紋が標されている車両を見て、そこに正体不明の番号が書いてあったら、日通が何かを管理するために標した番号ではないかと考えるのが自然な気がしますが。著者の郷田氏が「国鉄/JRの移動機」だと推測した理由がいま一つよくわかりません。国鉄の移動機は付番ルールがまったく異なりますし…。

 

「継走」ではなく「継送」

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■670レに連結されて春日井を出発したワムは、稲沢で3460レへと継送される。

 連載開始当初から気になっていたのが、コレ。もちろん人間のやることにはミスはつきものですから、たまたま漢字変換を間違えたのかもしれません。しかし訂正されないところを見ると、「継送」という用語を知らないのではないかという疑いすら出てきかねません。良い機会なので、ここで整理してみましょう。

  • 継走
    数人が一組となり、各自が自分の分担距離を走り、次々とバトンを受け渡しして走ること。リレー。   -出典:『日本国語大辞典』小学館
     
  • 継送
    1) 物などを次から次へと順をおって送ること。順送り。江戸時代、街道宿駅での貨客の輸送方法で、伝馬宿ごとに人馬を替えて送ること。   -出典:『日本国語大辞典』小学館
    2) 貨物を発基地・着基地間の途中駅において、列車から他の列車へ、貨車、またはコンテナ単位で連結して前途を輸送すること。   -出典:『鉄道貨物輸送用語辞典』 社団法人全国通運連盟-

鉄道雑誌のバックナンバーで貨物関係の記事をチェックしてみても「継送」で統一されており、鉄道貨物の世界で「継走」という用語が使われているのを見たことがありません。

 仲間内のコミュニケーションやインターネット掲示板でのちょっとした間違いであれば笑い話で済むようなことではありますが(笑)、雑誌に記事を載せるならもう少し言葉の使い方には慎重になっていただきたいものです。

 というわけで今回は、「上記の問題箇所が可及的速やかに訂正されることを願わずにはいられない」、と郷田流に締めさせていただきます(笑)

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