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2011年3月 8日 (火)

★浮島町★石油メーカーT社専用線のスイッチャー DD501/DB-1

 臨海鉄道の各駅に連絡する専用線のスイッチャーは、撮影が極めて困難です。臨海鉄道⇔専用線間の貨車の授受は、臨海鉄道の機関車がそのまま担当することが多く、専用線のスイッチャーが敷地外に出てくることはあまり多くはありません。2011年2月現在、神奈川臨海鉄道浮島線にはメーカー4社の専用線が連絡しており、各社構内では専用のスイッチャーが使用されています。今回紹介するのはその一つ、浮島町駅の石油メーカーT社専用線のスイッチャーです。

 とある日曜日、11時頃に川崎貨物駅を訪れてみると、ちょうど機関庫の扉が開き、DD601+DD5517の重連が外に出てくるところに遭遇しました。重連の入換はあまり見たことがありません。何かを予感させます。

Dd5517_dd601

しばらく待ってみたものの動きがないので遠くに移動していると、不意に背後で汽笛が…!? 振り向いてみると、見慣れない機関車が機関庫から出庫し、この重連に連結され、3重連で塩浜機関区内を1往復していました。試運転が終わると、見慣れないその機関車は再び機関庫へ戻っていきました。近くにいて撮影できなかったのが悔やまれます。

 正午を過ぎて40分ほど待っていると、

Dd602_dd501_db1_out

DD602が機関庫内のスイッチャー2両を引き出しました。3両それぞれのキャブに運転士が乗り込んでいます。先頭から2両目が午前中に試運転を行っていた見慣れない機関車、DD501です。最後尾の車両DB-1も珍しいですね。

Dd602_dd501_db1

13時を過ぎると、スイッチャーに乗っていた運転士を先頭のDD602に乗せて、列車は出発しました。尾灯が片側しか点灯していないところを見ると、入換扱いでの運転のようです。

Db1_dd501_dd602

浮島町のスイッチャーは、車籍のある他の神奈川臨海鉄道の機関車同様、塩浜機関区で検査を受けています。この日実施されたのは、検査を終えたスイッチャー2両の油槽所への返却回送というわけです。2両とも1エンド側を後ろに向けて連結されていますので、後追いの方が絵になりますね。

●4軸スイッチャー DD501

Dd501_1e

Dd501_2e

 DD501は、神奈川臨海鉄道の4軸スイッチャーです。1977年(昭和52年)新潟鉄工所製の50t機で、同型機にはJR根岸線根岸駅に接続する石油メーカーS社専用線のD504や、秩父鉄道影森駅から分岐する構外側線の終点、セメントメーカーT社の鉱業所で使用されているD502などがあります。このDD501も、元は根岸の専用線に新製配置された機関車で、新製当時はD503でした。油槽所向けのセミ防爆形で、エンジンはDMF31SCです。

●2軸スイッチャー DB-1

Db1_1e

Db1_2e

 DB-1は、DD501と同じ場所で活躍している2軸スイッチャーです。1980年(昭和55年)日立製作所製の28t機です。オーダーメイド機であり、同型機はありません。この車両は、床下に排気処理用の水槽らしき四角い容器があることから、防爆仕様の可能性が高いと思います。床下にスペースがないためか、燃料タンクは床下ではなく後位側に張付いているのが特徴です。新製配置は扇町の石油メーカーM社専用線で、廃止後に現在の場所へ移動しています。情報交換させていただいている奥野君の専用線日記の報告と比較してみると、端梁部についていた自動開放シリンダーが取り外されていたり、床下の巻き込み防止柵が撤去されているなど相違点はありますが、同じスイッチャーであることが見て取れます。銘板の写真も撮影していますが、製造番号等についてはRMニュースをご確認ください。 (4月に再度撮影したこちらの記事も参照)

 今回は撮影できませんでしたが、これら2両のほかにDB-2やDB-3というスイッチャーもあるようです。DB-2はDB-1と共にT社専用線の入換に従事し、DB-3は末広町の電機メーカーT社専用線で主に使用されているようです。DD501とDB-1を塩浜機関区で検査しているあいだ、油層所内で入換作業をどのようにこなしていたのか気になっていましたが、どうやら末広町のDB-3を予備機として借り受けて使用していたようです。そして2011年2月24日には、役目を終えたスイッチャーが浮島町から末広町へと返却回送されています。次回のDB-2、DB-3の回送は、土休日に行われることを期待しましょう。

【参考】

  • 『新潟鉄工の機関車生産実績』 名取紀之
  • 『鉄道番外録』1~11、ないねん出版

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コメント

社長さん、こんばんは。
DD501は塩浜入場時に一度撮りに行ったものの庫内に収められているのを外から見ただけです。
googleやyahooマップの航空写真で見ると末広町の側線にSWが何台か見えており前から気になっていましたが、こうして見ることができてようやくすっきりしました。

投稿: 西宮後 | 2011年3月 9日 (水) 22:28

西宮後さん
こんばんは。遅くなってすみません。
油槽所や東芝浜川崎に幽閉されている浮島町・末広町のスイッチャー、また外に出てきて欲しいところです。

google、久々に見てみたら航空写真が変わっていました。
仰るように末広町には日車25tセミセンターキャブが1台いますね。リンク先のRMニュースの記事と突き合わせると、これはDB-3でしょうか。
浮島町にも以前はDB-1・DB-2と思われる車両が、一番奥の液化イソブチレンの荷役設備の近くに各1台いて、DD501も写っていましたが、現在ではDB-2のみになっています。
この写真はきっと、DD501とDB-1が塩浜機関区で検査中に撮影されたのでしょうね。

投稿: 社長 | 2011年4月29日 (金) 22:17

浮島町のスイッチャーが今度回送されるのはいつ頃でしょうか?

投稿: テツヤ | 2011年7月 1日 (金) 04:25

テツヤさんこんにちは

コメント見落としておりました。失礼しました。
そうですね。かなりんのスイッチャー回送情報、こればっかりは事前予測は難しいと思われます。
根気よく機関区を観察するのが近道でしようか。
健闘を祈りますdelicious

投稿: 社長 | 2011年7月11日 (月) 13:07

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