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2011年10月

2011年10月29日 (土)

【くろがね線を読み解く】第95回 ■本日のくろがね線

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■予備機E8502が牽引する八幡行。  2011年10月29日(土)12:52、北九州市内

 ブログにて告知の通り、10月27日夜から30日夜まで北九州遠征中。今回はPC持参のため、撮影した写真を当日中にアップしてみることにした。

本日のくろがね線の牽引機は、予備機のE8502。写真は昼過ぎに戸畑を出た八幡行きで、90t積熱塊カバー台車4両+冷延コイル台車3両のみの短めの編成。後部補機はD704。昨年の同じ時期にE8502を撮影した際は、左に作業車両が入り込んでしまったのだが、今回は障害物なしで撮影に成功。

金曜日の牽引機はE8501。明日日曜日は果たしてどちらが使用されるだろうか。

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2011年10月26日 (水)

★250000アクセス突破★いつ始まるのか欧州紀行

 ブログを始めて2年以上経ちますが、当初計画していた欧州紀行が未だに始められずにいます。ブログで紀行文というのは、下手をするとただの写真の羅列になりかねず、かといって文章に凝りだすと纏めるのに一苦労…。とりあえず、モチベーションを維持する意味で、タイトルに用いている写真について簡単に解説してみようと思います。

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 海外旅行に頻繁に行っていたのは、やはり20代の頃ですね。平日残業後に夜中まで語学の勉強をしても苦にならず、鉄道模型の個人貿易で得た利益で往復航空券を買うことができる、私にとってはそんな時代でした。リーマンショック以降は落ち着いたものです…(苦笑)

 さて、タイトル写真の一番左は、2003年冬に訪れたローマのコロッセオです。2000年に公開された映画「グラディエーター」に感動し、イタリアのみならずフランス・スペインなど各地のコロッセオを見に行ったものです。ローマのコロッセオは修復に力を入れており、原形を保っているのは下の方だけですが、それでもその大きさには圧倒されます。

なお「グラディエーター」は、第73回アカデミー賞作品賞、脚本賞などを受賞しています。ハリウッド映画ですが、監督(リドリー・スコット)がイギリス人だからなのか、そのストーリー・展開はいわゆる勧善懲悪型のアメリカ映画とは一線を画しています。私はそこが好きですね。

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 左から2番目は、2002年ゴールデンウィークに訪れたハイデルベルクの街並みです。写真は、ビスマルク広場から城へ向かう目抜き通りのハウプトシュトラーセ(中央通)で、商店が所狭しと並んでいます。

明るいですが、これでも夜の9時過ぎです。6月前後のヨーロッパは夜10時頃まで明るいので、ついつい遅くまで遊んでしまいます。ドイツではこのように、閉店後も店頭の照明を点けっぱなしにして街路を明るく保っています。犯罪抑止効果もあるようです。

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 左から3番目は、2003年ゴールデンウィークに訪れたパリ。サンジェルマン・デ・プレのカフェです。人ごみが苦手な人には向かないかもしれませんが、カフェの賑わいあり、大道芸あり、露店もあって、楽しい気分に浸ることができます。

建物は古く狭いので、1Fがレストランだと厨房は地下に、トイレは2階にあったりします。驚いたのは、レストラン業務のIT化。1Fで注文を受けたウェイターは、わざわざ厨房には行きません。入口近くの会計担当に注文を告げると、担当者はノートパソコンに注文を入力、LAN経由で地下の厨房にデータ転送します。それを見てコックが料理を作り、完成したら厨房から会計PCへ再びデータ転送し、続いて料理がエレベーターで1Fに上がってくるという仕組み。何番テーブルの料理なのかは、あらかじめPCに入力されているので、間違いもありません。もちろん、お会計はノートPCで集計、レシートはPC接続のプリンタ(EPSON製!)からそのままプリントアウト。おそらくお店の売上管理システムとも連係しているのでしょう。さすがパリ。

日本では、全国チェーンタイプの店舗に導入されているマクロ的な売上管理システムは優れものだと思いますが、飲食店での注文から会計に至るまでの顧客対応向きのシステムはあまり見たことがありません。相変わらずマンパワーに頼りきりで、店員と客の間のトラブルも絶えませんね。

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 4番目は、これもフランスですが、アルザス地方の中枢都市、ストラスブールです。街のすぐ東側をライン川が流れており、対岸はドイツです。ドイツ人には「シュトラスブルク」と言わないと通じませんでした。

プティット・フランス(プチフランス)と呼ばれる運河が観光スポットになっています。このあたりはレストランが多いので、夕方お店に入り、運河が次第に夜景に変わっていく様子を眺めながらアルザスワインでも、というのが最高です。アルザス地方はフォアグラの産地で、直径5~6cm、厚さ1cmの分厚いの5枚が10ユーロで食べられますよ。

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 5番目は2003年冬大晦日のフィレンツェです。街じゅうがお祭り騒ぎです。夜中に爆竹を鳴らす音が絶えず、なかなか眠れませんでした。でも楽しかったかな。

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 6番目は、フランス・ストラスブールの朝。タイトル画像で唯一の鉄道写真です。ストラスブールのトラムはストラスブール駅まで来ていますが、駅の近くは地下区間(地下鉄)なので、駅前に電車の姿は無く広々としています。旧市街を縫うように走る最新鋭のトラムは、優れたデザインで景観ともマッチしています。

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 最後は、見た瞬間に場所が特定できる写真です(笑) イタリア・ヴェネチアですね。泊まったホテルが運河の先にあったので(ふつう外国人が泊まるとそうなりますが)、駅との往復は船です。帰りにリアルト橋を後に見ていると、船とすれ違ったのでパチリ。

 ヴェネチアは、写真や映像で見る分には綺麗ですが、街中に生臭いにおいが充満していました。街全体がしょっちゅう水に浸かっているので、道路の端にはコケや藻の類が生息しています。でも食べ物はとても美味しかったです。イカ墨パスタとか。お土産にパスタを買い込んでしまいました。

 というわけで、一見フリー画像にしか見えない弊ブログのタイトル写真、いかがだったでしょうか。なかなかまとまった休みが取れないですが、パスポート更新の前にもう一度ヨーロッパに行ってみたいものです。

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2011年10月24日 (月)

【くろがね線を読み解く】第94回■骸炭消火電車

 製鉄所の敷地内では、我々が日ごろ目にすることのない様々な設備が、24時間、365日動き続けている。鉄道マニアの興味の対象は、もっぱら工程間輸送を担う鉄道であるが、コークス工場にも人知れず動き続ける機関車がある。

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■J社C製鉄所のコークス工場。本棚のように並んでいるのが炉室。  2011年10月23日

 製鉄所(一貫製鉄所)とは、

  1. 鉄鉱石に含まれる硫黄・酸素・珪素・燐などと結合した鉄を、一度炭素で還元して炭化鉄とし、
  2. 今度はこれを酸化して炭素を除去し純度の高い単体の鉄を取り出す

プラントのことである。前者(1)を製銑と呼び、後者(2)を製鋼と呼ぶ。このように、鉄鉱石から鉄を取り出すうえで重要な役割を担うのが炭素であるから、ほとんどの製鉄所には石炭からコークス(骸炭)を製造するための設備=コークス炉がある。

コークス炉は、上の写真のように幅数十メートル、全長数百メートルの細長い設備で、長辺方向には炉室(石炭を蒸し焼きにするためのオーブンのようなもの)が並んでいる(これを炉団と呼ぶ)。炉団の両側には、やはり長辺方向にそれぞれ軌道が設けられている。片方の軌道は、押出し機と呼ばれる移動クレーンのような機械が走行する。読んで字の如く、焼きあがったコークスを炉室から押し出すための機械である。押し出すということは、当然反対側にはコークスを受ける設備が必要で、これが消火車である。押出し機の走る軌道は移動クレーンのレールそのものであるが、消火車の軌道は、軌間が1,067mmであったり、1,435mmであったり、古い製鉄所だとナローであったりするので、限りなく鉄道に近い存在といえる。製造者をみても、押出し機は重工メーカーが製作しているのに対し、消火車は鉄道車両メーカーが製作していることも少なくない。

消火車の役割は、受けたコークスを消火塔まで運び、水をかけて冷やすことである。エネルギー効率を上げるため、最近では、冷媒に水ではなく不活性ガス(液体窒素など)を使用することが多いようである。そして、消火車を移動するために用いられているのが、今回紹介する消火車牽引用機関車=消火電車である。

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■J社C製鉄所の消火電車。右側の樹木の向こうに消火車がいる。  2011年10月23日 

 消火電車は、英語でQuenching Electric Locomotive、電気機関車(EL)に対してQELと呼ばれる。一定の速度で走行し出力の調整も不要なため、交流モーターを駆動するものもあり、このようなタイプは車体の横に張られた3本の架線から三相交流を受電して走行する。大手の鉄道車両メーカーのほとんどは、戦前から多くのQELを製作してきたが、特殊用途ゆえ現在では産業機械メーカーの作るものが多い。上の写真のQELは、残念ながらN社Y製鉄所のものではなく、J社C製鉄所のものである。かつては、系列の車両メーカー(川崎車輌/川崎重工)製のQELが使用されており、東芝戦時型を縦長にしたような凸型の電気機関車が見られたものだが、2011年現在稼動しているのは、車体に「新トモエ電機工業」と記載されたプレートを付けている。やはりこの世界でも世代交代が進んでいるようである。

 鉄道趣味誌において消火電車が詳細に取り上げられたのは、鉄道ピクトリアル2011年3月号の石本氏の記事が最初である。図解もあり大変分かりやすいので、ぜひご一読いただきたい。

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2011年10月22日 (土)

★阪急電鉄★正雀工場のバッテリーロコ

 私鉄のスイッチャーシリーズ。締めとなる第3回は、阪急電鉄のスイッチャーです。

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■正雀駅ホームより正雀車庫を臨む    2011年9月20日

 阪急電鉄正雀工場は、1968年12月に正雀車庫の西側に新設された車両工場で、阪急電鉄全車両の全般検査、重要部検査の施行、および更新・修繕工事等を実施しています。

1968年以前の車両工場は、京都線用車両を担当する(旧)正雀工場と、神宝線用車両を担当する西宮工場に分かれていました。これは、京都線(元 新京阪電鉄)と神宝線(元 阪神急行電鉄)の成り立ちの違いに由来します。京都線は開業時から直流1,500Vで電化されていたのに対し、神戸線は1967年に、宝塚線は1969年に昇圧されるまで、架線電圧は直流600Vでした。昇圧に伴い、車両工場も現在の正雀工場に統合されることになりました。

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■重連で建屋から出場してきたバッテリー機関車  2011年9月20日

 工場内で入換に従事するスイッチャーは、工場の営業日である平日に動きます。2011年9月19日に奥野さん西宮後さんに誘われて峠のバッテリー機関車を撮影し、翌朝9時頃訪れてみると、早速撮ることができました。二日連続でバッテリー機関車を見られるとは思いませんでした。

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重連で出場したバッテリー機関車は一旦停止し、建屋の前で切り離された先頭のBL1が、単独で手前(北側)に移動してきました。キャブの中をのぞいてみると、後ろのBL2にも運転手が乗っていますので、2台別々に同時に動くこともありそうです。

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手前に引き上げてきたBL1が左奥へ移動し、今度はBL2も同じように引き上げ、右奥へ移動しました。どうやらこれから電車が入場するようです。

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正雀駅側から、大阪市交通局堺筋線直通運転対応の3300系電車が入換扱いで入場します。

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種別幕が「普通」から「救援」へと変わりました。どうも工場入場中の車両はこの幕を表示していることが多いようです。

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河原町寄りの4両が切り離され、北側の突っ込み線へ引き上げると、残された梅田寄りの4両もほぼ同時に正雀駅側へ引き上げます。

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河原町寄りの4両が、救援幕を出したまま推進運転で工場建屋へと入場します。

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同時に梅田寄りの4両が推進運転で40番線に入線します。

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それが終わると、右側に待機していたBL2が動き出し、入場した編成の先頭に連結されました。そのまましばらく動きが無かったので、1kmほど離れた場所にある別の車両基地へ移動しました。そこにもスイッチャーが配置されているのです。

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11時頃に戻ってみると、今度はBL1が工場建屋から電車を引き出す場面に遭遇しました。同じ3300系でしょうか。

 正雀工場の入換機BL1、BL2は、2011年3月に導入されたバッテリー機関車です。製造者は、バッテリー機関車の製造で有名な新トモエ電機工業です。昨年報告したJR西日本吹田工場の15屯バッテリー機関車がほぼ同型ですが、細部は異なります。

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このオレンジの機関車が吹田工場の車両ですが、まず注目すべきなのはボンネットの長さの違いです。

吹田の車両はボンネット端が台枠端より内側にあり、端梁とボンネットの間にスペースがありますが、正雀の車両はボンネットが端梁まで伸びていて、端梁と面一になっています。ボンネットには蓄電池が格納されていますから、ボンネットが長いのは蓄電池容量が大きいためか、死重を積んでいるためと思われ、その分自重は吹田の車両(15t)より大きく20~25t程度はあるのではないかと思われます。詳細スペックについては、鉄道ピクトリアル2012年2月号をご覧ください。

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引き出された電車は、正雀駅方向に向かって押し込まれ、

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転線して40番線に引き込まれます。

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この位置まで引き込まれて止まりました。すると今度は…

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工場建屋からBL2が別の電車を引き出しました。系列はよく分かりませんが、編成をさらに分割して別の線路へ押し込んでいきました。

正雀工場は歩道の無い道路からフェンス越しに撮ることしかできないため、報告が少ないですが、新型バッテリー機関車の動きを捉えることができたのは幸運でした。この場所は平日の交通量が大変多いため、車の往来には気を使った方がよさそうです。

●初代BL1、BL2

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 以前、大阪市交通局緑木検車場のバッテリー機関車の記事で紹介しましたが、正雀工場では2011年3月まで日本輸送機製のバッテリー機関車が使用されていました。記号番号は同じくBL1、BL2でした(初代BL1、BL2とします)。新型機の切り抜き文字のナンバーを見る限り、BL1、BL2共に初代BL1、BL2のものを剥がして取り付けているようです。2011年3月に初代BL1、BL2が廃車になり、解体待ちのため工場裏手に置かれていた際に、ナンバーの切り抜き文字が取り外されているのを目撃した方がいますので、間違いないでしょう。

 ところで、初代BL1、BL2には、ナンバー以外にも見分けるポイントがありましたがご存知でしょうか。上の写真で比較するとよく分かりますが、初代BL1とBL2は、製造年が異なるため屋根形状が異なっていました。また端梁に施された黄色いラインが、BL1は1本、BL2は2本という相違点もありました。新型機には、このような分かりやすい見分けポイントはありませんが、よくみるとちゃんと違う部分があります。気づきましたか? 

【参考】

  • 『鉄道ピクトリアル』特集 阪急電鉄、1989年12月増刊号
  • 『鉄道ピクトリアル』特集 阪急電鉄、1998年12月増刊号

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2011年10月12日 (水)

★245000アクセス突破★名古屋市交通局東山線のモ

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■車両基地内でレールを輸送するモ  2011年10月10日、名古屋市交通局藤が丘工場

連休の最終日、名古屋市交通局東山線の末端駅にある車両基地に行ってみたところ、ちょうどレールを積んだトロッコをモーターカーが入れ換えている場面に遭遇しました。

保線用モーターカーにはあまり興味がありませんが、深夜に動いているこれらの車両を明るい時間帯に撮影できる機会は少ないため、これまでも見つけたらできるだけ撮るようにしています。

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製造者は埼玉県草加市内に工場のある堀川工機です。同社のモーターカーは、JR西日本・東海の保線基地で時々見かけることがありますが、その他のJR各社や私鉄ではあまり見たことがありません。各地方都市の公営鉄道でよく見かけます。

  • 形  式 : WD-H7C
  • 製造年月: 1993年8月
  • 製造者 : 堀川工機
  • 製造番号: 2246

よくよく考えてみれば、第三軌条の鉄道が単位キロ当たり使用しているレールの長さは、単純計算で架空線の鉄道の1.5倍ですから、自ずとレール交換の頻度も高くなりそうですね。

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2011年10月 7日 (金)

★小田急電鉄★大野総合車両所のスイッチャー

 私鉄のスイッチャーシリーズ第2回は、小田急電鉄大野総合車両所のスイッチャーです。大野総合車両所は、2009年に大野工場と海老名検車区大野出張所が統合して発足した車両基地で、小田急電鉄全車両の全般検査を担当しています。

かつて大野工場には、デキ1050形電気機関車(1950年日立製作所製の15.7t機で、小田急が専用線の運行管理をしていた専売公社足柄工場より1959年に車籍編入)や、デト1形電車(1953年経堂工場製)などの入換専用車両が配置されていましたが、前者は2002年に、後者は2003年に運用離脱し、かわりに今回紹介する車両が導入されました。鉄道雑誌ではしばしば「エコサポート21」として紹介されることがありますが、後述するアントにも同じ愛称が付与されていることから、「エコサポート21」は形式や記号番号ではないようですので注意が必要です。

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■工場から1000形3両を引き出す    2011年8月25日

工場は東側を住宅地に囲まれており、見られるのは西側だけです。平日であれば比較的頻繁に動いているようですが、西側には本線の手前に高さ2メートルほどのフェンスが張り巡らされていますから、それなりに工夫しないと撮ることはできません。

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トモエ電機工業製の38t機で、蓄電池により直流ブラシレスサーボモーターを駆動します。架線下ではキャブ屋根上の集電装置から、非電化区間では車載の蓄電池から電力を得て走行する「デュアルハイブリッド方式」を採用しています。床下に主平滑リアクトル冷却用と思しきファンをぶら下げていることから、チョッパ制御ではないかと思われますが、どうでしょうか。詳細スペックについては、鉄道ピクトリアル2012年2月号をご覧ください

寸法は、2011年現在メーカーのホームページには(10,300mm×2,600mm×4,100mm)と記載されており、カタログスペックとは異なります。リンク先の西宮後さんによると、落成時はボックスパンタを搭載していたものの、その後現在のシグマパンタに換装されたとのことです。屋根上をよく見てみると分かりますが、素直にシグマパンタを搭載していたらもっとシンプルな構造になっていた筈。

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相模大野駅側に引き上げるときはこの位置まできますので、うまくすれば線路の反対側の公道から公式側を撮ることができるかもしれません。

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あまり知られていませんが、この入換機は、駅構内の本線の一部を走行するのに備え、ATSを装備しています。

入換機は時速20km/h程度で時々停止しながら動きますので、身体能力に不安が無ければ走って追い抜いて何度も撮ることができます。工場へ至る引込み線の手前には、電留線への入出場線があり、更にその手前には小田原線の上下本線があります。したがって、せっかく動いていても手前にしばしば電車がかぶってしまい、きちんと撮れるのは50%前後と思ったほうが良いでしょう。とにかく一度の入換で何度も撮れるだけ撮るのが成功の秘訣です。

●反対側から

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■入換のため駅付近まで出てくる   2013年2月1日、相模大野駅付近

 運が良ければ、このスイッチャーを反対側(東側)から撮れるときがあります。大野総合車両所の東側は工場敷地・住宅密集地となっており撮れる場所はありませんが、入換時に相模大野駅-総合車両所の分界点付近まで出てくることがあり、この時に限り反対側を見ることができます。

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構造的には左右対称なので、わざわざ反対側から撮る必要はないだろうと思われるかもしれませんが、車両研究派にとってはそうはいきません。反対側を見なければ分からないある事実があるからです。それは…

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台枠側部に日車のメーカーズプレートがあるということです。別記事にて、トモエ電機製でありながら日車の銘板を付けている福岡市営地下鉄のバッテリーロコを紹介していますが、この機関車も似たような例といえるでしょう。

●おまけ

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大野総合車両所では、車両入換用のアントも何台が使用されているようです。南側で見ることができます。

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左の90番線ではくすんだ朱色のものを、右の89番線では鮮やかなオレンジ色に青帯を施したものをよく見かけます。いずれも無線操縦対応、蓄電池駆動のようです。89番線の方には…

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このような表記があります。エコサポート21は、移動機の総称なのでしょうか。

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2011年10月 2日 (日)

★京成電鉄★宗吾車両基地のスイッチャー

 毎日通勤に利用している京成電鉄。スイッチャーを探して全国行脚をしているうちに、灯台下暗し、地元のスイッチャーを撮り逃していることに気づきました。私鉄の車両工場では、機関車や電車(車籍を失って機械扱いとなったものを含む)で車両の入換を行うケースが多く、専用のスイッチャーが使用されることは極めて稀ですが、鉄道ピクトリアル2011年3月号51ページに掲載の通り、京成電鉄宗吾車両基地にはスイッチャーが1両配置されています。

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■特修場前で佇むスイッチャー  2011年5月22日

とある日曜日、成田スカイアクセスの撮影ついでに寄ってみると、外から見ることができる特修場の前に目当てのスイッチャーが停車していました。この週はちょうど水曜日に計画休暇をとっていたので、再訪してみることにしました。

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■特修場へ押し込まれる京成電鉄3700形電車  2011年5月25日

10時過ぎに駅に着くと、もう入換が始まっていました。とはいえ日曜日に特修場内にいた3500形更新車は既に出場済みで、3700形の入場場面です。

全般検査の大まかなフローは次の通りです。まず、西側の入検場へ車両が入場すると、編成を分割して主工場内でのオーバーホールが始まります。再び組み立てられた車両は、東側の出検場から隣の特修場までスイッチャー牽引により移動し、最後に編成を組んで自力出場します。つまり上の車両は、全検を終えて出検場から出てきた車両であることが分かります。

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特修場で3700形2両を切り離します。この3700形は8両固定編成ですから、2両ずつ分割して移動すると合計4回入換が必要になります。押し込んだのは30番線ですが、まだ31番線があいていますので、入換は続きます。

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単機で次の車両を迎えに出てきたスイッチャー。

  • 記号番号 : DL-3
  • 形   式 : ANT 20TON DL
  • 自   重 : 20t
  • 最高速度 : 30km/h
  • 製造年月 : 1997年9月
  • 製造者  : アント工業
  • 製造番号 : 102

銘板はアント工業ですが、これも意匠から判断して北陸重機工業製と思われます。1両しか配置されていないにもかかわらずDL-3なのは、それまで使用されていた2両(DL-1、DL-2)の追番としたためです。

DL-1、2は、かつて宗吾にあった車両メーカー 大栄車両(京成電鉄の協力会社)で入換に使用されていた車両で、DL-1は1967年三菱重工製の10t機(製番1500)、DL-2は1963年日立製作所製の20t機(製番12751)でした。前者の外観は、協三工業・日本輸送機・佐藤工業などが国鉄の貨物駅の入換動車用に製作していた10t半キャブ機と瓜二つのロッド駆動機で、京成電鉄へ新製配置されたものです。いっぽう後者の生い立ちは独特で、国鉄新幹線工事局から譲渡された車両です。時期的に考えて、東海道新幹線の建設工事に使用されたものと考えられます。国内では、製鉄所の機関車を除けば標準軌のスイッチャーはあまり多くありませんから、新幹線用のものを譲り受けるのが好都合だったのでしょう。

なお大栄車両は2000年に鉄道車両部門を串崎車輛として分社化しました。串崎車輛は、新京成電鉄くぬぎ山車両基地 内で車両改造などを担当しています。

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転線して再び出検場へ向かったスイッチャーは、初代スカイライナー用AE形電車の保存車両と並びます。

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次の3700形2両を引き出し、

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転線すると、

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再び特修場へ押し込みます。先程2両を押し込んだのは30番線ですが、今度は31番線に押し込みました。特修場の有効長は4両ですから、あと1回31番線に2両押し込むことができます。

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奥まで押し込んで手前に2両分のスペースを確保したスイッチャーは、

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再び出検場から最後の2両を引き出し、特修場へと押し込みます。

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仕事を終えたスイッチャーは動車庫へ戻っていきますが、駅の手前でしばらく停車していました。5分以上たっても動き出しません。どうやら何かを待っているようです。

その何かとは…

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スカイライナー用AE車の宗吾車両基地入場です。2011年現在のスカイライナーは、京成上野-成田空港間を成田スカイアクセス線経由で運行していますが、車内の整備や点検は従来通り宗吾車両基地で実施しているため、このように宗吾参道にも頻繁に顔を出します。

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ファッションデザイナー山本寛斎によるデザインロゴとのツーショット。AE形電車は、2010年の(財)日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞、および2011年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しています。

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AE車のシックな藍色と鮮やかな白のツートンカラーが、スイッチャーのレモンイエローによく映えます。もし藍色の部分がAE100形のような青色だったら、すごく安っぽい雰囲気になったことでしょう。

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AE車の入場をやり過ごしたスイッチャーは、待っていましたとばかりに

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動車庫へ戻っていきました。

●撮影のコツ

 沿線在住者でなければなかなか工場内の最新動向を把握することはできませんが、少しだけコツがあります。

一つは、宗吾車両基地への入場情報を集めることです。もし、京成車が全検のために宗吾参道に向けて回送されていたとしても、一般の営業車両の回送と区別が付きません。しかし北総車ならどうでしょうか。北総鉄道は、車両の全般検査を京成電鉄宗吾車両基地に委託しており、検査の際は北総車が京成本線の高砂以東を走行します。北総車が営業運転で高砂以東を走行することはほとんどありませんので、もし掲示板等に目撃情報が掲載されていたら全検のための回送ということになります。数日後に訪問してみれば、スイッチャーを見られる確率は高いでしょう。

もう一つ、宗吾車両基地の全検は、4両編成の場合入場から出場までおよそ10日前後で完了します(6両編成の場合は12日)。スイッチャーが見られる出検場から特修場への移動は検査の終盤ですから、回送情報とあわせてある程度あたりをつけることができるでしょう。

●おまけ

 宗吾車両基地には、スイッチャー以外にアントも配置されています。

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主に、西側にある床下型車輪旋盤庫での牽引用に使用されています。床下型車輪旋盤庫は、車輪を台車から外さずに削正することができる設備で、1991年に新設されました。おそらくこのアントも同じ時期に導入されたものと思われます。

Ant02

屋上には無線用八木アンテナと旋回灯を装備し、テレコン対応です。

※読者の方によると、ANT60EB-T型で、2011年2月24日に導入されたとのことです。

【参考】

  • 『鉄道ピクトリアル』1997年1月臨時増刊号 《特集 京成電鉄》 電気車研究会
  • 『鉄道番外録2』岩堀春夫、ないねん出版

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2011年10月 1日 (土)

★イベントの秋★今年の本命は…?

Hakata
■昨年開催された新幹線ふれあいデー  2010年10月17日、博多総合車両所

 毎年10月から11月にかけて、日本全国で車両工場や車両基地の公開イベントが開催されています。こうしたイベントでは、工場内で稼動する普段見ることのできない貴重な車両をじっくり眺めることができます。

 今年一番の見所は、やはり福岡市交通局姪浜車両基地でしょう。この車両基地には、このような入換用のバッテリー機関車が配置されていますが、基地全体が人工地盤から成る築堤の上に設けられているため、外から見られる場所がありません。したがって公開時に見に行くしかないのが実情です。福岡市交通局では、毎年地下鉄の車両基地の一般公開を行っていますが、普段公開されるのは七隈線の橋本車両基地の方で、姪浜の公開は5年に1回なのです。今回のチャンスを逃すわけにはいきません。

 このイベントに備え、実は1ヶ月以上前から周到に準備していました。スカイマークのインターネット予約限定の割引制度(WEB割21)を利用し、往路は10/27(木)の081便 羽田-北九州¥8,800-、復路は10/31(日)の024便 福岡-羽田 ¥10,000-を予約済です。さすがに、今からではもう取れないと思いますが、東京から福岡というのは、実は名古屋や大阪へ行くよりも安く、所要時間もほとんど同じなのです。東京在住の私が、頻繁に福岡に行くことができるのはこの制度のお陰です。

 なお訪問時の予定はこのようになっていますが、状況・気分次第で変わることもあります。

  • 10/28(金) 朝は北九州市内で活動、その後昼までに移動し以下のプラン
             プランA 幡生工場イベント前日入換→復活した美祢入換
             プランB 博多総合車両所入換、橋本車両基地入換
  • 10/29(土) 午前中は黒崎の筑豊電鉄まつり、午後は幡生公開
  • 10/30(日) 姪浜公開、時間があったら熊本総合車両所公開

北九州~山口県西部は、できるだけ手数をかけずに短期間で一網打尽にしたいものです。

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