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2011年11月28日 (月)

【くろがね線を読み解く】第96回 ■製品倉庫東ヤード

 JR鹿児島本線黒崎駅構内の八幡駅近くには、長物車を留置するための小ヤード(旧 西八幡貨物駅)がある。しかし、その東側にY製鐵所専用鉄道の小ヤードがあることはあまり知られていない。 

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八幡駅前にある某ホテルの上層階西側の部屋に泊まれば、その全貌を捉えることができる。写真中央が件の製品倉庫東ヤードで、左手が八幡駅、右奥が製品倉庫である。

この東ヤードには、奥を走るJR鹿児島本線との間にコンクリート製の壁が設けられているため、JRの電車に乗っても車窓からその存在を確認するのはきわめて困難である。いっぽう、東ヤードの北側(写真手前)は元々製鐵所の敷地内(旧 西田地区)であったから、この写真のような角度から部外者が見ることは不可能であった。製鐵所の縮小で西田地区が一般に開放された後も、東ヤードの周りだけは樹木や草木が生い茂り、外から様子を窺い知ることはできなかった。

 転機が訪れたのは2011年。国道3号黒崎バイパスの建設工事が本格化すると、東ヤード北側に建設資材搬入用のスロープが設けられることになり、工事に伴って周辺の樹木が伐採され、全容が明らかになった。

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■東ヤードに留置中の、JR九州チキ5200形8連   2011年6月

 東ヤードには3本の線路が設けられている。3本の線路の東端は1本に収束し、機回し用の引き上げ線になっている。いっぽう西端は2本に分岐していく。

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■製品倉庫東ヤードの2012年頃の配線 (Google Mapより)

2本のうち南側の1本は、上の写真左手にあるJRの小ヤード(西八幡貨物駅)へと接続している。北側の1本はそのまま左へ直進して製品倉庫へと伸びているが、途中で更に北方へ分岐する線路が1本あり、その線路はカーブして橋梁を渡りY製鐵所構内へと接続している。また倉庫直前で南方へ分岐する線路も1本あり、こちらは製品倉庫の南側に沿って西進し、奥で製品倉庫から出てきた線路と合流して引き上げ線を形成する。

 東ヤードには、JR九州のチキ6000形、チキ5200形のほか、JR貨物のチキ5500形(九チキ、日鐵運輸チキ)、Y製鐵所構内レール輸送専用貨車のウタ形(U*編成)、推進運転用控車のテテ形など、日替わりで様々な貨車が並び、毎回見ていて飽きることがない。上の写真では、JR九州のチキ5200形8両編成の右側に、推進運転用控車テテ形が連結されているのが分かる。

 国道3号黒崎バイパスが完成すると、この場所は再び外部から見えなくなる可能性が高い。記録するならいまのうちであろう。

●2012年8月9日追記

 黒崎バイパスの工事は着々と進んでいる模様で、2012年3月30日(金)には前田ランプ-皇后崎ランプ間およそ3kmが部分開業した。残る区間についても今年度中の開業が予定されており、北九州都市高速東田ランプ接続部が開業すると、この東ヤードは外部からほとんど見えなくなると思われる。2012年7月下旬にホテルの部屋から俯瞰してみたところ、道路の舗装工事も終焉を迎えつつあり、東ヤードの西側半分は既に外部から見えなくなっていた。現地訪問の際は留意されたい。

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