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2012年1月22日 (日)

■弘南鉄道ラッセル■大鰐線キ+ED 除雪列車の活躍

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■大鰐駅構内で待機する、キ105+ED221   2011年12月

 弘南鉄道冬の名物は、ラッセル列車です。昭和初期に製造された除雪用車両を、大正時代に製造された電気機関車が後ろから押しながら除雪を行います。

 運行ダイヤは過去に多くの方によって調査され、幾度となく雑誌に特集記事も掲載されております。したがって本記事ではそれらを割愛し、実際に撮影する際の細かいノウハウを時系列で報告します。ダイヤについては、以下の個人サイトを大いに参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

●運行有無を探る

 まず、これまでの経験を踏まえると、弘南鉄道の除雪列車は以下の条件で動くことが多いようです。

  1. 青森県中南津軽地方に24時間以上大雪注意報が出続けており(大雪警報含む)、一度も解除されていない。
  2. 天気予報が前日から当日まで「雪」。
  3. 除雪車のヘッドライトが点灯し、屋根から石炭ストーブの黒煙が出ている。

1.については、気象庁のホームページで簡単に確認できます。携帯でもPC用サイトビューワを備える機種であれば閲覧できますし、最近ではタブレット端末も普及してきたので、特に不自由は無いと思います。

2.については、「雪時々曇り」や「雪後曇り」ではあまり期待できません。シンプルに「雪」が理想です。予報の精度について個人的な感想を述べさせていただくならば、Yahoo天気よりもウェザーニュース(AUの携帯には標準装備)の方が当たることが多いです。気象庁の天気予報も情報が細かくて良いのですが、ウェザーニュースは実際の天気を現地サポーターから集めて予報に反映しているそうです。一長一短なので両方見ておくと良いですね。

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■屋根上から石炭ストーブの黒煙が出ていれば、運行アリ  2011年12月

3.は当日現場で確認する段階の話ですが、大鰐線に限って言えば、大鰐町ウェブカメラで遠隔地からでも確認できます。このウェブカメラは、冬期に除雪車の常駐している大鰐駅構内を俯瞰で常時監視するもので、ヘッドライトの点灯有無・黒煙の有無もチェックできます。見るためには、事前にJavaをインストールしておく必要があります(ウェブカメラのページからもダウンロード可)。もっとも、パソコンを使いこなしている方のPCには既にインストールされていることが多いですが(笑)

なお、降雪が続いている時は電気機関車のパンタグラフが常時上がりっぱなしになっていることもありますので、パンタが上がっていても運行されるとは限りません

 除雪列車には、主に早朝便、午前便、午後便と3往復の設定がありますが、どの便が動くのかと問われると、天候によりけりとしか言えません。一般には午後便がよく動くと言われていますが、たとえば2012年1月上旬に大雪警報が出た翌日は、午前便は動きましたが午後便は運休でした。

●大鰐線ラッセルの撮影

 2011年12月末、午前中に弘南線ラッセルを無事撮影 できたため、午後は大鰐線へと向かいました。大鰐線は、弘南線よりも景色に変化があります。追いかけて何度も撮るなら大鰐線です。今回は、大鰐温泉駅前に常駐している地元のタクシーを利用することにしました。

 駅前のラーメン屋で大鰐ラーメンを食し、早速運転手と交渉です。聞いてみると、過去に何度かラッセルを追いかけて写真を撮る鉄道マニアを乗せたことがあり、場所も何箇所か知っているとのこと。雪で道路状態も良くないため、最初は3回くらい撮れれば良いかなと控えめな提案をしてみましたが、「経験的にもっとイケる」とのことでお言葉に甘えることにしました。事前に考えていた場所5箇所に、運転手さん提案の場所1箇所を加え、計6箇所で撮影することにします。

●1回目

 まずは大鰐温泉駅から1~2分、平川の対岸から。急曲線が続き架線柱のスパンが短いため、2両編成の電車すらまともに撮れない場所ですが、ラッセルならきちんと1スパンに収まります。

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 大雪注意報が出ているときは天気も変わりやすく、13時には晴れていたのに出発直前に吹雪になりました。

●2回目

 さて、ラッセルは鯖石駅で構内除雪と列車交換のためしばらく停車しますので、その間に先回りします。大鰐から石川まで弘南鉄道に沿って走る国道7号線には、意外と交差点・信号が多いのですが、対岸のこの場所から北上するJR線沿いの道路は石川駅まで信号がまったくありません。もちろん、幹線道路ではないため除雪は必要最小限。狭い集落の中をクネクネ蛇行しながら走る部分もありますので、私のような余所者にはアンタッチャブルです。レンタカーなど使わず素直にタクシーを利用するのが賢明ですね。鯖石駅付近で川を渡り、線路沿いを北上。石川プールの先で降ります。

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 引き続き吹雪ですが、直線区間でスパンが長いため、

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横から流しながら角度を変えて

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何度か撮れます。

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中には、もっと線路に近寄り正面寄りから撮る方もいますが、背後に石川プール併設の清掃工場の煙突が写り込んでしまうのでお勧めしません。第一、危険です。

●3回目

 ラッセルの次の停車駅は石川駅。構内除雪している間に先回りします。再び線路を渡り、JR線沿いを北上して弘南鉄道との交差部の手前で降ります。

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 吹雪いていたのに列車が来る頃にはまた晴れました。プレートガーダー橋や側壁の無い高架橋では、退けられた雪がカーテンのようにフワフワしながら落ちていくのが綺麗です。

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大鰐線は、戦後の1952年1月に弘前電気鉄道として開業したため、このように近代的で立派な高架橋があります。

●4回目

 4回目の場所は運転手さんにお任せします。最初、お寺さんの裏に撮れる場所があるとのことで降りてみましたが、踏切警報機は見えるもののそこまでの道路がほとんど除雪されていませんでした。距離も100メートル以上ありそうでしたので、徒歩で除雪しながら進むのは困難と判断し、小栗山駅近くの空き地から正面寄りで撮影することにしました。

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ウィングを架線柱ギリギリまで広げている様子が分かります。

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先頭のキには、左右のウィングを操作するために2名のスタッフが乗務しているようです。

●5回目

 大鰐線の沿線も、小栗山駅を過ぎて大和沢川を渡ればいよいよ住宅街です。運転手さんによると、「大抵のお客さんは、追跡をやめて弘南線方面へ向かってしまう (家が密集していて撮れる場所が無いため) か、大鰐方面へ戻り中央弘前からの返しを撮るみたいだよ」とのこと。しかし、今回は更に追跡することにします。一昨年、桜まつりにあわせて弘前を訪れた際、住宅街の中にも撮れる場所が2箇所あるのを見つけていたからです。携帯のGPS地図とタクシーのカーナビを照らし合わせながら県道を北上し、とある交差点で左折して狭い路地を進み、踏切を渡ったところで精算。¥4,330-也。案外安く済みました。

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 県道は渋滞していましたが、ラッセルは千年駅で列車交換と構内除雪のために10分以上停車するため、このように間に合います。住宅街の中の吹き溜まりだったのでしょうか。跳ね飛ばす雪の量はこの日一番です。背後はアパートですが木々がうまく隠してくれます。手前にはむかし住宅があった気がしますが、いまは売りに出されており空き地です。

●6回目

 タクシーを降りたのでここからは徒歩で最後の締めです。とある空き地から雪の斜面を20メートルほど登ると、その場所はあります。

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ラッセル午後便の返しを順光で。最後に晴れてよかったです。機関車には運転士以外にもう1名乗務しているのが分かります。後ろは桜の木で、ゴールデンウィークが見ごろです。(こちら

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後ろのキにも2名乗務しています。除雪列車を運行するには、このように大鰐線だけで計4名、同時に運行される弘南線でも4名、合計8名のスタッフが必要なのです。多少吹雪いたくらいで出動するわけにはいかないのも頷けます(ファン泣かせではありますが…)。

 弘南鉄道の除雪列車については、ファン有志がフォトランなどを企画することもあるようですが、私には特にコネもないので、ガチンコ勝負で撮ってみました。今後訪問される方の参考になれば幸いです。

●おまけ

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 弘前駅近くの某ホテルは、鉄道マニアなら要チェックです。線路側の部屋に泊まると、このように駅を俯瞰することができます。旅客ホーム、貨物駅、機関区が一望できて、運行状況を把握するのにも最適です。JRの除雪車両ENR1000が何時頃出てくるのかも簡単に分かります。それも暖かい部屋でくつろぎながら、です。ホテルの名前とは裏腹に、宿泊料金もかなりお得です。1FロビーにPCもあり、大鰐町ウェブカメラも見られます(Javaインストール済)。無線LAN対応のモバイルPCを持ち込めば部屋でも閲覧できます(有線LAN使用の場合はフロントでモデム貸出OK)。

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