« 【くろがね線を読み解く】第100回記念■新日鐵釜石D3533に関する一考察 | トップページ | ★JR九州★小倉工場の入換機 DE10 1637 »

2012年2月20日 (月)

【くろがね線を読み解く】第101回 ■架線保守作業用台車

 今回は、Y製鐵所の工程間輸送には直接関わりの無い保守用車両を紹介する。その車両は、2010年頃に突如登場した。

Kasen60t01

架線保守作業用台車と思しきこの車両、外観から察するに、くろがね線で使用されている60t積スラブ用台車からの改造車である。

台枠上には、中央にJRの20ftコンテナ1基を搭載している。窓が片側2箇所設けられているため、おそらく控室として使用されているのであろう。その左側(八幡側)には、JRの12ftコンテナを1基搭載、こちらは資材運搬用か? 反対側(戸畑側)は手摺のみの構造だが…

Kasen60t02

…横方向からよく見ると、屋根上に登るための階段が設けられている。屋上には柵のようなものがあるため、階段で屋根上に登って作業するための台車ということになるだろう。電化区間を持つ製鉄所の鉄道ならではの車両といえよう。

Kasen60t03

形式は、ユタ2218。直訳すると60t積台車18号車になるが、これは種車のもの(この車両では荷重はあまり意味を持たない)。

Kasen60t04

架線張り替えのため、新しい架線を巻き付けたリールが沿線敷地内に置かれていたら、この貨車が運用される可能性が高い。上の写真は、既に張替えが終わった後に残されたリール。資材搬入口は沿線に何箇所かあり(私は3箇所発見している)、いずれも普段は厳重に施錠されているが、稀に作業用トラックなどが出入りすることがある。リールを置く場所はこれら搬入口のすぐ近くで、だいたい決まっているようである。

※この記事のタイトルになっている貨車の名称は、あくまでも説明のために便宜上使用しているものであり、事業者内部で定められた正式名称ではないことをお断りしておく。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ にほんブログ村 鉄道ブログ 貨物列車へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« 【くろがね線を読み解く】第100回記念■新日鐵釜石D3533に関する一考察 | トップページ | ★JR九州★小倉工場の入換機 DE10 1637 »

▼くろがね線を読み解く」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
貴サイトでくろがね線のことを知り、先週に初めて見に行きましたところ、昼過ぎにこの作業車がくろがね線で走っているのを見ました。
編成は戸畑方からD704+架線作業車+D442という編成で、作業車には数人の作業員の方が乗車されてました。列車は戸畑の第一操車場では到着線に入った後5分ほどでそのまま折り返し、D442先頭で八幡に折り返していきました。列車はそのあと宮田山トンネル内で作業していたようで、1時間以上かけて八幡に戻っていきました。
なお、この日はこんな列車が走っていたため通常の列車は運休かと思っていたのですが、夕方になってからは停電も復旧し、通常の列車も見れました。
簡単ですが報告させていただきます。

投稿: NS | 2014年2月20日 (木) 21:21

NSさんこんばんは
コメントありがとうございます。
以前も何度かNSというハンドルネームの方にくろがね線についてコメントいただいているのですが、別の方でしょうかcoldsweats01

詳細なご報告ありがとうございました。DLPPはそのうち撮影してみたい編成の一つです。

投稿: 社長 | 2014年2月22日 (土) 00:32

こんにちは。
当方只今Nゲージでくろがね線タイプを製作中ですが、
ブログの中で、この架線保守作業用台車のお写真を
掲載させていただければと思っております。
(もちろん、社長様撮影であることと、この記事への
リンクも掲載します。)
ご検討、よろしくお願いいたします。

投稿: 蓬莱電鉄 | 2014年3月22日 (土) 13:12

蓬莱電鉄様こんばんは
コメントありがとうございます

打診いただいた件ですが、
この記事へリンクを貼っていただく分には構いません。

ただ基本的に写真や記事文章の転載は許可の有無にかかわらずご遠慮いただいております。
画像の提供についても同様です。
あくまでも記事へのリンクとしてください。
画像ファイルへの直接リンクや、画像データをご自身のブログに表示するのはご遠慮ください。
それさえお守りいただければ、リンクは結構です。

以前、小ブログ掲載画像を無断で自身のサイトに利用していた不届き者がいたので、
少し厳しいですがこのように対応させていただいております。
そのサイトは、忠告したところ、結局閉鎖されましたが。

ネット上のデータは複製や転載が容易ですが、
ご存知のようにすべて著作物であり、フリー素材ではありません。
お互い、気持ちよく利用していきたいものです。

投稿: 社長 | 2014年4月 8日 (火) 20:32

こんばんは。
了解いたしました。
記事へのリンクをさせていただきます。
ありがとうございます。

投稿: 蓬莱電鉄 | 2014年4月 9日 (水) 22:10

蓬莱電鉄さんこんにちは。リンク確認いたしました。
なるほど、カバー台車の寸法を知る手段ということですね。まさかこの貨車を作るつもりなのだろうか?と思っていましたcoldsweats01
90tカバー台車ならば日車製なので、日車の車輌史・戦後産業車両輸出車両編に形式図と寸法が載っていますが…。

投稿: 社長 | 2014年4月11日 (金) 12:56

はじめまして。
くろがね線の保守用車両ですが、検重車を見たことがあります。
これは1998年10月、小学校の社会見学でスペースワールドに行ったとき、現在のスペースワールド駅(当時未開業)付近の製鉄所構内(おそらく機関庫または現眺望スペース付近)に、青い車体に白文字で「検重車」と書かれた車両がありました(たしか窓が付いていたと思います)。
記憶違いでしたら申し訳ありません。

追伸:先日、旧本事務所眺望スペースを訪れたのですが、貴ブログの情報のおかげで、くろがね線の列車を撮影することができました。
素晴らしい記事をありがとうございます。

投稿: kiha58 | 2015年11月13日 (金) 00:10

kiha58さんこんばんは
コメントありがとうございます

検重車をご覧になりましたか。
2014年の起業祭で戸畑の高炉見学の際、戸畑構内の機関区に留置されていました。カラーリングは、車体が小豆色で屋根がグレーになっていたと思います。
客車のような風貌で、全長はワム80000より長くワキ5000より短い印象です。
同種の車両はもともと国鉄にもあり(ケ10形)、既に車籍はありませんが南延岡の旭化成専用側線でたまに使用されています。構内専用で駅には出てきませんが。

投稿: 社長 | 2015年11月14日 (土) 00:26

はじめまして
水曜日にこの車両が走行しているのを沿線の某学園のグラウンドより目撃しました。

投稿: のり | 2016年3月20日 (日) 15:46

のりさんコメントありがとうございます
架線作業車の走行をご覧になりましたか。やはり運行は平日が中心のようですね。私も見てみたいものです。

投稿: 社長 | 2016年3月21日 (月) 00:03

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/63194/53356946

この記事へのトラックバック一覧です: 【くろがね線を読み解く】第101回 ■架線保守作業用台車:

« 【くろがね線を読み解く】第100回記念■新日鐵釜石D3533に関する一考察 | トップページ | ★JR九州★小倉工場の入換機 DE10 1637 »