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2012年3月 5日 (月)

★JR西日本★松任工場のスイッチャー 《さようなら まつかぜ号》

 JR西日本の松任工場(現 金沢総合車両所松任本所)には、入換用スイッチャーが2両配置されています。とはいうものの、近頃は、富山地域鉄道部所属で双頭連結器を装備したDE10形ディーゼル機関車1035号機がメインで入換を担当しており、スイッチャーが表に出てくることはありませんでした。

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■松任工場の入換機のDE10 1035    2011年8月21日、松任本所公開時に撮影

上の写真の撮影時に工場スタッフに聞き込みをした結果、スイッチャー2両はまだ現役で、解体されていないことまでは確認できたのですが、展示物でもないため撮影することはできませんでした。

●ふいに!?

 2012年2月16日木曜日の夜、松任工場のスイッチャーが動く夢を見たので、週末に金沢に行ってみることにしました。17日金曜日退社後、北陸フリーきっぷを購入し、とき→最終はくたかと乗り継いで金沢で前泊。翌土曜朝に松任工場へ直行してみると…

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■松任工場内に留置されたDL群。中央はDD15 39  2012年2月18日

工場内の線路上に、なにやら機関車が並んでいました。

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■仲良く並んだ協三工業製20tスイッチャー(左)と、DD15 39(右)

まずは、DD15の横に並んでいるスイッチャーから観察してみます。

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■松任工場の2代目スイッチャー、06-28-05-002

この車両は、1977年(昭和52年)協三工業製の20t機です。一見すると、平凡な協三機に見えますが、実は汎用型とは大きな違いがあるのです。

Matto_04
■キャブ妻面の窓の大きさが左右で異なるのがポイント。

よく見ると、キャブの公式側が拡張され、キャブ前面・背面にそれぞれ2枚ずつ設けられた窓の大きさも左右非対称なのです。

Matto_04a_3

真後ろから見ると、キャブの左側(公式側)だけが台枠より外側へはみ出しているのがよく分かると思います。屋根のRの中心も、車体中心からずれていますね。

こういった車両はオーダーメイドの異端車と捉えられがちですが、実はそうでもありません。同型機が何両もあるからです。そしてなんとこの内の2両は、まだ国内で現役なのです。

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■大井工場のスイッチャーE-103  2011年8月27日、東京総合車両センター

1両は、以前の記事で紹介した大井工場のE-103です。キャブが台枠から外側(手前)に向かってはみ出しているのがよく分かると思います(正面からの写真は、リンク先の記事を参照のこと)。

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■秋田臨海鉄道203 左右非対称の窓がポイント。 2012年1月7日、秋田港

もう1両は、秋田臨海鉄道203です。このスイッチャーは、以前は北線の秋田北港駅に連絡する非鉄金属メーカーA社専用側線で入換に従事していましたが、2012年1月現在、南線向浜駅に連絡する製紙メーカーN社専用側線の予備機として健在です。大井工場E-103同様にキャブが拡張されているのが、この角度からだとよく分かりますね。


Matto_05_2
■初代スイッチャー「まつかぜ号」、06-28-05-001  2012年2月18日、松任本所

次に奥の機関車を見てみます。こちらは1961年(昭和36年)国鉄工場製の20t機です。キャブの意匠やロッド駆動であること、形態等から判断して、鷹取工場ないし浜松工場製でしょう。

Matto_06

以前は「まつかぜ号」として親しまれていたスイッチャーですが、「まつかぜ」のネームプレートは既に取り外されています。こちらもほぼ同型の車両が何両か現役で活躍中です。

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■長野総合車両センターの20t機。赤いロッドが目を惹く。

最も形が酷似しているのは、長野総合車両センター訓練センターの国鉄浜松工場製20t機です。

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■ 東京総合車両センターの20t機、E-102 

改造されて形が若干変わっているものも含めれば、以前紹介した大井工場のE-102や、土崎工場(現 秋田総合車両センター)の20t機などがあります。

 なお今回取り上げた松任工場のスイッチャー2両は、残念ながら2012年3月上旬に解体されましたので、ここに報告しておきます。

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コメント

本当に夢のお告げがあったのなら、社長のスイッチャー撮影の引きは、凄いと思います。 大遅れのはくたか乗車お疲れ様でした。 松任のスイッチャー2両 先週 鉄屑になったと言う事です。

投稿: モビリオ | 2012年3月 6日 (火) 20:37

モビリオさん
コメントありがとうございます
もう鉄屑になったのですね。車両工場のスイッチャーは情報が少なく撮るのに一苦労ですね

投稿: 社長 | 2012年3月 8日 (木) 12:11

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