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2012年5月13日 (日)

【くろがね線を読み解く】第104回 ■西八幡スイッチャー出場 大俯瞰

 西八幡の入換を初めて撮影してから、もうかれこれ3年が経つ。Y製鐵所のレール輸送の要となる、西八幡ヤード・製品倉庫の入換については、鉄道ピクトリアル2011年3月号「工業地帯の鉄道」に於いて、その手順・時刻を詳しく述べている。西八幡のスイッチャーは、普段は製鉄所の中で待機しており、必要に応じて条鋼工場へレールを積みに行ったり、積んだレールを製品倉庫・西八幡ヤードへ輸送したりしている。したがって、西八幡ヤードだけでなく、製鉄所と製品倉庫のあいだでもスイッチャーを見ることはできる

今回は、朝一番に製鉄所から製品倉庫へ出場するスイッチャーを紹介する。せっかくなので、製鉄所の跡地に建てられた某ホテルからの大俯瞰をご覧いただこう。

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 某ホテルの西側の上層階を予約すると、Y製鐵所の八幡地区の西半分(洞岡・前田地区)を俯瞰することができる。私がこのホテルに初めて泊まった2008年頃は、写真の場所には工場があり、中の様子を見ることはできなかった。ところが、2011年初夏に訪れてみると、建屋が取り壊されて構内鉄道を見ることができるようになっていた。

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■構内鉄道を走行する45tスイッチャー  2012年1月27日、旧西田地区

 西八幡のスイッチャーの出場時刻は決まっていない。これまで観察した限り、7時10分、7時40分、8時20分、8時40分とまちまちであった。しかし、チキを連ねたJR鹿児島本線の171列車が黒崎に到着し、折り返して西八幡ヤードへやってくるのが9:15~30頃であるから、少なくとも9時前後には西八幡に出ていないと入換に間に合わない。したがって、日の出以降9時までには出場する、と言える。

上の写真を撮影した日は、8:40頃にスイッチャーが姿をあらわした。これは、ホテルから見るとちょうど北西の方角にあたり、奥の山の斜面に見える住宅街の麓に、筑豊本線(通称:若松支線)の奥洞海駅がある。

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センターキャブの45t機が、通勤途中の自家用車をゆっくりとかわしながら西八幡方面(左)へ進んでいく。途中、奥の工場からセミセンターキャブの60t機が単機で姿をあらわし、並走を始める。行先も走行している線路も異なるため、どちらか一方が停車する必要はない。

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並走していた60t機に別れを告げ、45t機は築堤をグングン登っていく。左下に見えるのが、八幡地区の正門とも言える洞岡門。工場の向こうに見えるのは、おそらく黒崎にあるM社のセメント工場のプレヒーターであろう。

さて、ここから先は、ビルの陰に隠れて見えなくなるため、違う角度から見てみよう。

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■単機で工場から出場するD442        2011年6月3日、洞岡

洞岡門の脇を通り抜けたスイッチャーは、幹線道路を橋梁で越えるために築堤を上っていく。森のように見えるのは緑地帯で、すぐ奥に工場が続いている。運転士は、進行方向向かって左手にある簡易運転台に乗りこみ、スイッチャーをリモコン制御しているのが分かる。

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橋梁を渡り、西八幡へ接近。専用鉄道の橋梁にしては、非常に重厚な造りである。この線路を通過するのはレール輸送用貨車のみで、荷重は40t前後。それほどヘビーな列車は通らないはずなのだが…。運用によらず、どこもかしこも製鉄所規格で統一されているのだろうか。それにしても、通勤時間帯で車が非常に多い。

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■西八幡へ進入するD442        2012年1月27日、旧西田地区

ここから先は、再びホテルの窓から。ビルの陰で見えなくなったスイッチャーが、西八幡に入る直前に、一瞬だけ見える場所がある。

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製品倉庫の前を通り過ぎて、製品倉庫東ヤードへと進入。

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製品倉庫のシャッターが既に開いているが、このシャッターは工場からクルマでやって来た人が開けるため、スイッチャーが来る前に開いていることも珍しくない。シャッターが開いているからと言って、スイッチャーの入換があるとは限らない。

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製品倉庫東ヤードに到着した45t機。手前には、西浜松へのレール輸送に使用されているチキ5500形の姿が見える。

 ところで、奥の国道3号線沿いに見えるファミレス「J」は、専用線マニアおすすめのスポットである。なにしろ窓際の席に座ると、西八幡ヤードが一望できるのである。入換時刻が判明してしまった現在では利用することはなくなったが、かつてはよくここで張り込みを行ったものだ。専用線探訪を続けていると、夏や冬に屋外で長時間待ち続ければ色々な意味で消耗するし、食事中にスイッチャーが動いてしまい撮り逃すことも少なくない。その点、西八幡は良い場所だ。エアコンの効いた快適なファミレス「J」で、食事やお茶をしながら動きをチェックすることができるのである。

ちなみにこのファミレスはチェーン店で、同じ店がこの写真を撮影したホテルの1Fにも入っている。なぜこのような至近距離に2店舗も展開しているのか、理由はよく分からない。

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製品倉庫東ヤードに到着したスイッチャーは、スイッチバックして西八幡ヤードへ向かっていった。

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早速ホテルを出て、あらかじめ用意していたレンタサイクルで西八幡ヤードへ向かうと、45t機D442が貨車を入換中。この日は、製鉄所の60t積平台車(空車)を連結して行ったり来たり。製鉄所の貨車がJRの線路を走行する様子、これはこれで貴重なシーンであった。

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