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2012年5月12日 (土)

★JR北海道★苗穂工場の入換機 DE15 2516

 2012年3月9日から11日まで、所属クラブのメンバーと北海道を訪ねました。テーマはずばり「入換機」で、北旭川、苗穂、札幌運転所、本輪西など数箇所を巡りました。旅行開始直前に読者の方から情報をいただいたおかげで、どの拠点も空振りすることなく撮影することができました。

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 初日の9日は、午前中に北旭川の入換を撮影し、午後は苗穂に回りました。ちょうどこの頃は道央で記録的な降雪があり、岩見沢-美唄間では線路沿いに雪の壁ができていて、車窓からはほとんど景色が見えない状態でした。しかしながら、偶然にもこの日に訪問した2箇所はいずれも陸橋の上から俯瞰する場所だったため、特に支障はありませんでした。

 14時前に駅西側にある歩道橋を訪れてみると、ちょうどDD51がキハ282を牽引して札幌駅方面へ向かって出場する場面に遭遇しました。

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…と同時に、苗穂工場の入換機が単機で工場から出場してきました。平日はこのように頻繁に入換が行われています。

 2012年3月現在の苗穂の入換機は、元旭川運転所のDE15 2516号機です。2000年に富良野を訪れた際の記録では、この車両は富良野・美瑛ノロッコ号の牽引機でした。2005年春に1534号機に置き換えられて廃車になり、以降は車籍を失ったまま苗穂の入換機として使用されています。

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札幌駅方向へ出場するDD+キハと、苗穂のDE。上の写真では隣接する線路を走行していますが、2本の線路は右手で分岐したばかりのもので、数十秒前まで同じ線路の上を同時に動いていました。DDは無線、DEは手旗による誘導です。

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DEを観察してみると、前位側とは異なり、後位側のラッセルヘッド用連結器は撤去されています。ノロッコ号牽引機だった頃は、後位側も残っていたと思います。

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どうやら左奥にあるシャッターの開いた建屋から、車両を引き出すようです。

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…ふと振り向くと、札幌駅方面へ出て行ったはずのDD+キハが推進で苗穂駅構内へ戻ってきました。列車は苗穂工場から直接函館本線へ入線することができないため、一旦苗穂駅構内の出発信号機を備えた副本線へ入線するようです。

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苗穂駅に推進で入線するDD+キハ。駅に工場と運転所が併設されており、ホームからでも頻繁に車両の入換を眺めることができます。

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 さて、DEが先程の建屋から引き出してきたのは、ナンバープレートが外され、塗装もままならないDD51でした。DD51マニアならば、その形態から何号機か推測することができると思いますが、いかんせん私は非電化の亜幹線とは縁遠い人生を送ってきましたので、残念ながらわかりません(苦笑)

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一旦停止して転線すると、DDを推進して試運転線に入線していきます。

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電車の試運転を行うため、試運転線は電化されています。左奥には711系、そしてその奥には(写っていませんが)懐かしい気動車の姿も見えます。

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■キハ282を牽引したDD51は、14:30頃に札幌運転所に向けて出発  2012年3月9日

 札幌運転所の車両が検査を受ける場合は、こうしてDDに牽引されて苗穂工場へ向かい、検査終了後再びDD牽引で運転所へ戻る運用になっています。同行した先輩は「気動車1両をDD51で牽引するなんで、贅沢な列車だなぁ」と仰っていましたが、確かにそうかもしれません。むかし山陰本線には、DD51+オハフ50という列車もありましたが。

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試運転線にDD51を押し込んだ苗穂のDEは、単機で戻り、今度は右手にあるシャッターが半開きになっている建屋へ向かい、

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給油を始めました。終わるまでしばらく動きがなさそうですので、試運転線の方を見てみます。

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先程奥に押し込まれたナンバープレート無しのDD51が、爆音を轟かせながら試走を始めました。試運転線は、カーブを曲がってから先も100メートル以上奥の方まで伸びているようで、なかなか手前の方まで顔を見せてくれません。

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何度目かの試走で、ようやく手前まで出てきました。エンジンルームの点検蓋が全開になっていますが、この試走で問題が無ければ、塗装されて出場するのでしょうね。

 寒くなってきたので15時過ぎには撤収しましたが、ちょうど苗穂駅へ歩いて戻る途中で、試走を終えたDD51を苗穂のDE15が入れ換えていました。本音を言えば、電車や気動車の入換を見てみたかったのですが、DE+DDという重連もどきが見られたので、よしとしましょう。

●苗穂運転所の入換

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苗穂運転所には、主に札沼線で使用されている気動車が配置されており、札幌駅とのあいだで入換運転も行われています。

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札沼線が電化されると、国鉄型一般形気動車の5両以上の編成はなかなかお目にかかることができなくなるかもしれません。私の知る限り、今年3月までは日田彦山線にキハ5連の運用がありましたが、他にこういった長編成の運用があるのかどうかが気になるところです。

●苗穂工場の怪しげ車両

 前述しましたが、711系の奥には「なつかしい気動車」の姿もありました。

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奥から順に、

  • トマムサホロエクスプレス キハ84形100番台
  • フラノエクスプレス キハ84形0番台
  • トマムサホロエクスプレス キハ83形100番台

三笠にあるキハ82の方が保存状態は良さそうですね(苦笑)

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 こちらは、青函トンネル用の試作貨車と試験装置です。奥には、試験に使用するコキ2両の姿も見えます。北海道新幹線の新函館延伸に伴い、青函トンネル内で新幹線と貨物列車がすれ違う際の風圧が問題になっています。これを回避するため、貨車ごと標準軌タイプの貨車に載せてしまおうという、トレインオントレイン計画。

 そもそも私には、新幹線を北海道まで直通させる意義がよく分かりません。仙台から札幌までのあいだに、人口50万人クラスの都市があるのでしょうか。例えば九州新幹線の沿線ならば、鳥栖市70万人、熊本市74万人、鹿児島市61万人です。対して東北・北海道新幹線の沿線を仙台以北で見ると、盛岡市30万人、八戸市24万人、青森市30万人、函館市28万人です(いずれも2012年3月時点の推計人口、千人以下四捨五入)。対札幌という文脈ならば、東京・仙台からの空路の利便性を高めることの方が重要だと思うのですが(最近話題のLCCとて、開設されるのは西日本ばかりです)。中央リニアの議論を見ても感じることですが、日本の整備新幹線というのは、交通政策ではなく地域振興の文脈で捉えられることが多いですね。

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コメント

航空機は,機材,燃料を全て海外に頼ることとなり,国富を海外に流出させること,如何ですか??
それより,新幹線を国土軸に敷いて航空機より少ない燃料で運用し,国産機材を使った方が国の為になりますが。

投稿: ねこいぬ | 2012年5月15日 (火) 13:04

東北電力にお勤めの ねこいぬさん
こんにちは

さすが、電力への依存度が高まるようなご提案ですねwink
何が「国の為」になるのかを論じるには、多面的な見方が必要です。
見解の相違としか言いようがありませんね。

ところで、私の認識では、電力会社はいま大変お忙しいのではないかと、このようにお察しするのですが、
東北電力というのは勤務時間中に会社の端末から
個人のブログへコメントしていられるほどお暇なのでしょうか。

どんなに立派なことを仰られても、ちょっと説得力に欠けるような気がするのですがcoldsweats01

投稿: 社長 | 2012年5月27日 (日) 20:30

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