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2012年5月 5日 (土)

★320000アクセス突破★スイス国鉄動態保存機Re4/4 I形機関車の活躍

 2012年のゴールデンウィーク期間中、ドイツへ行ってきました。鉄道趣味にアサインできた時間は限られましたが、興味深いものを色々撮ることができました。今回のアクセス突破記念は、その中からいわゆる「ネタ列車」的なものをご紹介します。

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Doppeltraktion der Elok BR10 (ex-SBB Re4/4 I) mit Eurostrand Personenwagen., 27-4-2012, EssenHbf.

 ドイツ北西部のドゥイスブルク-エッセン間で、週末のみ運行されるというBR103(103形電気機関車)牽引のインターシティを待っていたら、上のような列車に偶然遭遇しました。

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先頭は、鉄道車両の動態保存で知られるセントラル鉄道保有の10形電気機関車で、これは元スイス国鉄のRe4/4 I形電気機関車Nr.19(19号機)です。ドイツ国内ではここ数年、SBB Cargo所属の元スイス国鉄Re4/4 II形電気機関車が運用されているのは知っていましたが、まさかRe4/4 I形が見られるとは思いませんでした。

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車体表記を見てみましょう。まずは車体裾から(左写真)。

Lok-Gew. = Lokomotive Gewicht(機関車の自重)は57tです。Br-Gew. = Bremse-Gewicht(ブレーキ重)が46t, 73t 2種類記載されていますが、R. P. の意味はよく分かりません。最近の機関車や貨車は、このような表記が義務付けられているようです。以前は無かった気がしますが、気のせいでしょうか。91 80 で始まる番号はUICコードで、欧州の鉄道会社に所属する車両に付与される固有の番号です。機関車のみならず貨車、客車、電車、気動車、ありとあらゆる車両にこの番号は記載されています。番号だけを見て車両の形がイメージできるようになったら、かなりのマニアでしょう。その後のD-CBBは、国籍と車両を保有する鉄道事業者名です。DはDeutschlandつまりドイツ、CBBはセントラル鉄道をあらわします。

次に車体中央を見てみると、銘板が4つついていますね(右写真)。

順に読んでいくと、ヴィンタートゥール・スイスロコモティブ&マシンワークス、1948年製、製造番号3953(左上)。ブラウン・ボヴェリイ株式会社、スイス・バーデン(右上)。エリコン・マシンワークス、チューリッヒ(左下)、セシュロン株式会社・ジュネーヴ(右下)となっており、4社合作の機関車ということになります。日本でも、電機メーカーと機械メーカーが組んで電気機関車を製作することがよくありますが、上記4社のうちエリコン社以外はいずれも自前で電気機関車の製造技術を持っている(いた)会社ですので、事情が異なります。興味深いですね。

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 次位は同じくRe4/4 1形ですが、こちらはNr.8で色が異なります。またUICの新コードが銘板・ナンバープレートのすぐ下に記載されているのも相違点です。製造者は同じで、1946年製造、製造番号3877です。


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停車時間は3分ほどで、すぐに発車していきました。

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後ろに連結されている客車は、Eurostrandという観光関係の会社が保有する車両のようです。元ドイツ国鉄の2等車が続き、

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4両目にはバー車も連結されています。

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最後尾はTürkis(テュルキス=トルコブルー)塗装の1等車でした。最後部の貫通扉の下に設けられた黄色い看板には、Bürgerbahn(市民鉄道)と記されています。きっと、ファン有志がチャーターした列車なのでしょう。

 日本でこんな列車が運行されたら大パニックでしょうが、ドイツでは沿線にマニアが集まることもあまりありません。平日だったせいもあるかもしれませんが。

 ところで、エッセン中央駅のホームにある最新の時刻表を確認したところ、残念なことが判明しました。本来の目的だったBR103牽引のインターシティは、毎週金曜のIC2410列車でケルンからハンブルク経由フレンスブルクまで、逆行程となる日曜のIC2417列車でケルンへ戻る運用なのですが、2012年4月20日金曜日をもって運行を終了していました。私が訪問したのは1週間遅かったようです…。途中駅の発着時刻まですべて調べあげて臨んだのですが、残念ながら撮ることはできませんでした。とはいうものの、代わりに元スイス国鉄の動態保存機を使用した臨時列車を撮影することができ、幸先の良いドイツ旅行となりました。

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コメント

はじめまして。
幼い頃をエッセンで過ごした私、エッセン中央駅での写真に引き寄せられて、楽しい記事を拝見しました。
103形とEp. IV期の客車によるICはなくなったわけではなく、4月27日以降はIC 2420として運行されています。運行時間が少し遅くなっていますが健在です。また、IC 2417は変更はありません。
ただし、5月4日については103形ではなく、111形が代走しています。おそらく103形は他の臨時列車に使用されたのでしょう。基本は103 184または103 235が使われているとはいえ、このような代走も珍しくありません。ちょっと残念でしたね。

投稿: HUH | 2012年5月22日 (火) 22:15

HUHさんこちらでもこんばんは
そうですか。IC2420になっていたのですね。
でも私がドイツにいたのは5月2日の昼過ぎまででしたので、いずれにしろ撮れなかったですね。
IC2417は、駅の掲示では4月30日日曜日は運休になっていましたので、最初から撮ろうとしていませんでした。
まぁ今回は103形より珍しいものが色々撮れたので、そちらで運を使い果たしてしまったのでしょうねcoldsweats01

投稿: 社長 | 2012年5月29日 (火) 23:44

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