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2012年5月25日 (金)

★330000アクセス突破★ドイツ鉄道 ケルン車両基地のロッドスイッチャー

 2012年のゴールデンウィークは、Ruhrgebiet(ドイツ・ルール地方)を巡りました。今回は、20代の頃のように、夜行列車に乗りながら彼方此方の街を渡り歩くようなスタイルではなく、同じ地域に腰を据え、Farradverlei(駅のレンタサイクル)を利用して日帰りの旅を楽しむことにしました。

 西欧では、ここ10年くらいあいだに国際列車が相次いでTGVやICEに置き換えられてしまったため、面白味のある編成や運用が激減してしまいました。かつては、ターミナル駅で2~3時間待っているだけで、様々な国際列車が見られたものです。

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■SNCB BR16  Ankunft Köln Hbf, 7-5-2002

例えば10年前のケルン中央駅では、このようにベルギー国鉄の多電源対応機関車がそのままドイツまで直通してくる運用も見られました。無論、現在ブリュッセルからの定期列車はすべてICE3になっています。

こうなると、興味の対象はまだまだ謎が多く残っている貨物列車や入換用の機関車、専用線などへとシフトすることになります。

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 さて、今回連泊したのは、ケルン中央駅の1駅隣、Köln Hansaring Bf(ケルン・ハンザリンク駅)から徒歩1分のホテルです。このホテルを選んだ理由はただ一つ、ホテルから車両基地が一望できるからです(笑) ホテルの方が気を利かせてくれたのか、予約されていた部屋は、線路から一番遠い南西の角部屋でした。鉄道マニアでもない限り、ふつうは騒音を気にしますからね。フロントの方は英語を解すため、車両基地の見える北側の部屋に変えてもらうこともできましたが、最上階の廊下の突き当たりから俯瞰できるのを確認したので、そのままとしました。キープされた部屋の広さが15~20畳分ほどあり、とても一泊朝食付きで€60とは思えないほど素晴らしかったのも理由の一つですが。

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Köln Hansaring のホームは、入換の様子をじっくり観察するのに最適です。Köln Hbfは、乗客やホーム上の設備が障害となり、写真撮影にはあまり向いていません。

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■BR363 720-4 mit 3 IC Personenwagen,  1-5-2012

車両基地には、入換用スイッチャーが何両か配置されています。主役はBR363(363形ディーゼル機関車)です。入換は、早朝から深夜まで断続的に行われていますが、ホームから順光となるのは夏場の早朝です。この日は、インターシティ用の客車を入れ換えていました。

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BR363は3軸駆動で、2軸目と3軸目の間に設けられたジャック軸から、ロッド棒を介して全軸へ動力を伝達する仕組みになっています。連結器は、入換用機関車に標準的なタイプですね。

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この720号機は、車体に DB Schenker Rail Deutschland AG との表記があることから、貨物会社の所属であると思われます。過去には、Koblenz(コブレンツ)やHanau(ハナウ)で貨車の入換に使用されていたこともあるようです。

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■BR363 651-1,   27-4-2012

連泊ですから、いやでも毎朝必ずホームへ行くことになります。別の日には写真の651号機が入換を行っていました。上の720号機の煙突は灰色ですが、この651号機は車体と同じ赤色です。

●ドイツ鉄道の代表機が続々と…

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ケルン西方から次々にやってくるRegional BahnやRegional Expressも、すべてこの駅の前を通りますので、他の列車が手前に被らなければ逃さず撮ることができます。このBR111は、かつてICの牽引に使用されていましたが、2012年現在は都落ちして、RB, REの牽引・推進が主な任務になっています。もっともドイツでは、RBやREでも最高速度は140~160km/hですので、性能的にはちょうどいいのかもしれません。

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こちらは、旧西ドイツ国鉄の標準的なディーゼル機関車であるBR218(218形液体式ディーゼル機関車)です。日本の鉄道マニアなら、思わずDD54を連想してしまうようなスタイルですね。

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続いて、スイスの貨物会社CrossrailのBR185.5(185形500番台)です。新しい物好きには良いかも知れませんが、最近どの国の機関車も皆この顔になってきているので、ちょっと味気ないですね。金型が共通化できるので、模型メーカーは大助かりかもしれませんが。ちなみに、背後にあるのが連泊したホテルです。

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通過するのは機関車ばかりではありません。こちらは、連接式ディーゼルカーTALENTシリーズ、BR644の3重連です。両端先頭車の運転台直下の台車が動力台車で、中間車が乗っている台車は前後とも付随台車になっています。このため、先頭車はBR644ですが、中間車の形式は「キサ」を表す900番台の「BR944」です。

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最後は、お約束のICE3。この記事の冒頭にあるベルギー・ブリュッセルからのユーロシティを置き換えた張本人です。ドイツ国内のNBS(NeuBauStrecke=高速新線)は山岳区間が多く、時速300km/hの高速運転時に車窓を楽しめる場所があまり多くありません。しかし、ブリュッセルからリエージュまでは明かり区間が長いため、ドイツ国外でありながらICE3を存分に楽しむことができます。フランスのLGV東ヨーロッパ線にはまだ乗ったことがありませんが、ICE3による320km/h運転が売りで、かつ地上区間が長そうなので、今後の楽しみにしています。ICE3を楽しめるのがドイツ国外というのが皮肉ですが。

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コメント

 楽しく記事を拝見しました。ケルンは各方面の路線が集中する一大拠点だけに鉄道は楽しめるし、ビールも美味しいということでよく立ち寄ります。ケルンには旅客列車用のヤードが2箇所あり、メッセ・ドイツ駅の奥に近距離列車用のヤードがあり、写真のヤードは長距離列車用ということになります。長距離列車用のヤードの奥には(写真では一番奥にあたる部分)普段は動態保存中のE10や103形が留置されています。
 また、ケルンは貨物の拠点でもあります。ケルン西駅は様々な貨物列車が行き交い、貨物列車ファンの聖地になっています。
 ついでにICE 3ファンの私、高速新線ケルン・ラインマインはラウンジ席に座って、勾配とカーブが連続する中を300km/hで駆け抜ける前面展望を楽しむのが一番です。

投稿: HUH | 2012年5月26日 (土) 09:58

HUHさん
コメントありがとうございます
実は、10年前に初めて訪独した際はRiGを大いに参考にさせていただきました!

今回の旅は、製鉄所の鉄道・鉱山の電化専用線を2大テーマとし、Duisburgの製鉄所2箇所、Saar製鉄所、IbbenbürenのRAG Anthrazitの鉱山鉄道、ケルン西方の電力会社RWE社の鉱山鉄道を巡りました。全行程とも、駅のRadstationで借りた自転車を列車に乗せ、適当な駅から自転車でアプローチしました。ですので、ドイツ鉄道関係の写真はあまりありません(苦笑)

ライン川右岸にあるDeutzerfeldは、KölnからDuisburgへの往復時に興味深く観察しました。この記事のBetriebsbahnhofにも、RB用の車両が入出場していたり、逆にDeutzerfeldにもIC用の客車が留置されていたりしたので、あまり区別が無いものと思っていました。たまたまでしょうかcoldsweats01

Rhein/Main線での前面展望は、2004年の訪独時に1回だけ体験しました。正確には前面に空席が無かったので最後尾に座り、背面展望??しました。私が乗ったときは、後ろだったからか、はたまた深夜のためかは分かりませんが、トンネルに入ってもガラスが白く曇らなかったです。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: 社長 | 2012年5月27日 (日) 20:56

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