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2012年6月 8日 (金)

★北旭川貨物駅★オイルターミナルの入換機

 2014年ブラジルW杯・アジア最終予選で順調に連勝中の、ザックジャパン。これまでの歴代代表の最終予選を思い出してみると、セットプレイからの得点でやっとかっと同点に追いついたり、僅差で勝利するパターンが多く、ヒヤヒヤさせられた思い出しかありません…(苦笑) 日本も、強くなりましたね。今夜行われたヨルダン戦も、前回のオマーン戦も、相手を終始自陣に釘付けにしていました。残念なのは、12日に予定されているオーストラリア戦に向けて、要となる長身センターバックの吉田麻也が負傷離脱したことでしょうか。大事で無いといいのですが…。

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■オイルターミナル荷役線        2011年8月11日、北旭川

 北旭川貨物駅を最後に訪れたのは今年3月です。本輪西からの石油輸送が2012年5月をもって廃止される(当時。その後廃止は延期され、2014年5月に変更)ため、所属クラブのメンバー数名を募って訪問したのでした。本来であれば、廃止前に入換時刻をまとめておきたかったところですが、あいにく5月下旬に勤務先のイベントが2件あり、どちらも幹事になってしまったため(苦笑)、記事を書く時間がありませんでした。

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■1回目の入換を終えて待機中のDE15 1521   2012年3月9日

 北旭川貨物駅のオイルターミナルの荷役に伴う入換は、旭川通運の私有機が行っています。この付近は工業団地のど真ん中で交通網も発達しており、道北バスの永山2条12のバス停からですと歩いて3分です。このバス停を通るバスは、旭川市内の中心部(駅から3~4分)から10分おきに出ています。

オイルターミナルの入換時刻は、次の通りです。

  1.  7時過ぎ
  2.  9時過ぎ
  3. 13時過ぎ
  4. 15時過ぎ

まず、バスの始発は7時台ですので、7時過ぎの入換を撮るには、バスではなくJR旭川駅から稚内行き始発列車に乗り、永山からタクシーで向かう方法があります。一度試したことがありますが、この列車は、冬期に旭川四条で石北ラッセルと、永山で宗谷ラッセルとすれ違うという、なかなか面白い列車です。

次に9時過ぎの入換ですが、これは冬期のみ実施されます。臨時便の運行されない時期には何も起きません。

13時過ぎの入換は若干逆光気味です。15時過ぎの入換はJRの本線用機関車(DF200)が行います。というわけで、3月に再訪した際は9時過ぎの入換に照準を合わせました。この時間帯なら、ホテルで朝食を取ってからバスに乗っても充分間に合います。

●9時過ぎの入換

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8時半頃に到着して予備機を近くから眺めていると、荷役がそろそろ終わりそう雰囲気になってきたたため、急いで陸橋に戻りました。9:15頃に入換が始まりました。

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北旭川駅の着発線と荷役線のあいだでJR機が入れ換える際は無線が使用されますが、荷役線内の旭川通運の入換は手旗誘導です。荷役を終えたタキ車を永山側に引き出し、側線へ押し込みます。押し込むあいだ地上から合図を送っていた操車掛(左写真)は、途中でタキ車へ飛び乗り、片手で手摺を握りながら誘導を続けます(右写真)。

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すべて押し込む前にまた飛び降り、再び地上から誘導します。見事な匠の技です。

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タキ車を切り離して単機で引き上げると、

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今度は荷役待ちのタキ車を連結しました。

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地上からの誘導で再び永山側へ引き上げ、

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荷役線に据え付けます。また単機で引き上げると、

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先程側線へ押し込んだ荷役済タキ車を引き上げ、

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荷役待ちのタキ車が留置されていた側線へ押し込み、最初にいた荷役線へ戻りました。

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 旭川通運のDE15形1521号機は、1976年(昭和51年)日本車輌製造製で、製造番号は3254です。元旭川運転所所属の車両で、2007年の廃車後、旭川通運の入換機として使用されています。ラッセルヘッド用の連結器とジャンパ栓は撤去されています。他にも改造箇所はあるでしょうか。

●13時過ぎの入換

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■昼過ぎに入換を開始                 2011年8月11日

 13時過ぎの入換は、季節に関係なく日曜祝日以外は実施されます。この日は13:45頃に始まりました。

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荷役待ちのタキ車を引き上げると、荷役線のタキ車と連結してそのまま奥へと押し込んでしまいました。北旭川発本輪西行きの返空は1本の列車になりますので、荷役中の入換ついでに列車の組成まで終えてしまうのですね。

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入換を終えたDEは単機で側線へ向かい、

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14時前には早々に動車庫へと入ってしまいました。あとはJR機が取りに来るのを待つばかりです。

●予備機 D5603、DD1340

 荷役線の脇の側線奥には、DEが導入される前に活躍していたD5603と、当時の予備機DD13形40号機が留置されています。

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D5603は、汽車会社を吸収した川崎重工(大阪車両部)において1972年9月に製作され、苫小牧港開発へ納入された車両です。苫小牧港開発は1998年に廃止されましたが、D5603は一足先の1996年に廃車になり、旭川通運へ譲渡されています。苫小牧港開発へ先に納入されていたD5601、5602は汽車会社製のため、D5603もその設計を引き継いでいるのかと思いきや、キャブ以外はかなり異なるようです。川重製のD5603~5606は、冷却機構の見直しによりラジエーターが大型化したため、全長が伸びています(13,600mm→14,000mm)。

渡辺台帳と川重の社史をベースに、苫小牧港開発の同型機をリスト化しておきましょう。

  • D5601 … 1969年12月、汽車会社製、製番3411
  • D5602 … 1969年12月、汽車会社製、製番3412
  • D5603 … 1972年 9月、川崎重工製、製番3724
  • D5604 … 1972年10月、川崎重工製、製番3725
  • D5605 … 1972年11月、川崎重工製、製番3728
  • D5606 … 1977年10月、川崎重工製、製番4045 (403ではないので注意)

鉄道ピクトリアル2007年12月号に掲載されている『私鉄のDD13 主要諸元表』によると、D5601、5602の製造年月は1968年11月になっています。通常、メーカーの資料でも1~2ヶ月のズレは時々あるのであまり気にしませんが、1年となると話は別です。何らかの理由で、どちらかが間違っているのではないかと思われます。

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■名古屋貨物ターミナルで入換中の、名古屋臨海鉄道ND55213 2010年1月、荒子

D5604、5605は、1998年4月の廃車後、名古屋臨海鉄道に譲渡され、部品取りされた車体がまだ現役です。ND55213は、D5604の車体を使用しているとされています。苫小牧港開発機の特徴として、キャブの乗降扉が前後各1箇所しかなく、扉の無い側は運転台前面窓が横長になっている点があげられますが、ND55213はまさにその特徴を備えています。もっとも、この車両に限らず台車・エンジンも含めて振替が頻繁に行われている名臨のことですから、実車をじっくり観察すると文献とは異なる結論にたどり着くことも少なくありません。本を読んだだけで分かった気になっていてはイカンのです。

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もう1両の予備機は、めったに動くことの無いDD1340です。1959年日本車輌製造製の国鉄DD13形40号機で、製造番号は1798、1979年9月廃車。イコライザー台車DT105が渋いですね。めったに動かないとはいえ、この世代の車両が現役というだけでも驚きです。DD13形は、エンジン出力を増大(DMF31S→DMF31SB)させた111号機から冷却機構の見直しが行われ、冷却ファンの回転軸の向きが90度変わっています。このため、この40号機を含む110号機以前の車両は前面と側面に吸気口がありますが、111号機以降では吸気口は側面のみに変更されています。

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コメント

北旭川は5月30日を持って廃止になったようです。
同時に休止(実質的には廃止)になった十勝鉄道のようにニュースになる事もなくひっそりと終焉を迎えたようです。
どなたか最終日の状況をご存じの方がおられたら教えて頂きたいと思います。
5月に1度しか訪問出来ませんでしたが、プログの記事にあるようにこじんまりとした専用線でもっと見ていたかった場所です。
札幌への石油輸送は存続しているとの話ですが5月以降数回札幌タの横を列車で通過しましたがタキの姿が見えないのも気がかりです。

投稿: タムタキ | 2012年6月12日 (火) 22:55

タムタキさん
こんばんは
やはり5月で廃止なのですね。

廃止後、予備機2両をDEが引き出して三重連になったようです。その時の様子がYouTubeに上がっています。

○引き出しの様子
http://www.youtube.com/watch?v=4zrskvsIR_8

いまなら、形式写真が綺麗に撮れるかもしれません。

○廃止直後
http://blogs.yahoo.co.jp/servrfox/5686119.html

投稿: 社長 | 2012年6月14日 (木) 19:15

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