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2012年7月

2012年7月31日 (火)

★JR西日本★小郡機関区のスイッチャー

 ブログを長く続けていると、読者の方からいろいろと貴重な情報をご教示いただくことがあります。今回紹介するスイッチャーも、読者の方から教えていただいたものです。

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 JR西日本小郡駅(現 新山口駅)の新幹線上りホームは、在来線の駅構内を俯瞰できることで有名です。東側に配置された旧 小郡機関区の様子も見ることが出来ます。

Ogori_02

小郡機関区は、2012年現在、改組されて下関総合車両所新山口支所となっていますが、地上設備は健在です。ターンテーブルの周りを取り囲むように、広島支社ならではの国鉄型車両がひしめき、まるで模型を見ているような楽しさがあります。

Ogori_03

近くに行ってみると、21メートルクラスの大型気動車に隠れるようにひっそりと佇む、小さなスイッチャーを見つけました。

Ogori_04

1978年(昭和53年)協三工業製の10t機で、キャブが左右非対称なことから「半キャブ」と呼ばれているタイプの貨車移動機です。ないねん出版の鉄道番外録によると、1991年8月の段階で、既にこの車両の配置が確認されています。

Ogori_06

機械番号は、06-28-01-048です。通常、車両工場や車両基地に配置されている移動機の末尾は「1」からの連番ですので(001~ないし0001~)、№48というのはどう見ても貨物駅に新製配置されたタイプですね。どの時点で、そしてどこからここ小郡運転所へ移動してきたのでしょうか。

Ogori_05

背後には広島支社色のキハ40系、その上には九州新幹線さくらと、中国地方を象徴するシーンが展開します。なおこの場所は、山口線と機関区のフェンスに挟まれた私道で、10mほど先に立入禁止の看板があります。しかし状況によっては、この場所にも立ち入れないことがあるかもしれませんので、訪問時は現地の状況を見て自己責任にて行動するようお願いします。

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2012年7月27日 (金)

★355000アクセス突破★モルエランの天岩戸、開く

 先々週に引き続き週末の名古屋出張を終え、西条のホテルで一服中。前回出張前日は、なぜかこの場所にいました。

Morue_open

2008年をもって定期貨物列車の運行が無くなった陣屋町臨港駅。入換を行っていたスイッチャーもてっきり廃車になってしまったのかと思いきや、2012年2月に4年ぶりに稼動し、ファンを驚かせました。

今回は、札沼線の電化により廃車になった気動車と、道内石油貨物輸送縮小に伴い余剰となった貨車を輸出するため、再び動くことになりました。詳細は後日記事にしようと思っていますが、いつになるかわからないため、ひとまずアクセス突破記念にて速報としてお知らせします。

Morue_db256_2

室蘭開発所属のスイッチャーDB256は、1970年(昭和45年)日本車輌製造製の25t機です。セミセンターキャブの規格型DBG25ですが、重連総括制御対応でMR管などの引き通しが設けられています。また、ラジエーターはカバーが取り外され、放熱器素がむき出しの状態になっています。製造番号は2918です。動車庫内には、もう1両の同型機も健在でした。

Morue_db256wkiha

東室蘭操(苗穂)からの臨時貨物列車が到着すると、断続的に入換が行われました。

Morue_301wdb256_2

これは夕方に見られた、トレーラー輸送される車両とスイッチャーのツーショット。このシーンを撮った方は他にいなかったと思います。いずれ記事をまとめようと思っています。

最後に、当日クルマにて数多くの撮影ポイントへご案内下さった読者のタムタキさんに、心より御礼申し上げます。

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2012年7月24日 (火)

【くろがね線を読み解く】第110回■110t積ホットコイル台車に形式付与

 昨日、自宅のタワー型PCの電源が突然入らなくなった。このPCを含め、ここ15年ほど使用してきた歴代PCはすべて自作機であるため、メーカーサポートに問い合わせるといった選択肢ははなから存在せず、原因究明からすべて自己責任で対応することになる。学生の頃は、安いCPUを買ってきてクロックアップに挑戦し、マザーボードから狼煙が上がったこともあったし、PCトラブル対応も趣味のうちで、それなりのスキル・ノウハウもあった。が、ここ7~8年はもっぱら安定志向。トラブルがあると不安で仕方ない。

 今回に関しては、たまたま2週間前にサブのノートPCを購入していたため、事なきを得た。SATA外付けキットを購入して内臓HDDのデータさえサルベージ出来れば、大きな支障は無いと思われる。デジカメ写真・動画のバックアップは、1ヶ月ごとにUSB外付けのHDDに保存してある。弊害をしいて挙げれば、復旧するまでの間、地デジの画面が小さくなることくらいだろう。当然、ブログ記事の更新もノートPCから行っているので、更新頻度の低下も予想されるが、ご了承いただきたい。

●110t積ホットコイル台車に小変化

 2007年に導入された4個積ホットコイル台車 は、永らく形式不詳の状態であったが、ここにきてようやく形式称号が与えられたようだ。

Kata1101
■110t積ホットコイル台車カタ110-1  左から2個目のコイルの下に記号番号表記がある。

写真のように、形式は「カタ110-1」という何とも言えないものになった。以前の記事 で紹介したとおり、前半の「カタ」は八幡地区の80t(以上)積台車に付与される記号である。しかし後半の「110-1」は、別記事 で紹介したように、荷重ハイフン車号という戸畑地区の貨車に付与される記号体系になっており、いまだかつてない様相を呈している。今後、2号車以降が登場する前触れなのだろうか。

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2012年7月23日 (月)

【くろがね線を読み解く】第109回■さよならラッキーラビット

 2012年7月22日日曜日、くろがね線を訪れてみると、電気機関車E8501に小変化があるのを発見した。

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■前面マークの消えたE8501が牽引する戸畑行    12:22

 前後妻面に貼り付けられていた、スペースワールドのキャラクター「ラッキーラビット」が取り外されていたのである。

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■八幡側も綺麗に消されてしまった  13:00

 初めてこの機関車を見た頃は、変なマークだなぁとしか思わなかったが、無くなってみると、少し物足りなく感じるのは気のせいだろうか。

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2012年7月22日 (日)

トワイライトゾーン? 西鉄貝塚線の飛び出し坊や

 今週末は北九州へ。最終日の日曜は、空港への帰りしな、西鉄貝塚線を訪れました。

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 以前、福井県のとびだし坊や を紹介しましたが、今回は福岡県で見つけました。西鉄貝塚線のとある沿線に佇むそれは…

Miyajitake_tobidasigirl2

とびだし坊やならぬ、とびだしガールでした。しかもコイツの変わっているところは、

Miyajitake_tobidasigirl1

電車から飛び出してくるところでしょうか。ふつう、住宅のある側に設置するものだと思いますが、ここではなぜか築堤から駆け下りるように設置されています。注意喚起が目的なので、理屈は関係ない、要は目立てばよいのでしょう。

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とびだしガールの反対側は、ちゃんととびだし坊やになっていました。日曜夕方にもかかわらず、1車線の道路を行き交うクルマは意外と多かったです。やはりとびだし坊やのチカラが必要!?

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2012年7月21日 (土)

【くろがね線を読み解く】第108回 ■機関車の全検入り

 Y製鐵所の機関車は、一般の鉄道事業者や専用線の機関車と同じように全般検査が施行されている。鉄道事業法 鉄道営業法に基づき定められた『鉄道に関する技術上の基準を定める省令(いわゆる新鉄道技術省令)』第90条に、車両の全般検査についての規定があり、『施設及び車両の定期検査に関する告示』第5条により、定期検査に係る検査周期が定められている。

 これによると、普通鉄道の車両の全般検査は6年に1度(2009年4月の改正以降は8年に1度)とされている[1]。しかし、事業者が独自のルールを設けてより短い周期で検査を行うのは法令上まったく問題なく、Y製鐵所では全般検査は4年に1度行うことになっている。

20090923d704

 これは平成21年9月時点のD704の検査表記である。次回全般検査はH24年11月となっているが、これは遅くともその年月までには全般検査が必要ですよ、という意味であり、全般検査の予定を表しているわけではないので注意が必要である。期限が来る前に前倒しで検査が行われることはざらにある。

20111029d704

これは平成23年10月時点の同じ車両の検査表記だが、全検は平成23年3月に施行されている。つまり、およそ1年前倒しで実施されていることがわかる。

20090923d705

 今度はD705をみてみよう。これは平成21年9月時点の検査表記で、次回全般検査は平成23年9月となっている。しかし、実際に全検が施行されたのは…

20100923d705

平成22年8月であった。(写真は平成22年9月時点の検査表記)

 一般の専用線では、次回全検表記を読み取ることにより、あえて検査入りする時期に訪問して予備の機関車を撮影する方法がある。Y製鐵所では、機関車の検査が前倒しで実施されることも少なくないので、検査入りを予想するのは至難の業である。

【脚注】

  1. 蒸気機関車と貨車を除く。蒸気機関車の全検周期は4年、貨車は5年である。

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2012年7月16日 (月)

◆紀伊国のキイろいスイッチャー◆4社揃い踏み

 連休2日間は紀伊国で過ごしました。日差しは強いものの気温はそれほどでもなく、日陰で風にあたっていれば、待つのもそれほど苦にならないですね。

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北陸重機工業製の65t機、D-79。ここ数年で数を増やしております。私は、D-80まで存在するのを確認しています。小松製600psエンジン搭載。

D33

日立製作所製の45t機、D-33。このタイプがまだまだ主力です。1966年(昭和41年)製、製造番号12860、渡辺台帳によるとこうなっています。日立のサプライリストによると、エンジンは新潟鉄工所製DMF31SB(500ps/1500rpm)、トルコンは新潟コンバーター製DB138と、標準的な構成です。もちろん、事故廃車による振替や機関換装などがあり得るので、あくまでも竣工時の諸元ということで。

D60_d49

D-60がD-49を牽引して重連風にやってきました。前者は1970年(昭和45年)製の45t機、製造番号13140、後者は1968年(昭和43年)製の45t機、製造番号12970です。いずれも日立製作所製で、性能的には上のD-33とまったく同一です。

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言わずと知れた製紙メーカーのスイッチャー、BH205。1968年(昭和43年)日本輸送機製の15t機で、製造番号1193002。ロッドを介して動力を伝達する古典的な方式です。検査期限を過ぎているにもかかわらず検査表記が更新されていません(次回検査表記がありません)が、検査をしていないわけではありません。次回検査をしてまで使い続けるつもりは無いということでしょう。

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こちらは、日立製作所製25t機の代わりに使用されている、予備機のDL-106です。1973年(昭和48年)日本車輌製造製の25t機で、製造番号2970。岩堀春夫氏のホームページに掲載されているないねんコラムに触発されて、このアングルから。

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2012年7月15日 (日)

★350000アクセス突破★週末に近場で楽しむロングレール工臨

 平日に休みの取れない首都圏の一般のサラリーマンにとっては、毎週土曜日が工臨返空を撮影できる唯一の曜日です。予定がないときには、運動がてら近場で撮影することがあります。

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■東北本線方面からやってきた、越中島行ロングレール工臨  2012年6月30日

 ここは私が18年間住んでいた街です。この陸橋は、自宅からピアノの先生の家まで自転車で通うときに毎週通っていました。1988年秋には、常磐線を通過するオリエントエクスプレス’88もこの場所で撮影したものです。(下りでしたのでアングルは異なりますが)


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■旧 小名木川貨物駅へ進入するロングレール工臨 2012年6月30日

 こちらは、以前の勤務先近くにある某施設。バックにスカイツリーが入るのがポイントです。震災後しばらくの間は、レール輸送列車の発駅である仙台埠頭駅が被災していた影響で、この越中島貨物線は日曜日も列車の運行がありましたが、最近では従来どおり平日と土曜に不定期で運行されているようです。

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2012年7月14日 (土)

◆えちぜん鉄道・福井鉄道◆旧型車・予備車によるレア運用

 3連休直前の週末を名古屋出張で締めくくり、翌日の連休初日は福井の私鉄2社を訪れました。

●えちぜん鉄道 旧型車運用

 まず朝一で撮影したのは、えちぜん鉄道の朝の上り列車、658Kです。平日と土曜日は、旧阪神車の車体を持つMC2101形が使用されています。

Echizen_hanshin

2012年7月14日の編成は、MC2111+MC2116でした。本来の組み合わせと異なっているのは、一部の車両が検査入りし、編成の組み換えが実施されたためのようです。

電鉄倶楽部さんのホームページによると、後続の快速列車にも旧型車が入ることがあるようですが、私が2012年4月中旬と今回ウォッチした際は、いずれもMC6101形が充当されていました。

●福井鉄道 予備車が運用入り

 福井鉄道で唯一、単行で一般の営業列車に充当可能な電車、かつ唯一の低床車800形は、予備車的な扱いらしく、いつ訪れても北府の車庫に留置されています。しかし2012年7月現在、200形1編成ほか旧名鉄車2本が検査中のため、ほぼ終日運用入りしています。

Fukui_800

2012年7月14日に使用されていたのは802形でしたが、803形の方は運用入りしておらず北府の留置線にも姿がなかったので、もしかしたら検査中なのかもしれません。

Fukui_200

 もう一つ珍しかったのは、802形の続行でやってきた202形。私が福井を訪問するといつも201形か203形が使用されており、この202形をあまり見かけることがありませんが、この日は越前武生-田原町間を1往復しました。3年前の夏に、北府の車庫で台車を外され検査中の姿は見ていますが、走行シーンをきちんと撮影したのは初めてです。

この日は、朝から運用されていた201形が1104レで越前武生に到着後、車両交換が行われ、折り返しの1227レ→1344レにこの202形が入りました。しかし、そのまま運用を続けるかと思いきや、1344レの折り返しである1507レは、再び車両交換が行われて778形になっています。なかなかレアな運用に巡り合えたものです。

 午後から雨の天気予報が良い方に外れたため、思わぬ収穫となりました。

●とびだし坊や

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 駅から上の写真の撮影地へ向かう途中、西日本名物「とびだし坊や」に遭遇しました。住宅街などで、子供が飛び出してくると危ない見通しの悪い場所に設置されている、ドライバー向けの立て看板です。

半年ほど前にタモリ倶楽部でも特集が組まれました。なんでも発祥の地は滋賀県だとか。隣接するここ福井県でも健在でした。しかし、このタイプは大量生産されている「規格型」だそうで、あまり珍しいものでは無い模様。ネット上では、全国に分布しているように書かれていることもありますが、高校卒業までの18年間を千葉県松戸市で過ごし、その後東京都区内で生活している私は、近所で見たことがありません。特定の地域に偏在しているのでしょうか。

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2012年7月13日 (金)

★塩浜S社専用側線★日立製予備スイッチャー活躍中

 今日は、およそ一ヶ月ぶりの名古屋出張を無事終えて、福井のホテルで一服中。仕事前に、朝一で塩浜駅へ直行したところ、石油メーカーS社専用側線のスイッチャーが石油貨車を牽引して現れました。

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レギューラー組として常用されている北陸重機製のNo.14/15が故障中のため、現在はサブ組が使用されています。サブ組は、日立製作所製の25t機No.10/11の重連で、弊ブログでは以前別記事にて紹介しております。

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このスイッチャーは、いずれも1979年3月日立製作所製の25t機で、ラジエーターにはエアフィルターを、煙突にはスパークアレスターを装備した防爆仕様です。

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燃料タンクを、床下ではなくキャブの後位側に設けているのも特徴です。日立が油槽所向けに納入したスイッチャーには、このタイプが時々あります。

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順調にいけば来週中には修理が終わり、北陸重機が復活する予定ですので、日立を撮影される方はお早めにどうぞ。

●総括制御

 この専用線のスイッチャーは、ほぼ常時重連で使用されているため、先頭の機関車から後方の機関車を総括制御するためのジャンパケーブルとMR管を備え、相互に連結しています。

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ごく稀に、重連ではなく単機で貨車を牽引していたり、北陸重機1両と日立1両で重連を組んでいることもあるようです。油槽所の専用線であるため、季節によって牽引定数に大きな変動があることや、1両故障時の可用性を考慮すると、大型4軸スイッチャー1両よりも2軸スイッチャー2両の方がフレキシビリティがあってなにかと都合がよいのでしょう。

●日立製スイッチャーの製造番号

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■日立製25t機No.10の製造銘板。製造番号は2067601

 今回紹介したスイッチャーNo.10/11の製造番号は、7桁になっています(それぞれ2067601/2067602)。日立製スイッチャーの製造番号といえば、1~で始まる5桁の印象が強いですが、1974年12月に製造された日通新発田向け45t機以降の製番は、製作指示番号+追番方式に改められたため、ケタが増えています。

製作指示番号は受注ロット毎に固有の番号で、同一ロットの車両が複数ある場合に後ろの追番で区別します。製作指示番号は5桁と決まっていますが、追番は2桁とは限らず、同一ロットの車両が10両以上ある場合は当然ケタが増えます。

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■鉄鋼メーカーN社専用鉄道D445 同一ロットで12両製造されたうちの1両

たとえば、Y製鐵所のスイッチャーD445の製造番号は、上のとおり20609010です。8桁になっているのは、45DD-12形として同一ロットの機関車が12両製作されているためです(D436~447)。このケースでは、20609の5桁が製作指示番号で、後ろに続く追番は、1~9両目が01~09の2桁、10~12両目が010~012の3桁になっています。したがって、8桁製番を持つのは、45DD-12形D445~447の3両ということになります。

 もっとも、作番方式に移行して以降、日立製の民間向け機関車で同一ロットで10両を超えたケースは、45DD-12形の後にも先にもないため、「日立の新しいスイッチャーの製番は7桁」と考えておいても、趣味的に大きな支障はないかもしれません。ただ、論理的には、たとえば同一ロットが100両あったら製番は9桁になるわけですから、正確に理解しておくのが筋というものでしょう。

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2012年7月 9日 (月)

【くろがね線を読み解く】第107回 ■俗説を斬る!「無人運転」の怪

 ウェブ上で「くろがね線」のキーワードで検索してみると、多く方が撮影されたくろがね線の写真や映像を見ることができる。中には、複線時代や、更に古く60ED形が活躍していた頃の記録を残されている方もいて、大変興味深く拝見している。

 ところが、最近少し気になっていることがある。コメントや記事を読ませていただくと、どういうわけか「くろがね線は無人運転が行われている」という奇怪な俗説を彼方此方で見かけるのである。中には、運転士がはっきり写っている写真をお持ちにもかかわらず、運転士ではないと解説している記事 まで見受けられ、看過し難い状況になっている。もちろん、仮にそのような記事が、この路線に関して情報の少なかった時代に執筆され、メンテナンスされずにそのまま残ってしまったものであれば、目くじらを立てるほどのことでも無いのだが、ここ1~2年の間に新たに作成された記事にかような記述が蔓延しているのを知ってしまうと、もはや見逃すわけにはいかない。

 結論から申し上げておくと、くろがね線は戸畑第一操車場から八幡第二操車場まで全区間にわたって運転士が乗務し、運転操作を行っており、無人運転などは一切行われていない。私はこれまで、くろがね線を行き交う電気機関車を何十回も撮影しているが、運転士が写っていない写真は1枚も無い。

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 これは2009年9月に撮影した戸畑発八幡行の機関車で、開放された運転室の窓から運転士の姿がはっきりと見える。この頃は、全検直後で機関車は大変綺麗であった。

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左はそのちょうど1年後の2010年9月に撮影した八幡行、右は更に1年後の2011年12月に同じ場所で撮影したものだが、どちらも窓際に運転士の姿を確認することができる。経年と共に機関車が徐々に汚れていく様子も分かる。

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これは以前別の記事で使用した第一操車場発車直後の写真だが、やはり運転室内に運転士の姿を確認することができるだろう。よく見ると、運転士は顔を進行方向右上に向けているが、なにもよそ見運転をしているわけではない。助士席側の窓上に設けられたITVカメラ(後方確認用)の映像を見て、牽引している貨車が分離していないかどうかを確認しているのである。(ITVカメラの詳細は、85ED-1形の記事を参照)

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今度はヤードの入換を見てみよう。先述のITVカメラを備えているおかげで、85ED-1形の運転士はバック運転時もカメラ映像を確認しながら入換を行えばよく、わざわざ反対側の運転台へ移動する必要は無いし、そのために車外へ出てくることも無い。しかし、くろがね線の運転士は、ヤードで貨車を連結した後、発車前に目視で連結状態を確認することになっているらしく、それが唯一地上に降りる機会となっている。この作業の間だけ、運転室は無人になる。上の写真は、運転士が前面の乗降扉を開け、連結部確認のために地上に降りる瞬間である。

このようにくろがね線では、運転士がヤードを発車する直前に貨車の連結部を確認している僅かな時間を除いて、機関車の運転室内が無人になることはないのである。

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 くろがね線の機関車の運転室は、汚れのためか遮光ガラスのためかは不明だが、光の当たり具合によっては人がいないように見えることもあるが、それは単なる目の錯覚である。上の写真でも、よく目を凝らせば、黄色いヘルメットを被った運転士の姿が見えるはずである。

 製鉄所の機関車は、テレコン(遠隔制御)化・無人化されている車両も少なくないが、その多くは入換作業の省力化を目的に改造あるいは新製されたものである。従来であれば、運転・誘導・分岐器切替のため最低3人必要だった入換作業が、テレコン化により1人で済むようになったのである。当連載の冒頭記事で述べたとおり、Y製鐵所の機関車は、入換用DLに限っても最盛期には135両の配置があったから、DLのテレコン化により単純計算で200~300人規模の人員削減効果があったわけである。

 これを踏まえてくろがね線を見てみるとどうだろう。全長およそ6kmのこの路線、仮に地上設備に相当手を入れて無人化したとしても、削減できるのは先頭と最後尾の機関車に乗務している運転士、合計たった2人だけである。したがって、くろがね線の運転を無人化したところで、コストメリットはほとんど無いといえる。

 民間企業は、利益を出すための投資はするが、必要ない投資はしないものである。製鉄所の鉄道も、例外ではない。くろがね線は、意味も無く無人運転を行っている近未来SFの乗り物ではないのである。

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2012年7月 7日 (土)

【くろがね線を読み解く】第106回 ■洞岡ステンレス線

 Y製鐵所構内に張り巡らされた線路の一部は、外部から見ることができる。鉄鋼メーカーN社とS社のステンレス事業を統合して発足した会社のある付近は、構内鉄道が幹線道路に沿って100メートル以上並走しているため、地域の方々にもよく知られているようである。もしかしたらくろがね線より知名度が高いかも知れない。場所は旧西八幡駅の裏側である。

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■洞岡の小ヤードを出てステンレス工場へ向かうD627 2010年10月15日、洞岡

 この場所(便宜上、ステンレス線と呼ぶ)は、観察は容易であるものの、めったに列車がやってくることは無い。運行頻度がどのくらいかというと、くろがね線のそれより低いほどである。理由は簡単で、北側にあるステンレス工場へ輸送されるスラブだけが通過するからである。

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■地上には、分岐器切り替え用レバーが設けられている
 (簡易運転台に乗った運転士の右脇)          2010年10月15日

くろがね線で輸送される品目が八幡構内のどこへ運ばれているのか、これはある程度観察していないと分からない。私の見る限り、ブルームは条鋼工場へ、コイルは冷延工場へ、スラブはステンレス工場へ向かっているようである。したがって、ブルームを輸送する熱塊カバー台車は、八幡の第二操車場からすぐ南側にある条鋼工場へと向かってしまい、ほとんど見ることはできない。熱延コイル台車(ホットコイル台車)冷延コイル台車(防水フード付台車)は、東田地区を通過する様子を見ることができる。そして一番間近に観察できるのが、このステンレス線を通過するスラブ台車 なのである。

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このように、先頭から最後尾までスラブしか積んでいない。

くろがね線を走行しているスラブ台車は、1列車あたり3~6両程度であることが多いが、この区間を通過するスラブ台車はより長く、10両程度である。第二操車場と洞岡の間で観察していると、第二操車場へ到着したスラブ台車は、次の戸畑からの列車が到着する前に洞岡に向けて運ばれていることが分かった。しかし、洞岡でそのスラブ台車を観察してみると、そのままステンレス工場へ直行はせず、スイッチバックして一旦工場東側にある小ヤードへ押し込まれていた。したがって、第二操車場へ到着したスラブ台車は、洞岡の小ヤードまで運ばれてしばらく留置され、ある程度溜まった段階でまとめてステンレス工場へ運ばれているものと思われる。

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■コイル台車は、ステンレス線に入らずスイッチバックして電磁鋼板工場へ 2010年10月15日

こちらは、小ヤードへと押し込まれるホットコイル台車。このタイプの貨車が第二操車場から洞岡へ到着すると、入換の都合で一時的にステンレス線に入りかけるが、最終的に通過することはなく、スイッチバックして工場へと押し込まれてしまう。近くまで来ないので、撮れそうで撮れない。

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■小ヤードから押し出され、スイッチバックして岸壁へ向かう製品  2010年10月15日

八幡構内では、平日を中心にくろがね線とは直接関係無い運用も見られる。これは「輸送出荷」と記載された防水フードに覆われた製品で、ステンレス工場の方から船積み用岸壁へと構内輸送されているもの。貨車も、車番3桁の八幡構内専用のものが使用されている。これはこれで興味深い運用なので、そのうちきちんとした形で取り上げたいと思っている。

●ステンレス線撮影のコツ

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 ステンレス線を通過する列車は、明るい時間帯に限った場合多くて1日に3往復程度である。したがって、ただ待っていても撮れるものではない。スラブ台車しか通過しないことを知るのがまず先決で、上のようにくろがね線でスラブを積んだ貨車が運行されているかどうかをチェックしておくのが賢明であろう。戸畑からスラブがやってこない時には、いくら待ってもステンレス線を貨車が通過することは無いのである。

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2012年7月 4日 (水)

★345000アクセス突破★JR東海LRA9101-9102

 先月から断続的に出張が続いており記事を書く時間が無いため、今までで最も手抜きと思われるネタをアクセス突破記念とさせていただきます。

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■保線区内に留置されていたJR東海LRA9101と9102  2012年5月20日

 2012年5月20日、静岡鉄道のイベントに参加後、静岡貨物駅の様子でも見てから帰ろうかと徒歩で向かったところ、保線区内に新幹線用ロングレール輸送用機関車LRA9101と9102の姿がありました。

 2011年1月に、後任となるLRA9201、9202が竣工していますから、この車両はもう用済みということなのでしょうか。色の退行具合からして、このまま廃車になるものと思われます。およそ1ヶ月後の6月16日、名古屋出張 の帰りに車窓からチェックしてみたら消えていたので、浜松工場あたりで解体されたのではないでしょうか。思わぬところで掘り出し物を見つけた気分です。

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2012年7月 2日 (月)

★JR四国多度津工場のスイッチャー★車両工場と控車たち

 毎年10月から11月は、鉄道の日記念イベントシーズンです。この時期になると、車両基地・車両工場公開などのイベントが目白押しとなるため、選択と集中が求められます。車両工場の公開は、基本的に年1回であることが多く、少ないところでは5~10年に1度というケースもあります。したがって、平日いつでも動いている専用線は他のシーズンに撮るのが賢明です。下手に専用線巡りに興じていると、車両工場の中でしか見ることのできない希少な車両を見逃すことになります。2010年春までに全国の専用線を一通り撮り終えた私にとっては尚更で、最近では、毎年秋になると製○所や車両工場のイベントを巡ることにしています。2011年秋には、JR四国多度津工場を訪れました。

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■工場内の静態保存機C58 333            2011年10月8日

 多度津工場訪問の目的は、もちろんイベント終了後の入換ですから、終了30分前に到着すれば充分です(単に寝坊しただけですが…)。

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■準鉄道記念物の2等客車 ロ481号客車    2011年10月8日

1974年(昭和49年)に多度津工場で復元されたロ481号客車や、

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■半屋内展示のDE10 1                2011年10月9日

DE10形ディーゼル機関車1号機、さらに

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■工場内で体験乗車に使用されていたキハ65 34+キハ58 293  2011年10月9日

動態保存車キハ65形、キハ58形293など四国ならではの味のある車両たちが迎えてくれます。そして最近、新たな仲間が加わりました。

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■専用庫内のフリーゲージトレイン。屋外展示ではないのが残念  2011年10月9日

二代目フリーゲージトレインです。工場の方に伺ったところ、フリーゲージトレインを格納しているこの車庫は、予讃線 多度津-新居浜-松山間において約10万kmの長期耐久走行試験を行うため、今年(2011年)になってから建設したそうです。

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■多度津駅に一時停車中のフリーゲージトレイン    2012年6月26日

最近たまたま四国へ出張する機会があったのですが、運良く多度津で試運転中のフリーゲージトレインを見ることができました。

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ホームから見える位置に留置されていました。パンタグラフがあがりテールライトが点灯していますから、多度津-松山間の試運転の最中でしょうか。

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■シャトル列車に充当された徳島運転所のキハ47 114+キハ47 1086  2011年10月9日

 さて、イベントの目玉の一つが、多度津駅-多度津工場間を連絡するシャトル列車です。普段旅客営業していない区間に乗れるため、子供たちにも乗り鉄にも人気です。

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イベント終了間際のため、これが最終列車です。駅員の方々が見送ります。その奥には、

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■工場内に保管されている、初代フリーゲージトレイン  2011年10月9日

初代フリーゲージトレインの姿が見えました。展示物ではないため公開エリアからはまったく見えない位置に置かれているのですが、シャトル列車に乗れば見えるという、隠れキャラですね(笑) もともと3両編成ですが、中間車が抜かれて2両編成になっています。その中間車は、

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少し離れた場所に留置されていました。イベントの帰り際に塀の上にカメラを出してライブビューで撮影。

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冒頭のDE10の奥には、やはり展示物かどうか疑わしい有蓋車と無蓋車の姿が…。

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■東側の踏切から工場を望む           2011年10月9日

 入換が始まりそうなので、イベント終了後すぐにBダッシュして門の方へ向かいました。写真中央がスイッチャーの留置されている車庫で、右手が二代目フリーゲージトレイン専用庫です。

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二代目フリーゲージトレイン専用庫の北側に、初代フリーゲージトレインが留置されています。ちょうどシャトル列車乗り場から見えた車両を反対側から見ています。

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■車庫から出場するスイッチャー          2011年10月9日

 スイッチャーはまず、キハ32を奥へ押し込んでから切り離し、踏切の方へやってきました。実は多度津工場を訪問した最大の目的は、この協三工業製の平凡なスイッチャーを撮ることではありません。本命なのは…

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■工場内でまだまだ現役で使用されているヒ600形   2011年10月9日

ヒ600形控車 ヒ852です。宇高連絡船で貨車を航送する際、入換のために重い機関車が可動橋や船に乗ると、係留中の船の重心が移動して安定性を損なうため、目的の貨車と機関車の間にこのタイプの車両を数両連結していました。連絡船廃止後は、多度津工場内の入換用として使用されています。大抵の鉄道雑誌では控車は既になくなったことになっていますが、車籍が無いだけで実は現役、という車両は山ほどあるのです。

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ヒ+スイッチャーは、北1番線に向かい、1500形気動車を引き出してきました。

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それを北3番線に押し込むと、

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門の東側まで出てきて、

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今度はフリーゲージトレインの入換か!?

期待は膨らみましたが、ほんの数メートル奥に押し込んだだけで切り離して出てきました。その後は冒頭のDE10形を奥に押し込んで入換は終了。あっけないものでした。

もし最初の1500形の入換に間に合わなかったら、スイッチャーと控車が行ったり来たりするだけのお寒い場面しか撮れなかったことでしょう。早く来て正解でした。

●多度津工場の入換動車

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■多度津工場のスイッチャー06-28-01-001      2011年10月9日

 多度津工場のスイッチャーは、1976年(昭和51年)協三工業製の20t機で、機械番号は06-28-01-001です。車両工場のスイッチャーのほとんどは-001からの連番ですから、番号からは何も読み取れません。ただ、キャブの前面窓についた巨大な庇が特徴的ですから、どこか別の場所からやってきた車両だとしてもすぐに見分けが付きそうです。

なお2011年夏にこのスイッチャーが故障した際は、DE10形が代わりに入換を行っていましたので、予備機はありません。

●控車あれこれ

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■多度津工場の控車 ヒ600形   2011年10月9日

 ヒ852は、被牽引車と連結する側(スイッチャーとは反対側)に双頭連結器を備えています。JR四国では、電車や最新型気動車(1200・1500形)は密着連結器を、国鉄型気動車・客車は密着自動連結器を、貨車は自動連結器を装備していますが、この控車を間に挟めばどんな車両でもスイッチャーで入れ換えることができるわけです。

 ところで、多度津工場の控車は、正真正銘、国鉄時代に控車として改造された(控車の車籍を有していた)車両ですが、2012年現在、全国の車両工場で使用されている控車には、現役時代に営業用貨車のまま廃車になり控車に改造されたものや、車籍は営業用貨車のままながら事実上の控車として使用されているものなど、様々なタイプがあります。

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■広島車両所の控車(左)と、名古屋工場の控車(右)。両方とも2010年撮影。

左は、以前の記事 で紹介した、JR貨物広島車両所の控車です。種車はヒ600形と思われます。右も以前の記事 で紹介した、JR東海名古屋工場の控車です。こちらは車掌車の改造車です。名古屋工場のスイッチャーは双頭連結器を備えており、控車は被牽引車とは反対側に連結されて、デッキ代わりに使用されています。

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■幡生工場のスイッチャーは、控車2両を前後に1両ずつ連結して入換を行う。

こちらも以前の記事 で紹介した、JR西日本下関総合車両センター(幡生工場)の控車です。上は台枠の幅が一回り細い(車輪の幅とほぼ同じ)ですが、2軸貨車の床板を外すと大抵こんな姿ですので、チかワラあたりが種車と思われます。下は舞鶴重工の銘板がついていますが、どのような車両が種なのか、よく分かりません。

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■鷲別機関区輪西派出の控車            2011年8月

こちらも以前紹介済み の、JR貨物鷲別機関区輪西派出の控車です。これは撮影が極めて困難な車両の一つです。理由は……行けば分かります。

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■函館運転所の控車(左)と、札幌運転所の控車(右)。どちらもチ1000形の改造車。 2011年撮影

最後に、長物車から改造された控車を3つ紹介しましょう。左はJR北海道函館運転所のチ1015です。入換えの際、この控車を連結する時としない時がありますが、運用上どのように区別されているのでしょうか。右は札幌運転所のチ1187で、函館運転所とほぼ同じタイプのチ1000形改造車です。北斗星やはまなす用の客車を入れ換える際に頻繁に使用されています。

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3つ目は身近なところから。越中島貨物駅の跡地の一部に設けられたJR東日本東京レールセンターのチキです。この場所を行き交う貨車のほとんどは長物車であるため、編成を組むと紛れてしまい見逃されがちですが、モーターカーTMC500C(黄緑色のカエルの模様の入った車両)が入換を行う場合は、常にこのチキを1両間に挟んで運用されています。最近では可搬式の手摺も取り付けられ、ますます控車らしい姿になっています。控車を使用している理由ですが、構内に急曲線があるからなのか、はたまたTMC500Bの後位側(チキと連結する側)にデッキが無いためなのか、どちらなのでしょうか。

なお、このレールセンターにはモーターカーTMC500W(ベージュの犬の模様の入った車両)もありますが、そちらは常に同型機2両で重連を組んでおり、控車無しで運用されています。

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