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2012年8月16日 (木)

★名古屋市営地下鉄★日進工場のスイッチャー

 名古屋市交通局日進工場は、地下鉄鶴舞線・桜通線で運行されている車両の全般検査を担当しています。全検を施行するためには、編成を解いて車両をばらす必要がありますので、自走できない電車を移動するために入換用機関車(スイッチャー)が必要になります。しかしながら、この工場の全検に伴う入換は月に1~2日しか実施されないため、スイッチャーを撮影するのは至難の業。マニアにとっては、まさに難攻不落のスイッチャーとして知られています。

 名古屋へ出張した6月のとある週末、「日進工場のスイッチャーDD351は、最近のサイクルでは毎月中旬に動くことが多いらしい」との情報を入手しました。もちろん動くとしても平日ですから、首都圏に住む私が名古屋まで行くのは難しいのですが(行けても仕事で撮影どころではない)、8月中旬のお盆の後の平日ならば、勤務先は会社休業日ですが日進工場は平日扱いのため、入換が期待できます。早速訪れてみることにしました。

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本日2012年8月16日に訪れてみると、工場建屋前にDD351の姿がありました。しかし、動き始めたのは14時過ぎで、かなり待たされました。

1976年(昭和51年)日本車輌製造製の35t機で、住宅街を走行するため防音構造となっているのが特徴です。今日は、明日の入換のために暫定速報としてアップしますので、車両に関しては後日追記・更新します。

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1両分ずつ引き出してくるため、本格的な入換運転が始まったのは15時以降でした。39番線から鶴舞線用の電車を引き出してきました。

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台枠下(台車周り)がスカートで覆われているという点では、同じ時期に日車で製作された新日本製鐵専用鉄道(通称:くろがね線)向け70t機 との共通点が見出せます。また、この時期の日車の35t機は、基本的にフロントラジエーターのタイプしか製作されていませんが、この車両の場合は国鉄DD13 110号機以前のように、ボンネット先端側面にも通気口があり、通常の35t機とは異なる様相を呈しています。

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キャブ側面には、名古屋市交通局の銘板と、日車の銘板があります。製造番号は3268です。

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工場に引き込まれている線路は38~40番線の3本で、電化されている(入出場する電車が自走できる)のは38番線のみです。したがってスイッチャーDD351の役割は、38番線に入線した電車を、39ないし40番線へ入れ換え、全検終了後に再び組成して38番線へ戻す作業になります。もちろん、新車や廃車の回送時は異なる動き方をすることもあるようです。

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入換中は、単機で別の線路へ向かうこともあるため、ふだん電車と連結されていて見えない後位側を見るチャンスもあります。

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日進工場では、鶴舞線のみならず桜通線の車両の全検も担当しているため、運がよければ桜通線の入れ換えも見られます。右側運転台が特徴的です。

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このスイッチャーは、所定では明日17日も動くことになっています。今日と動き方・時刻は異なる可能性が高いと思われますが、興味のある方は訪問してみるとよいかもしれません。

●車両搬入時の入換

 名古屋市交通局鶴舞線・桜通線の車両は、車両メーカーからJR→名古屋臨海鉄道→名鉄を経由して、当車両工場へと輸送されます。名鉄大江駅から当工場最寄りの赤池駅までの間は、名鉄の電気機関車が牽引します。

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 2011年10月9日は、山口県の日立製作所笠戸事業所から大江まで鶴舞線の新車N3000形N3101Fの甲種輸送が実施されました。大江から金山までは、デキ重連+N3000形+デキのプッシュプル形式、金山でデキ1両を切り離し、赤池まではデキ重連が牽引しました。

輸送は夜中に実施されるため、普段は関東在住の私がこの撮影だけのために二日連続で休みを取るなど現実的ではありませんが、この日は翌日が体育の日で祝日のため、心置きなく夜中まで張り込むことができたわけです。写真はいずれも日進工場付近で、デキ牽引でやってきたN3000形は赤池駅まで入線(左)したあと、工場を出場したスイッチャーが1本隣の線路を通って駅へ向かい(右)N3000形を牽引して工場へ戻ります。終わってみての感想は……やはりスイッチャーは明るいところで撮るに限りますね(笑)

●日進工場の見学

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 もし貴方が日進工場を見学する機会があったら、案内の方にぜひDLのことについて尋ねてみてください。うまく話が進めば、このように間近で見学させてもらうことも不可能ではありません。(撮影許諾済)

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いちおう、見学ルート上にはこのような説明パネルも用意されていますので、展示物として認知はされているようです。しかし大抵の鉄道マニアにとってこの車両は興味の対象外であるため、興味があって見学していることをきちんと伝えないと、スイッチャーの前を素通りされてしまうかもしれませんね。必要以上に遠慮はしない方が良いです。

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