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2012年11月13日 (火)

ドイツ・ティッセンクルップ製鉄所の鉄道(4)

 第1回にて、トピードカーによる溶銑輸送を紹介しましたが、溶銑以外に高炉から出てくるものとして忘れてはならないのが、スラグです。スラグは、鉄鉱石に含まれるFe(鉄原子)をC(炭素)によって還元した結果生じ、O(酸素)、P(燐)、S(硫黄)、Si(珪素)をはじめ、高炉に投入されたFeやCa(カルシウム)などを含んでいます。

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■機関車に推進されるスラグ鍋車とトピードカー   27-4-2012

 スラグには、高炉から排出される高炉スラグと、転炉での二次精錬の結果生じる転炉スラグがあります。このようにトピードカーと共に運用されているスラグ鍋車は、高炉スラグを輸送する車両です。

日本の製鉄所でも、以前はこのような編成がよく見られたようですが、現在の高炉では溶銑と高炉スラグはそれぞれ離れた場所にある出口から排出され、異なる線路上に待機している車両に流し込まれるため、トピードカーとスラグ鍋車が同じ編成内に混在することはあまり無いようです。製鉄所によって溶銑輸送の編成が異なるのは、高炉の設計の違いに由来するといえるかもしれません。

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■機関車に牽引され転炉から出てきたスラグ鍋車   27-4-2012

こちらは、左の方にある転炉から出てきたスラグ鍋車ですから、転炉スラグを輸送していることになります。

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機関車は3軸(C形)機のNr.854です。自重60tクラスと思われます。このタイプは、4軸機とは異なり、ドイツ鉄道を走行する私有機関車にも同型機は無いはずです。製鉄所ならではの機関車ですね。

(つづく)

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