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2012年11月 7日 (水)

★400000アクセス突破★鹿児島市電 花電車

 先週、墓参と維持管理契約のため帰鹿したついでに、鹿児島市電の花電車を見てきました。

当日、花電車が車庫のある交通局前を発車するのは午後一でしたが、午前中の墓の掃除を思いのほか念入りに行ったため、ギリギリになってしまいました。本当は谷山行きを専用軌道区間で撮りたかったのですが、途中で追い越されては目もあてられませんので、専用軌道区間の始まる郡元で待機することにしました。

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郡元は、1系統(鹿児島駅前-交通局前-谷山)と2系統(鹿児島駅前-鹿児島中央駅前-郡元)が合流する電停であると同時に、2系統の折り返し駅でもあります。しかし、構内に折り返しのためのY線などは存在せず、2系統は1系統の本線上で折り返す必要があります。このため、この駅の前後がしばしば隘路区間となります。列車が道路信号・軌道側の信号待ちで停車する時間が長くなりがちなので、時間に余裕のないときに先回りするには好都合なのです。

郡元には、デルタ線があります。上の写真手前にあるのが1系統の線路で、奥から左右二手に分岐するのが2系統の線路です。2系統が通常使用しているのは、写真奥から右手に分岐する線路です(写真右にホームがあります)。

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歩道橋でスタンバイすると、ほどなく、チンドン屋の様なおはら祭のメロディを奏でながら、花電車がやってきました。この日の花電車は、全線全区間を走行しますので、1回は専用軌道区間でも撮っておきたいところ。墓参りの前から中央駅で借りていたレンタサイクルで先回りします。

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2軸単車にもかかわらず、思いのほか軽快な走りっぷりです。谷山ですぐに折り返してくると、

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郡元へ向かっていきました。花電車を専用軌道区間で撮った写真はなかなか見ませんね。

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先程述べたとおり郡元の近辺は隘路区間ですから、自転車で追いつきます。花電車は、普段定期列車の走行しないデルタの一辺を走行して2系統の線路へ入線、中央駅方向へ向かいます。

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2系統の沿線はビルが多いため、きっちりと光の当たる場所が少ないですが、なんとか隙間を見つけて後追いを一枚。

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中央駅周辺でも信号待ちのため長時間停車しますので、やはり追いつきます。

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若き薩摩の群像とのツーショット……と言いたいところですが、アミュランが出来てしまったので、仕方なくそのツーショットを。醜悪な観覧車と形容されることもありますが、「乗りたい」と子供にせがまれると、ついつい乗ってしまうのが親心ではないでしょうか(笑) ちなみに、ゴンドラをよく見ると透明なのが2台あると思いますが、分かりますか? スリルを味わえるスケルトンタイプです。

中央駅前はとにかく信号待ちで止まりますので、また先回りして甲突川を渡ります。市電と甲突川といえば…

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明治維新の立役者、大久保利通とのツーショットですね。花電車の速度を見誤ってタイミングが少しずれてしまいました。大久保さんには申し訳ないですが次回の楽しみとしましょう。なお地域住民にとっては釈迦に説法ですが、西郷隆盛像は国道10号線沿いにありますので、残念ながら市電とのツーショットは撮れません。

このあと花電車はいよいよ市街地の中心部・天文館へと向かいます。相当数のクルマと歩行者が予想されますので、まともに撮れないと判断し、国道10号線を使ってショートカットして先回りすることにします。

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市役所前付近で市電通りへ戻ると、先行列車に追いついてノロノロ運転の花電車を迎え撃つことが出来ました。

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撮影している私の姿を見て、自家用車が一時的にゆっくり走ってくれたので被らずに済みました。感謝!

鹿児島駅前での折り返しのために10分以上停車しますので、

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定番の並びを撮ります。この後、交通局前への返しは老舗百貨店山形屋の前で撮ろうかとも考えましたが、その場所は夜景のためにとっておくことにして、桜島の見える定番スポットへ先回りすることにします。

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甲突川を渡るこの橋は、バックに桜島が写る定番スポットで、平行して架かる歩行者専用の古い橋から撮るのが定石でした。しかし、1993年8月6日に鹿児島を襲った台風による水害(いわゆるハチロク水害)で橋は損壊し、その後撤去されてしまいました。したがって現在では、同じ道路橋の歩道から広角で撮るしか術がありません。

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また、この橋で最も問題なのは、このようにほぼ常時クルマが被ることです。川の両側に交差点があるため、電車とクルマが常に同時に動き出すからです。交通量の少ない平日日中の午後でも、成功するのは10回撮って1回程度です。今回は失敗しましたが、また帰省するときの楽しみにとっておくことにします。

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花電車は、交通局前でスイッチバックして車庫の入出庫線へ入ります。

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車庫は外から眺めることができます。子供の頃は、この付近を通るバスやタクシーから車庫を眺めているだけでわくわくしたものです。

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ふいに、運転士が花電車から降りてきました。乗降扉がこんなところにあるとは……どうやって乗り降りしているんだろう、というのは前々から疑問ではあったのですが。

この後、夜祭りのために再び出庫するのは17時過ぎですので、鹿児島車両センターへ移動して陸橋から入換を眺めることにしました。レンタサイクルの返却期限が17時のため、返してから市電で天文館へ先回りします。

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夜の帳が下りる頃、ふたたび花電車が天文館を通過します。1700個のライトを煌々と輝かせながら、意外にも高速で通過する花電車。この後鹿児島駅前で折り返して戻って来る頃には、いよいよ祭のための交通規制が始まります。

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山形屋の前で迎え撃つと……想像以上に明るすぎました(笑)

●花電車の展示

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 おはら祭の前夜祭では、花電車が天文館電停付近に留置・展示されます。綺麗に撮るには、交通規制でクルマが消えてから夜祭りが始まるまでの10~15分間が勝負です。

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ファミリーマートの広告もあります。鹿児島県内に展開しているファミリーマートは、ファミマ本体ではなく、鹿児島を本拠地とする酒類卸会社「本坊商店」との合弁会社「株式会社南九州ファミリーマート」が経営しています。鹿児島では、伝統的にエリアフランチャイズによる出店の縛りがあり、同様の理由で、サンクスも南国殖産との共同出資による「南九州サンクス」が経営しています。このため、鹿児島県内のコンビニといえば、ファミリーマートかサンクスがメインなのです。

最近ようやく、売上高日本一のセブンイレブンが追撃を始め、2011年3月25日に鹿児島県内1号店を出店しました。今後2013年までに200店舗に拡大する予定です。今後の趨勢によっては、花電車にセブンイレブンの広告が載る日が来るかもしれません。

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 この花電車「花2」は、1911年(明治44年)9月 日本車輌製造製の2軸電車で、深川製作所製の「花1」と共に、西日本鉄道20形として竣工しました。このうち、1978年1月に22号が、1979年10月には20号が鹿児島市交通局へと譲渡され、それぞれ花1(1978年3月20日竣工)、花2(1979年10月15日竣工)となり、広告電車として使用を開始しました。

花2(元20号)は、1992年に西鉄北九州線へ貸し出された際、運輸省への届出を「花1」としたため、花2→花1へと記号番号の変更が行われており、これに伴いこの電車(元22号)も花1から花2へと変更され、現在に至っています。

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 資料を基に、この電車の諸元を記しておきます。

  • 自  重 : 6t
  • 最大寸法: 10.0×2.488×4.1(メートル)
  • 主電動機出力:14.9kW×2個(端子電圧600V)
  • 牽引力 : 2,676kgf(キログラム重)
  • 制御方式: 直接式 抵抗制御(直並列制御)
  • 制動方式: 直通式PV-3(空制)、界磁線輪相互交換(電制)
  • 台  車 : 西鉄ブリル21E

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祭りは今年も盛況だったようですね。

【参考】

  • 『鹿児島市電が走る街 今昔』水元景文、JTBパブリッシング

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