« ドイツ・ティッセンクルップ製鉄所の鉄道(7) | トップページ | 私鉄の除雪列車 »

2012年12月 2日 (日)

★410000アクセス突破★JR九州485系・717系電車-鹿児島界隈にて-

 毎回、時事ネタもしくは地元ネタで展開しているアクセス突破記事。今回は、JR九州鹿児島工場のスイッチャーの記事を編集している過程で発掘した、485系・717系電車をピックアップします。

私自身、生まれ故郷の鹿児島へ帰省するのは1~2年に1回程度、かつ現地滞在中は家や墓のメンテナンス、来客対応などで忙しいため、あまり撮影に時間を割くことができません。そこで、大抵は自宅からバスで片道20~30分程度の場所で手っ取り早く撮ることが多くなります。

 特に撮影意欲が出てきたのは、2004年3月の九州新幹線暫定開業以降です。この時のダイヤ改正では、それまで西鹿児島-宮崎間を細々と連絡していただけの特急きりしまが、新幹線連絡特急と位置づけられ、大増発されました。保留車まで復活させて、(鹿児島中央-国分間)1時間1往復体制が確立したのも、この改正からです。

いっぽう、鉄道ジャーナル誌に掲載された水戸岡氏の記事により、九州新幹線全線開業時には787系などの新型車両に置き換えられることはアナウンスされていましたので、485系天下も僅か7年で終わることは周知のことでした。したがって、できるだけ撮れるうちに撮っておこう、ということになります。

Kagoshima0120100925

 2010年秋のシルバーウィーク(当時この名称があったかどうかうろ覚えですが)の帰鹿時には、日豊本線国分方面へ少しだけ足を伸ばしました。このときは、2時間もあれば485系のカラーバリエーションは一通り撮れたものです。

国鉄末期から1990年代前半まで、特急有明の運用で西鹿児島まで来ていた485系は、門司港寄りがクモハ485形0番台、西鹿児島寄りがクロ480形0番台で構成された5両編成が基本でした(多客期を除く)。しかし、2004年3月改正以降、きりしまに使用されていた485系RED EXPRESS色の5両編成は、鹿児島中央寄りがクロではなくクロハ、しかも種車がクハ481形200番台の車両ばかりでしたので、自分の中では正調編成とはいえないものでした。

Kagoshima0220090615_2

1995年4月のダイヤ改正から使用されていた編成は、このKIRISHIMA色を纏っていました。このカラーは、2000年にかもめ・みどり・ハウステンボスが783系化されたのに伴い転属してきた車両によって、一旦駆逐されます。その後、先述の2004年3月改正時の増発に対応して復活することになりますが、西鹿児島駅→鹿児島中央駅への改称に伴い駅名表記のローマ字が変更されたほか、窓下の列車名ロゴの書体もイタリックに変更され、1990年代によく見られたオリジナルのきりしま色とはやや異なる雰囲気になっています。私的な感想を述べるなら、クモハ485形が3両編成用の100番台ではなく5両編成用の0番台(クモハ485-5)になっているのが不満の種です。なおこの編成のMM’ユニットが、先述の保留車から復活した車両です。

Kagoshima0320100925

2000年以降によく見られるようになった、きりしま・ひゅうがカラーの編成。ハウステンボスに使用されていた4両編成からサハを抜いたものが基本となりますが、サハを抜いたことにより隣接する車両間で色のバランスが崩れるため、カラースキームが変更されています。気になる方は、ハウステンボス時代の写真とよく比較してみてください。

Kagoshima0420100925

次は、2000年のミレニアム企画で復活した国鉄特急色の編成です。他のJR各社と異なるのは、前頭部両脇にきちんとJNRマークを復元していることと、先頭車側面の後位側窓下にJRマークをつけていないことでしょうか。また、赤帯の色調も国鉄末期の色に比べるとやや薄暗いものになっています。そういえば、JR九州発足以降、RED EXPRESSが登場するまでの間は、国鉄特急色+赤いJRマークの組み合わせが見られましたね。あれはあれで懐かしいです。

Kagoshima0520090612

 2009年6月に帰鹿した際は、家から街へ出るわずかな時間で撮りました。市内で485系を撮れる場所はあまり多くありません。この編成の先頭車クハ481-213は新製時には485系標準のシャッター付タイフォンを装備していましたが、JR九州になってからの改造でスリット式タイフォンに変更されています。むかしは、スリット式ならモハ485/サロ481などからの先頭車化改造車と相場が決まっていたのですが、いつの間にやらオリジナル車の一部もスリット式に改造されてしまいました。

Kagoshima0620090612

クモハ485-9が先頭にたつ5両編成。スリット式タイフォン装備で、トレインマークが横長長方形なので、すぐに先頭車改造車とわかります。国鉄時代から、九州にはクハ481形300番台は数えるほどしか配置されていませんでしたので、トレインマークが横長長方形だったら大抵は300番台ではなく先頭車化改造車のクモハ485形0番台かクロ480形0番台です。

Kagoshima0620120129

ここで初めて717系が登場します。2004年3月改正で、九州北部から817系0番台が大挙して転属してきた結果、475系が淘汰されましたが、最近ではこの717系も風前の灯です。形式写真などは、本編の鹿児島車両センターの記事で紹介することにします。

Kagoshima0720100926

これは2010年9月、羽田への帰りの便を、鹿児島空港ではなく宮崎空港発にして、帰りしな青井岳で途中下車して撮ったものです。3両編成は、やはりこのようにクモハ485形100番台でなければなりません(笑)

Kagoshima0820100926

717系200番台。短編成向きの場所ですね。夏場は葉っぱが茂ってまともに撮れないでしょう。

Kagoshima1020090613

 2009年6月のきりしま・ひゅうが編成。鹿児島-重富間は国道10号線と並走しますので、歩道から撮れる場所が何箇所かありますね。10号線はバスが10~20分おきに走っている幹線道路で、アクセスも容易です。

Kagoshima0920090615

国道から竜ヶ水駅に登ると、ちょうどいい具合にきりしま・ひゅうがカラーがやってきました。そういえばこのカラーリングの485系は、ROUNDHOUSEブランドで模型化されていましたね。2003年のゴールデンウィークにフランス・パリの鉄道模型店を訪れた際、なぜか1セット置いてありました。この派手な塗色がフランス人に受けるとは思えないのですが…。

Kagoshima1120090615

これも同じ時期に撮影したもので、ブログの自己紹介記事に採用した写真です。桜島・錦江湾・鉄道をすべて順光で納められるポイントは多くありません。

Kagoshima1220090615

最後に登場するのが、鹿児島一のゲテモノ車両、717系900番台です。上に登場した717系200番台は、713系相当の新製車体(厳密には窓の寸法や配置がミリ単位で異なるため同一車体ではない)に475系から流用した走行機器や台車を組み合わせた車両でありますが、この900番台は更なるコストダウン・工期短縮のために457系の車体・走行機器をそのまま使用しているのが大きな違いです。このため、900番台を名乗ってはいますが、登場は1995年と200番台より新しく、試作車ではありません。

車体中央に増設された乗降扉は両開きとなり、車端部にあるオリジナルの片開きの扉との組み合わせが異彩を放っています。室内はデッキと客室の仕切りが撤去され、一部の座席がロングシート化されています。また、457系3両編成時代は冷房電源をクハ搭載のMGに依存していたのですが、クモハだけで編成を組むとそれができなくなるため、電源はMGではなくクモハ716の変圧器の三次巻線から調達する方式に改められました。この結果、冷房装置はオリジナルのものではなく、713系や717系200番台同様の交流専用のAU710形に変更されています。(717系0・100番台や413系などで、種車の冷房装置をそのまま流用できているのは、クハからのMG給電を維持できているためです)

特筆すべき車両は、上のクモハ716-901です。この車両は、モハ456-14に運転台を取り付けたものですが、運転台は同じ編成を組んでいたクハ455-601から調達しています。さらにクハ455-601は、1985年にサロ455-36から格下げ・先頭車化改造された車両です。つまり、後年の改造によって取り付けられた運転台だけを流用したわけです。このような改造は、私鉄では時々行われますが、JRではなかなかないですね。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道路線・車両研究へ
にほんブログ村 (鉄道ブログポータルサイト)

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« ドイツ・ティッセンクルップ製鉄所の鉄道(7) | トップページ | 私鉄の除雪列車 »

▼JRの珍車・名車」カテゴリの記事

アクセス突破記念」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/63194/56225117

この記事へのトラックバック一覧です: ★410000アクセス突破★JR九州485系・717系電車-鹿児島界隈にて-:

« ドイツ・ティッセンクルップ製鉄所の鉄道(7) | トップページ | 私鉄の除雪列車 »