【秋田臨海鉄道】秋田港での工臨入換
2012年6月10日日曜日、小坂鉄道の動態保存機公開イベントが企画されていたため、前日土曜日についでに秋田臨海鉄道を訪れることにしました。とはいえ、弊ブログの臨海鉄道のコンテンツは「トリビア」ですから、ふつうに走っている列車を紹介することはあまりありません。牽引している機関車が予備機であるとか、ヘッドマークがついているとか、不定期列車であるとか、被牽引車(貨車)が普段とは異なるなど、特筆すべきことがあるものが中心になります。
この日は、午前中に臨海鉄道沿線と専用線での撮影を終え、セリオンタワー近くの食堂で昼食後、午後は秋田港駅の入換を撮ることにしました。13時前に駅に行ってみると、レールを積んだチキ5200形が留置されているのを発見しました。
しばらくはコキの入換を行っていましたが、13時半を過ぎた頃でしょうか、DD56 2が留置されていたチキ4両編成を引き出してきました。
このチキ5200形はJR東日本に車籍のある臨時工事列車向けの貨車で、JR東日本管内のレール輸送に使用されています。
特殊貨物検査票の記載は以下の通りでした。
- 輸送番号:資施102号
- 積載限界:第5
- 最大長 :40N×25m×48H(25メートル40Nレールをチキ2両に積載)
- 検 査 :24年6月7日 秋田車両センター
積付検査をJR東日本秋田車両センターが実施しているところを見ると、JR東日本向けの工臨のようです。東北地区向けの工臨は、本来仙台臨海鉄道仙台埠頭駅から発送(ロングレールは、岩切の仙台レールセンターより発送)されますが、2011年3月11日の東日本大震災で仙台埠頭駅が被災したため、しばらくの間は代わりに秋田港駅からの発送に切り替えられていました。
なお積付検査は出張対応も珍しくないので、秋田車両センターが検査を担当したからと言って秋田車両センターから発送されたものとは限りませんので注意が必要です。(例:黒崎(西八幡)から発送されるレールは、JR貨物門司機関区が積付検査を実施していますが、門司機関区から発送されるわけではありません)
入換が終わると、ちょうどいい具合に形式写真が撮れました。
この日に本線および秋田港の入換を担当していたのは、DD56 2でした。DD56 1と2どちらが予備ということはありませんが、私の経験ではこのDD56 2の方が若干稼働頻度が低いです。DD56 1の方は、2011年10月に全般検査を受けた際に国鉄色風のカラーに塗り替えられていますので、臨海鉄道風味を楽しむならDD56 2ですね。
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