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2013年3月14日 (木)

【くろがね線を読み解く】第122回■JR九州ED76工臨入換

 Y製鉄所専用鉄道の黒崎駅分岐(西八幡)の入換は、いろいろなパターンを撮影している。現時点でブログで発表しているのは全体の3割ほどだが、今後徐々に出していこうと思う。

 実はいまの鉄道クラブに入会して以降、大先輩にある助言を受けたことがある。鉄道写真というのは、時間が経つと「利息」がつくものだ、と。撮ったものをなんでもかんでもすぐに発表するより、溜めておいて自分なりの「切り口」を見つけてからまとめて発表する方が付加価値がつく、というもの。たしかに一理あるなと思う。今回の記事は2010年の記録だからもう3年が経っている。もっとも「利息」を意識したわけではなく、優先順位を落としていたらいつの間にか3年近くたってしまっただけであはあるが(苦笑)

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 2010年9月某日に訪問した際には、ED76牽引の工臨の空車返却があった。この当時は、西浜松行レール輸送列車の運行日と編成の解析はもうすでに終わっていて、西八幡を毎週何曜日に発車するのかは把握していたし、専用鉄道の入換日がJRの貨物列車の発車日ではないことも把握していた。したがって当然、専用鉄道側の入換のある日に訪れたわけであるが、この日は想定外の出来事に遭遇。11時頃に黒崎方向からチキ6000形4連(空車)を率いたED76がやってきた。私にとって、工臨のダイヤはくろがね線の運行を把握する以上に難しい(笑) せっかくのチャンスなので、撮ることにした。

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 ED76形94号機は、1976年6月に三菱重工業で製作され、鹿児島機関区へ新製配置された0番台のラストナンバー機であり、また同時にJR九州で最後まで稼働状態だったED76形でもある。電機部分は三菱電機で製作され、渡辺台帳によると2077(三菱重工)と1097(三菱電機)という二つの製造番号を持っている(余談だが、くろがね線の85ED-1形も同じ三菱重工/三菱電機製で、やはり製造番号は二つ持っている)。

1986年11月に実施された国鉄最後のダイヤ改正で、JR化に向けた車両の大転配属が行われたが、この際に94号機は大分運転所へ転属。以後、JR九州の電化区間で運行される工臨の牽引機は永らく大分のED76形であったが、この写真を撮影した直後の2010年10月をもって工臨運用から撤退しており、11月以降はDE10形ディーゼル機関車に置き換えられてしまった。

※なお94号機は、2012年10月31日に大分車両センターから小倉総合車両センターへ移送されており、今後の去就が注目されている。

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入換のため、Y製鉄所のスイッチャーと並ぶ。分岐器の切替はY製鉄所関連会社のN運輸(当時)が担当し(左写真)、JRの機関車の入換はJR貨物が担当(右写真)。黒崎はJR貨物の入換スタッフが常駐している駅なので、たとえJR九州の工臨であってもJR貨物の方が入換を担当する。

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Y製鉄所のスイッチャーD442とED76 94の並び。

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JR機が着発線を黒崎方向へ向かっていくと、スイッチャーが到着貨車の入換を開始する。

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編成は門司港寄りから、チキ6259(左)、チキ6261(右)、

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チキ6273(左)、チキ6230(右)。チキ6273にレール固定用の治具が備わる。50メートルレールは、チキ6000形の場合このように4両1ユニットで輸送される。

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機関車のリモコン。側面にあるダイヤルを回すと加減速するのだが、どの製鉄所でも目盛の位置に応じて所定の速度に達すると自動的に定速に切り替わるタイプが主流。速度は機関車側でないと検出できないので、速度制御は車載側の装置が自動判断する。

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チキ5500形のステップは車端部にあるのだが、チキ6000の場合は車体中央寄りの側面にあるので、運転士が不思議な位置に乗っているように見える。

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側線に留置して入換は終了。

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 背後の製鉄所のロゴが定番の撮影ポイントであったが、残念ながら2011年に入ってから黒崎バイパスの橋脚が建ってしまい、ロゴは見えなくなっている

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