【秋田臨海鉄道】製紙メーカーD社のスイッチャーDB252除雪入換
ブログは主に情報を発信する道具として活用するのが一般的ですが、アクセス解析機能を利用すると、意外な来訪者がいることがわかり、興味深いものです。本日昼休みには、三重県四日市にある日本トランスシティ社からこちらの記事へのアクセスが確認できました。当該記事で紹介しているのは、同社が2011年4月まで入換作業を受託していた四日市の三菱化学専用側線(塩浜駅より分岐、作業キロ3.3)で使用されていたスイッチャーです。2012年現在の使用状況が、社内メールで話題になった模様です。
というわけで、今回は当該スイッチャーDB252が譲渡された直後の除雪シーンを紹介します。
2012年1月7日、この時は、弘南鉄道のラッセルを撮影しに行くついでに秋田に寄りました。暴風雪でJRはダイヤが乱れており、東京から始発のこまちで秋田へ向かったのですが到着が2時間以上遅れました。当然在来線の奥羽本線も、土崎から秋田港へ向かう秋田港線も定時運行はなされていませんでしたが、なぜか秋田臨海鉄道は動いていました。向浜へ向かうと、構内の踏切を除雪するためにスイッチャーが使用されていました。
製紙メーカーD社秋田工場の北側には配送センター(製品倉庫)があり、トラックに積まれた製品(ロール紙など)が通用門から出荷されています。通用門の手前までは公道ですから、車道に出たりしないように邪魔にならない範囲でスイッチャーを見ることもできます。遠くからピーピー汽笛が聞こえたのでずいぶん頻繁に入換をするのだなと不思議に思い近づいてみると、
単機で踏切上を往復しながら除雪していました。出入りするトラックが踏切上に雪の轍を作っていきますので、放置しておくと凍結し、コンテナ車の脱線など重大インシデントにつながりかねません。地味な作業ですが重要です。スイッチャーマニアとしては、1日3往復しかない列車の発着入換時にしか動かないスイッチャーが頻繁に動いてくれるのは、大変ありがたいことです。
「ゴリッゴリ」、「バキバキッ」なかなか派手な音を立てながら除雪して(というより氷を砕いて)いきます。
スノープラウは消耗品だということがよく分かりますね。
しばらくすると、ようやく本業のコキ車の入換が始まりました。降雪遅延時の入換なので、時刻は今後も全く参考にならないと思いますので省略します。
天候条件は最悪でしたが、とりあえず三菱化学から移ってきた姿(形式写真とコキ車入換)が撮れたので満足し、とぼとぼと正門の方へ向かって歩いていきました。すると…
また動きだすではないですか。雪も止み、最後の最後で晴れてきました。逆光で雪、どう撮って良いのかよく分からないままとりあえず配送センターへ戻ると…
思いがけず良いのが撮れました(笑)
往路のこまちが田沢湖線内で止まった時はどうなるかと思いましたが、内陸部を走るJRより、臨海部を走る臨海鉄道の方が沿線の降雪量は圧倒的に少ないですから、除雪も早く終わり、ダイヤへの影響も少ないんですね。おかげでスイッチャーも無事撮ることができました。(このスイッチャーの雪のない時期の姿はこちら)
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