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2013年10月 7日 (月)

■大阪市交通局30系■邂逅…そしてラストラン~大日から森之宮まで~

 3年前に緑木検車場のイベントに参加 して以来、大阪市交通局のホームページは頻繁にチェックするようになっていたのですが、2013年8月某日、谷町線に残る30系電車の10月引退が発表されているのを見つけました。

 30系は、私がまだ小学生になるかならないかの1980年前後、親に連れられて初めて大阪に来た時に、新幹線を降りて最初に乗った電車でした。なにしろ当時の私にとっては地下鉄といえば営団・都営しか乗ったことが無く、大きな道路の真ん中を自動車と競争しながら走る御堂筋線の30系にコーフンしたものです。残念ながら谷町線にはあまり思い入れはなく、当初は今回のラストランを見送りにわざわざ大阪まで行く気はありませんでした。しかし幸か不幸か、ラストランの1週間前に大阪出張が入り、梅田から南森町のホテルに行くために1駅だけ谷町線に乗ると、それがなんと平日運用中の30系だったのです。毎週日曜日に運転されているのは知っていましたが、平日にも普通に運用に入っていたのは知りませんでした。まさに運命的出会い。これも何かの縁、ということで急遽ラストランへ参戦することにしました。

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 大阪市交通局谷町線は、八尾南駅以外はすべて地下駅ですので、運用に就いていない日でないと30系を綺麗に撮ることはできません。8月25日から9月29日までの毎日曜日に、決まったダイヤで運行されることはすでに発表されていましたので、狙うなら土曜日ということで9月28日に大日検車場を訪れてみると、綺麗に真ん中に並んでくれていました。

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引退記念ヘッドマーク(ステッカー?)をつけた3049Fが留置され、

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正面から綺麗にとることができました。御堂筋線の10系、堺筋線の60系にも共通することなのですが、大阪市営地下鉄の先頭車は、どういうわけか、中間車に簡易運転台を取り付けたような無骨で無機的な顔つきをしていますね。しかも前面窓の大きさが左右非対称で、子供の頃は正直不気味に思えたものです。もっとも、産業用車両に興味を持つようになって以降は、むしろこういった変な顔の車両の方が愛着が湧くようになりましたが…(苦笑)

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敷地外からのサイドビューは1箇所しかなく、雑草が邪魔でこんな角度からしか見えませんでした。

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それでも、30系、30000系、新20系が一堂に会し、3世代が綺麗に並んだのを見ることができたのは幸運です。

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翌日29日は日曜日、さっそく八尾南のトンネル出口から顔を出した瞬間を撮るべく駅へと向かいました。

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しかし、毎週日曜日に1日あたり数往復走っている列車にもかかわらず、駅ホーム上の人だかりは尋常ではありません。この調子だと、10月6日に中央線で実施されるラストランは大変なことになりそうです。

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早々に切り上げ、午後は中央線沿線で綺麗に撮影できる場所を探すことにしました。

●いよいよラストラン 2013年10月6日日曜日

 5日土曜夜発のプレミアムドリーム17号で6時前に大阪駅に降り立つと、まずは1日乗車券エンジョイエコカード土日祝(¥600-也)を購入して行動の自由を確保、森ノ宮駅へ移動してコインロッカーへ脚立を放り込み、午前中は御堂筋線の俯瞰撮影を楽しみました。日曜日で運用本数が少ないせいか、110周年記念塗装編成はやって来ませんでしたが、今後1年間でいずれ撮ることを決意し、千里中央からモノレールで大日へ移動。

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正午過ぎに大日検車場をのぞいてみると、ラストランイベントに使用される3045F編成が28日と同じ場所に留置され、日頃運用に就いていた3049Fはご覧のように東側の端っこへ追いやられていました。イベントで撮影会を実施すると記載されていたので、私はてっきり、残っている2本を並べてくれるのかとばかり思っていましたが、期待ハズレでした。

入換で動いてくれないかしらとしばらく待っていると、近所に住んでいるらしきオレンジ色のシャツを着たおじさんが声をかけてくれました。東京から来たことを告げるとたいそう驚いていましたが、なんでも、こうやって中を覗くファンの数はイベント開始前の朝がピークで、三々五々、撮影地へと向かって行ったとのこと。そう、ラストランでは谷町線の30系が中央線の地上区間を含む森之宮-大阪港間を往復してくれるのです。

この話を聞いた時点で、時計は既に12:30を回っていました。これはマズい。せっかく見つけた中央線の撮影地が人で溢れかえっていては、目もあてられません。不安を抱えながら現地へ向かうと…

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…なんだヨ、まだ誰も来てないじゃん。。目当ての列車通過のおよそ90分前に着きましたが、人っ子一人いませんでした。ちょっと安心。最終的に5~6名が集まりましたが、もともとキャパ20名前後の場所ですし、人が殺到している駅のホームに比べれば平和そのものです。

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そしていよいよ30系が朝潮橋駅を通過。市営住宅の前をゆっくりカーブしながらこちらに向かってきます。もし万が一失敗したら……東京⇔大阪間往復にかかった2万円がパー、そう考えると、PKを蹴る直前のような尋常ではない緊張感が全身を覆います(笑)

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上下線の信号機の隙間から顔を出した瞬間をパチリ。中間駅に停車しないせいか、営業列車より幾分速度が遅いようで、うまくいきました。

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さあさあ、どんどん近づいてきますよ。真正面から西日が当たって眩しいです。そして……

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これが今回一番撮りたかったシーン。ビル群バックの30系。

あと1~2時間早めに来てくれるダイヤだったら、上の中央線20系の写真のように側面にもきっちり光があたったのですが。

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ヘッドマークがつくと言っていたのは、結局ラストラン専用のものがつくという意味ではなかったのですね。行先表示幕は、律儀に「回送」を出さずに「大阪港」とか「森ノ宮」とか気の利いた表示にはできなかったんでしょうかね。大日の撮影会で2本並べなかった点といい、なんというか詰めが甘いです。ふつう私鉄のイベントならそのくらいはやりますよ。

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大阪港行の後追い。

この後すぐ折り返してくるのですが、朝潮橋の方からは後続のコスモスクエア行きが近づいてきました。反対側を見てみると、もう折り返しの30系がすぐそこまで来ています! かっ、被るのか!? 

目の前でシャーーーーッッとすれ違う2本の列車。そして…

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…ギリギリでしたが30系後追いもなんとか成功しました。コスモスクエア行きがあと5~10秒遅かったら、完全に被って台無しになるところでした。この数分間だけでだいぶ精神的に消耗した気がします(苦笑)

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住宅街を縫うように走る通勤電車、後姿も良いものです。個人的には、夜の帰宅ラッシュ時に改札口を出て家路を急ぐサラリーマンの背中に似た哀愁を感じるのです。

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朝潮橋駅手前でグィッと曲がり、

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30系は走り去っていきました。。

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 最後に、中央線の後続列車に乗って森之宮下車、コインロッカーから脚立を取り出すと、森之宮検車場が見える場所へ向かいました。ここは今まで何度か訪問しており、脚立が無いとまともに撮れないことは分かっていたので、東京から持参しました。覗き込んでみると、ラストランを終えた30系3045Fが取り込まれていました。

 数日後になると思いますが、この車両を別の場所で解体するために、当検車場から搬出して陸送する必要があるのですが、上の場所から搬出場所までの車両の構内移動はおそらく入換専用機関車で行うと思われます。森之宮検車場には、トモエ電機工業製の凸型蓄電池機関車が配置されているからです。車両の全般検査時には、機関車が電車を牽引・推進して入換しているところが外から見えると言われています。いつかそんな場面を撮影してみたいものです。

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