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2014年4月26日 (土)

【くろがね線を読み解く】第172回■Y製鐵所小倉地区の機関車

 2014年4月1日、鉄鋼メーカーNS社K製鉄所は、同社のY製鐵所に吸収統合され、「Y製鐵所小倉地区」となった。小倉地区は、小倉の街中を流れる紫川の河口付近から容易に見ることができるが、かつて製品岸壁に張り巡らされていた線路は既に剥がされており、鉄道車両が走行するのを見ることはできない。

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しかし、反対側の原料岸壁側ならば、わずかではあるが列車の走行を見られる場所がある。

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 小倉地区で使用されている機関車は、高炉のある製鉄所にしては小型のものが多く、35~45tクラスが主流である。これは、高炉の容積が他の製鉄所に比べて小さく、溶銑の輸送単位が小さいことに起因すると思われる。機関車の製造元は、他の旧住友金属系の製鉄所と同じく日立製作所がメインで、最近では新たな仲間として北陸重機工業製も加わっている。上は日立製35t B-BのD-301で、鉄スクラップ輸送用と思しき2軸ボギーの無蓋車を2両連ねている。小倉地区の構内機関車運転はかつて日鉄住金物流小倉が担っていたが、この会社も2014年4月1日現在では日鉄住金物流八幡に吸収合併されている。

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 D-301の形式写真。製鉄所の機関車として一般的な1エンジン機ではなく、前後のボンネットに1基ずつエンジンを搭載した専用線でお馴染みの2エンジン機である。台車は鋳鋼製の日立G台車で、屋根は丸屋根。最近では焼島の北越製紙専用側線に同型機がいた。車体前後には運転士が乗り込むための簡易運転台を点対称に備えている。塗色は側面から見るとクリーム色一色だが、実際にはボンネット上と屋根上がマルーンに塗装されており、鹿島の機関車 と同じで、いわゆる住友金属物流標準塗装である。

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こちらは、半製品の鋼片を後工程の工場へ輸送中のD-306。側柱付の長物車に積まれているのはビレットである。小倉地区の主力製品は線材なので、半製品もスラブやブルームではないところがポイントである。

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D-306は、D-301と同じ日立製35t B-Bの2エンジン機であるが、306の方が若干製造年が新しいらしく、屋根は台形屋根、台車は組立溶接台枠である。キャブの乗降扉が埋められている。

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 こちらは、数年前に導入された北陸重機工業製D-507。空車の長物車を4両連ねて連続鋳造の工場へと戻っていく。

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D-507は、和歌山へ導入された同社製の65t B-B(D73~80) に類似したスタイルだが、自重は45tである。片側のボンネットにエンジンを、反対側にラジエーターを配置した1エンジン機である。小倉地区は規模が小さいため、機関車の両数もそれほど多くはないが、リプレイスのペースが鈍いお蔭で様々な世代の機関車を見ることができる。ファンとしては嬉しい限りである。

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