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2014年4月13日 (日)

【くろがね線を読み解く】第168回 ■150mレール輸送用チキ5400形・5450形長物車(速報版)

 2014年2月7日、日本車輌製造より新しい貨車が登場した。形式は、チキ5400形、チキ5450形の2種類で、JR貨物の車籍を有する新日鐵住金・日鉄住金物流八幡の私有貨車である。これら2形式については、まだ諸元が詳らかでないため、今回は観察したままの主観的な感想を述べることにする。(完全版の記事はこちら

 新日鐵住金八幡製鉄所では永らく東海道新幹線用のレールが生産されており、2013年現在、製鉄所最寄の貨物駅である黒崎から、JR東海のレールセンターのある西浜松まで、50メートル長尺レールの形で週2~3回の頻度で輸送されている。今回登場する貨車により、長さ150メートルのレールを一度で輸送できるようになるため、JR東海側のレールセンターで溶接にかかっていた工数を圧縮することができる。

Chiki5400545001

 150mレールを輸送する編成は、以下の9両編成である。

  • チキ5400
  • チキ5500 × 3
  • チキ5450
  • チキ5500 × 3
  • チキ5400

従来50Mレールを輸送していたチキ5500形3両編成2本の間にチキ5450形を1両挟み、両端にチキ5400形を1両ずつ配した編成である。

Chiki5400545002

 チキ5400形を見てまず目に留まるのは、全長の短さである。ネコパブから出版されている吉岡心平著「プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑」によると、チキ5500形の全長は18,150mm(車体長は17,350mm)だが、チキ5400形の全長は明らかにそれよりも短い。目視で確認した限りでは、現役時代にワキ5000形を見た際の印象に近い。印象が正しいなら、おそらく15~16m前後ではないかと思われる。もともと、50Mレールをチキ5500形3両編成で運ぼうとすると長さに余裕があり、

18,150×3-50,000=4,450mm

だから、両端に2,225mmずつスペースができる。これが150mレールの場合はどうかというと、チキ5400、5450の全長が共に16mと仮定すると、

16,000×3+18,150×6-150,000=6,900mm

となり、両端に各々3,450mmものスペースができる。全長を1m短く15mと見積もった場合でも両端に1,950mm余るから、全長は15~16mであながち間違っていないのではないかと思われる。

Chiki5400545003_ft1g2 Chiki5400545007_ft1g1

 次に台車に目をやると、本形式用に新調されている事が分かる。上はいずれもチキ5400-2の台車だが、右写真の東京寄りがFT1G-1、左写真の鹿児島寄りがFT1G-2、ともに新形式の台車である。性能的には95km/h対応と思われるが、いずれJR貨物の方が雑誌記事でオフィシャルに発表するだろうから、詳細についてはそれを待ちたいと思う。

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 元空気ダメが台枠の下に見えているので、側枠の高さがチキ5500より若干短いかもしれない。形式名の下にシールで隠された表記があるようだが、いずれオープンになるだろうから今回は言及しない。列車指定表示票差しの上に「1」の表記があるが、これは号車番号である。事実上の9両固定編成なので当然各車に1~9までのいずれかの番号が付番されている。

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 荷主企業の名称が2社表示されている貨車は珍しい。

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 2013年現在、黒崎-西浜松間で輸送されている50mレールは、毎回28本積載が常なのだが、150mの場合にもわざわざ車体に表記するほどのことなのだろうか、という疑問は残る。重量バランスの問題で積載本数を限定したいのだろうか。

Chiki5400545011

 さてこちらは中間に挟まれることになったチキ5450形である。9両編成のちょうど中間のため、「5」号車を表示している。中間車らしくレールを編成中央で固定するための積付具を載せており外観が物々しい。台車は、FT1G-1/2とほぼ同じ外観のFT1G-3で、車体表記もチキ5400と同じである。上の写真を撮影した際は、車軸に測定器やケーブルが取り付けられていたが、これらは本来この車両にはない装備であることを申し添えておく。

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レール積付具の拡大。本貨車を含む編成は、あくまでもレールセンターへの直送を念頭において開発された車両であり、ロングレール輸送用貨車のように途中で荷下ろしすることは想定していないため、編成両端にエプロン車は存在しない

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 こちらは編成に組み込まれたチキ5500形「6」号車で、チキ5400、5450と編成を組むために日車へ入場中に、台枠上(床上)に器具を収めるスペースが設置された模様である。参考までに述べておくと、レール積付具を取り付ける場所は元々1両あたり12か所あるので、積付具の取り付け位置が変わったからといって台枠が改造されたことにはならない。また積付具は西八幡で時々着脱されているので、車体と常に同じ組み合わせで使用されているわけではなく、時々入れ替わっている。これは、一般の鉄道マニアには意外と知られていないので、ここに明記しておく。

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