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2014年9月 3日 (水)

★大宮総合車両センターのスイッチャー★OM-1

 2014年3月末、JR東日本大宮総合車両センターにスイッチャーが導入され、話題となりました。これまで同センターの車両入換には、弊ブログで紹介したようにDE101099やDE111031が使用されていました が、4月からスイッチャーに置き換えられ、DE10やDE11は予備機となりました。元々、電車3~5両程度の入れ換え作業を、エンジン出力1350psで本線走行も可能な機関車に任せるのは、明らかにオーバースペックですし燃費も悪そうですので、スイッチャーの導入は妥当な判断です。

 さて、JR東日本のことに詳しい事情通にお聞きしたところ、スイッチャーが駅ホームから見える場所にいるときは動かない時で、仕事中は大抵大栄橋の下にいるとの情報を得ました。2014年8月8日金曜日、朝一番で神奈川臨海鉄道千鳥線のEDTA輸送を撮ると、すぐに大宮へ移動しました。平日ならば入換が期待できるからです。東口に出て、北銀座へ入る直前で左折し、某浴場組合の事務所の脇を素通りして陸橋を渡ると…

Om101

予想通りの場所に、スイッチャーOM-1が留置されていました。数年前に紹介した、JR東海名古屋工場のスイッチャーと同型機のように見えますが、実際にはOM-1の方が全長が長いです。

Om102

スイッチャーの運転台は、横向きが基本です。

Om103

連結器は、先代のDE10やDE11同様、密着連結器と自動連結器から成る双頭連結器を装備しています。同センターは、JR貨物大宮車両所も併設していますので、機関車や貨車も検査のために入場します。したがって、自動連結器が必須なわけです。以前、東京総合車両センターの新型スイッチャーが密着連結器のみ装備していることを紹介しましたが、それとは対照的ですね。端梁にはBPのケーブルも装備していますので、長編成入換時の安全性も担保されています(使うかどうかは別の話ですが)。

Om104

写真を撮っていると、10分もしないうちに運転士が乗り込み、スイッチャーのキャブの上にあるテールライトが点灯しました。どうやら車両を引き出しに行くようです。

Om105

幕張車両センターの209系の先頭車を引き出すと、

Om106

駅方向へ移動し、

Om107

隣の線路で待っていた209系中間車へ連結しました。その後、単独で先頭車のいた線路へ再度移動し止まってしまったため、今度は駅ホームから撮るべく移動しました。


Om109

13時半頃になると、スイッチャーが出てきました。

Om110

進行方向のヘッドライト点灯。一応入換動車ですが元の設計が除雪用モータカーのため、車輪径が小さいですね。屋根のあるところでしばらく止まっているので何を待っているのかと思いきや…

Om111

13:48頃、小山車両センターの205系600番台4両編成が、上野方から自力回送で到着しました。先頭はクハ205-604でしたのでY4編成ですね。到着の30分ほど前にSNSをチェックした際、小山から大宮に向かって東北本線を205系が南下しているとの情報があったため、一旦大宮操まで行った後、スイッチバックしてこの場所へやってきたようです。(よく考えたら、東北本線の上り線からこの線路へ直接入線するのは、配線上無理ですね…)

Om113

すると今度は、スイッチャーが北側の授受線手前へと移動し、205系が自力で授受線へ入線します。

Om114

授受線の普段の姿はこのようになっており、車両が勝手に入れないようになっています。205系が入線する時だけ、「専有」が取り外されました。スイッチャーが205系に連結されると…

Om115

お待ちかね、スイッチャーに205系が牽引されてきました。

Om116

油圧駆動なので走行音は非常に静かです。

Om117

スイッチバックすると、この記事の冒頭で紹介した場所へと押し込まれていきました。

●OM-1の諸元

Om112 Om108

 スイッチャーOM-1は、札幌市内に本社工場を置く日本除雪機製作所によって平成26年に製作された入換動車です。車体から読み取れるプロフィールは以下の通りです。

  • 機械番号  : 06-28-05-0100
  • 機械形式  : HTM270
  • 車台番号  : T016-5000
  • 製造番号  : K2013
  • 製造年月  : 2014年(平成26年)3月
  • 製造所   : 日本除雪機製作所

以前、鉄道ピクトリアル2013年10月号に掲載する記事を執筆する際、同社に取材を申し込み快諾いただきましたが、その機会にいただいたカタログには、一世代前のHTM270形の諸元が記載されています。

Om118 日本除雪機製作所のカタログ (著作権保護のため拡大しません)

カタログによると、全長は8,650mm(自連使用時) 8,850mm(密連使用時)となっていますが、これは名古屋工場のHTM270のものですね。ネット上でOM-1を紹介した個人のブログ記事を見ていると、日本除雪機製作所のホームページに掲載されている除雪用モータカーの諸元を引用している方がいるようですが、除雪用MCは名古屋工場のHTM270と同一寸法であり、OM-1は寸法が異なりますので注意が必要です。

なお車体に記載された牽引力はHTM270と同じなので、エンジンはキャタピラー社製 C9 ACERT(205kW/1,900rpm)と思われます。HTM270の「270」は、出力270psを意味します。最近では仏馬力よりも国際標準のkW表示が増えているので、頭の中で変換しないとややこしいですね。1psは約735.5Wですから、270psをkWに変換すると、

  • 270 × 735.5 ÷ 1000 ≒ 198.6kW

となり、205kWより若干小さく誤差が出ますが、元々270psも概算でしょうから、難しく考えても不毛でしょう。

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