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2014年11月15日 (土)

★JR九州★唐津車両センターのスイッチャー

 幹線の大半が交流20kV60Hzで電化されているJR九州の路線には、僅かではあるものの以下の直流電化区間が存在します。

  1. 山陽本線 下関-門司間
  2. 筑肥線  姪浜-唐津間
  3. 唐津線  唐津-西唐津間

このうち2と3の区間には103系電車が投入され、福岡市営地下鉄との相互直通運転に使用されています。

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■福岡空港行快速列車  2014年10月31日、下山門

 103系とはいっても、関東や関西で使用されていた0番台ではなく、201系の鋼製車体をベースに全面デザインは105系、運転室と客室は地下鉄乗り入れ用の203系の配置・寸法をベースにして設計された1500番台です。もちろん103系を名乗っているとおり制御方式は抵抗制御で、台車の枕バネもコイルばねです。

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■虹ノ松原を縫うように走る筑肥線 2013年9月22日、浜崎-虹ノ松原

福岡市営地下鉄との直通運転を開始した1982年当初は全編成が6両固定編成で登場しましたが、のちに筑前前原以西の閑散区間の需要に応じて3+3に分割して運用できるよう、3・4両目のモハ102形の後位側とモハ103形の前位側にそれぞれ運転台を取り付けてクモハ102、103とした編成が存在します。

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■筑前前原以西では3両編成も運用  2013年9月22日

クモハにはATCが搭載されていないため、3両編成のままで姪浜以東の地下鉄線内へ乗り入れることはできません。また6両編成を組む際も、必ずATC付の車両(クハ103形)が編成両端に配置されるように編成を組む必要があります。

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 唐津線の終点西唐津駅には、唐津運輸センターがあり、車両の清掃や点検・編成組替などが行われています。また唐津車両センターも併設され、列車検査等の編成単位での検査は行えるようになっています。しかし全般検査については小倉工場(2011年3月以降は小倉総合車両センターと改称)で実施されており、検査の際は、唐津車両センターのある西唐津から唐津線・佐世保線・鹿児島本線・日豊本線の西小倉を経由して小倉工場までの配給(車両の回送)が実施されます。(以前の記事を参照

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2014年10月31日にのぞいてみると、モハ102形が妻面を出していました。どうやら連結相手のモハ103-モハ102-クハ103(福岡空港寄り)が検査中のようです。このような車両は自力走行に難があるため、唐津車両センターに配置されたスイッチャーが車両を牽引・推進しています。

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唐津運輸センター側には、電車や気動車の入換を頻繁に見られる場所がありますが、

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スイッチャーの姿は見えません。どこにいるのかと思い唐津車両センター側へ廻り込んでみると…

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駐車場から庫の中が見えて、1番線に半キャブが佇んでいるのを発見しました。その左の2番線には、検査修理のために入場中の103系3両編成も見えます。この設備を見ればわかるように、103系は庫の長さの関係で3両ずつしか入場できないわけです。だからこそ、スイッチャーで分割編成を入れ換える必要があるわけですね。

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小倉工場から配給が到着した後や、営業運転後の検査時には、このスイッチャーが外に出てくる場面も見られることでしょう。

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