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2015年2月

2015年2月24日 (火)

★810000アクセス突破★北総鉄道7260形電車 引退カウントダウン!?

 京成電鉄の公式ホームページで3300形電車の引退が正式に発表されて以降、3300形やそのリース車両である北総鉄道7260形電車の運行・目撃情報に注目が集まっているようです。(スピンオフ企画となるこちらの記事もご覧ください)

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■急行灯を点灯し快特運用に就く7260形  2014年10月12日、糀谷

 北総7260形は都営浅草線や京浜急行方面まで直通運転しているため、2015年1月現在、京成線内の閉じた運用に就いている3300形とは異なり、都心で目にする機会も多く人気があります。京成の赤電を語る際に忘れてはならないのは、「大手私鉄で初めて地下鉄直通用として設計・製造された車両である」という点です。本家の赤電3300形ではなく、北総鉄道へのリース車である7260形が最後までそれを体現しているというのも、興味深いですね。京急線内では、日中は羽田空港国内線ターミナル行の快速特急の運用に就くことが多く、新型の京急N1000形や1500形を爆走しながら追い抜いて行く様は、見ものです。

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■北総線内は軌道両側に緩衝帯があったが、現在は北千葉道路となった。

 北総鉄道は、沿線への騒音対策のため周辺の宅地よりも低い窪地のような場所を走り続けるため、景色の変化に乏しいのですが、撮影する側にとっては線路沿いに障害物がほとんどないため、逆に好都合です。

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■北総線を走行する7260形  2015年2月7日、印旛日本医大-印西牧の原

印旛車両基地の入出庫線をアンダークロスしながら合流。緩やかな勾配と重軌条に、オシャレな架線柱とビーム。まるで新幹線の軌道のような風格さえ漂っています。地方の3セク鉄道の軌道にも共通することですが、旧鉄建公団がお仕事すると、どこもかしこも地上設備が無駄に豪華になりますな(笑)

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■開業して30年以上沿線は開発途上のまま 2015年2月7日、印西牧の原-印旛日本医大

合流地点の反対側は複々線の風格。4年前に新型スカイライナーをこの場所で撮りましたが(→こちら)、スカイアクセス開業の効果なのか、以前は森だった背後に住宅が並んでいますね。

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■京成線内を走行する7260形  2014年8月17日、立石-四ツ木

7260形が京成線を営業列車として走行するのは主には押上線のみですが、押上線は立石付近を除いてほとんど高架化されているので、撮れる場所も限られますね。

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■浅草線内運用に就く7260形  2015年2月23日、泉岳寺

 地下鉄直通用車両ですから、地下鉄線内の様子も記録しておかないと、らしくありません。もちろんフラッシュ撮影は厳禁です!

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■泉岳寺で京成3400形電車と並ぶ北総7260形

 

●新タイプ座席モケットの試行

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■左が座席モケット試行車7268(元3316)、右が7264(元3308)で京成3300オリジナルの姿

 7260形電車のうち、7265-7266-7267-7268の4両は、元京成3313-3314-3315-3316で、京成時代の一時期、クロスシートの試験をするために室内が改造されていたことがありました。その後ロングシート化されましたが、復元の際に今度は新形式・更新車両向けの新しい座席モケットが試用されました。現在でも、座席モケットが3500形更新車などと同じなのは、その名残です。

●馬込車両基地での共演

 2011年11月5日、都営交通100周年記念イベントの一環で馬込車両基地が公開されました。

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いま思えばレアなこの並び。左から順に、千葉ニュータウン鉄道9000形第一編成(既に廃車)、芝山鉄道3600形(既に京成へ返却済)、北総鉄道7260形の揃い踏みです。9000形は「普通 三崎口」、3600形は、編成両端がクハで京急乗り入れができないにもかかわらず「エアポート快特 羽田」、7260形は「通勤特急 新逗子」の表示を掲出。そして更にその右には……

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都営大江戸線用12-000系と、E5000形電気機関車の姿も。パンタグラフが架線に届かない12-000系を除き、すべてヘッドライト(前部標識灯)・急行灯点灯の晴れ姿。もう二度とこのような並びは見られないのでしょうね。

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255000アクセス突破記事からの再掲ですが、京成AE100形、京急2100形は普段この車庫には乗り入れない車種で、並びが見られたのは後にも先にもこの時だけですね。

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7260形の反対側は、レアを通り越してあり得ない「快速 千葉中央」の表示。遊びごころ満載のイベントでした。

●北総鉄道7260形を追うための基本作法

 京成電鉄の事情に詳しくない方もいらっしゃると思われるため、まずは京成FAQから。北総7260形電車がどの時刻にやってくるのかを知るには、京成時刻表や東京時刻表など、列車番号の掲載された時刻表を確認するのが先決です。最近ですと、スマホでえきから時刻表を確認してもいいですね(列車番号が載っているので)。時刻表を見ると、都営浅草線を経由して相互直通運転している列車の列車番号の末尾にアルファベットがついていると思いますが、これが使用車両の所属事業者を表します。

  • K … 京成電鉄
  • N … 北総鉄道(千葉ニュータウン鉄道含む)
  • T … 東京都交通局
  • H … 京浜急行電鉄

したがって、列番の末尾に28N、35Nなど「N」がついている列車(以下、N運用)を狙うのが基本です。N運用に充当される可能性のある車両は、

  • 北総7260形 … 1本
  • 北総7300形 … 2本
  • 北総7500形 … 3本
  • 北総7800形 … 1本
  • 千葉NT9000形 … 1本
  • 千葉NT9100形 … 3本
  • 千葉NT9200形 … 1本

と沢山あります。当然ですが7260形が毎日走っているとは限りませんし、車両の稼働率が上がる平日朝夕に運行していることが多いのは、京成3300形と同じです。

●印西牧の原行に要注意

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 日中のN運用は、羽田空港国内線ターミナル⇔印旛日本医大(または印西牧の原)間を単純に往復していることが多いです。羽田空港・印旛日本医大の2駅は、いずれも到着した車両が単純に折り返してくる構造のため、戻ってくる時刻を予測するのは容易いのですが、問題は印西牧の原行になったとき。前述のとおり、印西牧の原駅には印旛車両基地への回送線が接続しており、印西牧の原終着となった車両は、駅ホームでそのまま折り返すとは限らず、一旦印旛車両基地へと回送されることがあります。そして折り返しの同じ番号のN運用には、車庫から出庫した別の車両が充当されることも珍しくありません。このため、朝○○N運用に就いていても、午後は車庫で昼寝、あるいはその逆というパターンがあり得るのです。こればっかりは、事前の予測は困難です。折り返しの待ち時間で運転士にでも聞くしかないですね。

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2015年2月17日 (火)

★東海道本線吉原駅★鈴川エネルギーセンター向け発電機輸送

 2015年2月某日、クハ489-1の松任→向日町の配給を撮影した夜、とある夢を見ました。2月14日土曜日の日中に、吉原駅構内で大物車シキが発電機を積んで日本製紙富士工場(鈴川)へと向かう内容でした。夢のお告げはこの時以来です。

月刊鉄道雑誌『とれいん』の有料会員サイトの情報から、吉原駅構内で特大貨物輸送が計画されていることは知っていましたが、『とれいん』の情報では2月13日金曜日の夜中から14日土曜日の未明にかけて線路閉鎖して走行するとも読めるような内容だったので、訪問を諦めていました。しかし、夢のお告げによると日中走行となりそうでしたので、14日は普段通りの時刻に起床して吉原へと向かうことにしました。

 こだまで新富士に着いたのが10:30過ぎ。快晴でしたので、無料レンタサイクルを借りて、まずは11:02ジヤトコ前発吉原行の岳南電車を撮ることにしました。

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2月23日は富士山の日、ということで岳南電車は記念ヘッドマークをつけて走っていました。この場所では今まで何度となく撮影していますが、いつも空のどこかに雲がありました。今回は何度目かの正直でようやく綺麗な富士山を撮ることができました。

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 吉原駅近くの店舗の駐車場へ行くと、DE10を連結して発車を待つ大物車の姿が見られました。後ろには車掌車が連結されています。

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今回使用されるのは、紀勢本線多気駅常備の日本通運の私有貨車シキ800形です。多気駅には、ダイヘン(元・大阪変圧器)の専用側線が連絡しており、大物車シキ800を使用して変圧器の発送(不定期)が行われています。以前の記事で紹介している通り、通常、輸送後のダイヘンへの戻りは空車回送となりますが、シキ800が明電舎など余所の事業所からの製品出荷に使用される際は、多気から目的地までの往復ともに空車回送となります。今回はそのパターンです。

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シキ800の梁には3種類あり、吊掛け式B1梁、B2梁と、落とし込み式C梁があります(変則でB2Cというのもありますが今回は割愛)。B2梁はこのように梁の端が曲線を描いているのが特徴です。(B1梁は直線)


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そしてこれが今回最も注目される輸送製品。この蒲鉾型の装置は、2012年9月に操業を停止した日本製紙富士工場(鈴川) (→以前の記事を参照) の跡地に建設中の石炭火力発電所『鈴川エネルギーセンター』向けの発電機です。

発電機の重量は131,200kgで、発電設備を受注したIHIが三菱電機へ発注したものです。IHIは今回の鈴川エネルギーセンターの案件でボイラーを製作することになっていますが、発電機は内製していないので、三菱電機へ外注したものと思われます。今回の発電機の製造拠点は、三菱電機 電力(神戸)システム製作所です。電力システム製作所は長崎にもありますが、発電プラント向けの大型の発電機を製作しているのは神戸だけですので、さもありなんといったところでしょうか。なおタービンについては、発電機が三菱電機製であることや、案件に三菱商事も絡んでいることから、おそらく三菱重工製ではないかと思われます。

鈴川エネルギーセンターは、2013年9月に三菱商事、日本製紙、中部電力の3社が出資して設立した火力発電設備の建設・運営会社で、発電した電力は中部電力の子会社「ダイヤモンドパワー」へ売電することになっています。ダイヤモンドパワーの顧客は主に東京都内ですので、電気は静岡県内ではなく主に都内で消費されることになります。もともとこの事業は、50Hzエリアへの電力供給(規制緩和によって可能になったいわゆる越境売電)の端緒とすべく計画されたものですので、地産地消でないのはけしからんというのは、チョット筋が違いますね。

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今回の輸送製品は、JR吉原駅構内の保線基地付近で積み込まれ、吉原駅上り引上げ線を経由し、日本製紙専用側線へ入線して日本製紙敷地内で降ろされることになっています。短区間の運転ではあるものの、車掌車が連結されていました。

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入場券を購入してホームに入ってみます。DE10形1581号機は既にエンジンをふかしており、いつでも発車できる状態でした。

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事前情報が少なかったせいか、土曜日にもかかわらずホームにいたギャラリーは4人程でした。

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改札フロアから俯瞰。梁に挟まれた、製品を積むためのグレーの枠も、今回の製品に合わせて特注されたのでしょうか。

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跨線橋からも俯瞰。タンクコンテナのような構造ですので今後も使いまわしができるのかもしれません。

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 12時を過ぎると、DE10が汽笛を鳴らして入換が始まりました。東海道本線の上下線を横断したのは、12:25頃でした。直前に上り営業列車と下り回送列車が通過していったので、本線を横断するための間合いがその時間帯しか無いのだと思います。某サイトのニュースコーナーに写真を投稿しましたので、投稿したのとは別の写真を載せておきます。

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発電機を輸送するシキ800B2.

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発電機輸送編成の後追い。この先、専用線に入る直前には脱線器が設けられており、必ず一旦停止することがわかっています。そこで先回りしてみると…

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追いついてしまいました。先客が4名いらしたので、邪魔にならないようしゃがんで柵の隙間からカメラだけ出してライブビューで撮影。

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工場内に取り込まれる発電機。この後DE10が単機で顔を出してきましたが、すぐ奥へ引っ込んだので、機回しして押し込むと推察し、裏手へと廻ります。

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荷卸し場所に到着したシキ800.畑の持ち主にお断りし、畑内に入らないことを条件に特別に撮らせていただきました。この後お昼休みなのか人がいなくなってしまったので、荷卸しは午後から夕方とみて撤収しました。今回実施された吉原駅構内のみで完結する特大貨物輸送、特異な事例ではありますが、日中に運転してくれたおかげで貴重なシーンを見ることができました。

 さて、新富士駅へ戻る途中に日本製紙富士工場の倉庫前を通りかかったところ、ふだんは平日しか動いていない専用側線の倉庫のシャッターが開き、貨車が外を走行している場面に遭遇。経験上、富士駅側へ先回りすれば間に合いますので、すぐに移動開始。

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日車製35tスイッチャーに牽引されて現れた、日本製紙専用側線のコンテナ車。まさか土曜日に撮れるとは思いませんでした。なぜか地元の親子がはしゃいで追いかけてきました。(笑) このスイッチャーは何度も撮っているので、たまにはこういうアクシデントも楽しいものです。

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最初は通りすがりかと思いましたが、スイッチャーの動きに合わせて右へ左へと行ったり来たり…。ずっと諦めずに追いかけて続けていたので、けっこう筋金入りなのかも…。

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今回初めて撮れた、富士山バックの日車35tスイッチャー。倉庫への戻りも先回りして

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富士山バックの推進運転と、

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カーブ。踏切前で一旦停止するのもいつも通りなので、先回りして

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倉庫への入線も撮れました。1日で特大貨物の専用線とコンテナ貨物の専用線2か所同時に撮れたのは、2009年1月の松川駅(北芝電機)、2010年2月の多気駅(ダイヘン)以来ですね。

最後に、偶然ですがこの日はちょうど日車豊川から都営大江戸線用12-600系が甲種輸送されてくる日でしたので、最後に富士山バックで甲種を撮ろうとしたところ…

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下り貨物列車が見事に手前を走行し、アウト。EF66形100番台と富士山のよくわからない絵図になりました。富士山に始まり、富士山に終わった1日でした。

●なぜ鉄道輸送なのか

(準備中)

●多気への返却回送

 とれいんの有料会員サイトでは、多気への戻り便が吉原を出るのは2月16日になっていますが、実際には2月18日ですので、間違えないよう注意してください。工場からの出場も18日です。時刻が何時になるのかは、上の本文を読めば分かる筈。

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2015年2月12日 (木)

★800000アクセス突破★松任のクハ489-1、梅小路へ配給

 800000アクセス突破から数週間が過ぎてしまいました。とはいえ、スイッチャー以外の話題は単独記事にしないのが慣例なので、先日撮影したクハ489-1配給の話題をアクセス突破記念とします。

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 2015年2月某日、仕事を終えて雪の福井へと赴きました。起床後まずは福井鉄道路面区間を俯瞰し、200形検査時以外は原則として平日朝夕のみ運用されている610形を迎え撃つことにします。

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田原町折り返しは神明で。元名古屋市営地下鉄名城線1200形電車の車体をベースに、中央の扉を埋めて3扉→2扉化し、台車・主電動機・冷房装置を豊橋鉄道1900系電車から流用してパンタグラフを載せた、手作り感満載の電車です。平日に福井を訪れることがあまりないため、これまで一度しか撮ったことがありませんでした。その一度とは、200形電車検査中の土日に運転されたセンター試験臨です。(→こちらの記事

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一つ目の目的は果たしたので、早速松任へ向けて移動開始、途中小松で乗り継ぎ待ち時間があったため、駅徒歩5分の土居原ボンネット広場を見物することにしました。ここには、この日松任から向日町に向けて配給されるクハ489-1と同じ編成の反対側に連結されていた、クハ489-501が展示されています。

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信越本線横川-軽井沢間でEF63形電気機関車と連結して協調運転を行うため、KE70ジャンパ連結器を備えています。これは、電車側のモーター(発電ブレーキ含む)をEF63から制御するために必要な装備です。当然ながら169系や189系も備えていますが、協調運転を行えない115系や165系にはありません。協調運転時の運転操作については興味が尽きないので、クハ489-1が京都の博物館で展示された際に詳細な解説がなされることを期待します。

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所属検査表記。

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 松任に着いて13時を過ぎると、松任工場(現・金沢総合車両所松任本所)から配給編成が出てきました。

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手旗信号でゆっくりと出場してきます。

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先頭は、松任工場の入換用としてお馴染みのDE10 1035、次位に今回の配給列車配9512レの牽引機であるEF81 106、その後ろにクハ489-1が続きます。


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■松任駅へ出場したクハ489‐1と、牽引機のEF81 106  2015年2月10日

駅入場前で一旦停止。この後、DE10が切り離され、鉄道博物館建設中の梅小路に向けて長旅が始まります。


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暫く停車していたので後ろからも。

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今回疑問だったのは、クハ489-1が青森側を向いているので、EF81との連結をどうするのだろうかという点でした。クハ489の0番台と500番台は、前位側(ボンネット側)に自動連結器を、後位側に密着連結器を装備しています。牽引する機関車を連結するのが自連側(ボンネット側)であれば何の問題もありませんが、松任から京都方面に向けて機関車で牽引する場合は密連側に連結することになるので、中間連結器が必要で、速度制限を受けることになります。

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ボンネット先端には、後部標識灯が取り付けられていますが、反射板ではなく点灯するタイプです。電球なのかLEDなのかは確認できませんでした。

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そして、EF81とクハ489の連結部。ご覧のように中間連結器をかまして連結しています。電車のBP管はふつう密連についていますが、今回は機関車から伸びたBP管は電車の床下へ伸びています。


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 なかなか動かないので入換の方に聞いてみると、北陸本線敦賀-新疋田間で倒木があり、復旧作業のために発車が大幅に遅れるとのこと。ブレーキエアーがもたないので、一旦引き揚げるとのことで、クハ489-1は編成ごとまた松任工場へ戻って行ってしまいました。

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小松方向へ戻り、日没間際まで待ってみましたが、配9512列車が松任を発車したのは18:04とのことで、結局沿線で撮ることはできませんでした。不通が解消して列車が動き出したため、この日泊まるホテルのある神戸三宮へと移動しました。

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 神戸三宮のホテルに泊まった翌日は、阪急でも撮りながらゆっくり向日町を目指すことにします。まずは神戸線沿線で1時間ほどまったり撮影。代表系列のトップナンバーなどが来ましたが、定番の系列以外に変り種が来ると、モチベーションが持続しますね。これは、先頭と最後尾に2200系から編入改造された6000系6050(元2250)・6150(元2251)を連結している8両編成ですが、中間車は7000系です。異系列の併結ながら阪急電車としての編成美は保たれていますね。

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十三経由で今度は京都線へと移動し、正式に引退が発表された2300系電車を撮影。待って2本目で来ましたのでラッキーでした。このあと1時間ほど撮影してから、大山崎→山崎経由で乗り換えて向日町へ。向日町→梅小路行配給列車の発車1時間前に着けば良いだろうと思っていたら、駅ホーム南端は鉄道マニアでいっぱい。下車して駅外から撮ることも考えていたのですが、外も良いポイントには人がいたので、結局ホームで撮ることに。

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■吹田総合車両所京都支所から梅小路へ配給されるクハ489‐1と、牽引機のDD51 1193  2015年2月11日

やはり外から撮った方が良かったような…(苦笑) でも最後の本線走行シーンが拝めただけでも良かったです。

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向日町→梅小路間の後部標識は、雪国ではないので通常の反射板でした。EF81 106との連結に使用されていた中間連結器も取り外されています。


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 冬場は、16時台になると光は弱いは影は伸びるわでまともに撮れないので早々に切り上げ、祇園へ。京都といえば、こちらのお店。

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ジオラマレストラン&居酒屋バー「デゴイチ」です。4年ぶりに訪問しました。今回の写真はすべて撮影許可済みブログ掲載許諾済みです。

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東京にも銀座に「バーパノラマ」という類似のお店があり、2005年夏の仮営業の頃から何度か行ったことがありますが、祇園のデゴイチは

  • NゲージではなくHOゲージなので迫力がある
  • レイアウトが外注ではなく手作り
  • 料理メニューが豊富
  • 価格がリーズナブル

といったところが相違点でしょうか。

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偶然の一致ですが、489系と同じ北陸ネタということで475系急行立山12両編成が走行していました。

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そして、大文字焼きをバックにトワイライトエクスプレスのS字カーブ通過。旅情溢れますね。軽く飲んだ後、特製カレーを堪能し、帰路につきました。

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2015年2月 5日 (木)

★北府中のスイッチャー★名鉄向け新形電気機関車甲種輸送

 2015年1月29日木曜日、重電メーカーT社府中事業所より名古屋鉄道向けに納品する新型電気機関車の甲種輸送が予定されていたため、天気も良いので訪問することにしました。仕事の都合で12月に休日出勤が続いたので、振替休日消化のために専用線や貨物列車が動くことの多い平日に行動できるは、怪我の功名です。

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 朝7:40頃に北府中駅で下車すると、車両入換用のスイッチャー2両(協三工業製10t機と同20t機)が屋外に佇んでいました。10t機の背後には、JR貨物から譲渡されたEF65形535号機の姿も見えます。その奥には、鉄道総研からやってきた103系電車とクモニ83??も見えます。

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協三工業製10t機は、キャブが半分欠けたそのスタイルから「半キャブ」などと呼称されており、およそ5年前に弊ブログでも紹介しています。(→こちらの記事) 数年前、EH500を模して?ボンネットがグレーに塗り分けられて以降は初撮影となります。

以前の弊ブログの記事では駅ホーム・改札フロアからの写真を紹介していますが、線路脇の雑草や樹木が生え放題で現在ではまともに撮れなくなっている事は分かっていたので、駅構外から撮る前提であらかじめ脚立を持参しました。

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8:45頃になると、門扉が開扉して20tスイッチャーが出場してきました。

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20t機は、建屋と構外の間を2往復した後、

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今度はJRへELを引き渡す場所(授受線)まで何往復か試運転を実施しました。検査したばかりなのか、新車に負けず劣らず車体はピカピカでした。

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10t半キャブ+EF65 535と、試運転スイッチャーの構図。右奥に留置されているのは103系で、

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平日に時々こうして見える場所まで出てきていることがあります。クモニの右に半キャブが連結されていることからも分かるとおり、電車は自走できないため、入換はスイッチャーによって行われます。つまり、このT社専用線では甲種輸送のない日でもスイッチャーが見られる場合があるということになります。

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 10時になると、20t機に牽引されていよいよEL2両が姿を現しました。出場時刻は明確に決まっているわけではなく、2009~2010年頃は9:40までに出場しなければ延期というのが定説でしたが、現在では出場時刻は遅れ気味で、10~10時半頃になることもあるそうです。

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JR線上、北府中→新座→新鶴見間の牽引役であるDE10が、ヨ8000を引き連れてやってきました。今回のヨ8000形8630は、名鉄の従業員が便乗するために連結されます。

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出場したELは、スイッチバックしてスイッチャーの推進により授受線まで移動します。手前に架線柱などの障害物もなく良いアングルを選べました。日の出前に早起きできて良かった。。

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スイッチャーとELの連結部。構内入換のため、ELとスイッチャーのBP管は連結されず、ブレーキはスイッチャーの2軸のみでかけます。

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スイッチャーがELを授受線へ押し込んでいきます。手前を走る武蔵野線の上下線の列車が各々10分おきに通過するため、被られないか冷や冷やしました。

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授受線へ向かうスイッチャー+ELと、その手前の引き上げ線に入線したヨ+DE10.

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スイッチャー+ELが授受線に停止すると、ヨ+DE10が奥に転線し、スイッチバックしてELに連結。

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連結が終わると、スイッチャーが切り離され工場へと戻っていきます。

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ELを連結した編成は、再び北上してスイッチバックし、引き上げ線で停止。ELは、新鶴見から先の区間を牽引するJRの電気機関車のパンタグラフから飛散してくる油で車体が汚れるのを防ぐために、片側だけ前頭部が白いシートで覆われていました。発車する11:16までまだ時間があるため、武蔵野線に乗って西国分寺へと移動します。

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 北府中を発車して西国分寺の中線に入線する甲種輸送列車。久々の大手私鉄向けのELというこもあってか、駅のホームには5~6mおきにカメラを構えた鉄道マニアが並んでいました。この後新座で折り返して新鶴見へ向かうため、多摩川へ移動します。

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定刻よりおよそ30分遅れで新鶴見行きがやってきました。直前に通過した電車や貨車の全長から、架線柱1スパンがおよそ55mと見積もり、編成ごと1スパンに収まると先読みしてこのアングル。読み通りでしたね。

大江駅で名鉄の電気機関車に受け渡された様子は、先月伊豆箱根鉄道でお会いしたでぃっくさんのブログで紹介されています。(→こちらです) 納入後の試運転の様子は、相互リンク先の西宮後さんによるご報告をご覧ください。(→こちらです

●おまけ

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 名鉄EL甲種輸送撮影終了時点ですでに14:40を過ぎていました。南多摩から移動して日没までにスイッチャーが撮れる場所というと、ここくらいしか思いつきませんでした。ほかでもない、京王電鉄若葉台工場です。この拠点の風変わりなのは、車両入換に機関車タイプのスイッチャーではなくウニモグを使用している点ですね。

ホームから眺めていると、奥から検査中の車両をアントが牽引して出てきたので、ウニモグとの並びを撮影。ウニモグはダイムラークライスラー社製で、ボンネット先端にはメルセデスベンツのエンブレムが取り付けられています。いっぽう京王電鉄色のアントは、以前は黄色一色で「アント工業」の表記がありましたが、実際に製作したのはアント工業ではなく神鋼電機(現 シンフォニアテクノロジー)で、動力も内燃機関ではなくバッテリー+モーター駆動です。ごく稀に、「アント工業製以外の車両入換用機械をアントと呼称すべきではない」などと言っている方がいるようですが、このバッテリーアントをどう呼称するのか、是非聞いてみたいものですね。

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