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2015年2月17日 (火)

★東海道本線吉原駅★鈴川エネルギーセンター向け発電機輸送

 2015年2月某日、クハ489-1の松任→向日町の配給を撮影した夜、とある夢を見ました。2月14日土曜日の日中に、吉原駅構内で大物車シキが発電機を積んで日本製紙富士工場(鈴川)へと向かう内容でした。夢のお告げはこの時以来です。

月刊鉄道雑誌『とれいん』の有料会員サイトの情報から、吉原駅構内で特大貨物輸送が計画されていることは知っていましたが、『とれいん』の情報では2月13日金曜日の夜中から14日土曜日の未明にかけて線路閉鎖して走行するとも読めるような内容だったので、訪問を諦めていました。しかし、夢のお告げによると日中走行となりそうでしたので、14日は普段通りの時刻に起床して吉原へと向かうことにしました。

 こだまで新富士に着いたのが10:30過ぎ。快晴でしたので、無料レンタサイクルを借りて、まずは11:02ジヤトコ前発吉原行の岳南電車を撮ることにしました。

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2月23日は富士山の日、ということで岳南電車は記念ヘッドマークをつけて走っていました。この場所では今まで何度となく撮影していますが、いつも空のどこかに雲がありました。今回は何度目かの正直でようやく綺麗な富士山を撮ることができました。

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 吉原駅近くの店舗の駐車場へ行くと、DE10を連結して発車を待つ大物車の姿が見られました。後ろには車掌車が連結されています。

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今回使用されるのは、紀勢本線多気駅常備の日本通運の私有貨車シキ800形です。多気駅には、ダイヘン(元・大阪変圧器)の専用側線が連絡しており、大物車シキ800を使用して変圧器の発送(不定期)が行われています。以前の記事で紹介している通り、通常、輸送後のダイヘンへの戻りは空車回送となりますが、シキ800が明電舎など余所の事業所からの製品出荷に使用される際は、多気から目的地までの往復ともに空車回送となります。今回はそのパターンです。

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シキ800の梁には3種類あり、吊掛け式B1梁、B2梁と、落とし込み式C梁があります(変則でB2Cというのもありますが今回は割愛)。B2梁はこのように梁の端が曲線を描いているのが特徴です。(B1梁は直線)


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そしてこれが今回最も注目される輸送製品。この蒲鉾型の装置は、2012年9月に操業を停止した日本製紙富士工場(鈴川) (→以前の記事を参照) の跡地に建設中の石炭火力発電所『鈴川エネルギーセンター』向けの発電機です。

発電機の重量は131,200kgで、発電設備を受注したIHIが三菱電機へ発注したものです。IHIは今回の鈴川エネルギーセンターの案件でボイラーを製作することになっていますが、発電機は内製していないので、三菱電機へ外注したものと思われます。今回の発電機の製造拠点は、三菱電機 電力(神戸)システム製作所です。電力システム製作所は長崎にもありますが、発電プラント向けの大型の発電機を製作しているのは神戸だけですので、さもありなんといったところでしょうか。なおタービンについては、発電機が三菱電機製であることや、案件に三菱商事も絡んでいることから、おそらく三菱重工製ではないかと思われます。

鈴川エネルギーセンターは、2013年9月に三菱商事、日本製紙、中部電力の3社が出資して設立した火力発電設備の建設・運営会社で、発電した電力は中部電力の子会社「ダイヤモンドパワー」へ売電することになっています。ダイヤモンドパワーの顧客は主に東京都内ですので、電気は静岡県内ではなく主に都内で消費されることになります。もともとこの事業は、50Hzエリアへの電力供給(規制緩和によって可能になったいわゆる越境売電)の端緒とすべく計画されたものですので、地産地消でないのはけしからんというのは、チョット筋が違いますね。

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今回の輸送製品は、JR吉原駅構内の保線基地付近で積み込まれ、吉原駅上り引上げ線を経由し、日本製紙専用側線へ入線して日本製紙敷地内で降ろされることになっています。短区間の運転ではあるものの、車掌車が連結されていました。

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入場券を購入してホームに入ってみます。DE10形1581号機は既にエンジンをふかしており、いつでも発車できる状態でした。

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事前情報が少なかったせいか、土曜日にもかかわらずホームにいたギャラリーは4人程でした。

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改札フロアから俯瞰。梁に挟まれた、製品を積むためのグレーの枠も、今回の製品に合わせて特注されたのでしょうか。

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跨線橋からも俯瞰。タンクコンテナのような構造ですので今後も使いまわしができるのかもしれません。

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 12時を過ぎると、DE10が汽笛を鳴らして入換が始まりました。東海道本線の上下線を横断したのは、12:25頃でした。直前に上り営業列車と下り回送列車が通過していったので、本線を横断するための間合いがその時間帯しか無いのだと思います。某サイトのニュースコーナーに写真を投稿しましたので、投稿したのとは別の写真を載せておきます。

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発電機を輸送するシキ800B2.

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発電機輸送編成の後追い。この先、専用線に入る直前には脱線器が設けられており、必ず一旦停止することがわかっています。そこで先回りしてみると…

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追いついてしまいました。先客が4名いらしたので、邪魔にならないようしゃがんで柵の隙間からカメラだけ出してライブビューで撮影。

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工場内に取り込まれる発電機。この後DE10が単機で顔を出してきましたが、すぐ奥へ引っ込んだので、機回しして押し込むと推察し、裏手へと廻ります。

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荷卸し場所に到着したシキ800.畑の持ち主にお断りし、畑内に入らないことを条件に特別に撮らせていただきました。この後お昼休みなのか人がいなくなってしまったので、荷卸しは午後から夕方とみて撤収しました。今回実施された吉原駅構内のみで完結する特大貨物輸送、特異な事例ではありますが、日中に運転してくれたおかげで貴重なシーンを見ることができました。

 さて、新富士駅へ戻る途中に日本製紙富士工場の倉庫前を通りかかったところ、ふだんは平日しか動いていない専用側線の倉庫のシャッターが開き、貨車が外を走行している場面に遭遇。経験上、富士駅側へ先回りすれば間に合いますので、すぐに移動開始。

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日車製35tスイッチャーに牽引されて現れた、日本製紙専用側線のコンテナ車。まさか土曜日に撮れるとは思いませんでした。なぜか地元の親子がはしゃいで追いかけてきました。(笑) このスイッチャーは何度も撮っているので、たまにはこういうアクシデントも楽しいものです。

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最初は通りすがりかと思いましたが、スイッチャーの動きに合わせて右へ左へと行ったり来たり…。ずっと諦めずに追いかけて続けていたので、けっこう筋金入りなのかも…。

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今回初めて撮れた、富士山バックの日車35tスイッチャー。倉庫への戻りも先回りして

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富士山バックの推進運転と、

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カーブ。踏切前で一旦停止するのもいつも通りなので、先回りして

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倉庫への入線も撮れました。1日で特大貨物の専用線とコンテナ貨物の専用線2か所同時に撮れたのは、2009年1月の松川駅(北芝電機)、2010年2月の多気駅(ダイヘン)以来ですね。

最後に、偶然ですがこの日はちょうど日車豊川から都営大江戸線用12-600系が甲種輸送されてくる日でしたので、最後に富士山バックで甲種を撮ろうとしたところ…

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下り貨物列車が見事に手前を走行し、アウト。EF66形100番台と富士山のよくわからない絵図になりました。富士山に始まり、富士山に終わった1日でした。

●なぜ鉄道輸送なのか

(準備中)

●多気への返却回送

 とれいんの有料会員サイトでは、多気への戻り便が吉原を出るのは2月16日になっていますが、実際には2月18日ですので、間違えないよう注意してください。工場からの出場も18日です。時刻が何時になるのかは、上の本文を読めば分かる筈。

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