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2015年2月 5日 (木)

★北府中のスイッチャー★名鉄向け新形電気機関車甲種輸送

 2015年1月29日木曜日、重電メーカーT社府中事業所より名古屋鉄道向けに納品する新型電気機関車の甲種輸送が予定されていたため、天気も良いので訪問することにしました。仕事の都合で12月に休日出勤が続いたので、振替休日消化のために専用線や貨物列車が動くことの多い平日に行動できるは、怪我の功名です。

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 朝7:40頃に北府中駅で下車すると、車両入換用のスイッチャー2両(協三工業製10t機と同20t機)が屋外に佇んでいました。10t機の背後には、JR貨物から譲渡されたEF65形535号機の姿も見えます。その奥には、鉄道総研からやってきた103系電車とクモニ83??も見えます。

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協三工業製10t機は、キャブが半分欠けたそのスタイルから「半キャブ」などと呼称されており、およそ5年前に弊ブログでも紹介しています。(→こちらの記事) 数年前、EH500を模して?ボンネットがグレーに塗り分けられて以降は初撮影となります。

以前の弊ブログの記事では駅ホーム・改札フロアからの写真を紹介していますが、線路脇の雑草や樹木が生え放題で現在ではまともに撮れなくなっている事は分かっていたので、駅構外から撮る前提であらかじめ脚立を持参しました。

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8:45頃になると、門扉が開扉して20tスイッチャーが出場してきました。

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20t機は、建屋と構外の間を2往復した後、

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今度はJRへELを引き渡す場所(授受線)まで何往復か試運転を実施しました。検査したばかりなのか、新車に負けず劣らず車体はピカピカでした。

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10t半キャブ+EF65 535と、試運転スイッチャーの構図。右奥に留置されているのは103系で、

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平日に時々こうして見える場所まで出てきていることがあります。クモニの右に半キャブが連結されていることからも分かるとおり、電車は自走できないため、入換はスイッチャーによって行われます。つまり、このT社専用線では甲種輸送のない日でもスイッチャーが見られる場合があるということになります。

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 10時になると、20t機に牽引されていよいよEL2両が姿を現しました。出場時刻は明確に決まっているわけではなく、2009~2010年頃は9:40までに出場しなければ延期というのが定説でしたが、現在では出場時刻は遅れ気味で、10~10時半頃になることもあるそうです。

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JR線上、北府中→新座→新鶴見間の牽引役であるDE10が、ヨ8000を引き連れてやってきました。今回のヨ8000形8630は、名鉄の従業員が便乗するために連結されます。

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出場したELは、スイッチバックしてスイッチャーの推進により授受線まで移動します。手前に架線柱などの障害物もなく良いアングルを選べました。日の出前に早起きできて良かった。。

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スイッチャーとELの連結部。構内入換のため、ELとスイッチャーのBP管は連結されず、ブレーキはスイッチャーの2軸のみでかけます。

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スイッチャーがELを授受線へ押し込んでいきます。手前を走る武蔵野線の上下線の列車が各々10分おきに通過するため、被られないか冷や冷やしました。

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授受線へ向かうスイッチャー+ELと、その手前の引き上げ線に入線したヨ+DE10.

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スイッチャー+ELが授受線に停止すると、ヨ+DE10が奥に転線し、スイッチバックしてELに連結。

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連結が終わると、スイッチャーが切り離され工場へと戻っていきます。

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ELを連結した編成は、再び北上してスイッチバックし、引き上げ線で停止。ELは、新鶴見から先の区間を牽引するJRの電気機関車のパンタグラフから飛散してくる油で車体が汚れるのを防ぐために、片側だけ前頭部が白いシートで覆われていました。発車する11:16までまだ時間があるため、武蔵野線に乗って西国分寺へと移動します。

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 北府中を発車して西国分寺の中線に入線する甲種輸送列車。久々の大手私鉄向けのELというこもあってか、駅のホームには5~6mおきにカメラを構えた鉄道マニアが並んでいました。この後新座で折り返して新鶴見へ向かうため、多摩川へ移動します。

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定刻よりおよそ30分遅れで新鶴見行きがやってきました。直前に通過した電車や貨車の全長から、架線柱1スパンがおよそ55mと見積もり、編成ごと1スパンに収まると先読みしてこのアングル。読み通りでしたね。

大江駅で名鉄の電気機関車に受け渡された様子は、先月伊豆箱根鉄道でお会いしたでぃっくさんのブログで紹介されています。(→こちらです) 納入後の試運転の様子は、相互リンク先の西宮後さんによるご報告をご覧ください。(→こちらです

●おまけ

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 名鉄EL甲種輸送撮影終了時点ですでに14:40を過ぎていました。南多摩から移動して日没までにスイッチャーが撮れる場所というと、ここくらいしか思いつきませんでした。ほかでもない、京王電鉄若葉台工場です。この拠点の風変わりなのは、車両入換に機関車タイプのスイッチャーではなくウニモグを使用している点ですね。

ホームから眺めていると、奥から検査中の車両をアントが牽引して出てきたので、ウニモグとの並びを撮影。ウニモグはダイムラークライスラー社製で、ボンネット先端にはメルセデスベンツのエンブレムが取り付けられています。いっぽう京王電鉄色のアントは、以前は黄色一色で「アント工業」の表記がありましたが、実際に製作したのはアント工業ではなく神鋼電機(現 シンフォニアテクノロジー)で、動力も内燃機関ではなくバッテリー+モーター駆動です。ごく稀に、「アント工業製以外の車両入換用機械をアントと呼称すべきではない」などと言っている方がいるようですが、このバッテリーアントをどう呼称するのか、是非聞いてみたいものですね。

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