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2015年3月 2日 (月)

【くろがね線を読み解く】第198回 ■60DD-7形D631

 「くろがね線を読み解く」の連載も、もうあと僅かで200回を迎える。今回はそれに向けてのプレ企画として、戸畑溶銑機をとりあげる。

D63101
■戸畑地区の溶銑専用機D631 株主向け工場見学会では、高炉前のみ撮影OKになることも

 戸畑第四高炉の溶銑・溶滓輸送(脚注参照)に従事している機関車には、専ら高炉付近で使用されている専用機と、高炉付近のみならず鋼片輸送にも従事し戸畑第一操車場に姿を現す兼用機があるようである。兼用機は第一操車場で待っていれば遭遇することができるが、専用機はめったにお目にかかることができない、貴重な機関車である。もちろん専用とは言っても、他の機関車が故障や検査などで使用できないときには、代用として鋼片輸送や時には製品輸送に使用されることもあり、稀ではあるものの、第一操車場や西八幡に姿を現すこともあるようだ。

●60DD-7形

 60DD-7形は、渡辺台帳によると1981年2月日本車輌製造製、自重60t、エンジン出力500ps、車軸配置は見ての通りB-Bである。基本スタイルは60DD-4形に類似しているが、中央のキャブのように見える部分は機器室で、乗り込んだ際に前方を見ながら運転するための窓は無く、明かり窓のみとなっている。また本機に採用された台車についても、60DD-5形までの伝統であった日車バーバー台車を捨てて、60DD-6形に類似した組立溶接台枠の簡素な造りのものに変更されており(型式不明)、無駄な装備を省き徹底的なコストダウンが図られている様子が見て取れる。60DD-7形は、D631(製造番号3327)とD632(同3328)の2両が1ロット製造されたのみで、その後の増備はなかったようである。2014年現在でも戸畑で活躍しているのは、D631の方で、D632は北海道のM製鉄所へと転じたようだ。

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■M製鉄所のD610(元 Y製鉄所D632) 輪西の丘より撮影

以前弊ブログの記事にて、60DD-4形ではないかとの推測を披露したM製鉄所の機関車D610であるが、よくよく観察してみると、台車の形態が全く異なる(D610は組立溶接台枠だが60DD-4形は鋳鋼製の日車バーバー台車である)し、ラジエーターカバーの形状も異なり、別物である。戸畑で初めてD631を間近で観察した際、その姿がM製鉄所D610と瓜二つであることに驚くとともに、推測が間違っていたことにすぐに気付いた。60DD-7形は2両しか製造されておらず、戸畑のがD631であるから、自動的に室蘭のはD632ということになる。

【脚注】

  • 溶銑 … 高炉から流れ出る銑鉄で、主成分は炭化鉄。製鋼工場へと運ばれて成分調整ののち、鋼の半製品(スラブやブルームなど)になる。
  • 溶滓 … 高炉スラグともいう。主成分は二酸化ケイ素と酸化カルシウムで、冷却してセメントの原料などになる。

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