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2015年7月27日 (月)

★大宮総合車両センターのスイッチャーOM-2★新潟115系全検入場入換

 2014年10月下旬頃、JR東日本大宮総合車両センター の入換用機関車に新たな仲間が加わったことが話題になりました。記号番号は、先代のOM-1に続くOM-2で、同じ日本除雪機製作所製とのこと。興味がありつつも、平日に休みを取ることが難しく、仮に休みを取れて訪問できたとしてもOM-2が動くかどうかわからないため、二の足を踏んでいましたが、OM-1撮影時同様に工場入場車の回送情報を事前に入手することができ、ようやく訪問となりました。

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■未明に200mロングレールを荷卸しし越中島へ戻る工臨返却  2015年7月17日、馬橋

 2015年7月17日金曜日、この日は越中島の東京レールセンターに向けて工臨の返却があり、新小岩までの牽引機がEF65 1118レインボー牽引機とのことだったので、大宮への行きがけの駄賃に。ロングレール用チキ5500×13連はC編成でした。

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■大宮総合車両センターの車両入換用スイッチャーOM-1  2015年7月17日、大宮総車セ

 正午前に大宮駅11番線ホーム北端へ赴くと、グリーンカーテンの前に佇むスイッチャーOM-1の姿を確認することができました。OM-1は以前弊ブログで紹介していますが、グリーンカーテン前は未使用の入換機関車を留置する場所のため、OM-1が動くことはありません。その日に動くスイッチャーは通常大栄橋の下に留置されています。

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■OM-1と共に活躍するスイッチャー OM-2   2015年7月17日、大宮総車セ

この日橋の下にいたのはこちらの白帯のスイッチャー、OM-2です。今回はOM-2が活躍することになります。手前の線路中央に立っている「専有」は、その場所より先の線路を工場(大宮総合車両センター)側が専有していることを意味し、本線から車両が冒進して入線しないよう注意を促すための標識です。

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新潟車両センターから上越国境を越えてきた115系が、大宮駅へ到着します。大宮駅では、高崎線上り本線から、大宮総車セへの入場線である13番線へ直接入線できないため、115系は12:50頃に一旦大宮駅を通り過ぎて大宮操へ至り、スイッチバックして13:07頃13番線(プラットホームの無い線路)へと到着しました。

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■新潟車両センターから到着した115系L99編成+N35編成  2015年7月17日、大宮

今回検査のために入場するのは、この編成の中間に封じ込まれたN35編成のみです。N35の新潟寄りにはL99編成のクハを除く全車が、いっぽうの上野寄りには残るクハ1両が配され、N35編成をサンドイッチする形で連結されていました。なぜこのような連結形態を成す必要があるのか…。

 新潟車両センター所属車両の全般検査・重要部検査は、2015年3月ダイヤ改正までは長野総合車両センターで実施されていました。新潟(越後石山)⇔長野(北長野)間の車両移送は自力回送でしたが、北陸新幹線延伸に伴う最短回送ルートの廃止(信越本線長野-直江津間の第3セクター化)を契機に、検査工場が長野総車セから大宮総合車両センターへと変更されることになりました。

ここで問題なのは、新潟車両センター所属の車両は、首都圏で使用されている保安装置(ATS-P型およびデジタル無線)未装備のものが少なくないということです。このため、新潟(越後石山)から大宮まで自力回送ができず、当初は移送車両を長岡車両センター所属の電気機関車(EF64形1000番台やEF81形)で牽引し、配給列車として大宮まで運転していました。

しかし、ここで更なる問題が起きます。新潟や長野の115系リニューアル改造車は、改造工事の際にブレーキ制御装置が交換されてしまった(A制御弁→M非常弁)ために、自動空気ブレーキ管(BP)が非常ブレーキ専用となり、常用ブレーキとして使用できなくなっているのです。したがって、機関車牽引では115系未改造車の配給はできても、リニューアル改造車の配給ができません。そこで白羽の矢が立ったのが、ATS-P・デジタル無線を装備したL99編成なのです。同じ電磁直通ブレーキ搭載車同士の併結であれば、常用ブレーキの制御は直通管(SAP)で行い、BPの減圧は非常ブレーキ使用時しか行わないため、問題ないわけですね。単なる115系の自力回送と思いきや、意外と奥が深かったです(笑)

●2016年12月8日追記
ちなみに、寒冷地を走行する機会がなくブレーキ不融解を起こす可能性のない幕張車両センターの113系や高崎車両センターの115系などは、リニューアル改造時にブレーキ制御装置は改造されることなくA動作弁のままですので、機関車で問題なく牽引することができます。ネットやTwitterの発言を見てると一部に勘違いしている方がいるようなので、念のため。

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 さて、スイッチャーの方ですが、115系L99編成+N35編成が到着して暫くすると、おもむろにOM-2が手前に出てきてOM-1(写真左)と並びました。OM-1とOM-2のカラーリングの違いが良く分かります。大宮総車セの入換担当者が「専有」の標識をOM-2の後ろ、ちょうど試運転線との境界に立て直しました。これで、115系が試運転線へ入線できるようになりました。

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115系が試運転線へ入線すると、OM-2が連結され、

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工場線の方へ牽引されて再びホームから見える位置までやってきました。OM-2の次位はクハ+クハで独特です。

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OM-2のサイドビュー。クハ115と比較すると、意外と屋根の高さが高いですね。

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N35編成(左)とL99編成(右)の連結部。先頭車と中間車が連結されて本線走行するシーンも、珍しくなりましたね。

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OM-2に推進されて115系は検修庫へと押し込まれていきました。

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奥には幕張車両センター所属の209系も見えます。

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115系を切り離すと、

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幕張の209系を引き出して、試運転線へ押し込んでいきました。この後まだ入換の続きがありそうでしたが、とある理由から切り上げることにしました。

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OM-2は、OM-1と同型のスイッチャーで、製造者は日本除雪機製作所です。

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ニチジョとOM-2のロゴ。ニチジョと言えばふつう日本女子大を指しますが、鉄道マニアにとっては日除です。

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入換のため双頭連結器を備えているのもOM-1と同じです。車体表記によると、

  • 機械番号 06-28-05-0101
  • 機械形式 HTM270
  • 車台番号 T016-5002
  • 製造番号 K2014
  • 製造年月 2014年(平成26年)10月
  • 牽引力  409.9kgf (速度15km/h)

とのことです。製造番号はK+製造年度で構成されていますが、年度で1両しか製造しないということはないため、実質的には車台番号がシリアル番号に相当すると思われます。

OM-1につづき、やっとOM-2も撮影することができました。新潟からの115系回送情報をTwitterで教えて下さった方に、この場を借りて御礼申し上げます。

●おまけ

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■EF64 1001に牽引され高崎から回送されてきた旧型客車5連   2015年7月17日、さいたま新都心-赤羽

 入換の撮影を途中で切り上げた理由は、これです。翌日に予定されている宇都宮線130周年記念列車に使用する高崎車両センターの旧型客車を、同センターのEF64が尾久まで回送するシーンを撮りたかったのです。私が小学生の頃は、まだ常磐線と高崎線に旧型客車を使用した定期普通列車が走っていました。沿線の常磐線はもちろんのこと、群馬の山や温泉に出かける際には、高崎線の客レにも随分お世話になりました。複々線区間を堂々と走行する旧型客車を見ていると、当時の記憶がだんだん蘇ってきますね…。

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■田端運転所のEF81 133に牽引され秋田へ配給されるマニ50 2136  2015年7月17日、赤羽-大宮

 旧客の撮影後、今度は水戸(勝田車両センター)から秋田(秋田車両センター)へと配給される、ゆうマニことマニ50 2136を撮影。ゆうマニが秋田へ送り込まれるのは、秋田車両センター所属の標準軌用701系5000番台の機器更新改造を秋田総合車両センターで実施するにあたり、狭軌用仮台車に乗せた701系を秋田⇔土崎間で甲種輸送する際の控車として使用するためです。以前弊ブログでも、その様子をチラッと紹介しています。(→こちらの記事

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